Japanese
ぜんぶ君のせいだ。、みきなつみ、Dr.DOWNER、This is LAST、alcott、THURSDAY'S YOUTHら出演。下北沢LIVEHOLIC 4周年記念イベント・レポート第1弾公開
2019.07.11 20:00
Skream!、激ロックのふたつのメディアを運営する激ロックエンタテインメントが2015年にオープンさせたライヴハウス"下北沢LIVEHOLIC"。その4周年を記念したライヴ・イベント"LIVEHOLIC 4th Anniversary series"が6月9日から7月3日の約4週間にわたり開催された。
ぜんぶ君のせいだ。、sora tob sakana、ハルカトミユキ、モーモールルギャバン、GIRLFRIEND、sleepyhead、鶴、渡會将士、ザ50回転ズ、ザ・チャレンジなど、Skream!や激ロックと繋がりのあるアーティストを中心に、今後の音楽シーンを担うであろう多彩なアーティストが顔を揃えた全25公演からなる同イベント。そんな怒濤の4週間より、まずはVol.1~Vol.4をレポートと写真で一挙に振り返る。
LIVEHOLIC 4th Anniversary series Vol.1-4 | Skream! ライヴ・レポート
関連アーティスト
CRYAMY, Hue's, LIVEHOLIC, THURSDAY’S YOUTH, This is LAST, alcott, ぜんぶ君のせいだ。, みきなつみ, イロムク, ザ・モアイズユーRelated NEWS
CRYAMY (32)
Hue's (6)
- 2024.06.22
- PK shampooプロデュースのサーキット・イベント"PSYCHIC FES 2024"、第5弾出演アーティストでキュウソ、オレスパ、古墳シスターズ、ザ・シスターズハイ、Hue'sら7組発表
- 2021.06.12
- 大阪アメリカ村のサーキット・イベント"COME TOGETHER MARATHON 2021"、第3弾アーティストで愛はズボーン、PK shampoo、東京少年倶楽部、みらん、Hue'sら発表
- 2019.07.11
- ぜんぶ君のせいだ。、みきなつみ、Dr.DOWNER、This is LAST、alcott、THURSDAY'S YOUTHら出演。下北沢LIVEHOLIC 4周年記念イベント・レポート第1弾公開
LIVEHOLIC (853)
- 2025.07.22
- 下北沢LIVEHOLIC 10周年記念イベント、第4弾アーティストにsajou no hana、shallm、岸本ゆめの、Viewtrade、逸見亮太(the myeahns)等発表
- 2025.07.10
- 下北沢LIVEHOLICが注目の若手を厳選、PICK UP! ROOKIES Vol.116公開。今月は心愛 -KOKONA-、虎鷹、ONEDA!、KAKUSEI HYPERの4組
THURSDAY’S YOUTH (67)
This is LAST (158)
- 2025.06.20
- This is LASTのライヴ・レポート公開。全公演完売のホール・ツアー最終日、バンドのプレイはもちろんオーディエンスが彼等の音楽を求める熱も異常なまでに高かった熱狂の一夜をレポート
alcott (75)
- 2020.06.15
- alcott、無観客生配信ライヴ"片想いのままじゃ終われない"6/26開催決定
- 2020.06.08
- alcott、7/1リリースのニュー・ミニ・アルバム『One』より「花ぐるま」MV公開
- 2019.12.18
- 2/9開催"machioto2020"、第4弾出演アーティストでドラマストア、CVT、リアクション ザ ブッタ、波多野裕文(People In The Box)、alcott、イロムク、なきごと他発表
ぜんぶ君のせいだ。 (252)
- 2025.07.08
- ぜんぶ君のせいだ。のインタビュー&動画メッセージ公開。ステージでの生き様を綴った熱い一曲――特大の愛を放つ10周年&20枚目のメモリアルなシングル『GOLD』を明日7/9リリース
みきなつみ (47)
- 2022.03.23
- みきなつみ、本日3/23リリースのデジタル・シングル「こんなやつに振られるとか」MV公開
イロムク (36)
- 2021.02.12
- サーキット・フェス"KNOCKOUT FES 2021 spring"、出演者第1弾でケセラ、キノコホテル、レイラ、オガコ、イロムク、ちょこはち、さめざめwithバナナとドーナッツら発表
- 2020.09.18
- 下北沢のサーキット・フェス"KNOCKOUT FES 2020 autumn"、出演者第3弾でイロムク、ChroniCloop、ユレニワ、CREA、灰色ロジック、Sijima、ワヅカら22組発表
- 2020.07.15
- イロムク、ニュー・シングル『シャンプー』9/16リリース決定
ザ・モアイズユー (54)
- 2022.09.17
- ザ・モアイズユー、青春をテーマにした新曲「青に咲く花」9/28配信リリース決定
MUSIC VIDEO
Related DISC REVIEW
-
-
CRYAMY
CRYAMY -red album-
東京を中心に活動中の4人組ロック・バンド CRYAMYが、自主レーベル"nine point eight"から初の全国流通盤となるフル・アルバムをリリースする。今作は、現在は廃盤となっている1st EP『CRYAMY#2』収録曲の再録を含め、新曲も多数収められており、その曲数は全16曲という大ボリュームなものになった。ライヴの定番曲「ten」のバンド・バージョン、歪みが効いたスピード感のある「変身」、生活感の中にどこか哀愁の漂う「やってらんねー」、約8分にも及ぶ弾き語りのバラード「優しい君ならなんて言っただろうね」など、人間的な感情の揺れや衝動、ヒリヒリとしたリアルな感覚が伝わる1枚だ。CRYAMYそのものを体現した作品でもあり、バンドの歴史に残る名盤となるに違いない。
-
-
THURSDAY’S YOUTH
6 Bagatelles
THURSDAY'S YOUTHが5年ぶりの流通盤となるEPをリリース。"6 Bagatelles(=つまらないもの、些細な事柄)"というタイトルが印象的だが、"つまらないものですが"なんて言いながら至高の6曲が並べられた。篠山浩生(Vo/Gt)の人生観や喪失感を色濃く映す歌詞は、時に鋭く強い言葉を綴りながらも、琴線に触れる繊細な歌声、軽やかに韻を踏んでいく心地よさ、温かく包み込むコーラスによって柔らかに響く。その言葉たちを粒立たせるように、無駄のない洗練されたサウンドは緻密に構築され、要所要所で楽曲をドラマチックに盛り上げている。差別、多様性などにも触れ世の中の空気感を反映しつつ、独自の視点で人生を諦観する本作。正解を突きつけるのではなく気づきをもたらす、そんな心揺さぶる歌に救われる。
-
-
THURSDAY’S YOUTH
東京、這う廊
