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INTERVIEW

Japanese

ぜんぶ君のせいだ。

2018年04月号掲載

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Member:如月愛海 ましろ 一十三四 咎憐无

Interviewer:吉羽 さおり

昨年12月のシングル『せきららららいおっと』に続く、ぜんぶ君のせいだ。(通称:ぜん君。)の6枚目のシングル『トナリコレアラタ』は、ぜん君。が次なるフェーズへと突入していくことを感じられる、キラキラとした、ポップで愛らしく(でもいつもながら)妄想ふんだんなラヴ・ソングとなった。想いが過多な突っ走りぶりは相変わらずと言えるが、その空回りぶりも爽やかで、ポップに着地している。ぜん君。らしいクセがありながらも、ポピュラリティの高い曲だ。ぜん君。史上最大のツアーを経てのニュー・シングルであり、"コレアラタ=維新"の志も感じる1枚ということで、メンバー4人に現在の心境や曲への想いを訊いた。


ぜん君。としても変わりたいし、曲に出てくる女の子も、恋愛維新として変わりたい曲になってます


-ニュー・シングル『トナリコレアラタ』はすごく成長している感じがあるというか。前作「せきららららいおっと」(2017年12月リリースの5thシングル表題曲)で、"君"のことを見つめていましたが、その距離感がかなり縮まっている感じもありますね。

一十三四:そうですね。でも、君の隣に行きたいなと歌っていながらも、まだ行ってないんですけどね。

如月愛海:恋愛的に見ればだいぶ成長はみられるけどね。

一十三四:君のために変わりたい、ってはっきり言ってますもんね。

ましろ:でも、残念なことに相変わらず妄想なんですよね(笑)。そういう気持ちになっているだけで。

-気持ちが激しくスパークしていると(笑)。

一十三四:この曲は、君のために変わりたいっていう気持ちがすごい大きくて。私たちからすると、支えてくれる患いさん(※ぜん君。ファンの呼称)のために変わりたいという想いがあったりして。これを聴いてくれる人からしたら、大切な人のために変わりたいと思えるような曲になってます。

-このタイミングで、変わりたいという強い意志が曲にも出てきたのは、何が大きかったのでしょうか。

如月愛海:今は5月3日に開催する渋谷TSUTAYA O-EASTでのワンマン・ライヴ"ぜんぶ君のせいだ。ワンマンLIVE~ロマン無頼IZM~"に向かっているんですけど。そろそろ、みんながちゃんと日本武道館を意識し始めていて。これまでは夢だったものが、現実味を帯びてきて、武道館も夢じゃないという気持ちが強まってきたんです。現状のぜん君。では、そこに行くにはまだまだ遠いんですけど、患いさんと一緒に行くためにも変わらなきゃっていう想いが、今すごく強いんです。3月17日に、全国31公演の"みんなごとTOUR 2017~2018"が終わったんですけど、ツアーが終わって、考えなきゃいけないことがまた出てきたので。そういうものも含めて、こういう曲になっているんだと思います。

ましろ:必死にやらなきゃいけない状況が長く続いて、がむしゃらにやってきたんです。ひとつ前のシングル「せきららららいおっと」は、そのときの勢いで、君のすぐ後ろまで走って行くっていう感じがあったんですけど。もう1回冷静になって、いっぱい自分で考えて、変わって、もう1回君の隣にいられる子になりたいなっていう歌なんですよね、「トナリコレアラタ」は。

一十三四:今だから出せた曲だと思うんです。

ましろ:"コレアラタ=維新"なんです。ぼくたち的にも変わりたいし、曲に出てくる女の子も、恋愛維新として変わりたいっていう曲になってます。

-曲調的にも、特に今回かわいらしさやポップさが出ていますね。

一十三四:曲の間に出てくる効果音がすごく好きなところがあって、TVアニメの"ぼのぼの"で汗が吹き出るときみたいな、"ピュピュピュピュ~"っていう音が入ってて。すごい楽しいんです。

咎憐无:全体的に少女漫画を想像できるような曲になってます。

一十三四:なんか、ドタバタしてるよね。

-サウンドを通して、そういうシーンが目に浮かんできますよね。しかも、ジャズっぽいパートも出てきたりして、聴かせる内容になってる。

如月愛海:そこもまたぜん君。では新しいところで、聴いていて楽しいんです。

ましろ:1サビ終わりは変な音入れがちですよね、ぜん君。は。今回は、ジャズ系できたかと(笑)。

-新鮮で、且つやっぱりぜん君。らしさっていうのはちゃんとある。

ましろ:最近になって、何を歌ってもぜん君。だなっていう感じがすごく出るようになったんです。この4人で歌っているのが固まってきているんだなって思って、すごく嬉しいですね。

如月愛海:個人的には懐かしい感じもするかな。最近はグイグイいく曲が多かったからこそ、こういう空回っちゃうような、どうしようもなく独りよがりになっちゃう感じが懐かしくて。それを今の4人の声で歌えているのは、また新しいぜん君。らしさが出て嬉しいなって。

一十三四:リリースしたものを1枚1枚聴いていくと、そのとき、そのときのぜん君。の感じがすごいわかりますよね。前回のアルバム『Egoistic Eat Issues』(2017年9月リリース)はガツガツとしていて強かったし、攻撃しなきゃっていう時期だったので。