DISC REVIEW
Overseas
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PAJARO SUNRISE
Old Goodbye
最近こういう心を癒すジェントリィな音楽を聴くとウルッと来て仕方ない。歳のせいかな(苦笑)。それはともかく、スペイン・マドリードを拠点に活動するPAJARO SUNRISEの3rdアルバムが完成!“PAJARO”は、スペイン語で“鳥”の意。一羽の鳥が、穏やかな空気で包まれるサンライズ(朝焼け)の空を往く……。彼らの楽曲は、まさにそんなユニット名どおりの場面に響くのが似合う音楽だと思う。ゆったりしたテンポのアコースティック・ギター、オルガン、弦楽器を始めとする音色は、せわしなく過ぎる時間の流れをしばし忘れさせてくれる。そして、どの曲も“歌心”が素晴らしい。音にも声にも人肌の温かさを感じさせるこんな音楽こそ、本物の“オーガニック”と言うのだろう。KINGS OF CONVENIENCEやIRON&WINEなど、フォーキーで感動的な音楽が好きな人に激推薦!
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ART vs SCIENCE
The Experiment
ダンス・ロックの常識を覆す、激アツなエモーショナル! 完全生バンドで本国オーストラリアだけでなく、USやUKなど様々な国を踊り狂わしてきたスリー・ピース・バンドART VS. SCIENCEが堂々の日本デビューを果たす。パワフルでカラフルなJimとDanのツイン・ヴォーカルと、変幻自在に音色を変えるキーボード、フィジカルで激しく脈打つビート。思わず口ずさんでしまうメロディと掛け声に、自然と気分が高揚してくる。「常にライヴを意識している」というメンバーの言葉通り、非常にライヴ感が強く、非常に近距離で彼らの温度を感じられる作品だ。既存のスタイルに囚われず、自分達がやりたいように無邪気かつ自由に音を鳴らす。だから聴き手も安心して彼らの音の中に飛び込めるのだろう。
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HELLOGOODBYE
Would It Kill You?
2001年カルフォルニアで結成されたパワー・ポップ・バンド。2004年にDRIVE-THRU RECORDSと契約し、2006年、1stアルバム『Zombiee! Aliens! Vampires! Dinosaurs!』は50万枚以上のセールスを記録。エモ、ポップパンク、ダンス・ロックなどを取り入れた初期と比較すると、今作は大人っぽいインディー・ロックを展開している。初期のTAHITI 80やBEN FOLDS FIVEなどを連想させる部分もある。Track.6「When We First Kissed」のキラリと光るギター・フレーズと心地よい疾走感はリピート必須。またForrest Kline(Vo)の伸びやかな歌声も絶好調のようだ。良質なインディー・ロックがまたここに一枚誕生した。
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THE STROKES
Angles
まさに"多アングル"な作品である。それは1曲ごとの個性の強さのことでもあるし、アルバム全体の与える印象からも言える。最初と最後とでまるで違った手応えとでもいおうか、まるで万華鏡のように、華やかに次々と表情を変えていく。1曲目「Machu Picchu」のレゲエ調の始まりには思わず"TOM TOM CLUB!?"と叫びそうになった。そして驚きのイントロに乗って聴こえてくるJulianのハイトーン・ヴォイスがクソかっこいい。全アングルにおいて、成長と音楽的意欲と挑戦に満ちた本作は、本人たちも言っているとおりTHE STROKESの新章を告げるものであり、それだけのパワーが漲っている。そもそも5年振りの本格始動ともなれば、あれやこれやと前置きをしたかったのだが、全部吹っ飛んでしまった。そんなん言う前に、有無を言わさず最高を見せ付けられた気分なのだ。"まぁかっけーから聴けよ"ってさ。
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J Mascis
Several Shades Of Why
09年に9thアルバム『Farm』リリースでの華々しい復活が衝撃を呼んだDINOSAUR Jr.。THE ROLLING STONESを彷彿とさせるブルースを根底とした、ドラムとギターの昂ぶりがずしりと重なり合うへヴィなサウンドが印象的だ。そのフロントマンとしてバンドの核を成しているJ Mascisが、実に15年ぶりにソロ・アルバムをリリースする。バンドでの骨太なサウンドとは裏腹に、非常にしっとりと落ち着いたアコースティックなサウンドが展開されている。アルバムとしての起伏はしっかりと押さえながらも、全体的流れるようなゆったりとした大きなうねりを感じることができる。凛と響くメロディと、味わいと温かみの感じられるMascisの歌声が哀愁を漂わせているのだ。パンクやハード・コアを好んで聴いているという彼自身の姿は楽曲の根底に沈み込み、美しい音像を描き出すことに成功している。その情景は周囲の空気をゆっくりと色褪せさせていくにも関わらず、不思議と心地がよいのだ。
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PETER BJORN AND JOHN
Gimme Some