活動休止期間を経て、改名後初のリリースとなった1stアルバム。生きる意味を強く歌った「さよなら」と「はなやぐロックスター」を始め、彼らの再出発として相応しい全15曲を収録。そのすべての楽曲に生きることへの想いが散りばめられ、それに対応する日常が刻み込まれている。今作のタイトルでもある「東京」ではせわしない都会の中で"生きる"日常が切り取られ、リズミカルな曲調に言葉のリフレインがクセになる「這う廊」では、最初のドアを開ける生活音と最後の"今日もゴミに出す 僕の明日を"というフレーズがリンクし、生きなければならない毎日を歌い上げている。1枚を通して穏やかな曲調であるが、"生きること=日常"に視点を置き、心が揺さぶられるような衝動も感じられる作品となった。
-
-
THURSDAY’S YOUTH
さよなら、はなやぐロックスター
昨年12月から活動休止をしていたSuck a Stew Dryが脱退したフセタツアキを除いたメンバー4人のまま改名してバンドを再スタート。サック時代の曲名から受け継いだTHURSDAY'S YOUTH(読み:サーズデイズユース)として、再始動のEP『さよなら、はなやぐロックスター』をリリースする。これまでのカラフルなサウンドは影を潜め、篠山浩生(Vo/Gt)が胸に抱えるやるせない感情を飾らない音像で届ける全4曲。過去の自分にけじめをつけて前へ進んでゆくための決意を感じる「さよなら」や「ぼくの失敗」、どう転んでも自分以外の自分にはなれないということを嘆きながらも受け入れる「はなやぐロックスター」や「タイムシグナル」は、どの曲もいまのバンドの心情とリンクしているように感じるのは、決して深読みではないと思う。
-
-
THURSDAY’S YOUTH
世界に一人ぼっち
人の弱さ、愚かさを暴くかのような強い歌と演奏に注目が集まっているSuck a Stew Dry。今年3月に新ベーシストが加入し、より活発な活動を展開する彼らの初EP。タイトル・トラック「世界に一人ぼっち」を含めたスタジオ・レコーディングの4曲が収録された今作も、シノヤマコウセイらしいシニカルな歌詞が光る。それとは裏腹に、爽やかで軽快なメロディが、全体的に明るくポップな印象を与える。特に「カラフル」や「ヒーロー」は優しく透明感のある歌声が心地よく、音源化の要望が高かったのも頷ける。また、自殺者へ語りかけるように歌われる「七階」は対比的にシノヤマの生への執着が伺える。この他に2曲のライヴ音源が収録されるとのことで、この1枚だけでも十分にSuckの世界観を楽しめるだろう。
-
-
THURSDAY’S YOUTH
ラブレスレター
話題の若手5人組ロック・バンドSuck a Stew Dryの2ndミニ・アルバム。どこか熱い気持ちを内に秘めたような鼻にかかるシノヤマコウヘイ(Vo/Gt)のヴォーカルと、一聴しただけで心に染み渡っていくメロディが非常に秀逸な作品である。特に「ないものねだり」での跳ねたリズムに絡む哀愁のあるメロディにはグッと胸を締めつけられたし、続く「傘」での衝撃すら受けた生々しい歌詞からは純粋なまでの不器用な愛を感じとることができるだろう。そのメロディを最大限に活かしているバンド・サウンドは決して聴く者を圧倒するものではなく、むしろ必死に気持ちを伝えるために辿りついた轟音。そんなメンバーの人間性から紡がれたリアルな感情に触れてほしい。
-
-
THURSDAY’S YOUTH
人間遊び
久しぶりに脱力してしまった。一言一言の痛々しさに胸が締め付けられ、気が付けば楽曲に同調し、立ちすくんでいた。漫然と日々を過ごしていたシノヤマコウセイ (Vo&Gt) の紡ぐ言葉は、世界とのつながり方がそのまま"生"を思わせる。 その派生としての"自己"に対する想い。何者でもない自分への憤り。深く枯渇した感情が溢れ出す。シノヤマの歌詞にノイズのようなサウンドを被せるSuck a Stew Dry は、2009年に結成し、翌年から活動を開始した非常に若い5ピースのバンドだ。息苦しいほどの気だるさの中 "誰でもない自分"を求めるが故の苦しさを歌う。壁を作って心を押し殺しながら、一方では心を追い求める。太宰 治が描くような不完全な歪さが、インクのような感染力を持つのだ。彼らが"帰ろう"とする場所は、過去かまだ見ぬ未来か。すべてはこれからだ。
-
-
This is LAST
HOME
約3年ぶりのアルバムとなった今作は、原点のバンド・サウンドに立ち返った前作『別に、どうでもいい、知らない』から一転、格段に華やかなブラス・アレンジの「カスミソウ」でスタート。リアルな恋愛模様を歌ってきたThis is LASTの真骨頂を見せたTVドラマや恋愛リアリティ・ショーのタイアップ曲をはじめ、レゲエ調のリズムが心地よい「Any」から爽やかな王道ポップ・ロック「ラブソングにも時代がある」、ストリングスを効かせたバラード「言葉にして」など、完成度の高い多彩な楽曲群がこの3年間の充実度を物語っている。リテイク曲も多数収録され、全16曲とボリューム満点。菊池竜静(Ba)の脱退を経ながらも、勢い衰えることなく進んでいく彼らの今を刻むと同時に、さらなる飛躍を期待させる1枚。
-
-
This is LAST
いつか君が大人になった時に
1stシングル『ポニーテールに揺らされて』に引き続き、表題曲に珠玉のバラード・ナンバーを置いたThis is LASTの2022年の第1弾シングル。ピアノとストリングスの旋律を取り入れたドラマチックな表題曲「いつか君が大人になった時に」は、"君"との幸せな未来を想像するようなハートウォーミングなナンバーだ。カップリングには浮気する彼女のワガママな主張を綴った軽快なポップ・ソング「勘弁してくれ」と、恋愛のドス黒い一面を官能的に描いたマイナー調のロック・ナンバー「黒く踊る」を収録。それぞれ単曲でも成立するが、3曲を通して聴くことで報われない恋を歌い続けるソングライター、菊池陽報(Vo/Gt)の悲しい性(さが)がくっきりと浮かび上がる。精緻なアレンジにバンドの進化を感じさせる1枚。
-
-
This is LAST
ポニーテールに揺らされて
昨年11月にリリースした1stフル・アルバム『別に、どうでもいい、知らない』をひとつの区切りとしたThis is LASTが、バンドの新章を告げる1stシングル。あえてアルバムでは封印していたシンセ・サウンドを効果的に取り入れた、懐かしくも切ない表題曲「ポニーテールに揺らされて」をはじめ、よりポップ・ミュージックとしての精度が高まった3曲を収録。カップリングには、LASTの永遠のテーマ"浮気"を自虐気味に描いた「君が言うには」、恋人との思い出の食べ物をモチーフにした「オムライス」と、これまでどおり恋愛のワンシーンを描いた楽曲が並ぶが、悲壮感よりも、可笑しみが強いのが今作の魅力。結成から3年、菊池陽報(Vo/Gt)が作るメロディ・センスもますます研ぎ澄まされている。
-
-
This is LAST
別に、どうでもいい、知らない
