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DISC REVIEW

prism.

生まれ育った東京を舞台に、自身の記憶と感情のかけらを繋ぎ合わせたミニ・アルバム『東京』から2年。20代から30代へと向かう女性のリアルや理想やままならなさを、美しくきらめく歌に変えたのが今作の5曲だ。1stアルバム『at film.』が象徴

わがまま

禁断過激なラヴ・ストーリーで話題を集めるTVアニメ"ドメスティックな彼女"EDテーマとして書き下ろされた表題曲は、アニメの世界観に寄り添いながら、その時々で表情を変え、アニメのみならず日常のあらゆるシーンや感情にぴったりとハマる。ドロッとし

東京

デビュー3周年を迎えての第1弾音源は、初のコンセプト・ミニ・アルバム。東京を舞台に綴った物語全6曲を収録している。恋人や友人に伝えたいもどかしい想い、"君"をうまく慰める術がない不器用な自分、その背景やふたりの距離の間を都会の街並みやノイズ

ノーサイド/ONE FOR YOU

TVアニメ"ALL OUT!!"のエンディング曲である「ノーサイド」は、1984年に松任谷由実がリリースした曲のカバー。ユーミン好きを公言し、毎日のように聴いているという瀧川ありさにとってはしっくりと肌に馴染んだ歌でもあるが、それだけに繊細

at film.

デビュー作『Season』から5枚のシングルを重ね、季節の風や香り、季節が呼ぶ物語を紡いできた瀧川ありさの1stフル・アルバム。タイトルにある"film"という言葉どおり、日常のシーンや心象風景を切り取って、ドラマを描いた13曲が並ぶ。晴れ

色褪せない瞳

アコースティック・ギターの力強いカッティングで始まる表題曲「色褪せない瞳」。そのギターとピアノのドラマチックなサウンドに、優しい光を湛えた瀧川ありさのヴォーカルが映える1曲となった。歌声を支えるドラムのターキー(la la larks/ex

YOU&I

この手の良くも悪くも80’S J-POPサウンドに振り切れた音楽がこの2009年に聴けるとは思わなかった。竹内電気工業の次男である竹内サティフォ(Gt)がリーダーを務める彼らは高校の同級生を中心にバンドを結成。2005年からライヴ活動を開始

悄気る街、舌打ちのように歌がある。

6thアルバムからわずか5ヶ月強でミニ・アルバムをリリース。前作は'21年夏にリリースされたものの、全国を旅できていた時期に書いた曲が中心だったが、今作にはコロナ禍における歌うたいとしての想いが刻まれている。唸りを上げるような歌声、重心の低

youth

2009年の野狐禅解散以降、年間250~300本ペースでライヴを行い、ひとりきりでの表現活動を突き詰めてきた竹原ピストル。酸いも甘いも、雑多な日常の中に紛れた何気ない風景や人との会話も、この人はすべて歌にしていく。そして己の身体で表現をして

STREET GOTHIC STYLE

自身の音楽人生15周年を迎え、これまでのキャリアで発表してきた自作曲を再編曲/編纂した"15周年自己ベスト・アルバム"。自身が初作詞/作曲を手掛け、SuGの代表曲でもあった「LOVE SCREAM PARTY」から、様々なアーティストとのコ

愛が欲しくなる

彼らの音楽性は幕開けに置いた「Borderless Party」が総括している。ロック、ファンク、ヒップホップ、ジャズなどのミクスチャーを、そのバンド名並みに取っつきやすい楽曲に昇華。なおかつ、音楽に夢を抱き、愛知から上京したというバンドの

ラッキー

前作『あっちとこっち』以来約2年ぶりにリリースとなる4thアルバム。前作同様客演はなし、トラック・メイカーにはここ数作タッグを組み抜群の相性を見せている三浦康嗣(口口口)や、蓮沼執太、ゴンドウトモヒコ(pupa)、戸高賢史(ART-SCHO

love and pain

『wordwide』以来1年2ヶ月振りとなる、通算6枚目のフル・アルバム。以前以上に"人"について考えて言葉を作った結果、その言葉が呼んだのは、たむらぱん史上いままででいちばんシンプルとも言えるアコースティック色の強い音色とストレートなメロ

wordwide

前作『mitaina』から僅か9ヶ月という驚異のスピードで届けられた5thアルバムは、音と言葉がこれでもかと聴く者の耳と心に飛び込んでくる、非常に華やかな作品だ。ジャンルに囚われない奇想天外で変幻自在な楽曲展開は、彼女の紡ぐ言葉をより響かせ

mitaina

タイアップ・クイーンである彼女の音楽からは数多くのキャッチ・フレーズが浮かぶ。瞬時に聴き手を虜にしてしまうポップ・マジシャンみたいな、無尽蔵の音楽ストレージみたいな、広大なポップ・マップで自由奔放にはしゃぐ探究者みたいな……マルチ・アーティ

せかんどふぁーすと

青春パンクをかき鳴らしていたTHE 抱きしめるズが、それまでギタリストだった篠崎大河がリード・ヴォーカルを取る形で復活。メンバー交代も経て、満を持して新体制初アルバムを完成させた。メロディアスなギターから始まるモータウン調のオープニング・チ

I wanna be your boyfriend

初期衝動がほとばしりまくりの、問題作であり1stアルバムである『脳内デート』でとんでもないインパクトを残したTHE 抱きしめるズ。今作ではサウンドが大人になってます!(といっても、メンバーは23 歳にして童貞記録を更新中のようですが....

Chameleon

「ライブハウスブレイバー」に始まり、8月から連続でデジタル・シングルをリリースしてきた神戸発のSSW 近石 涼のインディーズ・デビュー・アルバムが完成した。「ライブハウスブレイバー」ではソリッドなアコギとバンド・サウンドで、「最低条件」は広

whiteout

"退屈と同じ 君の言葉は哀しいよ"と冷たく突き放された。瑞々しいほどに透き通ったせつこ(Gt/Vo)の歌声が歌い上げたのは、その歌声とは真逆と言ってもいいような思いだった。さまざまな賞レースに出場し、各方面から注目されている徳島発の3ピース

誕生

7枚目のオリジナルにして、ラスト・アルバム。2017年のふたり体制でのツアーで見せた、生のギターやパーカッション、キーボードと、自由な発想の打ち込みや背景の音色が作り出す世界観も、やはりチャットモンチーでしかないという、首尾一貫した"スタイ