最近では日本のガールズ・バンドTHE SUZANのプロデュースをBjorn Yttlingが務めた事で話題にもなったPETER BJORN AND JOHNの新作が登場。彼らと言えばやはり「口笛ソング」としてヒットした「Young Folks」のイメージが強いが、前作は60年代のポップ・ミュージックの要素を大々的に取り入れるなど実験性のあるとてもカラフルなアルバムだった。変わって今作はスウェディッシュ・ポップ的な明るさが全面に出た耳馴染みのいい心地の良いアルバムだ。ネオアコ風ギター・サウンドが改めてフィーチャーされているのも嬉しい所。最もキャッチーなのが2曲目「Dig A Little Deeper」。跳ねるリズムと爽快感あるギター・フレーズが印象的なキラー・チューン。
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ANNA CALVI
Anna Calvi
挑発的な真っ赤な唇が一段と目を引くジャケット。そのミステリアスさに、この唇から零れる声は、歌は、一体どういうものだろう? と激しい探究心をくすぐられた。英ロンドン出身のソロ・シンガーANNA CALVIのデビュー・アルバム。ARCTIC MONKEYSのメンバーが自らオープニング・アクトに指名したりと、デビュー前から話題の絶えない彼女の実態が明らかになった。彼女の歌もギターも、官能的なだけではなく、過剰なほどの強い愛情が込められている。その愛情は時に人を傷付けてしまうかもしれない。でもそのくらいの激しさがなければ、想いは届かないのだ。悲しさ、妖しさ、優しさが、緻密に描かれている油絵の世界に飛び込んだようだった。彼女の音楽にジャンルは不要。人生を捧げた10つの世界がここには存在する。
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LIA ICES
Grown Unknown
NYブルックリンを拠点に活動している女性シンガー・ソング・ライター、LIA ICES。本作では、力強さと透明感を併せ持つ彼女の美しい歌声が強調されつつ、ピアノ/ギター/オルガン/ストリングス/ホーンなど、様々な楽器の音色がヴォーカルと混ざり合い、幻想的な世界へと導いてくれる。Track.2「Daphne」には、Kanye Westとの共演で話題となったBON IVERことJustin Vernonがゲスト・ヴォーカルで参加。2人の歌声が静かにそして自然に、耳から体へと浸み込んで、居心地の良い空間に連れて行ってくれる。CAT POWERやSharon Van Ettenなどのフォーキーな女性ヴォーカルが好きな方におすすめ。
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JOAN AS POLICE WOMAN
The Deep Field
しなやかなエモーショナルで描く探究遊泳。Lou ReedやRufus Wainwrightなど、数々のツワモノを虜にしてきたJOAN AS POLICE WOMANことJoan Wasserのオリジナルとしては3年振りの3rdアルバムが届けられた。R&Bやジャズのエッセンスにファンクやゴスペルなどさまざまなアレンジを施し、ムードあるアダルト・コンテンポラリーなサウンドは心地良いが、「Flash」や「Human Condition」に顕著なパーカッションやホーン・セクション、コーラスなど細やかな配置の妙が奥深い音響空間、そして不思議な重力までも感じさせ、まさにアルバム・タイトルを想起する。“Deep Field”――それは最も若く、そして人知の限り最も遠くにある銀河。無限の宇宙を探るように、生への渇望を歌う。その美しさ、力強さ、自由さが素晴らしい。故Jeff Buckley最後の恋人だけに、とても意味深に響く。
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THE DEATH SET
Michel Poiccard
メンバーの死を乗り越えて作り上げられた力強くとてもパーソナルなアルバムだ。THE DEATH SETの音楽をジャンル分けするならひとまずエレクトロ・パンク・バンドとなるだろうが、このアルバムはその枠を大きくはみ出したポップ・アルバムと言えるだろう。感情剥き出しのパンク・ナンバーやメランコリックなシューゲイズ・テイストのナンバーもありバラバラな印象も受ける。しかし全体を通して聴くとアルバムとしての完成度があるから不思議。それは今作のプロデューサーでありSPANK ROCKのトラック・メイカーであるXXXChangeの力が大きいだろう。彼らの持つポップ・ポテンシャルをグッと引き出し格段に聴きやすくなっている。困難に直面しながらも前を向く勇気をくれるそんなアルバムだ。
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ROONEY
Eureka
SUMMER SONIC 07でマリンステージをアツくさせた彼らが通算3枚目となるアルバムをリリースする。WEEZERのようなパワーポップ感もあり、切なさや気だるい空気もまといつつ、どこまでもポップ。アコギの音色、鍵盤の音が美しくも悲しさを感じさせ、結果ポップがよりポップに聴こえるコントラストが強い1枚だ。特にTrack.8「Stars And Stripes」はRobert Schwartzmanの色気を含んだ声がより際立ち秀逸。アルバムタイトルの『Eureka』は古代ギリシャ語で“見つけた”という意味。聴き終わったころにはジャケットのように長い航海の末に新しいポップを見つけられた気がする。野外で聴いたら気持ちよさそうな楽曲揃いなので、このアルバムを引っさげての来日&フェスの出演を願います!
