Japanese
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"都会の中心で深夜に嘘を叫ぶバンド"というコンセプトのもと活動する女性3人組 fogliar。彼女たちの初の全国流通盤『INTRODUCTION』は、文字通り我々にfogliarの実像を提示している。彼女たちは心象世界を静かに、そしてたしかな言葉で綴る。この誠実さがfogliarの本質なのではないだろうか。他人との関わりの中で生まれる違和感や、永遠に分かりあえることはないという現実を引き受け紡がれる歌詞。しかし......いや、だからこそと言うべきか"裏切り、傷つけあっても信じ合いたいんだ"と言わんばかりに一貫してポップな山口香月(Vo/Gt)の歌は力強く響く。世界に対する不信感を募らせ、歪な自己愛に満ちたものではなく、常に他者を慈しむ音楽からは母性さえも感じられる。(山元 翔一)
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Skream! 2024年09月号