DISC REVIEW
Japanese
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イロムク
アパートメント
2013年に東京で結成した4ピース、イロムクの初のミニ・アルバム。全5曲、いずれもイントロからフックたっぷりのギター・フレーズで始まり、本当は大事な人に伝えたい思いや、本音のあれやこれやを、独り言のようにつぶやき、または叫び、歌にする。何かメッセージを伝えたいということではなく、劇的でも、ポジティヴでもネガティヴでもない。例えば、ぽつんとしたひとりの時間に、ふと湧き上がる寂しさや切なさ、今までもそこにあったけれど見えてなかったものやざわめきが急に存在感を増してくるような、そんな時間や感覚を物語にして、疾走感のあるギター・サウンドで編み上げていくバンドだ。相手に振り回されがちだったり、ほんのりと明るい希望とあきらめとがないまぜの、あいまいな気分を抱えている人には、ちくっと痛い作品かもしれない。
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