DISC REVIEW
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SPiCYSOL
From the C
現行R&Bやサーフ・ミュージック、チルなヒップホップが、メンバーの3人が茅ヶ崎住まいになったことでよりナチュラルになりつつ、複数のサウンド・プロデューサーとタッグを組んだ曲を含むことで、完成度を上げたメジャー1stアルバム。BTSや三浦大知らを手掛けるSUNNY BOYと組んだ「So What」は、オーガニック+シンセ・ベースなど新鮮な音像を、またDef Techと作詞作曲した「THE SHOW feat. Def Tech」では、ダンスホール・レゲエのグルーヴも取り入れつつ、ぐっとモダンな仕上がりに。マーチング・リズムがピッチに似合いそうな「LIFE feat. 槙野智章」は、槙野選手のストレートなメッセージに驚くが、それもアリにしてしまうのはバンドの包容力と自然体ゆえ。
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ザ・クロマニヨンズ
光の魔人
6ヶ月連続リリース企画"SIX KICKS ROCK&ROLL"の第2弾となる本作。前作『ドライブ GO!』では疾走感や勢いが前面に押し出された図太いロックンロールが収録されたが、今作はメロディやコーラスの美しさが際立つ爽やかなロックンロールに仕上がった。そこに"これが恋か"や"好きなんだ"などピュアでストレートな歌詞が乗り、その混じり気のない言葉がまっすぐ耳に飛び込んでくる。表題曲「光の魔人」は、恋の喜びに胸を弾ませた"光の魔人"が煙突を蹴飛ばしながら星降る夜空を駆け巡る、そんな光景が目に浮かび、ジャケット写真ともリンクする。またカップリングは、繰り返すギター・リフがずっしりとした存在感を放つシンプルでド直球な1曲「ここにある」。陽気で痛快なクロマニヨンズ節に心躍る1枚だ。
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ドレスコーズ
ID10+ TOUR
やりたい音楽が毎回変化するからどれもドレスコーズ――言うは易し行うは難しな努力を、おくびにも出さずにやってのけた志磨遼平のアートが凝縮された。越川和磨(Gt)、菅 大智(Dr)、有島コレスケ(Ba)らいわゆる基本メンバーも含めTHE BAWDIES、おとぎ話らバンドごとまるっとドレスコーズに"なってしまう、してしまう"志磨の引きの強さと、愛される楽曲とパーソナリティが証明されるライヴでもある。お祭り騒ぎに見えて志磨の周到な計画であることはラスト、ひとりっきりの「ピーター・アイヴァース」に明らか。同時に最高なR&Rミュージシャンが大挙する映像でもある。DISC2の陰鬱なまでに世界の終わりを感じさせる選曲と編成の1部と、爆音とそれを鳴らす人間そのものがアートな2部の落差も凄まじい。
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TENDRE
IMAGINE
通算3作目のアルバムにしてメジャー1stアルバムとなる本作はタイトルが示唆する通り、他者や時に見失いがちな自分の心も含めた想像力が、音にも言葉にも灯のように点在している。これまで以上にニュートラルな発声が、最早誰の価値観なのか分断が正当化されそうな潮流に静かにNOと言う。その背景にはこれまでより歌に向き合った事実や、トレンドではなく、人間の今を見つめたがゆえの、アップデートされた普遍的なサウンド・プロダクションが存在する。踊りやすいグルーヴより、意志を伝えるための重心の低い、ボトムの太いリズムや、特定のジャンルに収斂されないストリングスやホーンのアレンジにそれは明らかだ。心を調律してもくれるし、他者と共存する嬉しい気持ちを彩り温かくもしてくれる。まさに時代の灯。
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岸田教団&THE明星ロケッツ
異世界転生したらベストアルバムでした。
秀逸なタイトルどおり、今作はメジャー・デビュー以降の楽曲をまとめた1枚。同時に、リーダーである岸田(Ba)が、"とある科学の超電磁砲T"への限りないリスペクトを音にも詞にも全力で込めたという「nameless story」を筆頭に、これまでに彼らが手掛けた全アニメ主題歌たちがオリジナル音源にて収録されているため、音楽ファンのみならずアニヲタの方々にも堪能していただける内容であると言えるはず。一方で、メジャー・デビュー曲「HIGHSCHOOL OF THE DEAD」を再RECした「HIGHSCHOOL OF THE DEAD[2021]」をはじめとして、様々な過去曲が再録されている点も興味深い。入門編としても最適なうえ、コレクターズ・アイテムとしての存在感も強い2枚組。
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Rain Drops
バイオグラフィ