菊池陽報(Vo/Gt)による実体験をもとにした赤裸々な失恋ソングが、若い世代の支持を集めるThis is LAST。結成から2年で完成させた初となるフル・アルバムは、ストリングスやピアノを多彩に織り交ぜた前作までとは一転して、3ピース編成の音に徹底的にこだわった。ダンサブルなグルーヴとは裏腹に、憂いを帯びたメロディが切ないリード曲「ひどい癖」をはじめ、ループする負の思考を疾走感溢れるビートが加速させる「囘想列車」など、ギター、ベース、ドラムというシンプルな構成に盛り込んだ鋭いフックの数々が、聴き手の耳を素通りさせない。10曲中9曲がラヴ・ソング。唯一ネガティヴな自分の情けなさを曝け出した、ラスト・ソング「病んでるくらいがちょうどいいね」が人間臭くて痛快。
-
-
This is LAST
koroshimonku
前作から約4ヶ月で早くも発売される2ndミニ・アルバム。身を切り裂くような悲しみとやり切れなさを、性急なビートが強烈なまでに高めていく「プルメリア」や、クラップやシンガロング系のコーラス、さらにはリフレインする歌詞とキャッチーな要素が盛りだくさんながら、歌詞は怒りに震えまくっている、ギャップの凄まじい「恋愛凡人は踊らない」など、ライヴでも強力な威力を発揮しそうな全5曲を収録した。また、かねてよりSNSなどで注目を集め、彼らの名前が世に広まるきっかけとなった「殺文句」が待望の音源化! "あなたが1番よ"という言葉に湧き上がる猜疑心と、それでも捨てきれない愛情が入り混じった胸の内を、繊細且つ激情的なバンド・アンサンブルで描いた同曲は、また多くの人の心を揺さぶるだろう。
-
-
This is LAST
aizou
何度も浮気をされた実体験をもとに書いた「殺文句」や「愛憎」が、SNSを中心に注目を集める千葉県柏発の3ピース・バンド、初の全国流通盤。"誰かの代わりなんて知ってるから"と拭いきれない未練が滲む「愛憎」や、"両思いのはずなのに/片思いをしてるみたいね"と悲しい恋愛を描いた「バランス」など、痛ましい恋愛経験と向き合うことで生み出されるキラー・フレーズの数々が胸に刺さる。赤裸々なまでに等身大な失恋を綴るギター・ロック・バンド。というのが、現在のインディーズ・シーンのトレンドではあるが、その枠だけに収まらないのがこのバンドの面白いところ。青春時代に想いを馳せ、前向きに日々を乗り越えるサラリーマンの歌「帰り道、放課後と残業」など、新機軸となる楽曲に無限の可能性を感じる。
-
-
alcott
YELL
ラヴ・ソングから子供にも愛されそうな歌、そしてアルバム・タイトルに通じるエールを送るような楽曲まで、幅広い12曲が揃っている。主語に"あたし"を使った女性目線の「さくらの麓」に始まり、コアなルーツが垣間見える「あたしのせいだと言えるように」、歌詞だけではなく音色にも彩を散りばめた「化物道」、ライヴでオーディエンスと育ててきた「ポップコーンウーマンに捧ぐ」、シンガロングが似合う彼ららしさ全開の「その姿は美しい」......これがひとつのバンドか!? と思ってしまうくらい多彩なのだが、実際に耳にすると一筋の軸がはっきり見えるのだ。それは、自らの心を曝け出し、聴き手を引き込む真摯な姿勢。これからも、ずっと変わらない彼らの信念が刻まれた1枚だ。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
蓮華粧
目標であった武道館公演から1年を経た今年3月15日に如月愛海、メイユイメイ、寝こもち、そして新メンバーとしてむく、煌乃光、己涙々らてが加わり再始動したぜんぶ君のせいだ。(その後己涙々らてが契約解除)が、5人の新体制で初シングルをリリース。表題曲「蓮華粧」は作詞をGESSHI類、作曲&アレンジが有感覚、スーパーヴァイズにみきとPという布陣で、新たなスタートを描いた。目まぐるしいサウンドで、狂気的とも言える独占欲を歌うヘヴィな曲を、5人の声色がポップに彩る。c/wには1stデジタル・シングル「ねおじぇらす✡めろかおす」と「唯君論」というぜん君。の精神たる2曲を新体制verで収録。新たなファンにも呼び掛ける一枚。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
メイダイシンギ
前作に続き、多彩な作家が作編曲に参加しぜん君。の可能性を広げ続ける7枚目のアルバム。オキタユウキ(été)、彦/じゅんちゃい/DAIKI(Made in Me.)といったレーベルメイトから、みきとP、Tom-H@ck、そして渡辺壮亮(嘘とカメレオン)、Gaku Taura(Crystal Lake)、アサノチャンジ(SHIFT_CONTROL)らバンド勢も、自由に各自のテイストで書いた曲を6人がカラフルに色づけた。コロナ禍もリアル、オンライン含めライヴを続けてきたぜん君。。この春に同じコドモメンタルの星歴13夜から寝こもちが加入し、武道館に向けた47都道府県ツアーを疾走するなかでさらに個々が表現を磨き上げ、気持ちをひとつに温度を上げてきた、そのパワーがポップにエモく炸裂した。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
Q.E.D.tri
4月3日のワンマン・ライヴ"絵空事現"で、2023年3月に日本武道館単独公演"この指とまれ"を行うことを発表した、ぜんぶ君のせいだ。。"絵空事現"は征之丞十五時、甘福氐 喑のラスト・ステージになり、アンコールでは新メンバー、寝こもちが登場した(星歴13夜との兼任)。2021年1月に7人の新体制となって47都道府県ツアーを2度行うなど、コロナ禍でも走り続け、結成時から宣言していた武道館に立つ夢が具体化したなかで再び新体制となったが、ぜん君。はここからもノンストップだ。今作は、現体制での再新録アルバム。今回は1stアルバム『やみかわIMRAD』、2ndアルバム『アニマあにむすPRDX』を中心に全5枚のアルバムから選曲。新アレンジも施された現在進行形のぜん君。をパッケージした。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
浪漫事変
2022年は7都市12公演のツアーに始まり、4月3日にはTOKYO DOME CITY HALLでの単独ライヴが控えている"ぜん君。"。メイン・ソングライターに加えて、ぜん君。では初めて様々な作家陣が百花繚乱な曲を書き下ろしたアルバム『FlashBack NightMare』の曲がライヴに新たなエッセンスを加え、7人のぜん君。の面白さが増している今、ニュー・シングルも投下。「浪漫事変」は、"けいおん!"や多くのアーティストの曲を手掛けるTom-H@ckと、杉下トキヤ(ex-Last Note.)が作曲した。世界が色づいていく出会いの瞬間から、猛ダッシュで気持ちが駆け上がっていく顛末がポップに表現された。ぜん君。らしい暴走、妄想にもかわいらしさがあって、よりキャッチーな1曲だ。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
