Japanese
"KNOCKOUT FES 2017 autumn"座談会
2017年10月号掲載
KAKASHI:堀越 颯太(Vo/Gt)
月がさ:鈴木 光(Vo/Gt)
Rollo and Leaps:高谷 瞳二(Gt/Vo)
下北沢MOSAiC店長:森本 真一郎
インタビュアー:岡本 貴之 Photo by:上溝恭香
-森本さんが観てきたなかで、"このバンドは人気出るな"って感じて実際にそうなってるバンドもいますか。
森本:そうですね。"このバンドはいくな"って思ったら今ホンマにいい感じになっていて、呼んだらなかなか大人の事情で出れないとかいうバンドも増えましたね。(※過去のラインナップを見ながら)こうしてみると、残ってるバンドが多いですね。
堀越:そうですね。今でもちゃんとやれてるというか。今でもMOSAiCに出ているバンドが多いですよね。
-Rollo and Leapsはどんなバンドなんですか?
高谷:僕だけ大阪で、他3人は静岡の浜松出身なんです。2年半くらい前に上京して、メンバーを探して結成しました。僕はもうそろそろ21歳で現役の大学生です。
鈴木:(※声を潜めて)若い......。
堀越:若い(笑)!
森本:ははははは! でもさらに下もいるでしょ? 10代のバンドもいるもんね。青はるまきとかレイラとか。みんな若いんですよ。
堀越:ただ、こう見ると意外と年上もいるといえばいますね。
森本:平均的には20代前半ですね。だいぶそうなってきたというか。だから、月がさとかKAKASHIは今年で最後って言われるんちゃうかなっていうくらいなんです。"そんな若いところに入れられても"って(笑)。
堀越:いやいやいや(笑)。
森本:それくらい、若くなってますよね。もっと上の世代はここより強い感じのハコに行くじゃないですか、どうせ。
鈴木:どうせって(笑)。
堀越:今日の森本さんはなんかトゲがあるな(笑)。
森本:(笑)でもまぁ、そういう若い子らの中に、お手本になるような月がさとかKAKASHIみたいなバンドがいてくれないと締まらないですし。そのあたりのバランスは結構難しいところではあるんですけど。
堀越:理想はこの中から出てくるのがいいですよね。
森本:そうだよね。そのあとを追うようなバンドが出てくるのが。
-森本さんは若手のバンドにどんな魅力を感じているのでしょうか。
森本:キャリアを積むと、"自分らのスタイルはこう"って、当然固まっていきますけど、まだそれが固まりきらない初々しさとか、ほどほどに突っ張った感じとか、観ていてたまらないものがありますね。これはもう、磨いたらめちゃくちゃ光るな、とか。そういうのを探している関係者の方もいますし、そういう人たちに観てもらういいきっかけになると思うので。
-磨かれた結果、月がさやKAKASHIも現在に至るという。
森本:もう、最初からピカピカに光ってましたから! だから僕はゴマ擦ってました。"また出てや~"って。
鈴木&堀越:ははははは!
-バンドとしてはこのフェスを経て成長した実感がありますか?
堀越:めちゃくちゃありますね。ライヴもそうなんですけど、ライヴ以外の立ち回りをMOSAiCで自覚するようになったというか。僕は特にMOSAiCでライヴ中に言うんですけど、店の外に人がたまるとすぐに警察が来るんですよ。警察の方も理解はあるんですけど、やっぱり苦情が入れば足を運ばないといけないこともあるので。そういうのを目撃していることもあって、スタッフさんの呼び掛けありきで、僕らもライヴ中に"外にはたまらないようにしてください"っていう注意喚起をするとか、周りが見えるようになったというのはありますね。楽屋を片すとか、当たり前のことを当たり前にする、という自覚が芽生えたのはMOSAiCが強いかな、と思います。
森本:ありがとうございます。いつも言ってくれるんですよ。パンパンのフロアに向かって。すごく助かってます。
堀越:今年は別のイベントをやったときにおまわりさんが来なかったんですよ。
鈴木:あれはちょっと感動しましたね。
堀越:やっぱり、ライヴを観ていないとその注意喚起も聞いてないわけじゃないですか? だからライヴを観ていた人が多かったんだなって。ちゃんと対バンのライヴを観るっていう当たり前のことができる人たちがMOSAiC界隈には多いなって思います。
森本:サムい奴はあんまりおらへんよね。
堀越:そうですよね。たまにはいますけど(笑)。
高谷:僕らも今回、ライヴで"外にたまるなよ"って初めて言わせてもらおうかなって思います。
鈴木:ははははは。
森本:言うてください(笑)。
-お互いのバンドについてはいかがですか?
高谷:対バンをしたことがなくて、本当に初めてなので。ライヴのときに観に行って勉強させてもらおうと思います。
堀越:いやいや、勉強って(笑)。
森本:年に2回やるのは初めてなんですけど、春・秋とこれからやっていきたいなと思っていて。それだけ出したいバンドがたくさんいるっていうことなんです。今回は、全部ではないですけど他のライヴハウスさんの店長さん推薦枠というのもあって、そこでの新しい出会いもあるかなって。SUMMER JACKETさんはLIVEHOLICさんの推薦なんです。まだ解禁はしていないですけど、今回初めて使わせていただくmona recordsさんとかReGさんとかの推薦枠もあります。当初は全部合わせて71組でいこうと思っていたんですけど、いろいろ増えて、80組以上に。
鈴木:すげぇ増えたなぁ(笑)。
森本:裾野を広げたというか。今回、BASEMENT BARさんが他に決まってるイベントがあるということで入っていないんですけど、本当は入ってほしかったので、実現していたら9会場になっていたかもしれないです。あんまり無茶に増やしすぎても、とは思うんですけど。
-下北沢で行われている他のサーキット・イベント"Shimokitazawa SOUND CRUISING"や"下北沢にて"などは意識していますか?
森本:してないです、敵わないですから(キッパリ)。"KNOCKOUT FES"は地下室で頑張ってる子たちにちゃんと光が当たらないと意味はないなって思っているので、名前の強いバンドをたくさん入れて開催するっていう考え方はないですね。
LIVE INFO
- 2025.01.18
- 2025.01.19
- 2025.01.20
- 2025.01.21
- 2025.01.22
- 2025.01.23
- 2025.01.24
- 2025.01.25
- 2025.01.26
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ASP
Skream! 2024年09月号