Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

Skream! 公式X Skream! 公式YouTube Skream! 公式アプリ

DISC REVIEW

Black Light Spiral

震えるように微かに刻まれるビートと、反響するサイレンの音―― 窓の外からうっすらと聞こえてくる街の喧騒を再現したかのようなTrack.1「5 Wheels」が始まった瞬間から、言い知れぬ不安感が聴き手を侵食していく。James Blakeを

溶ケテ合ワサリヒトツト成ル

手売りを重ねたデモ音源は累計6千枚を超え、大阪ミナミエリアで開催された"見放題2014"では入場規制がかかるなど確固とした実力を備えたBARICANG。そんな彼らがリリースする5年ぶりの作品、『溶ケテ合ワサリヒトツト成ル』にはメンバー・チェ

プリズムの起点

福岡在住22歳のシンガー・ソングライターのデビュー作。いきなり飛び出すアコギのストロークとまくし立てるハスキーボイスに圧倒されたまま曲を聴き進めると、"まあ落着きなよ"とばかり流麗なフィンガーピッキングから羽ばたくような展開を聴かせる「SH

メランコリック・キラーステップ / 思い出を絵に描いて

新ヴィジュアルとして公開されたユニークなアーティスト写真を見て、"あれ、fifiってこういう感じだったっけ?"と思っていたのだが、このシングルを聴いて驚いた。てっきりコミカルな方向性に進むのかと思いきや、率直に言って"かっこいい"のだ。ベー

Volcán

スペイン、マドリード発の5人組ソウル・カレージ・ロック・バンド、THE RIGHT ONS。本国でも順調に人気拡大し、今作で満を持してのメジャー進出を果たす。今まで英詞で歌ってきた歌詞をスペイン語にチェンジして放たれる『Volcán』は、

じたばたストーリー

ザ・チャレンジではチャレンジオノマックとして活躍する小野雄一郎(Vo/Gt)と、中江太郎(Dr)によるバンド、通称"バタスト"の初の全国流通音源。ポップな2ピース・サウンドに乗って歌われるのは、最初から最後まで"君"へのアツい好意。全曲通し

グッド・ナイト

冒頭のカントリー調のギターの音に誘われて彼らの森に迷い込んでみれば、そこには何もかも包容した豊かな音楽が広がっていた。型にはまらず、枠を飛び出して音楽を奏でる5人組 純音楽楽団"森は生きている"の2ndアルバムによって、深く長く息を吸うよう

I co Y

2013年結成の3ピース、sumikaの初の全国流通となるミニ・アルバム。タイトルの読みは"イコイ"。ライヴでは、音楽家だけでなくさまざまな芸術家やクリエイターとコラボレートするという。そんなふうに仲間が自由に集い、刺激的な空間や物事を生み

Pom Pom

ARIEL PINK'S HAUNTED GRAFFITIiではなくAriel Pinkソロ名義としては初のアルバム。膨大な数のローファイ宅録音源を作り続けていたところをANIMAL COLLECTIVEに見出され、2009年の『Befor

夢に出てきた。

Large House Satisfaction、BYEE the ROUNDらのプロデューサー兼wash?のベーシストである河崎雅光氏が立ち上げたレーベルの第2弾アーティストは、平均年齢21歳の3ピース・バンド。すでにライヴ会場で販売して

clear and serene

横須賀発の4人組weaveと京都の新鋭fogの2組によるスプリット・アルバム。fogにとってはこれが初の全国流通盤となるとのことで、気合も一入だろう。どちらのバンドも未発表曲を3曲ずつ持ち寄ってリリースされる今作は、一貫してエモーショナルな

goodmorning in TOKYO

まったく恐れることなく、ひたすらまっすぐ素直にフレッシュでポップなロックを鳴らす。その地に足がついている感には貫録すら漂うのだから恐れ入る。2012年2月、当時高校1年生でありながらEMI ROCKSにてさいたまスーパーアリーナのステージに

Taiga

これまでダーク・ウェイヴやゴシックの文脈で語られてきた彼女のイメージからすれば、現代の広義なエレクトロポップに寄った今作の質感は大きな変化かもしれない。アメリカ生まれながらロシアの血を引き、学年を飛び級した才女も今年で25歳。リード・トラッ

ROCK'N'ROLL

まるでひとつのバンドの音源を聴いているようだ。それだけ両者が互いをリスペクトし、心を通わせているということだろう。KOGA RECORDSのガールズ・バンドの先駆けであるMIX MARKETと、彼女たちの音楽を聴いて育ったSpecialTh

BIRDCAGE.EP

覚醒――この作品にはこの言葉が相応しい。前作『DECEMBER』から約11ヶ月、メイン・ソングライターであるフロントマンの竹縄航太は、自身と向き合い音と言葉を編み上げたという。そこにはもちろん見たくもない自分の姿もある。だがそこから目を逸ら

Memories

cinema staffが2011年にリリースした1stフル・アルバムは、砂漠から"海"を目指す旅路を描いたものだった。asayake no atoは同じく2011年、京都で結成された4ピース。cinema staffやLOSTAGEなどか

[c]onceple

先月リリースされたライヴ会場販売の『con[c]eple』と併せて2ndミニ・アルバムズという位置づけ。電子音が散りばめられた「アイズ」、歌謡曲的な「ループ」など、アレンジ面での新たな挑戦も増えて表現の幅が広がった。とはいえ無理に背伸びをし

終わりなき午後の冒険者

こんなに爆弾ジョニーらしいのに、今までこんな曲爆弾ジョニーになかったな、というのが第一印象だった。今年4月にアルバム『はじめての爆弾ジョニー』でメジャー・デビューし、1stシングル『唯一人』でも強烈なインパクトを放った、札幌出身平均年齢20

アカンサス

加速をつけて一気に爆発していく「タイムトラベラー」で始まり、幅広いタイプの曲が揃った。晴れやかなメロディが冴える爽やかなギター・ロックから、繊細なサウンドを大らかなメロディが包み込むUKロック風もあれば、アイリッシュ・テイストが効いたオルタ

The radical boys

セルフ・タイトルの1stミニ・アルバムから2年、宇都宮の若き4人組が精力的なライヴ活動を経て、ついに完成させた1stフル・アルバム。ニューヨーク・ドールズを意識したに違いないジャケットにピンと来た人は絶対、聴いた方がいい。しかし、ガレージ・