FlashBack NightMare
現体制初フル盤はぜん君。史上初、馴染みのソングライターに加えてバンドマンからボカロPなどの作家陣を招き、ぜん君。サウンドの新たな地平を切り拓く作品に。どの作家もぜん君。の可能性を研究し楽しんだのだろう。この曲をぶつけてくるかという癖のある曲が揃う。幕開けは丸山 漠(a crowd of rebellion/Gt)による「SCAR SIGN」。ヘヴィなギター・リフによるプログレッシヴな展開で、7色の歌声やシャウトが矢継ぎ早に繰り出される攻撃性の高い曲だ。またétéオキタユウキ(Gt/Vo)による「Underscore」は、彼らしいポリリズムやDjent的なサウンドにポエティックな歌が重なる。ライヴでもすでに人気の、ボカロP ど~ぱみんによる「ものの恋あはれ」のポップさも楽しい。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
Heavenlyheaven
5月にスタートした47都道府県ツアーが11月2日に東京TSUTAYA O-EASTでファイナルを迎える。このツアー終盤にリリースとなるのが13枚目のシングル『Heavenlyheaven』。デビュー以来、作曲編曲は水谷和樹、syvaが手掛けてきたが、タイトル曲は作曲がみきとP、編曲をみきとPとYK from 有感覚のタッグで、ぜん君。と新しいクリエイターとの出会いの曲でもある(作詞は変わらずGESSHI類)。ポップでスピード感のあるサウンドとメロディックなサビが強い印象を残すJ-POP的キャッチーさを軸に、7人体制のカラフルなヴォーカルやシャウトの表現の遊びが生かされた。再新録アルバム以降の作品で、ぜん君。の新しい魅力を掘り起こした、今後の展開の呼び水になるシングルだ。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
Q.E.D.bi
7人の新体制ぜん君。となって、3月に発表した『Q.E.D.mono』に続き、その第2弾となる再録アルバム。これまでもメンバーが変わった際に再録盤を発表し、サウンドや歌詞などもその都度アップデートされてきたが、この2作は完全版とも言えるもので、ヴォーカルや歌詞はもちろんサウンド、ミックスがさらに洗練されて、曲の魅力やぜんぶ君のせいだ。の魅力を新たに掘り起こすようなアルバムになっている。7人というぜん君。史上では最も大所帯のグループにはなったが、それぞれの歌のバランス、ヴォーカルの構成の妙が光る。特に今回はエモーショナルな曲や「Teardust」など疾走感のあるストレートな曲、アルバムの中などで際立つ存在だった曲などが再構築され、新たな輝きを放っているのは嬉しい。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
Q.E.D.mono
新メンバーが加入し、7人体制での47都道府県ツアー中に発売となった現体制での再録アルバム。「WORLD END CRISIS」でスタートし、感情の激流に今にも心が崩壊しそうな危うさから、もう一度力を取り戻していく「革鳴前夜」へと続く。「メスゲノムフェノメノン」、「オルタナティブメランコリー」、「キミ君シンドロームX」、「せきららららいおっと」など、妄想たっぷりでつんのめっているのはこれぞぜん君。の不器用で、それでいてキャッチーな曲も並んでいる。捻くれてしまう自分へのアンセム「When you 2 WANT」があれば、ひとりの痛みを知るからこその強さも「MONOLOGUE」で歌える。カラフルな7人の声色が寄り添い、せめぎ合って成立する、ぜん君。の全方位がパッケージされた作品だ。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
堕堕
解散したレーベル・メイト、ゆくえしれずつれづれからメイユイメイ、个喆のふたりが新メンバーに加わって、新たな5人体制でリリースした前作『インソムニア』から、さらに7人体制になりパワーアップしたぜん君。のニュー・シングル。「インソムニア」が脱退したメンバーの想いも汲み、それをまた背負っていく曲なら、今回はc/wの「never ending xxx」と「堕堕」で、新たなぜん君。で思い切りアクセルを踏み込んで暴れまわっている。ゆくえしれずつれづれの武器であったシャウトもたっぷりと盛り込み、勢い余ってスピンするようなハイパーなミクスチャー・サウンドにのせ、カラフルな7人のヴォーカルが四方八方から飛び出してくる。遊び心を全面に、フルスロットルで恋に、君に堕ちていくライヴ・チューンだ。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
インソムニア
通算11枚目となるシングルは、3人のメンバー脱退を経て、新たな3人(甘福氐 喑、もとちか襲、雫ふふ)が加入した新体制での第一声になる。結成時から、メンバーやグループの人数の変化を繰り返してきたぜん君。だが、そのたびに新たなカラーを盛り込みながらも、芯の部分は変わらず、ひとりの人間のように成長をしてきた過程がある。成長痛もまた滋養にしてきた時間だ。そして、この『インソムニア』でさらにスピードアップして、追いかけてきた夢に向けてロマンチックに加速を遂げている。今の5人は、それぞれ濃いキャラを持ちながらも、より強固な思いで一体化している感触だ。ヴォーカルの感じとしては、今までで一番バランスが良くてポップ性が高く、ここからまたどんな表現をしてくれるかも楽しみだ。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
或夢命
新体制初となる5作目のアルバム『或夢命』。今年に入り、メンバー脱退、そして新メンバー2名が加入し、休む間もなく全国ツアーという激動の時を過ごしてきた。印象的には4年間の活動の中でも、グループの佇まいや歌声などの面で一番の変化があったが、今作で感じるのは、ここまで紡いできたぜんぶ君のせいだ。の歴史を否定することなく、背負いながら前に進み、音楽的にもスキル的にも進化をしているということ。メンバー5人がそのことに意識的であり、それを暑苦しくなく、ナチュラルに音楽としてポップにロックに、ユーモラスにと表現している。その空気感がいい。試みのある新曲をはじめ、ライヴの定番曲の2019年版も収録。今作だから歌える「世界にたった一人ちっぽけな君を」の温かな眼差しにも注目だ。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
LIVE or DIE~ちぬいち~
