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INTERVIEW

Japanese

"革命ロジック"Skream!ステージ 座談会

2024年05月号掲載

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下北沢LIVEHOLIC主催のサーキット・イベント[LIVEHOLIC presents. "革命ロジック2024" supported by Skream! & 激ロック]が5月19日に開催となる。下北沢の10のライヴハウス、ロック・バーにバンド、シンガー・ソングライター、アイドル、DJなど様々なアーティストが一堂に会するこのイベント。昨年に続き2度目の開催となるが、今年から新たに"Skream!ステージ"と"激ロックステージ"が登場しさらにパワーアップする。このたび、"Skream!ステージ"に出演が決定している5組による座談会を企画した。

chef's:高田 真路(Ba)
Dannie May:マサ(Vo/Gt)
Klang Ruler:やすだちひろ(Vo)
meiyo
Ochunism:凪渡(Vo)
Interviewer:石田 大実(下北沢LIVEHOLIC店長) 
Photographer:Kanda Yukiya

-まず、みなさんのお名前とご自身がどういった音楽活動をされているか自己紹介をお願いいたします。

高田:chef'sでベースと作詞作曲をやっています高田真路と言います。普段はベースを弾くんですけど、クジラ夜の街でサポート鍵盤弾いたり、あとなきごとのアレンジをしていたり、その他諸々ちょっとサポートしたりしております。

meiyo:meiyoという名前でシンガー・ソングライターをやっております。いろんなアーティストに楽曲提供させていただいたり、自分でもステージ立ったり、わりといい具合に活動しています。よろしくお願いします。今日は遅刻してすいませんでした。

一同:ははは(笑)。

マサ:Dannie Mayっていうバンドでギター・ヴォーカルやっています、マサです。バンドでは作詞作曲とちょっとアレンジとか、諸々やらせてもらっています。

凪渡:Ochunismのヴォーカルの凪渡です。関西の大学で出会ったメンバーで組んだバンドで、2年前ぐらいにこっちに引っ越してきたんですけども、まだ全然東京に慣れてなくて。今日も下北沢来て未だに新鮮なんです。音楽ジャンルとしては、ディスコとかダンス・ミュージック系です。僕自身のルーツはヒップホップとかです。

やすだ:Klang Rulerっていうバンドでヴォーカルをやっています、やすだちひろです。Klang Rulerには2021年に途中加入という形で加入していて、他にも個人でアパレル・ブランドのデザイナーをやっています。

-今回座談会参加しているみなさんで、知り合いとか対バンよくやるんだよとか交流のある方っています?

やすだ:Ochunismはレーベルが一緒で、対バンとかをもともとしていて、Dannie Mayのマサ君は、6~7年前くらい前からインスタとかで知ってたんですけど、Dannie Mayになる前だったのかな?

マサ:全然まだ前ですね。上京してきて弾き語りやってた時期です。

やすだ:そうそう、弾き語りしているときに知り合いました。

-じゃあ、対バンしてたとかではなく。

マサ:対バンはDannie Mayになってから。

やすだ:私もKlang Rulerになってからです。前から知ってはいました。

-そうなんですね。

高田:僕はDannie Mayさんは、クジラ夜の街で1回お呼びいただいて("Welcome Home!")。

マサ:そう、だから今日これ聞いて逆にびっくりしました。

-さっき話してましたね。"あれ、君chef'sだったの!?"みたいな。

高田:そうそうそう。あとみなさん初めましてですね。

-たしかにchef'sの音楽的に結構レアな感じはありますもんね。この中だとmeiyoさん――

meiyo:......が誰とも(知り合いじゃない)。ここ(石田)だけです(笑)。本当にめちゃくちゃお世話になってて、何年前?

-また別のバンドをされてて、そのときに私がMOSAiCとかに観に行かせてもらってて、めっちゃかっこいいって、ずっとラヴ・コールを送り続けてました。

meiyo:侍文化というバンドをやっていました。ドラム・ヴォーカルで。変なバンドです。

-すごく叩くしすごく歌うんですよ。今回Skream!ステージにご出演いただく演者さんということで、みなさんSkream!のイメージ、印象とかあったりしますか。

やすだ:好きなアーティストさんのインタビューとか読むのすごく好きなので、インタビューだったり、ライヴ・レポートだったりでよく拝見するなぁって。あとロゴが印象的だなって。(※4月号を読みながら)あ、そうなんですよ。Gyoshi(Klang Ruler/Gt)ちゃんが(載ってる)! 見たかったんです。かわいい。

凪渡:(Skream!)は曲リリースしたらツイートしてくれるじゃないですか。それをいつも僕はリツイートしてます(笑)。

meiyo:NOAH(SOUND STUDIO NOAH)にあると読んじゃいますよね。

高田:無料で読めると思えないくらいの内容というか、そのイメージが強いですね。

やすだ:いや本当に、すごい。

マサ:あとこういうの見るとこんなに曲ってリリースされているんだなって。毎週水曜日とか、こんなにみんな頑張っているんだなって、背筋が伸びますよね。

meiyo:みんなめちゃくちゃ音楽が好きで成り立っているってことですよね。

-そうですね。ここからはみなさんのルーツになった音楽とかをうかがえたらなと思います。

凪渡:ルーツにも2種類あって。音楽の感覚的なルーツっていう意味では、親がずっと洋楽流していたんですよ。めっちゃ売れてる80年代のポップス、QUEENとかずっと流していましたね。でも、自分の頭で考えて歌詞書いたり曲を作ったりするって意味では、いろんなジャンルから影響を受けてて。自分で音楽をしたいと思ったきっかけはヒップホップで、どの人っていうのはなくヒップホップというもの自体です。僕、強がってしまうタイプというか、人見知りやし話せへんタイプなんですけど、トラックの上でラップしたら自分の言いたいことが言えて。そんな感じで自分を表現したいなと思い、始めました。

