Japanese
2015年11月号掲載
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2009年の野狐禅解散以降、年間250~300本ペースでライヴを行い、ひとりきりでの表現活動を突き詰めてきた竹原ピストル。酸いも甘いも、雑多な日常の中に紛れた何気ない風景や人との会話も、この人はすべて歌にしていく。そして己の身体で表現をしていく。そうしていくことがきっと、彼にとっての"生活"とイコールになっているんだろうなあということが、剥き出しの岩のようにゴツゴツした手触りの全11曲から伝わってきた。"こうするしかない"と決めた人間の、諦めにも似た開き直りは、この上なく泥臭くても最高にカッコよかったりする。"youth"、つまり若さ、青春と名づけられた本作、"必死じゃない大人なんていないのさ"というフレーズにガツンと頭を殴られた。(蜂須賀 ちなみ)
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