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INTERVIEW

Japanese

"KNOCKOUT FES 2018 spring"座談会

2018年03月号掲載

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下北沢のライヴハウス MOSAiCが、次世代を担う若いアーティストを中心にブッキングするサーキット・イベント、"KNOCKOUT FES 2018 spring"が今年も4月7日に開催される。もともとはMOSAiCのみで開催していた"KNOCKOUT"という企画だったが、年々その規模を拡大して、2015年からは下北沢の複数のライヴハウスにまたがるサーキット・イベントへと発展。さらに、昨年からは春と夏のツーシーズンで開催している。サーキット形式になって3年目を迎える今年は、MOSAiCのほか、SHELTER、ReG、近松、LIVEHOLIC、WAVER、mona records、BASEMENTBAR、rpmの計9会場で開催。Skream!では、そんなキックオフ目前の"KNOCKOUT FES 2018 spring"の出演者を代表して、みきなつみ、Day on Umbrella、とけた電球、指先ノハクと、MOSAiCの店長 森本真一郎による座談会を行い、進化するサーキット・イベントの魅力を語ってもらった。

MOSAiC店長:森本 真一郎
みきなつみ
Day on Umbrella:ヲクヤマ(Gt/Vo)
とけた電球:岩瀬 賢明(Vo/Gt)
指先ノハク:木村 順子(Gt/Cho)
インタビュアー:秦 理絵 Photo by 上溝恭香

-まずは森本さん、今回の座談会のメンツについて簡単に教えてください。

森本:シンガー・ソングライターのみきなつみさんは今回が出演3回目になる常連ですね。ヲクヤマ君は、Day on Umbrellaとしては初めてなんですけど、TRY TRY NIICHEで2回出ていただいてます。あと、とけた電球はずっとオファーをしてたんですけど、断られ続けて......。

岩瀬:すみません、スケジュールが合わなかったんです。

森本:指先ノハクはフェスで出ていただいたことあったんですけど、サーキットになってからは初めての出演になります。

-出演者同士で面識はあるんですか?

ヲクヤマ:とけた電球とは昔同じイベントに出たことがあって。

岩瀬:2年ぐらい前ですね。

みき:ここ(とけた電球の岩瀬)は仲良しです。

木村:私はみなさん、初めましてです。

-このメンバーで、今回は"KNOCKOUT FES"が他のサーキット・イベントと何が違うのか、その魅力はなんなのかを話せたらと思うんですけども。

一同:よろしくお願いします!

-"KNOCKOUT FES"は年々かたちを変えて拡大してるサーキット・イベントですよね。去年からは年2回に開催になって。どんなイベントに進化していると思いますか?

森本:そうですねぇ......下北ってたくさんのバンドが集まってくるじゃないですか。だから、もともと"KNOCKOUT FES"は、若い世代のバンドを1日で集めたら、きっと面白いだろうなっていうのが始まりだったんですよ。

-まだ他のサーキット・イベントには呼ばれないような、原石と呼ばれるアーティストも含めて積極的にブッキングするところから始まったわけですよね。

森本:そうです。だから、ずっと出てくれてたけど、成長して、活動をするステージが広がっていったアーティストは、もう出演が厳しくなったりしてるケースもあるし、逆に、"いつまでネクスト・ブレイクやねん?"って言われるようなアーティストも出てるんです(笑)。だから、出演アーティストに前よりも多様性が出てきた感じはありますね。

-出演者から見て、"KNOCKOUT FES"はどんなイベントですか?

ヲクヤマ:すごくやる気があるというか、"売れたい"っていう強い気持ちを持った人が集まってるイベントだと思いますね。そういう意味では、すごく刺激になるんです。"KNOCKOUT FES"で出会ったアーティストを、後々自分たちの企画に呼んだりするとか、そういうのが生まれやすいんですよね。

-たぶんバンドとして、同じステージにいる人たちが多いからでしょうね。

ヲクヤマ:そうです。バンドとしては最高の舞台です。

みき:私も、いまの話を聞いていて、"あ、わかる!"って思いました。それまで自分が聴かなかったアーティストにも出会えて、刺激を受ける環境が整ってるんですよね。あと、私は弾き語りで活動をしてるから、バンドの出演が多いサーキットには、枠が違うからっていう理由で出られないことも多いんです。そのなかで、"KNOCKOUT FES"は弾き語りのアーティストも、バンドと一緒のものとして見てくれるのが嬉しいです。

-森本さんはブッキングされるとき、バンドばっかりにならないようにっていう意識をしているんですか?

森本:"KNOCKOUT FES"ではアコースティックの弾き語りの場所もバンドとは別で設けてはいるんですよ。だから、みきさんも最初はそこに出ていただいたりしたんです。でも、弾き語りの人がバンド編成でやることもあるし、もっと他のロック・バンドと一緒にやっていきたいっていうシンガー・ソングライターの方も多いので。それはもうバンドだろうが、弾き語りだろうが、同じ扱いでいいのかなと思うようになったんですよね。

みき:嬉しいですね。基本的にはやっぱり弾き語りでひとりでやってるから、バンド編成でやれるタイミングはそんなに多くないので。逆にこういうところがあると、"ここではバンドでやろうかな"とか、チャレンジできるタイミングにもなるんです。

-初めて参加する岩瀬さんは、このイベントにどんなイメージがありますか?

岩瀬:僕は1回遊びに行ったことがあるんですよ。そのときに思ったのは、僕よりも若いバンドがいっぱい出てるので......まだ、僕も若いんですけど(笑)、まだ活動を始めたばっかりの人たちも出てて、全然知らないバンドが多いので楽しかったですね。