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INTERVIEW

Japanese

"KNOCKOUT FES 2017 autumn"座談会

2017年10月号掲載

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ライヴハウスを根城に活動する、次世代を担う若いバンド/アーティストをフックアップするサーキット・フェス"KNOCKOUT FES 2017 autumn"が11月3日に行われる。下北沢MOSAiCが定期的に主催しているブッキング・イベント"KNOCKOUT"を拡張して2015年3月にスタートして以来続く同フェスは、今回過去最大規模の全8会場で行われる(MOSAiC、SHELTER、ReG、近松、LIVEHOLIC、WAVER、mona records、rpm)。今回、開催を記念して、フェスの常連バンドで2017年4月開催の"KNOCKOUT FES 2017 spring"で大トリを務めた月がさ、自らもサーキット・フェスを主催しているKAKASHI、そして今回初出演となるRollo and Leapsの3バンドからそれぞれヴォーカリストを招き、下北沢MOSAiC店長・森本真一郎氏をホストとしてフェス本番に向けての座談会を行った。

KAKASHI:堀越 颯太(Vo/Gt)
月がさ:鈴木 光(Vo/Gt)
Rollo and Leaps:高谷 瞳二(Gt/Vo)
下北沢MOSAiC店長:森本 真一郎
インタビュアー:岡本 貴之  Photo by:上溝恭香

-まず、森本さんの方から"KNOCKOUT FES"はどんなきっかけで始まったフェスなのかを教えてもらえますか。

森本:最初は、うちのハコのイベントで10代後半~20代前半のバンドがよく出るようになってから、若い世代が集まるような日が盛り上がってたので、それを"KNOCKOUT"と名づけてから定期的にやるようになって。その後フェス型にして1日やったら盛り上がったので、"じゃあサーキット・フェスにしよう"ということになったんです。若いダイヤの原石みたいなバンドがゴロゴロ増えてきたので、多くの人に知ってもらうきっかけになればいいなということで、ライヴハウス発信でやっていこう、というのが始まりです。たぶん、今年のラインナップを見てもかなり平均年齢が低いと思います。だから月がさとか、KAKASHIとかはもうお兄ちゃんみたいな感じで(笑)。

鈴木:あらららら(笑)。

堀越:そうですねぇ(笑)。

森本:最初のころはまだ若手っていう感じでやってたけど、もう中堅というか。中堅まではいかへんか?

鈴木:いや、もう中堅ですねぇ、本当に。

森本:3~4年前に始めたんですけど、まだ21、2歳とかじゃない?

鈴木:そのくらいすね。

森本:そう考えると早いな(笑)。

-それぞれのバンドとはどう関わっているのでしょうか。

森本:KAKASHIは最近忙しくなってきてますけど、当時はthe quiet roomとかBOYS END SWING GIRLとかと3マンでうちを使ってくれていたんです。そのときのラインナップに憧れてうちに出てくれる子らがすごく増えて。

堀越:えっ、そうなんですか?

森本:そういうこともあってKAKASHIはこういうフェスをやるときは欠かせないなと。

堀越:ありがとうございます。

森本:月がさも、同時期によくやっていて。今年、MOSAiCの新レーベル"下北新地録音盤"から第1弾アーティストとして1stアルバム『淀ンダ水ヲノゾク』をリリースしていて。KAKASHIとも繋がりが深いし、昔からよく出演してくれていたので、月がさももちろん欠かせないバンドです。

鈴木:ありがとうございます!

-2組は出演経験があるということですが、フェスにどんな印象を持っていますか?

堀越:毎回、自分らが知らなかった年下のバンドと知り合うことが多いので、そういう意味では新鮮なイベントですね。

鈴木:若手のバンドがいるなかでも、普通のフェスってバンドが開催しているフェスやいろんな会社の人が主催しているフェスが多いじゃないですか? そのなかでもライヴハウスの店長が開催するフェスで、10代の新しい原石を発掘する場所としてすごくいいなというのを毎回思わせてもらってます。

-バンド同士の交流も生まれているんですか?

鈴木:そうですね、俺はそうなってます。

堀越:うちと月がさは、MOSAiCありきで交流が深まっていったところはあるよね。

鈴木:そうだね。

堀越:やっぱり、年下が出てくるぶん、年々焦りは出てきますね。そこでナメられちゃったら今後ヤベぇ、みたいな(笑)。

-そういう意味で言うと、今回初出演となるRollo and Leapsの存在はいかがでしょう。

高谷:初めまして、よろしくお願いします。

堀越:初めまして。僕は"RO JACK"とかでチェックをしていたので、脅威の存在ではあるんですけど(笑)。

森本:勢いがすごいですから。

高谷:いやいや、今はいいことがたまたま続いて、ふわっとなってますから、ちょっと頑張っていかないと。

鈴木:全然大丈夫だよ(笑)。

森本:嬉しかったですね、今回出演を決めてくれたときは。

高谷:僕らも、こういうサーキット・フェスに出られるのはすごく嬉しくて。普通のブッキングだったら、"穴埋めかな?"とか思ってしまうんですけど(笑)。

一同:ははははは(笑)。

高谷:でもサーキットに呼ばれるっていうことは、"ホンマに出てほしい"ってことかなって。

森本:もちろんそうです。

高谷:だから僕のなかでは、こういうのに呼ばれるのはすごく嬉しくて。本当にありがとうございます。