Japanese
2014年10月号掲載
-
アコースティック・ギターとピアノの音色が彼らならではの個性を際立たせていることを思えば、自ら語る90年代のUKロックやUSエモの影響はもはやバンドの出発点に過ぎないようだ。横浜の4人組、FOGLAMPによるデビューEP。「intro」を含む全5曲はメランコリック且つリリカルなギター・ロック/ギター・ポップという印象ながら、ギターのカッティングがファンキーなTrack.2「Feel So Good」、ダンサブルなTrack.3「Lying in the Wind」、轟音ギターが唸るTrack.4「Janie」など、1曲1曲、ていねいにアレンジを練り上げていることを思えば、メンバーが言う、かちっとまとまった手のひらに収まるポップ・ソングはまさに言い得て妙。そういう意味でも先入観を持たずに美しい曲の数々に耳を傾け、曲ごとの魅力を楽しみたい。(山口 智男)
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ASP
Skream! 2024年09月号