DISC REVIEW
Japanese
2022年02月号掲載
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竹原ピストル
悄気る街、舌打ちのように歌がある。
6thアルバムからわずか5ヶ月強でミニ・アルバムをリリース。前作は'21年夏にリリースされたものの、全国を旅できていた時期に書いた曲が中心だったが、今作にはコロナ禍における歌うたいとしての想いが刻まれている。唸りを上げるような歌声、重心の低いバンド・サウンドは時代の閉塞した空気を反映したもので、場面に応じて用いられている打ち込みは無慈悲に過ぎる時間を表現しているように感じられた。参拝の情景を内省とともに描く歌詞が見事な「初詣」から民謡的な温度感の表題曲まで、5曲すべてブルースと呼べそうな佇まいで、"生き延びろ"という力強いメッセージが胸に刺さる。なお、初回限定盤付属のDVDには、西川美和の企画/監修によるMV 5作を収録。こちらも必見だ。
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