DISC REVIEW
Overseas
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イタリア発、06年結成の4人組THE VICKERSの、2ndアルバムにして日本デビュー作。GIRLSを聴いた時のような瑞々しいときめきを思い起こさせるのは、きっと全ての音がセンチメンタルを帯びた輝きに満ちているからだ。そして、その輝きの正
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エッヂの効いたロックで、ヘヴィなビートが炸裂するエレクトロニカ。スリリングなHIPHOPで、哀愁のあるR&B。それでいてポップ! 近年ではJAY-Zのリミックスを手掛け、THE PRODIGYの復帰作やRIHANNAの『R指定』に共同プロデ
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穏やかなピアノとギターの音色、土に染み込んでいく水のように清いコーラス・ワーク。なのに何故こんなにも、無性に胸を掻き毟るのだろう。米ハード・ロック・バンドQUEENS OF THE STONE AGEのベーシスト、Michael Shuma
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本国ニュージーランドのMusic AwardsではTop New Actを受賞したバンドBETCHADUPAのフロントマンLiam Finnのソロ最新作がこちら。冒頭曲「Neurotic World」の静かで流麗な始まり、続く「Don't
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文化は国境を越えるとはよく言ったものだ。物理的な距離からいえば、日本から遥か遠く離れたヨーロッパの空気に触れるのは生易しいことではない。しかし音楽を媒介とすれば、たちどころにその空気の匂いや温度を感じることができる。ポルトガルのバンド・NO
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ロンドン出身の奇才Tom Vekより、デビュー・アルバム『We Have Sound』から実に6年ぶりとなるニュー・アルバムが到着!当時はBeckがツアーのSEで使用したり、The RaptureやLCD Soundsystemと比較される
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自分の吸っている空気や重力が変わってしまうような出会いは確かに存在する。映画「Submarine」でも、ひとりの少女との出会いで15歳の少年の全てが変わる。同作のサントラであるAlex Turnerのソロアルバムを耳にし、まるで恋に落ちるよ
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天才メロディメーカーと称されるParker Sproutを中心とする6人組バンドが今作で日本デビュー。フロントマンのParker SproutはARIEL PINK'S HAUNTED GRAFFITIに類まれなメロディセンスを見出された。
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スペイン・ヴァルセロナを拠点に活動する注目ユニット。ギターとドラムの構成だけれど時にはギターの彼がドラムを叩いたり、トランペットを吹いたり!? とにかく自由すぎる。ギターカッティングがキレキレ、声もひとつの楽器のように扱い、奇想天外な音を作
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ポーランド、ワルシャワ発のポップ・バンドTHE CAR IS ON FIREの中心人物だったBorys Dejnarowiczが、脱退後ソロ活動を経て結成したのがこのNEWEST ZEALAND。今作はバンドにとって初のフル・アルバムとなる
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インタヴューで発言していた「僕らはバンドだと思っている」という言葉が印象的だった。バンドとしての側面、エレクトロ・デュオとしての側面、どちらもDIGITALISMを構成する必要不可欠な要素だ。デビュー・アルバムから4年の歳月を経て作られた今
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デビュー・アルバム『GLASVEGAS』から約3年振りのリリースとなる2ndアルバム。デモ録音から完成までに1年を費やしたという意欲作だ。分厚い轟音は今作も健在。そして以前よりも、よりJames Allanという表現者の深層心理に近付く作品
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シングル「Fireflies」が全世界で1200万枚(!)売り上げるなど破格の成功を果たしたOWL CITYだが、そんな環境の激変で彼の姿勢が変化することはなかった。というより、彼の音楽の魅力はさらに磨きをかけている。この2ndアルバムを一
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現在のアメリカを代表すると言っても良い人気バンドとなったMY MORNING JACKET、3年振り6枚目のフル・アルバムがついに登場。地元のケンタッキー州に戻り、ほとんど一発録りで作られたというセルフ・プロデュース作品だ。レコーディングに
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驚くべきことに、冒頭曲「Dinosaur Sex」は原子力発電所から漏れ出した放射能の影響で荒れ果てた未来を描いている。当然、時期的にこの楽曲が福島の原発事故をモチーフにしたものではないが、このリアリティはあまりにも重く響くだろう。UK新世
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既存のカテゴリーに属さないものに対面した時、私たちは拒否反応を起こしがちだ。願わくば自分は安全な場所で傍観していたい。しかし、ISLETは拒否反応を起こす隙さえ与えてはくれない。一瞬にして“ISLET=隔離されたどこか”へ連れて行かれる。お
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SONIC YOUTHのフロント・マンであるThurston Mooreの3枚目のスタジオ・ソロ・アルバムが到着。なんと今作は、あのBECKがプロデュース。BECKのプロデュースといえば09年のCharlotte Gainsbourgの『I
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『Roma』なる架空のサウンド・トラックが届けられた。差出人はBROKEN BELLSとしての活動も記憶に新しいDANGER MOUSEから。おや? この壮大で荘厳なサウンド・スケープはなんだ!これまでの作品とは一線を画すものだ。まるで映画
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