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シングル「Fireflies」が全世界で1200万枚(!)売り上げるなど破格の成功を果たしたOWL CITYだが、そんな環境の激変で彼の姿勢が変化することはなかった。というより、彼の音楽の魅力はさらに磨きをかけている。この2ndアルバムを一言で言うなら、美しい。「Alligator Sky」ではShawn Chrystopherのラップをフィーチャーするなどアッパーなリズム感を演出しながら、作品全体で強い印象を残すのはやはり美しいサウンド・レイヤー。メロディ、ダンサブルなリズム、それを包むきめ細やかな音の粒......。全ての要素の重なりは、本当に優しい感触で心に染みる。All Things Bright And Beautiful――全ては輝き、美しい。必ずしも幸せばかりではないものがあふれるこの世界が輝き、美しくあるように......。アルバム・タイトルとこの楽曲たちは、OWL CITYの平和への願いかもしれない。(道明 利友)
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Skream! 2024年09月号