シングルと同発の再録アルバム。全17曲、ライヴのセットリストをイメージした選曲で、ぜん君。のキラーチューンが並ぶ。とはいえ、ヴォーカルの歌割りが新体制5人で新たに構築された曲となっていて、新メンバーふたりの声のキャラクターやニュアンスも加わった。初期のころからの代表曲も多く、これまでもメンバーが変わるたびに何度か再録されている曲もあるが、ライヴを重ねていることもあって、再録のたびに曲としての精度が上がっている。ポップでシアトリカルな曲はより振り切って色濃く、エモーショナルな曲はより豊かに、曲の世界観が立体的となった。第2弾が10月にリリースされ、ロックな曲たちもアップデートされていく予定だ。常にノンストップで進む、彼女たちのスピード感も味わえるアルバム。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
AntiIyours
新メンバーふたりが加入して、再び5人体制となったぜん君。の第1弾シングル。「AntiIyours」では、5色のヴォーカルになったからこその、そして活動を重ねた今だからこその新たな試みで、これまでの曲ではあえて入れてなかったハーモニーやユニゾンのパートも導入した。これぞぜん君。という強さやキュートで、ポップでぶっ飛んだ目まぐるしさもあるが、その響きには新鮮さがあり、キャッチーに刺さるその深さもグッと増している鮮やかな曲だ。カップリング「唯君論。」は再録曲だが、こちらも成長を重ねた今のメンタリティが歌詞をアップデートさせ、細かなところが変化。5人での第1弾という大事な1枚での再録曲として、私と君(ぜん君。とファンである患い)とのかけがえのない濃密さを改めて聴かせている。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
Natural Born Independent / ロマンスセクト
ぜん君。初の両A面シングル。「Natural Born Independent」は高揚感のある美メロが冴え、メンバー4人それぞれのヴォーカルがエモーショナルに乗るロック・チューンだ。右へ倣え的な空気にはそっぽを向いて、自分が選んだ道を行く、その強い意志を込めた1曲となった。「ロマンスセクト」は、ヘヴィなギター・リフと硬質のビートに歌が絡まりグルーヴする1曲で、こちらは"ぜん君。節"たるポップでファンシーで、且つ猛烈に熱い歌となっている。7thシングル『革鳴前夜』に続いて、加速するぜん君。がさらにアクセルを深く踏み込んでいく、エネルギーとなる2曲。ライヴでのパフォーマンスがタフになり、会場のキャパを着実に上げている今に相応しいファンファーレ的なシングルだ。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
NEORDER NATION
前アルバムから1年経たずしてリリースとなる4thフル・アルバム。この間にも再録アルバムや2枚のシングルを発表し、全31公演にわたったロング・ツアーを完走、ぜん君。史上最大規模となる渋谷TSUTAYA O-EASTワンマンも即完で成功させた。約3年の中で最も加速を極めた活動で、個々人が歌やぜん君。へのモチベーションを上げ、グループとしての強さと個性をビルドアップしてきた。その成果やエネルギーを爆発させているのが今作だ。ぜん君。と言えば、捻くれた、遊び心満載のアトラクション的ポップも聴かせてくれたが、今回はバンド・サウンドでソリッドに、正統派のロック・チューンも真正面から表現している。サウンドにそれぞれのタフさがしっかりと乗った強力なパンチ力が痛快。目が離せない存在になっている。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
トナリコレアラタ
昨年末のシングル『せきららららいおっと』に続く6枚目のシングルは、表題曲「トナリコレアラタ」を筆頭にポップなぜん君。節が全開。"君"を想うラヴ・ソングでも、これまではコンセプトである"病みかわいい"の病みが強めな、妄想をこじらせた重い女の子であることが多かったが、今回は恋する女の子のかわいらしさをまっすぐお届けする曲になった。相手のことがどれだけ好きかのめくるめくお花畑的世界でなく、自分が強く変わっていこうという決意を歌にしていて、より共感性も高い内容だ。c/wの「ヴぁいらるらびりんす」はオリエンタルなエレクトロ・チューン、「ROMANTICISM」はキュートなエレクトロ・ポップと、フレンドリーなサウンドでキャッチーさも抜群。次なるステップを見据えたシングルだ。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
せきららららいおっと
前作『Egoistic Eat Issues』からわずか3ヶ月でのリリースとなるシングルは、メンバー脱退を経て4人となった彼女たちの"今"と"意志"を伝える。「せきららららいおっと」は、カラフルでポップな片(過多)想いソングであり、めまぐるしく押し寄せる感情と妄想をロックやEDMといった多展開のサウンドで表現し、グループのコンセプト"病みかわいい"を今一度思い起こさせる曲となった。「Unknown Carnival」では、4人の想いをまっすぐ突き刺すように歌う。ぜん君。と言えば高音でのシアトリカルなヴォーカルが特徴だが、この曲では低音が効いている。フラットなメロディで射抜くように歌われるのが新鮮だ。いろいろな困難はあったけれど、"笑え"と自らを鼓舞する歌が力強い。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
新音
1stアルバム『やみかわIMRAD』、2ndアルバム『アニマあにむすPRDX』を再録した2枚組アルバム。この2作ともに現ラインナップとはメンバーが変わっていることもあり、またパフォーマンスやグループとしての意識も変化してきた今だからこその再録作品となった。歌割りやサウンドにも手が加わり、"単なる再録音"を超えたものになっているのは、最新アルバム『Egoistic EatIssues』で知った人も、ずっと追い掛けてきたリスナーも楽しめるところ。1,080円という良心価格も、新旧のファンに手に取ってもらいたいという思いから。結成からフルスロットルで突き進みながらも、メンバー交代など何度も壁にぶち当たりつつ、それでもスピードを緩めずに生傷を作って驀進するぜん君。が詰まった作品だ。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
Egoistic Eat Issues
色とりどりのヴォーカルがシアトリカルな曲を引き立てる「独白園」でスタートする、3rdフル・アルバム。悲しみや後悔でズブズブのひとりぼっち感から、脳内が一気にお花畑化していく恋愛の暴走まで、激しい感情のアップダウンは相変わらずだが、そのドラマやシーンをより表情豊かに表現している作品だ。スピード感溢れる曲はさらにスリリングに、パワフルな曲はパンチ力を鍛え、猫の目のように展開していく曲は遊び心たっぷりでキャッチーに、繊細な曲は歌の機微を大事にと、曲を自分たちのものにする咀嚼度の高さが窺える。結成からメンバー交代があったり、今作のリリースを前に未来千代めねが喉の病気で脱退するなど困難はあるが、それも滋養に一歩一歩進む強さを増した。ぜん君。の軌跡が詰まっている。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
