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DISC REVIEW

ヘドが出る前に

前作であるミニ・アルバム『ポップソングと23歳』に続きプロデューサーに中尾憲太郎(ex.NUMBER GIRL、SPIRAL CHORD)を迎えた初のフル・アルバム。広範な意味でロックンロールとしか言いようのないギター・サウンドが鳴る、20

Hollow

Montecarlo Scrap Flamingoの4年ぶりとなる2ndアルバム。バンド名からまったくどんな音楽をやっているのか想像ができなかったのだが、聴いてみるとますます自分の想像の範疇を超えていた。高校時代をアメリカで過ごしたというイ

WAKEFiELD

都内を拠点に活動する4ピース・バンド、メルヘンベリー。活動休止、再開を経てバンド名の表記変更と、心機一転して再スタートを切った彼らの1st EPには、John Lennon「Mind Games」の歌詞をタイトルに掲げたポップなナンバー「L

耳を澄ませて

大阪の若き侍4人衆ホロが、2ndミニ・アルバムで全国に殴りこむ。"今1番うるさい歌ものバンド"と掲げる彼らの今作は、轟音ギターをただ勢いよくかき鳴らすだけでなく、歌詞に沿ったように優しく繊細にギターのアルペジオが彩る「通り雨」や、大切な人へ

NEW WORLD

フランス語の"blanc"(白)と"noir"(黒)を組み合わせたというバンド名の通り、両極の存在を理解し、受け入れているからこそ、2色間のグラデーションを丁寧に描くことの大切さを彼らは知りえたのかもしれない。光を乱反射させるようなバンドの

GOLDEN TIME

1年4ヶ月振り6枚目のアルバムは、新メンバーにDuran(Gt)を迎えて4人新体制で制作された記念すべき作品。2009年以降初めて正式にギタリストを迎え入れたという事実だけで、佐々木亮介(Vo/Gt)にとっていかに手が合う相手なのかというこ

魅力がすごいよ

ゴールデン・タイムに放送された地上波のTV番組で、ゲスの極み乙女。について紹介しているVTRが流れた。そのTVはこう言っていた。"このバンドの最大の魅力は毒っ気の強い歌詞"。世間が評価した"魅力"を磨き続けることを選択する者が多い中、このバ

check e.p.

ズキスズキ(Vo/Gt)の生み出すユーモアな歌詞世界と、圧倒的にシャープでグルーヴィな演奏で、急速にファンを増やしている日本語ロックの新星、potekomuzin。彼らが前作『問題児はつらいよ』からおよそ半年ぶりという短いスパンで1st E

Playland

前作からわずか1年で新作をリリースしてしまうところに絶好調が窺える。THE SMITHS解散後、数々のプロジェクトやバンドに参加してきたUKロックが誇るカリスマ・ギタリスト。ソロ名義としては2作目となるこのアルバムには前作の延長上でツアーの

inトーキョーシティ

このメジャー2ndアルバムで彼らはさらにでかい存在になるだろう。2ビートで駆け抜ける「STOP THE TIME」のような曲から、シンセを加えて壮大なスケールを描く「STAY WITH ME」まで振り幅の広い曲調を揃え、過去と現在を繋ぎ合わ

Regalecus russelii

東京という街を舞台に、その冷たさと喧騒とディスコミュニケーションを描いてきたアヒト・イナザワは、自らの居住地を地元・福岡に移すことによって、その鋭い観察眼を自らの生活と心の奥底へと向けた。故に、音源としては4年ぶりのミニ・アルバムである本作

透明人間e.p.

跳ねたビートとノイジーなギターで怒涛の如くスタートする「Ripple」から、ノン・ストップで駆け抜ける4曲入りEP。4人のスピード感をエネルギッシュに捕えたアンサンブルは、まさにライヴに向いたものだけれど、一方コンセプチュアルに歌詞を作り上

Nature Nurture (Japan Edition)

今年8月、知る人ぞ知る存在だったにも関わらず、爆音を轟かせたパワフルなパフォーマンスによって、SUMMER SONICを沸かせたイギリスの3人組。その彼らの日本デビュー盤となる2作目のアルバム。日本盤化にあたって、アルバム収録曲と比べても何

MONSTER DANCE

トライバルかつお囃子を思わせるビートから、往年のアイドル歌謡的なアレンジ、UKインディーぽい3連のソリッドなギター・リフ、サンバのリズムとエキゾチックなシタールの音......とおよそ世界のダンス、お祭り騒ぎが4分半にめくるめく速度で展開す

Just Because It's Raining

アコースティック・ギターとピアノの音色が彼らならではの個性を際立たせていることを思えば、自ら語る90年代のUKロックやUSエモの影響はもはやバンドの出発点に過ぎないようだ。横浜の4人組、FOGLAMPによるデビューEP。「intro」を含む

正しい僕の作り方。

Track.3「plain」にこんなフレーズがある。"誰かと言葉を交わす度 僕は新しい僕に変わるよ"――人との出会いによって自分が作られていくという、実にPON(Vo/Gt)らしい歌詞だ。これまでの人生での、ひとつひとつの出会いに意味があり

サマタイム×サマタイム

ヴォーカルの脱退という大きな壁を乗り越え、新ヴォーカルにタカハシツトム(Vo/Syn)を迎え入れてリリースされる1stミニ・アルバム。Track.1「JOY」の心地よい水音に誘われ、深く潜るように聴き入ってしまう作品へと仕上がった。タカハシ

こころとあたま / いたちごっこ

橋本絵莉子のメロディと歌が軸にありつつ、圧倒的に音圧も疾走感もレンジが広がった「こころとあたま」。特にサウンドとして新しい下村亮介のアナログ・シンセもグルーヴを生み出してこそいるものの、チャットモンチーらしさの中に溶け込んでいるのが聴いてい

イェーイ

この仕事をしていると、"音楽を言語化なんてできるの?"と訊かれることがあるけど、音楽批評は"音楽の言語化"とはまったく別物だよ。そもそも、音楽は音符ですら説明しきれないものなのだよ。でも、今の僕らは音楽を言語化/可視化できると思い込んでいる

Hungry Ghosts

"FUJI ROCK FES'14"の最終日、レッド・マーキーのベスト・アクトという声も高かった彼らの4年ぶり、通算4枚目のフル・アルバム。そのステージの印象から、ポップでカラフルな楽曲をイメージしがちだが、ポップではあるもののモノクローム