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LOW FREQUENCY CLUB
West Coast
生粋の遊び人気質がブチかます悪ノリか!?それとも80Kidzに殴り込みをかけるアウトロー!?イタリアから“パンツェッタ・ジローラモよろしく”ご機嫌な種馬3人組、LOW FREQUENCY CLUBがはしゃいでおります!アゲろ!アゲろ!とオープニングからラストまで超アッパーな怒濤のエレクトロファンクチューンに心躍りっ放し!08年1stアルバムをリリース後、SQUAREPUSHER、TUNNG、ATARI TEENAGE RIOT等さまざまなバンドと共演しながら持ち前のパーティー精神を研ぎ澄まし、この2ndアルバムで満を持しての日本デビューです。クラシックなファンク嗜好をルーツに持ちながら、VAN SHEやCUT COPYなどの80年代再考/最高なサウンドを咀嚼し、さらにキャッチーかつ“ちょいワル”な匂い醸すアダルティーなヴォーカル・ラインまでも披露。こいつはクセになること間違いなし!
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IF BY YES
Salt On Sea Glass
CHIMERA MUSICが贈る幸福な時間。本田ゆか、Petra Haden、あらきゆうこ、そしてコーネリアス・グループの清水ひろたかによる4人組、IF BY YESのデビュー・アルバムだ。それぞれメンバーの多岐に渡る活動を総括したような、尖鋭的であり、しかし優しく耳触りのよい、幻想的なアヴァン・ポップ集。02年には本田とPetraが共同で曲を書き始めており、その後不定期ながらコラボレーションを行い、07年にはこの布陣でライヴも始め、昨年本格的なレコーディングとなり本作が届けられた。そんな長い時間は熟成していくワインのように、アルバムは芳醇なポップ・ソングで満ちている。ゲスト陣も豪華にDavid Byrne、小山田圭吾、そしてWILCOのギタリストNels Clineと巧みな職人が名を連ねている。さまざまなジャンルを越境した、ここにしかない音楽が誕生した。
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GALACTIC
Other Side of Midnight:Live in New O
今年1月に来日を果たしたP-FUNKの創始者George Clintonとも共演した事のあるニューオリンズのジャム・ファンク・バンドGALACTICのライヴ盤が到着。昨年はスタジオ・アルバム『Ya-Ka-May』のリリースそしてジャパン・ツアーと精力的に活動を進めて来た彼ら。今作は彼らのホームでもありニューオリンズ音楽の聖地でもある名物ライヴ・ハウス“Tipitina’s”での最新パフォーマンスを収録。歓声やコール&レスポンス含め熱量がそのままパッケージングされたような素晴らしいライヴ盤だ。エネルギッシュ且つパーティ感満載な今作だが、ファンキーさの中に光るクールなベース・ラインにやられる。馬鹿騒ぎの中にも大人の落ち着きがあるような。来日が待ち遠しくなる好盤。
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CHAD SMITH'S BOMBASTIC MEATBATS
More Meat
今年のSUMMER SIONICのヘッド・ライナーに大決定したRED HOT CHILI PEPPERSの長身ドラマーChad Smith率いるインストゥルメンタル・ロック・バンドBOMBASTIC MEATBATSよる2ndアルバム。2009年のファースト・アルバム以来の約2年振りとなる今作はChad Smithの力強いドラムを中心にファンキーでプログレッヴなサウンドが組み立てられている。70年代の王道のフュージョンを消化しつつも全く退屈させないアレンジと遊び心で聴かせてくれる、ダイナミックで強力なグルーヴ感はもちろん泣かせるブルースもありアルバム全体としてバラエティに富んでいて飽きる事無く楽しめる内容。メンバー同士がリラックスし楽しんでプレイしている様な雰囲気が伝わってくる様なアルバムだ。
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MARIANNE FAITHFULL
Horses And High Heels
