Japanese
2015年04月号掲載
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"退屈と同じ 君の言葉は哀しいよ"と冷たく突き放された。瑞々しいほどに透き通ったせつこ(Gt/Vo)の歌声が歌い上げたのは、その歌声とは真逆と言ってもいいような思いだった。さまざまな賞レースに出場し、各方面から注目されている徳島発の3ピース・ガールズ・バンド、血眼。彼女たちの鳴らす音楽は、あどけなさがまったく感じられないところがいい。まっすぐで強いのに、どうしようもなく脆くて、切ないのだ。それに、自分でも気づかないうちにできていた心の隙間に、知らないうちに入り込んできて、ちくりと針を刺してくる。え? 女の子は可愛いだけでいいって? いいや、女の子は一癖も二癖も、なんなら彼女たちのように殺人的な毒を持っているほうが魅力的じゃないか。(堀内 章加)
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