DISC REVIEW
Japanese
2014年11月号掲載
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BARICANG
溶ケテ合ワサリヒトツト成ル
手売りを重ねたデモ音源は累計6千枚を超え、大阪ミナミエリアで開催された"見放題2014"では入場規制がかかるなど確固とした実力を備えたBARICANG。そんな彼らがリリースする5年ぶりの作品、『溶ケテ合ワサリヒトツト成ル』にはメンバー・チェンジを経てもなお立ち止まることなく歩き続けてきた彼らの軌跡が刻み込まれている。まず、1番印象に残ったのはタイトで安定感のあるドラム。いいバンドには得てしていいドラマーがいる、そういうものだ。そして凛として透き通るようなヴォーカルが力強く、時に優しく歌いかけ、アグレッシヴで存在感のあるギターとベースが暴れまわる。実に痛快だ。特に超攻撃的なロック・チューン「青雲」から畳みかける様にブチ込まれる「she」にかけての流れは秀逸。痺れる。
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