8月に初のワンマンを成功させたVTuberユニット、Rain Dropsの初のフル・アルバム。異なる個性を持った6人の歌声が複雑に絡み合うオープニング・ナンバー「エンターテイナー」をはじめ、緑仙&三枝明那&ジョー・力一による不気味なラップ曲「ブギーマン」、える&童田明治&鈴木勝による透明感のあるミディアム・テンポ「Butterflies」など、ひとつのジャンルにとらわれない、ユニットの特性と組み合わせの妙を生かした多彩な楽曲を収録する。楽曲を手掛けたじん、堀江晶太(PENGUIN RESEARCH/Ba)、ヒトリエ、Q-MHzら実力派バンドからのメンバーはプレイヤーとしても参加。コアな音楽ファンにも訴求するロック・サウンドをバックに、ハイレベルに対峙する歌の存在感は唯一無二だ。
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空白ごっこ
開花
コンポーザーの針原翼とkoyoriが生み出すジャンルレスなサウンドに乗せて、女性ヴォーカル セツコが紡ぐ切実な歌唱が人間の心の深いところを表現する音楽ユニット、空白ごっこ。前作の1st EP『A little bit』から1年ぶりとなる2nd EP『開花』は、セツコ自身が"歯を食いしばりながら駆け抜ける少年が浮かぶ"とコメントを寄せる、疾走感に満ちた「運命開花」をはじめ、躍動感あふれる「ストロボ」、享楽的なダンス・ナンバー「ハウる」など、前作以上にライヴ映えするパワフルな楽曲が並んだ印象だ。不確かな日々のなかで懸命に何かを掴もうとする焦燥や黎明期の衝動が滲む今作は、今音楽シーンにその才能が"開花"しつつあるバンドのリアルとも重なる。
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さとうもか
WOOLLY
インディーズ時代から早耳の音楽リスナーやクリエイターの耳と心をくすぐり、その曲で虜にしてきたさとうもか、待望のメジャー1stアルバム。ふとした時間に、街並みやそこに漂う香りに、無防備なときに聞こえてくる音楽や誰かの仕草に、蓋していた想いや誰かの面影がまた身体中で弾けてしまう。ほろ苦さと同時に、そんな自分に悔しさやみっともなさすら抱いてしまう瞬間をも、きらびやかに、ポップに、クールに、あるいはちょっとビザールな世界観で彩って、気持ちの置きどころを作ってくれるマジカルで爽やかな令和のシティ・ポップが詰まっている。ベッドルーム・サウンドからバンド・アレンジ、ESME MORIなど様々なアレンジャーとのグルーヴもふわりとステップを踏んでエアリーに乗りこなすヴォーカルもまた、気持ちがいい。
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あれくん
呼吸
切ない恋心を透き通った声で描き、10代を中心に話題のネット発SSW、あれくんのメジャー初アルバム。「好きにさせた癖に」は965万回、「ばーか。」は749万回と好調な再生回数を誇るが、それらすでに公開済みの楽曲は、すべてガラッとアップデートされている。チルなビート且つミニマムだけど一音一音が際立つ、トレンドを採り入れたポップ・サウンドにリアレンジされていて、海外アーティストを意識したようなあれくんのフェイクも含め、既発のバージョンを知っているとその進化に驚かされるはず。また、半数を占める新曲たちに綴られているのは、これまでの彼の代名詞=ラヴ・ソングの枠を超え、人生の葛藤に向き合った言葉たち。メジャー初作品にして現時点での集大成にとどまらず、新たな自分を切り拓いている。
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KALMA(ex- -KARMA-)
ミレニアム・ヒーロー
悪者を次々になぎ倒していく。そんな無敵の強さを誇る存在だけがヒーローじゃない。KALMAが初のフル・アルバムで描くのは、時に"ぼくじゃダメかも..."と凹んだり、時に現実の過酷さにひるんだりしながら、それでも次の夜明けに希望を抱き続けながら生きる、強くて弱いヒーロー像だ。ギター、ベース、ドラムというメンバーの楽器だけにこだわらない幅広いアプローチに挑戦しながら、上物の派手さに頼らず、バンド・アレンジを主軸にしたサウンドに彼らの強いこだわりを感じる。リュックと添い寝ごはんを迎えた懐かしいポップ・ソング「さよならのメロディ」、40秒ほどのショート・チューン「モーソー」など、メリハリのある収録曲のバランスにも絶妙で、全14曲ながら冗長さを感じさせないところにも、バンドのセンスが光る。
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Ryu Matsuyama
And look back
朝日が昇るようなインスト曲から、大陸感のあるドラムとコーラスが聴き手を奮い立たせる「From the Ground」で幕を開ける、Ryu MatsuyamaのニューEP。前作以上に多彩なアーティストとタッグを組んだ1枚で、またレンジを広げている。ドラマ"大豆田とわ子と三人の元夫"ED主題歌でも話題のMC、Daichi Yamamotoとの共作曲は、ジャマイカとのハーフであるYamamotoとイタリアで育ったRyu(Pf/Vo)のバックグラウンドをテーマにしたナンバーで聴き応え充分。YouTube 2.5億再生を誇るタイのポップ・アーティスト、Max Jenmana参加の「Under the Sea」ではファンキーで今風なネオ・ソウルに挑戦しており、両者の新たな扉を開いている。
