Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

Skream! 公式X Skream! 公式YouTube Skream! 公式アプリ

DISC REVIEW

現代蘇生論

"あの時こうしていたら"、"この1言を伝えていれば"、"もし、あの瞬間にもう1度戻れるのならば"。そんな"たら、れば、もし"の呪いは必ず誰しもが胸の中でふつふつと抱えているだろう。毒薬のようなその感情を、メンバーの脱退に伴い活動を休止してい

手を振る

大切なものは目に見えないということを教えてくれるのは、やはり目に見えないものなのだろう。平均年齢21歳、奈良在住の新生、Age Factoryの初の全国流通盤となるミニ・アルバム『手を振る』を聴いてそんなふうに思った。清水エイスケ(Vo/G

泣いてもいいやん

いやあ、面白い。"神戸から日本に元気を!"をコンセプトに活動するメロディック・パンク・バンドの2ndアルバム――そう聞いて抱いた印象は痛快に蹴散らされた。たとえば、女性ヴォーカルのキュートな歌声。聞きとりやすく親しみやすい日本語(ときどき関

スマイル2

2015年にいよいよ結成10周年を迎えるD.W.ニコルズ。数々のライヴでたくさんのファンに笑顔をもたらしてきた彼らが、6月にリリースした前作に続く『スマイル』シリーズ第2弾を発表。今作も"ニコルズらしさ全開"のとびきりハッピーな作品だ。嫌な

洗脳

大森靖子の表現にはライヴと音源で乖離がある。"人間の業と性を炙り出す叫び"という根本は同じだが、それを全身全霊で体現するライヴと違い、音源の場合、世界を変革せんとする扇動者としての側面から、彼女はその叫びをかなり戦略的にまとめ上げている。メ

みんなの幸せ

このアルバムの第一印象は"爆弾ジョニーは何をやっても大丈夫だ"という安心感だった。もともと様々な音楽性を吸収した太い体幹と高いバランス感覚を持つ彼らが、大人になればなるほど様々な想いや知的好奇心が湧き上がり、それを作品に反映させるのは当たり

バイタルリスペクト

鋭く叙情的なメロディ。包み込むような轟音。静と動を往来するたしかなリズム。そのすべての中心にある、歌――革新的な何かが鳴っているわけではない。しかしここには、グランジ以降のオルタナティヴ・ロックが、あるいはハードコアを起源とするエモコア・バ

セカイノコトハ

2014年春、拠点を北海道から東京へ移し本格的にライヴを始動させた4ピース、phatmans after school。ミニ・アルバムやシングルで、キャッチーでキラキラとしたギター・サウンドを披露してきた彼らの1stアルバムは、四つ打ちチュ

LOVE GOOD TIME

MIX MARKETとのスプリット・アルバムを先月リリースしたばかりのSpecialThanksが、TVアニメ"オオカミ少女と黒王子"のオープニング・テーマ曲「LOVE GOOD TIME」をシングル・リリース。初のタイアップ、初の書き下ろ

Brian the Sun

各楽器の情感溢れるアプローチやアンサンブルも、歌詞の描写の広がりも、ヴォーカルのふくよかさも、すべてが新しいステップへと格上げされている。フロントマンでありメイン・ソングライターである森 良太の歌をバンド一丸となり最上の状態で届けるために、

MAN NOWEAR

ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文がプロデュースを務めたことでも注目を集めるNOWEARMANの初の全国流通作品『MAN NOWEAR』。シンプル且つタイトな楽曲を詰め込んだデビュー・アルバムでは、一貫してロックンロ

You're Not Alone EP

70~80年代のニュー・ミュージック/シティ・ポップス、あるいは90年代の渋谷系を彷彿させるものの、王道のバラードのTrack.2「午前6時のメリークリスマス」、スウィングするTrack.3「季節がまた終わる」など、それぞれに印象の違う4曲

さらば青春

前作『HELLO』で新たな境地へと挑む姿勢を見せたDrop'sが、初のアナログ・レコーディングに挑戦し、テープ録り独特の生々しいバンド・アンサンブルが収められた2nd EPをリリースする。青春の儚さを綴った表題曲「さらば青春」は、Drop'

シルエット

4カウントとギター・リフのおなじみのイントロの次に展開する開放的な8ビートが作る、KANA-BOONの新しいスタンダード、「シルエット」。思期から青春期を走りぬけ、覚えてないこともたくさんあるけれど、ずっと変わらないものを教えてくれた人たち

竹

ハーモニカを擁する変則4ピース・ロック・バンド、乱舞虎の全国デビュー・アルバムとなる『竹』。人間関係について濃密に描いたという前作『庵』に比べて、今作は圧倒的にポップな作品に仕上がった。乱舞虎の個性といえるヒップホップのグルーヴを取り入れた

WONDER and WONDER

着地しているのにもかかわらず未完成、という不思議な作品だ。でもヒトリエはいつもそういうバンドではないか。今までのような巧妙で鋭利、荒々しい音像や少女を打ち出した歌詞世界とは少々趣の違う、やわらかさやポップさ、哀愁のあるアプローチだが、このバ

Uteruchesis

"モテるインスト"をモットーにした通称"マ肉"ことMarmalade butcherの1stフル・アルバム。バンド形態は、にえぬ(Gt)、J氏(Gt)、大谷明久(Ba)の3人にサポート・ドラマーを加えた4人と一般的であるが、アルバムの制作過

ロックロマンティック

バンド結成10年以上のキャリアを持つ彼らが満を持して発表する初の全国流通盤にして1stフル・アルバム。川崎雅(Vo/Gt)が作ったデモをメンバーで再構築していくという手法で制作されており、約2年間の月日を費やしたというところに強いこだわりを

世界は赤色

当時現役高校生にしてRO69 JACK 13/14のグランプリを獲得し、一気に知名度を上げた千葉県柏発、平均年齢19歳の赤色のグリッター。6月にリリースした初の全国流通盤『傘から見た景色』から約5ヶ月というインターバルでリリースされる2nd

TOMORROW NEVER KNOWS

THE BEATLES中期の傑作『Revolver』の最後に収録された「Tomorrow Never Knows」という曲は、テープの逆回転やループを駆使した超絶サイケな1曲で、THE BEATLESの実験的且つ野心的な活動を象徴する1曲だ