わがまま新生Hominina
「わがまま新生Hominina」(Track.1)と、「ここにおいで with まれ・A・小町」(Track.2)、「飢えそなりてぃ」(Track.3)を収録した4thシングル。新メンバーふたりが加入し2作目のシングルだが、前作が新生ぜん君。の自己紹介だとすれば、今回はいきなりフルスロットルで突き抜けて、ポップにスパーク。コンセプトの、"病みかわいい"の"かわいい"の比重大きめ(厄介な"病み"っぷりもあり)で、派手なシンセ・サウンドで君への想いを炸裂させている。レーベルメイトのゆくえしれずつれづれのまれ・A・小町をゲストに迎えた「ここにおいで」の包容力ある曲も新鮮だが、続く「飢えそなりてぃ」のEDM感は驚きだ。内容的には、歌って踊るメジャーなグループを皮肉ったりしているとか、してないとか。やりたい放題なシングルだ。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
Sophomore Sick Sacrifice
メンバー脱退があり、フレッシュなメンバー(咎憐无、未来千代めね)が加入した新体制での初シングル。2ndフル・アルバム『アニマあにむすPRDX』以降としても初のシングルで、サウンド的にも新たなトライや深化がある。タイトル曲は、モダンで、ダンス・ミュージック的なアレンジが施されたノイジーなギター・サウンドが流麗で美しい。五月雨式に5人のヴォーカルが乗っていくメロディが、たくさんの言葉と感情と、募るぼっち感と、とげとげとしたノイズと共に、どっと耳に流れ込んでくる曲だ。カップリングはソリッドなロック「ざふぁいふぁいそっ」と、扇情的なピアノがドラマを彩る「あおはる」。「あおはる」はこれまでのぜん君。の妄想力と、感情過多で暴走するパワーを踏襲。これはこれでなんだかホッとする。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
アニマあにむすPRDX
今年1月に初の全国流通盤としてリリースされた1stアルバム『やみかわIMRAD』から1年未満で、2ndアルバムをリリースする"ぜんぶ君のせいだ。"。結成から約1年の間にも、メンバー加入や初期メンバーの脱退があったりと激動のときを過ごしつつ、精力的なライヴ活動で会場のサイズを広げながら突き進んでいる彼女たちの今を詰め込んだ今作。レーベルメイトであるインスト・バンド Gauche.の水谷和樹が作るハイパーにアップダウンするメロディと情報量たっぷりのポップ・サウンドや、syvaの作るヘヴィなロック・サウンド、そこに5人それぞれのキャラクターが波状攻撃のように歌を乗せて疾風怒濤の展開に。5人の個性が際立ってきたゆえ、グループとしての物語も加味された進化のアルバム。
-
-
ぜんぶ君のせいだ。
僕喰賜君ノ全ヲ
情緒不安的気味に揺れ動く、ジェットコースター的な感情そのままに、くるくると展開するカラフルなロックを、引っ込み思案で、誇大妄想な、厄介な心の内をポップに響かせてしまうタイトル曲「僕喰賜君ノ全ヲ」。内省的な自分とそんな自分自身を客観視するシニカルさも持ったTrack.2「痛カルマバ○ス」。そして、アグレッシヴなビートと分厚いギター・サウンドで思春期から大人へと変わりゆく成長痛を歌うTrack.3「拝啓、おとなグラム」と、共に気持ちと想像ばかりが肥大していってしまうような、人生の青い時期が歌われる。この感情過多で、うーんと頭を抱える感じは、あるあるな状況なのではないだろうか。根っこに渦巻くものはヘヴィだけれども、それをとてもファンシーにラッピングして手渡してくれるのが、ぜんぶ君のせいだ。だ。
-
-
みきなつみ
イエローバタフライ
"イエローバタフライ"と題された、みきなつみの4thミニ・アルバム。イエローは堂々と自分の光を放出する太陽の色であり、バタフライには殻に閉じこもっていた"私"が"蝶々"となって新しい世界へ飛び立つという意味が込められたとのことで、等身大でまっすぐな想いがより感じられる作品となっている。"スキップで飛んで行けちゃうかも"とキュートな恋心をキラキラとした音像に乗せた「君にだけバレて欲しいな」から幕を開け、大切な友人の顔が浮かぶ「GIRL」、失恋後の生々しい感情が殴り書きされたような「君が普通に生きてるなんて嫌だ」など、様々な色味が感じられる1枚に仕上がっており、同世代の女性はもちろん、幅広い層に刺さりそうな言葉にも注目。恋も友情も仕事も全力な女の子は、笑顔も涙も素敵だ。
-
-
みきなつみ
とけたアイスの味は青かった
高校生シンガー・ソングライターとして、学生時代から音楽シーンの注目を集めてきたみきなつみ。その時々の心情を飾らない言葉でメロディに乗せてきた彼女が、20歳という"今"を詰め込んだ2ndミニ・アルバム『とけたアイスの味は青かった』を完成させた。もう子供ではないけど、大人にもなり切れない。そんな人生の一瞬の季節に、精一杯恋をして、健気に生きる女の子の息遣いが全7曲の中で瑞々しく表現されている。中でも地元埼玉の先輩バンド、リアクション ザ ブッタがアレンジと演奏を手掛けたリード曲「ボクらの叫び」は鮮烈。"どこまで行けるかは/未来が決めるんじゃない/自分で決めるのさ"という、歌わずにはいられないというような叫びに彼女の芯の強さを感じた。
-
-
みきなつみ
きみとわたしとメロンソーダ
"未確認フェスティバル2015"ファイナリスト、2017年にはEggs年間1位アーティストに選ばれ、アメリカ最大の楽器の見本市"The 2018 NAMM Show"へのライヴ出演も果たすなど注目を集めている19歳の新鋭シンガー・ソングライター。弾き語りギター女子がまたひとり、という先入観を持っている方には「Dear」をオススメしたい。パーカッシヴなギターに乗せて絶妙なタイム感でラップ調に歌うこのテイストはメロウ・ヒップホップを思わせる。それも本人がラップ/ヒップホップを意図的に音楽性に持ち込もうとしているわけではなく、ごくナチュラル。それはBECK『Mellow Gold』以降に生まれた10代、20代には当たり前の音楽素養として身についているものなのかもしれない、とまで考えてしまった。
-
-
イロムク
ちゃんとつけるから
1曲目「ひあそび」はこれまでのイロムクを踏襲したような曲調。終わった(もしかしたら始まってすらいなかった)恋に対する悲哀を語る歌詞には、同音異義語によるトリックも使用されているため、歌詞カードを見ながら楽しんでほしい。曲間を途切れさせることなくテンポ・アップして突入する「生(きてる)ゴミ」はどうしようもないバンドマンが主人公で、演奏も歌詞もかなり振り切れている。ちなみに"ちゃんとつけるから"とはこの曲で繰り返される一節である。TOWER RECORDS限定ワンコイン2ndシングルである本作は、店舗流通盤としては約1年半ぶりのリリース。いもしない誰かの顔色を窺ってしまいがちな人も多い現代社会に、これがぶち込まれるのかと思うとなかなか痛快だ。