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Hello Hello
燦 / リリィ
"ひとり一人に寄り添う音楽を"を掲げる奈良の3ピース・バンド、Hello Hello。10月10日開催の"FM802 MINAMI WHEEL 2021"にも出演する彼らが、バンド初となる両A面シングルを完成させた。「燦」は感情や情景を鮮やかに描いたバラード。どこか懐かしさも感じられる叙情的なギター・ソロや、思わず感情移入してしまうようなヤナギの切ない歌声が印象的だ。一方「リリィ」は、明るい音像の応援歌的なナンバー。聴く者の心を一瞬で掴むようなサビでパッと開ける高音ヴォイス、推進力のあるリズム隊のノリ、ポジティヴな気持ちが乗っかった歌詞もいい。対照的な2曲だがどちらもキャッチーであり、多くのリスナーに届きそう。彼らのふたつの側面を堪能してほしい。
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ぜんぶ君のせいだ。
Heavenlyheaven
5月にスタートした47都道府県ツアーが11月2日に東京TSUTAYA O-EASTでファイナルを迎える。このツアー終盤にリリースとなるのが13枚目のシングル『Heavenlyheaven』。デビュー以来、作曲編曲は水谷和樹、syvaが手掛けてきたが、タイトル曲は作曲がみきとP、編曲をみきとPとYK from 有感覚のタッグで、ぜん君。と新しいクリエイターとの出会いの曲でもある(作詞は変わらずGESSHI類)。ポップでスピード感のあるサウンドとメロディックなサビが強い印象を残すJ-POP的キャッチーさを軸に、7人体制のカラフルなヴォーカルやシャウトの表現の遊びが生かされた。再新録アルバム以降の作品で、ぜん君。の新しい魅力を掘り起こした、今後の展開の呼び水になるシングルだ。
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神はサイコロを振らない × キタニタツヤ
愛のけだもの
7月にリリースされたn-buna(ヨルシカ/Gt/Composer)とアユニ・D(BiSH/PEDRO)を迎えたコラボ曲「初恋」に続き、フィーチャリング第2弾として、神サイがキタニタツヤとタッグを組んだ配信シングル。ファンキー且つポップなサウンドに乗せて、恋愛における醜くも美しい感情を生々しく描いた今作は、まさに2組の"らしさ"が溶け合ったコラボレーションになった。優しく包容力のある柳田周作とまろやかで鋭いキタニタツヤという、声質の異なるふたりのヴォーカリストの味が際立つほか、全プレイヤーが主役になるアレンジの展開も痛快。神サイに新たなグルーヴをもたらした今作の経験を血肉にしてゆくことで、このフィーチャリングはバンドにとってより意義深いものになっていくはず。
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sleepyhead
センチメンタルワールズエンド
3rd EP『endroll』のリリース時から、その存在について語っていた2ndフル・アルバムがついに完成。心地よい浮遊感のある「酸欠都市」や、メランコリック且つ優麗なギターと弾む3拍子が絡み合う「rain one step feat.Ichika Nito」、闇の奥に手招きする「白痴美 prod.Mantra」、躍動的なビートが哀傷を増幅していく「死んでも良い」など、美しくも儚い空気がアルバム全体に満ち満ちている。歌詞においては、武瑠というアーティストはもとより、ひとりの人間の根底にある思想や美学が詰め込まれた点では集大成的な一面もあるが、コロナ禍で吹き出した人間の業や社会の混乱を見つめ、向き合うことで生まれた言葉たちは、今を生きる人たちの胸に強い衝撃と余韻を残す。
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Gacharic Spin
Gacharic Spin
初のセルフ・プロデュースで挑んだメジャー5thオリジナル・アルバム。今作からはなとアンジェリーナ1/3(Mic Performer)のツインVo体制となり、曲によってはアンジェリーナ1/3がメインVoを担当。そこには新たなGacharic Spin像が強烈に打ち出されており、驚く人も多いだろう。常に変化して進化し続ける彼女たちの姿にエネルギーを注入されるよう。また、スペイン語と日本語を織り交ぜた「ミライ論争」、メルヘンちっくな雰囲気と攻撃的インスト・パートを盛り込んだ「マジックアンブレラガール」、バラード調の「Days」、童謡風味の合唱コーラスが映え渡る「365日」などバラエティに富んだ楽曲が勢揃い。明暗の感情を吐き出したリアルな歌詞にも注目。
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POETASTER
The Gift of Sound e.p.
