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DISC REVIEW

今夜絶対

今夜絶対あの子に電話しよう、今夜絶対いい時間を過ごそう、今夜絶対雨が降りませんように......。この"今夜絶対"という言葉には"決意"と"願い"、両方の意味が存在しているように思う。紅一点ヴォーカリスト、瑞葵を擁するイツエの約2年振りとな

World's End

札幌在住の4ピース・バンドの1stミニ・アルバム。全6曲に共通するテーマは"嘘"。自分を庇うため、あるいは相手を傷つけないために嘘をついていく人間が持つ多面性を、様々な表情を持つ女声ヴォーカルを筆頭に色彩豊かなサウンドで表現。心の葛藤を疾走

Coal

NannaとSoffieのふたりによる幻想的なヴォーカルと、やわらかなノイズを活かしたシンセとギター・サウンドとが溶け合って、桃源郷の音楽として響きわたる。変則的なドラム・ビートを活かした「Daydreamers」や、ノイジーなギターやムー

大言壮語の逆襲

東京を中心に活動する3ピース・バンドの1stシングル。店舗でリリースされる作品としてはデビュー作だというのに決して華々しいものではなく、そこで歌われているのは、動き出せない自分と"変わりたい"という想いとの内なる葛藤。弱さと強さの境目で揺れ

アルデンテ

メンバー全員が現役音大生という5人組、マカロニえんぴつ。音大といえば"のだめカンタービレ"のように、さぞかし華やかな大学生活を謳歌していると思いがちだが、実はその逆で、資料によればコンプレックスにまみれ、負けっぱなしの人生を送ってきたという

Ghosts

2006年にイタリアで結成された4人組、THE VICKERS。これまでは、THE STROKESやTHE LIBERTINESらに通じるソリッドなロックンロールを鳴らしていた彼らであったが、3作目となる今作で大胆な路線変更。Track.1

INTRODUCTION

"都会の中心で深夜に嘘を叫ぶバンド"というコンセプトのもと活動する女性3人組 fogliar。彼女たちの初の全国流通盤『INTRODUCTION』は、文字通り我々にfogliarの実像を提示している。彼女たちは心象世界を静かに、そしてたしか

Stayin' Alive

結成25周年イヤーの中で作られた、15枚目のフル・アルバム。一聴すると、ここ数作――特に震災を挟んで制作された前作『ハッピーエンド』が持っていたヘヴィネスやメランコリーは鳴りを潜めた、軽やかでストレートなフラカンが鳴っている。しかし、この軽

YES!YES!YES!

"東京都立川発、最高に情けない次世代ポップバンド"と自らを称し、アグレッシヴなライヴ・パフォーマンスとハイクオリティな楽曲で話題を呼んでいるセプテンバーミーの2ndミニ・アルバム。チャットモンチーや空想委員会らを手掛けるレコーディング・エン

越冬のマーチ

それは新雪のように真っ白。降り積もった雪にそっと触れて、手のひらの温度でじんわりと溶けていくあの瞬間のように儚い。3枚目のミニ・アルバムとなる今作でついに京都出身の3ピース、mol-74の音楽が全国流通される。硝子細工のように繊細で、ひんや

TIME

怒涛のフィルが時間に追われながらも全力で走る決意をタフに表現するオープニングの「タイムアウト」から、時間をテーマにしたアルバムの大きな意志に巻き込まれる。90年代後半以降の"ザ・日本のギター・ロック"な「ターミナル」の孤独と自由。雨音のイメ

空想片恋枕草子

精力的な活動を行い続ける空想委員会からわずか約3ヶ月で届けられた新作は、枕草子をモチーフに、四季折々の恋模様を描いた4曲入りEP。「春恋、覚醒」は5拍子の上に、6拍子のギター・リフが乗るイントロから、疾走感のあるセクションへと移る様が桜吹雪

ベスト盤°(ベストパン)

結成20周年を迎える大阪のPANから届いたベスト・アルバム。ジャケにもわかりやすく提示している通り、彼ら流に"ベストパン"と読ませる辺りが面白い。今作は2011年に新加入したドラマー・よこしん加入前の音源は再録され、全20曲を現4人編成でレ

Starts to think?

エレクトロニカ要素のある踊れるインスト・バンドという印象が強いSawagiの2年半ぶりにリリースされるニュー・アルバム。強烈なアジテーションをギターで表現したようなオープニング「fuss uppers」から、シンセとギターがユニゾンになりそ

ナイスルーム

あなたはこの"Moccobond"という名前に、どのようなイメージを抱くだろうか? おそらく多くのかたは、素朴さや温かみ、懐かしさといったようなイメージを抱かれることだろう、なんたって"木工ボンド"だもんなあ。そんな彼らの初の全国流通作品『

HIMITSU

脳みそだけを刺激する音楽も、体だけを刺激する音楽も、たくさんある。しかしカラスは真っ白のように、脳みそと体を同時に刺激する音楽はそうそうない。しかし、それこそが本来のポップのあるべき姿。観念と身体の相関関係なくしてポップとは呼べず。というわ

sign

どの曲にも登場人物の涙の跡が見える。ノルディック色の濃いサウンドと無垢なナガノの歌声はその透き通った涙を体現するかのようで、祈りの言葉はより切実なものになり、皮肉めいた台詞やちょっとした強がりもどこか物悲しさを残す。しかしそれと同時に人肌に

UTUTU

バンド・サウンドで変則ワザをかけるが如き前作『5人のエンターテイナー』で得た自信を今度はポップ・ミュージックだからこそできるエッジーなアレンジとメロディを磨いて各楽曲の強度を増した、そんな3rdアルバム。冒頭はどちらも夢見がちな主人公が登場

いきたくない

近畿を中心に活動する5人組、QLIPの2ndミニ・アルバム『いきたくない』。この作品名にしてこのジャケット。強烈である。いざ聴いてみると、Track.1「リプレイ」にあるのは"祝祭感"さえ感じるポジティヴで開放的なサウンド、"今までも いつ

Super Critical

200万枚を超える1stアルバム『We Started Nothing』の大ヒットを足がかりにマンチェスターのパーティー・シーンから世界に飛び出してきた男女デュオが前作から2年ぶりにリリースした3作目のアルバム。前作は1stアルバムのポスト