-
-
イロムク
チラシみたいな
これまでに発表した楽曲のミュージック・ビデオはいずれも、擦れ違う男女の関係をドラマ仕立てにして描くという作風で届けてきた"女々しい系"ギター・ロック・バンド、イロムク。作詞作曲を手掛けるフロントマン 藤沼 健(Vo/Gt)の綴る歌詞は、ラヴ・ソングと呼ぶには生々しく、例えばクリープハイプを彷彿とさせるトゲトゲしさがある。2ndミニ・アルバムとなる『チラシみたいな』もまた誰かを狂おしいほどに想う偏愛が詰まった全6曲。"死ねないくせに死にたいとかいうのは あなたの気をひきたいの"。そんなふうに歌う「口癖」が痛い。タイトルの"チラシみたいな"が表すとおり、ともすると一瞥して捨てられるような些末な感情を拾い集めるイロムクの歌は、ときに凶器のような鋭さを持っている。
-
-
イロムク
アパートメント
2013年に東京で結成した4ピース、イロムクの初のミニ・アルバム。全5曲、いずれもイントロからフックたっぷりのギター・フレーズで始まり、本当は大事な人に伝えたい思いや、本音のあれやこれやを、独り言のようにつぶやき、または叫び、歌にする。何かメッセージを伝えたいということではなく、劇的でも、ポジティヴでもネガティヴでもない。例えば、ぽつんとしたひとりの時間に、ふと湧き上がる寂しさや切なさ、今までもそこにあったけれど見えてなかったものやざわめきが急に存在感を増してくるような、そんな時間や感覚を物語にして、疾走感のあるギター・サウンドで編み上げていくバンドだ。相手に振り回されがちだったり、ほんのりと明るい希望とあきらめとがないまぜの、あいまいな気分を抱えている人には、ちくっと痛い作品かもしれない。
-
-
ザ・モアイズユー
Storage time
青春の日々に追い求めた夢も、それに伴う葛藤も、終わってしまった恋の後悔も、大切なものを失った悲しみも。人生で出会う喜怒哀楽のすべては、心に保存され(=Storage)、それぞれの人間をかたちづくる大切なものである。そんなことに気づかせてくれる、ザ・モアイズユーの1stフル・アルバム。本多真央(Vo/Gt)の朴訥とした歌声で紡ぐセンチメンタルなメロディを軸にしつつ、華やかにホーンを取り入れた「MUSIC!!」、80sなサマー・ソング「ブルースカイブルー」、メロウなラップ曲「求め合うたび」など、丁寧なアプローチで振り幅を広げた全13曲が並ぶ。珠玉は、バラード「Afterglow」。悲しみの残光で未来を照らす、優しい祈りの歌が胸を打つ。
-
-
ザ・モアイズユー
すれ違い / 環状線 / 悲しみが消える頃 / 19
初の全国流通盤『想い出にメロディーを』から約1年4ヶ月ぶりとなる、大阪発の3ピース、ザ・モアイズユーの新曲は、4ヶ月連続の配信リリース。恋に臆病な情けない男のダンス・ナンバー「すれ違い」を皮切りに、誰かと比べてしまう弱さと葛藤するギター・ロック「環状線」、初めてキーボードを取り入れた繊細なバラード「悲しみが消える頃」、若さゆえの無敵感がアグレッシヴなロックとマッチした「19」という幅広い楽曲が並ぶ。特筆すべきはソングライティング、アレンジ、演奏など、あらゆる点でバンド初のチャレンジを盛り込んだこと。決して同じ場所には留まらないというバンドの意地を滲ませつつ、"完璧にはなれない自分"を歌うという変わらないスタンスも貫かれているところがいい。
-
-
ザ・モアイズユー
想い出にメロディーを
大阪発の3ピース・バンド、初の全国流通盤。"想い出にメロディーを"というタイトルが表す通り、季節の移ろいの中でたしかに動いた感情や思い出を、センチメンタルなメロディに乗せて丹念に切り取っていく楽曲たちは、日本人の琴線に触れるエヴァーグリーンなものばかり。バンド初のスロー・バラード「桜の花びら」から、"君"に溺れる切ない気持ちを躍動感溢れるロックへと昇華させた「fake」など、様々な恋模様を描いた幅広い楽曲にこのバンドのポテンシャルを感じるが、決して順風満帆ではなかったバンドの軌跡を滲ませた「光の先には」や「何度でも」にはロック・バンドとしての矜持が窺える。何度も負け続けた悔しさを知るバンドだからこそ、その歌には言葉を超えた説得力がある。
Related INTERVIEW
Related FEATURE
Related VIDEO MESSAGE
Suck a Stew Dry
- 1:14
- 2012.10.19
This is LAST
- 2:15
- 2022.02.02
This is LAST
- 2:42
- 2021.05.25
This is LAST
- 2:08
- 2020.11.26
This is LAST
- 2:47
- 2020.03.31
This is LAST
- 2019.11.15
ぜんぶ君のせいだ。
- 1:11
- 2024.08.09
ぜんぶ君のせいだ。
- 1:23
- 2022.11.29
ぜんぶ君のせいだ。
- 1:21
- 2021.11.24
ぜんぶ君のせいだ。
- 1:23
- 2021.06.01
ぜんぶ君のせいだ。
- 1:34
- 2021.03.31
ぜんぶ君のせいだ。
- 1:15
- 2021.02.17
ぜんぶ君のせいだ。
- 1:18
- 2020.11.04
ぜんぶ君のせいだ。
- 1:03
- 2019.12.18
ぜんぶ君のせいだ。
- 1:19
- 2019.10.16
ぜんぶ君のせいだ。
- 1:29
- 2019.07.30
ぜんぶ君のせいだ。
- 1:03
- 2019.02.05
ぜんぶ君のせいだ。
- 1:06
- 2018.06.29
ぜんぶ君のせいだ。
- 0:55
- 2018.04.04
ぜんぶ君のせいだ。
- 1:04
- 2017.12.05
ぜんぶ君のせいだ。
- 1:07
- 2017.11.08
ぜんぶ君のせいだ。
- 1:38
- 2017.04.26
ぜんぶ君のせいだ。
- 1:53
- 2017.02.23
ぜんぶ君のせいだ。
- 1:43
- 2017.02.13
ぜんぶ君のせいだ。
- 1:21
- 2016.11.07
ぜんぶ君のせいだ。
- 1:54
- 2016.10.17
ぜんぶ君のせいだ。
- 2:37
- 2016.07.12
みきなつみ
- 0:43
- 2018.11.02
みきなつみ
- 1:07
- 2018.03.01
イロムク
- 1:58
- 2018.05.31
イロムク
- 2:08
- 2015.08.18
ザ・モアイズユー
- 1:55
- 2019.04.01
Related LIVE REPORT
Dr.DOWNER / CRYAMY / しんきろうのまち / Hue's
2019.06.11 @下北沢LIVEHOLIC
"革命ロジック2024" Skream!ステージ
2024.05.19 @下北沢シャングリラ
This is LAST / みきなつみ / THURSDAY'S YOUTH / mam(O.A.)