往年のアイドル、Mick Jaguarの元恋人、そして映画女優の顔を持つMARIANNE FAITHFULLの新作。やはりこのハスキーで説得力のある歌声には聴き入ってしまう。この独特の枯れた歌声は、中々出会えるものではないだろう。けして上手いとは言えないが、ヒリヒリとした緊張感があり、しっかり曲調とマッチしている。前作のカヴァー・アルバムに続き今作も13曲中9曲がカヴァー・ソング。Dusty Springfieldなどを始め、ソウルフルな楽曲が多めだがしっとりと歌い上げる。シンプルながら美しいアレンジも彼女の妖艶な世界感をさらに際立たせている。前作はANTONYやRufus Wainwrightなどが参加していたが、今作はLou Reedがギターで参加している。
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G.LOVE
Fixin' To Die
歌っている彼の笑顔が自然と頭の中に浮んでくる。そんな生き生きとした澄み渡るギターとハーモニカと歌に、身体がスウィングしてしまうのは不可抗力! G.LOVE 9作目となる今作は5年振りのソロ名義。戦前のブルースなど多数のカバー曲も収録された、彼の音楽ルーツを極めた内容になっている。彼の歌と楽器の持つ魅力が十二分に引き出された非常に軽やかな作品だ。初夏の生い茂る青い木々と、やわらかい風を彷彿させる。彼独自のブルースの解釈は愛と敬意に溢れており、それはブルースだけでなくヒップホップやファンク、ジャズなど様々な音楽を純粋に吸収した彼の人生そのものなのだろう。表情豊かで、飾らないスタイリッシュなヴォーカルとサウンドに陶酔。大きな余裕に満ちた、子供の心を忘れない大人の作品です。
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SOUTH CENTRAL
Society Of The Spectacle
“狂気”と“凶器”の音の万華鏡へようこそ!全身黒のスマートな衣装に身を包む、08年デビューのデジタル・ロック・ユニットSOUTH CENTRALから今春、待望のオリジナル・アルバムがリリースされる。PENDULUMのGareth McGrillen、米NY発のラウド・バンドA PLACE TO BURY STRANGERSのメンバーなど、多彩な人材がゲストとして参加した今作。扇情的で巧妙なアグレッシヴ・ビートと、張り詰めた空気感を内包する生楽器、エレクトロ特有の浮遊感、キャッチーなメロディ、全てが極上の状態でタッグを組んだ。心地良さに加わる縦横無尽の鋭さが四方八方から突き刺さる。激しい脈動を引き起こす熱い鼓動のようである。喜怒哀楽全ての感情を詰め込んだ、血の通った作品だ。
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BEADY EYE
Different Gear Still Speeding
2009年のNoel GallagherのOASIS脱退劇そして活動休止発表から約一年半、早くもBEADY EYEのデビュー・アルバムが届いた。「もう世界一のバンドじゃないし」その言葉が象徴するかの様に世界のあらゆるOASISファンの期待をひらりとかわしながら、またその上を行く様なフレッシュで力強いアルバムだ。60年代のブリティッシュ・ビートを基本としながら生々しいサウンドが印象的。Liam Gallagher のヴォーカルも今まで以上に深みがあり暖かい。疾走感たっぷりの攻撃的なナンバー「Four Letter Word」からの冒頭3曲で、気が付けばBEADY EYEに夢中になっている。新たにお気に入りのバンドを見つけた時の爽快感、極上のロックンロール・アルバム!
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JONNY
Jonny
昨年の来日公演も記憶に新しいTEENAGE FAN CLUBのフロントマンNorman Blakeによる新プロジェクト。TEENAGE FAN CLUBの様なシンプルなギター・サウンドと、グッとくるメロディ。そして、ユーモラスでポップなサウンド。期待通りのじつに素晴らしいアルバムに仕上がった近作を聴くと、憂鬱な気分が一気に晴れるよう。今作でNorman Blakeの相方を務めるのは、ウェールズのサイケ・ポップ・バンドGORKY'S ZYGOTIC MYNCIのEuros Childs。お互いの良さがケンカする事なく見事に調和している、この美しいハーモニーと遊び心溢れるマジカルなサウンドは、きっと彼らしか描き出すことができないはず。両バンドのファンはもちろん、すべてのギター・ポップ・ファンにお進めしたい一枚。
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