やすだ:私は小さい頃、幼稚園から中学3年生くらいまでずっとダンスをやっていて、だからバンドやアーティストが好き以前に踊れる音楽が好きみたいなのが一番根底にあって。当時はこれはR&Bなんだ、ヒップホップなんだとか思いながら聴いていなかったので、自覚したのは大人になってからなんですけど。小中学生のときは、安室奈美恵さんとか宇多田ヒカルさんとかBoAさんとか、本当に歌って踊る女性がすごく好きでした。あとあとみんなR&Bを歌ってる人なんだっていうのに気づいて、ダンスしていた曲も辿ると、Janet JacksonとかTLCとかRIHANNAとかで、そういうのを大人になって知っていく音楽人生ですね。音楽を始めたのも大人になってからで、20歳で上京したんですけど、兵庫県のめちゃくちゃ田舎出身で、音楽に対する情報がテレビかラジオでしか入ってこないみたいな感じだったんで、現実味がなかったんですよね。東京に出てきてライヴに初めて行くようになって、生の音楽ってこうやって鳴っているんだみたいな。聴いたことない音がすごく聴こえてきたのが衝撃的で、23歳くらいのときに最初はベースを始めたのがルーツというか流れですね。変わっているかもしれないです。

-ライヴハウスもあんまり近くになかったんですかね。

やすだ:(県内には)あるんですけど、神戸の方なんですよね。自分の住んでるところとは違ったんです。ダンスをやめてからはバスケに熱中する学生生活を送っていて、平日も練習だし土日は試合だしであんまりお祭り的なところに遊びに行けた経験がなくて。都会に出てきて音楽の楽しさを体感した身なので、早く出会ってる人うらやましいなって思っているタイプです。

-おふたりのお話を聞いても違うところを通っているのが面白いです。

凪渡:僕実はバスケを6年ずっとやってて、まったく同じです。僕も大人になるまでライヴも行ったことないし、CDも買ったことないです。

-地元はどこ?

凪渡:地元は京都です。

やすだ:大阪だと思ってた。京都か。

-じゃあバスケ部だし大人になってから音楽に触れたという意味でも共通点があるんですね。

やすだ:嬉しい!

凪渡:びっくりしました。

-高田さんはいかがですか?

高田:僕はもともと2歳くらいからピアノをやっていて、今も弾いてるんですけど、気づいたときには音楽があったタイプではあって。家にCDがブワーってあって、その中で取って流したのが、the band apartでした。唯一ずっと親父が好きだったthe band apartの原(昌和)さんのベースを聴いてベースやりたいなってなって始めて。鍵盤はヒイズミマサユ機さんという東京事変の初期の最初のキーボーディストの方がいるんですけど、その方がやってるH ZETTRIOってトリオを観て弾こうというのがプレイヤーとしてのルーツです。ルーツはオルタナというか、マスっぽいところではあるんですけど、音楽的には今好きなのはVULFPECKとかLouis Coleとかミニマル・ファンクとかで、なんでも好きですね。あと、aikoさんとかサンボマスターとかも聴いてました。

-CD取ってバンアパ(the band apart)って親御さん40歳くらいですか?

高田:ちょうど50歳くらいですかね。『K.AND HIS BIKE』っていう盤があってその前の自主盤みたいなやつもちゃんとあって。

-家族からしたらアーティストになってほしかった説はありますよね。2歳からピアノもやってて。

高田:無意識に擦り込まされましたね。

-面白いですね。次meiyoさん。

meiyo:自分は最初に音楽いいなと思ったのは小学2年生のときのリコーダーの授業で。

やすだ:えー! 珍しい! 初めて聞いた!

meiyo:で、そのあと小3くらいからゲームセンターに行くようになって、"pop'nmusic"っていうゲームをやるようになって、それで"DrumMania"とかやるようになってったのがきっかけですかね。音楽やりたいなと思ったきっかけはそこで、そこからは凛として時雨とかアジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)とかバンプ(BUMP OF CHICKEN)とか聴いてた時期がちょうど音楽始めた時期で。だけど今作ってるのはわりと洋楽からも影響を受けたり、サウンドはK-POPっぽかったり。でも一番好きなアーティストはKANさんですね。

高田:僕もKANさん大好きです。

meiyo:あと奥田民生さんがめちゃめちゃ好きです。

-リコーダーからというのがすごい気になっているんですが。

やすだ:いや私も気になってる!

meiyo:すごいリコーダーの才能あるなって自分で思ったんですよね。授業で吹いてて耳コピできたんですよ。これいろいろ吹けるなって思って、初めて自分がやったことに自信を持ったのがそれだったのかなという。

-それまでは楽器触ったこともあまりなかったんですか。

meiyo:ないですね。歌うこともなかったですし。歌に関しては結構遅くて25歳くらいで始めてます。

-そうなんですね。今まで聞いた中でリコーダー入りは初めてだったので。"pop'nmusic"と言われるとちょっとわかる気はしますね。

meiyo:そっちのほうがキャッチーなんでそればっか言ってるんですけど、実はリコーダーっていう。