誰に、なんのために、この音楽を届けるのか。それが明確に浮かびあがる作品だ。八王子発のギター・ロック・バンド POETASTERが、ふたり体制で初めて完成させた1st EP。これまで恋愛の歌が多かった高橋大樹(Vo/Gt)のソングライティングが一転、君を泣かせる奴は許さない、とストレートに歌う「君に話があるんだ」に代表されるように、聴き手の人生に寄り添う全5曲が収録されている。バラエティ豊かな作風となった前作に比べると、シンプルにまとめ上げた今作は、歌と言葉が鋭く心に突き刺さる。彼らが届けるべき"誰に"とはリスナーであり、"なんのために"とはその人生を肯定してあげるために、だ。まさに"The Gift of Sound=音楽の贈り物"というタイトルがぴったりな、強くて優しい1枚。
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緑黄色社会
LITMUS
表題曲「LITMUS」は、ドラマ"緊急取調室"に書き下ろされた。小林壱誓(Gt)が作詞、作曲は小林と穴見真吾(Ba)という組み合わせが新鮮な曲であり、誰しもが持つような"秘密"をテーマに書かれたバラード。相手を大事に思うからこそ、すべてを詳らかにすることが真なのか、あるいはそれは単なる自己満足に過ぎないのか。明確な答えのない感情の澱のようなものと、純度の高い"想い"を、繊細なpeppeのピアノや長屋晴子の表情豊かなヴォーカルがじっくりと描く。それがシリアスでヘヴィなベクトルだけにならないのは、それぞれが曲を書く4人だからこその、各自の視点が反映されるからか。その息づかいが、聴き手に委ねる余白となって曲のスケールを大きくする。c/w含め、バンドの豊かな時間を思わせるシングル。
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MAN WITH A MISSION
Merry-Go-Round
士気が上がるような、あるいは唱えることで自分にエンジンをかけるようなポジティヴなシンガロングで始まる表題曲。Kamikaze Boy(Ba/Cho)とJean-Ken Johnny(Gt/Vo/Raps)による曲で、骨太なビートにベースが暴れまわるダイナミックなバンド・アンサンブルに、ストリングスがさらなる厚みを加えるサウンドが強力だ。メリーゴーランドから湧くのはポップなイメージだが、曲が進むごとにうねりを帯びて、そのパワーとグルーヴの遠心力で、途方もない場所に連れていくような曲になっている。昨年の3ヶ月連続シングルからのEP、そして6月にリリースしたシングルとハイペースで、良質な曲を作り上げてきている現在。その充実度に、先に見据えるだろう作品への期待が急角度で上がってくる。
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BLUE ENCOUNT
囮囚
前回の「バッドパラドックス」の起用に続き、日本テレビ系土曜ドラマ"ボイスⅡ 110緊急指令室"の主題歌として話題の同曲。尖りきったイントロのギター・リフが平穏を切り裂き、すべての楽器がその刃を交わすようなテンションで最後まで走り切るスリル。田邊駿一(Vo/Gt)の歌詞は誰しもが誰かを死角に追い込む可能性のある現代の悪意を鋭くえぐる。囮囚と書いて"ばけもの"と読むそれはあらゆる意味で真犯人を指すのだろう。詞曲共に振り切ったフェーズを示唆する。カップリングにはアメリカのフューチャー・ベースのトップ・アーティスト、SLUSHIIによる「ポラリス」のリミックスも収録。マイナー・キーへの変更、ヴォーカル以外はガラッとエレクトロニックな意匠に再構築。なお初回盤には4月の横浜アリーナ公演のライヴ音源10曲も。
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