2019.06.10 @下北沢LIVEHOLIC
tacica / THURSDAY'S YOUTH
2018.06.15 @下北沢LIVEHOLIC
アラスカナイズロックフェス
2018.06.30 @LIQUIDROOM ebisu
HAMMER EGG vol.6
2017.05.31 @渋谷eggman
Suck a Stew Dry
2016.12.07 @渋谷CLUB QUATTRO
This is LAST
2023.03.30 @Zepp DiverCity(TOKYO)
This is LAST
2022.11.14 @渋谷Spotify O-EAST
This is LAST
2022.03.13 @EX THEATER ROPPONGI
This is LAST
2021.08.16 @渋谷TSUTAYA O-EAST
This is LAST
2020.12.26 @渋谷CLUB QUATTRO
MiMiNOKOROCK FES JAPAN -Special Edition 2019-
2019.10.22 @吉祥寺CLUB SEATA
HAMMER EGG vol.10 SPECIAL
2018.12.11 @渋谷TSUTAYA O-EAST
alcott / ザ・モアイズユー / イロムク / ab initio
2019.06.12 @下北沢LIVEHOLIC
ぜんぶ君のせいだ。
2023.03.15 @日本武道館
ぜんぶ君のせいだ。
2021.11.23 @下北沢LIVEHOLIC
ぜんぶ君のせいだ。
2021.11.02 @渋谷TSUTAYA O-EAST
ぜんぶ君のせいだ。/ KAQRIYOTERROR / TOKYOてふてふ
2021.08.23 @下北沢LIVEHOLIC
ぜんぶ君のせいだ。
2021.03.27 @LIQUIDROOM ebisu
ぜんぶ君のせいだ。
2020.11.03 @Zepp DiverCity(TOKYO)
ぜんぶ君のせいだ。
2020.07.24 @中野サンプラザ
ぜんぶ君のせいだ。
2019.06.09 @下北沢LIVEHOLIC
ぜんぶ君のせいだ。
2019.01.20 @Zepp Tokyo
"夏の魔物2017 in KAWASAKI"
2017.09.10 @川崎市東扇島東公園
ぜんぶ君のせいだ。 / NoisyCell / DOG MONSTER
2017.06.28 @下北沢LIVEHOLIC
Permanent vol.9
2018.11.16 @下北沢LIVEHOLIC
"イナズマロック フェス 2016"風神STAGE
2016.09.17 @滋賀県草津市 烏丸半島芝生広場
ザ・モアイズユー / め組
2022.08.22 @下北沢LIVEHOLIC
ザ・モアイズユー
2021.09.05 @下北沢SHELTER
ザ・モアイズユー
2020.08.25 @心斎橋ANIMA
ACCESS RANKING
- 1野田洋次郎(RADWIMPS)作詞。佐藤 健、宮﨑 優、町田啓太、志尊 淳演じるNetflix"グラスハート"劇中バンド TENBLANKの「旋律と結晶」MV公開
- 2本日、恵比寿LIQUIDROOMにて3rdワンマン・ライヴを開催した歌い手もるでお、ゲキクロとのスペシャル・コラボ決定
- 3Mrs. GREEN APPLE、懐かしい夏の午後を思い起こさせる「夏の影」MVティーザー・ムービー#1公開
- 4Mrs. GREEN APPLE、映画"ラーゲリより愛を込めて"主題歌「Soranji」リリック・ビデオ公開。"映画と寄り添い合っている"と話題の歌詞を作者 大森元貴(Vo/Gt)自身が手書きで綴った映像に
- 5"LuckyFes'25"、"ABEMA"配信タイムテーブル公開。ヨコタ シンノスケ(キュウソネコカミ)がMCを務めるトーク・コーナーでは新しい学校のリーダーズ等の"フェスの裏話"も
- 1いよいよ今月、来日公演を開催するBillie Eilish、ゲキクロでTシャツをはじめとする公式マーチ予約受付開始。ロゴやアーティスト・フォトを落とし込んだ全82アイテムが登場。ご予約は8/18(月)23:59まで
- 2OASIS、人気バンドTシャツを多数含むゲキクロでの公式バンド・マーチ予約受付再開。ファースト・アルバムにして名盤『Definitely Maybe』のアートワークを落とし込んだアイテムなど全65点がラインナップ。ご予約は8/21(金)23:59まで
- 3Billie Eilish、来日公演にYOASOBI、藤井 風がスペシャル・ゲストで出演決定
- 4【ExWHYZ 表紙】Skream!8月号、本日8/10-15前後より配布開始。Buzz72+、Girls be bad、cowolo、Another Diaryのインタビュー、"ベリテンライブ2025 Special"の特集、cinema staff、THE BACK HORN、GANG PARADE、パピムズのレポート等掲載
- 5Billie Eilish来日決定記念、ゲキクロにて公式バンド・マーチの予約受付を急遽開始。バンドTシャツを中心に全100アイテムがラインナップ。ご予約は6/2(月)23:59まで
LIVE INFO
- 2025.08.12
- 2025.08.16
- 2025.08.17
- 2025.08.18
- 2025.08.19
- 2025.08.21
- 2025.08.22
- 2025.08.23
- 2025.08.24
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ASP
Skream! 2024年09月号