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"革命ロジック2023"後半戦のライヴ・レポート公開。CIVILIAN、鶴、Faulieu.、パーカーズ、Laughing Hick、セカンドバッカーら出演の下北沢LIVEHOLIC主催サーキット・イベント後半戦をレポート
2023.06.22 18:00
普段はあまり耳にすることのない音楽と出会えるのがフェスやサーキット・イベントの特長のひとつだが、その点において"革命ロジック"は、ジャンルも表現形態もバラバラで、出自の異なる出演者が一堂に介することもあり、そのメリットが最大限に生きるプログラムでもあっただろう。
ここでは、本誌 Skream!と姉妹誌 激ロックを有する激ロックエンタテインメントが運営する下北沢LIVEHOLIC主催のサーキット・イベント"革命ロジック2023"後半戦の様子を届ける。
"革命ロジック2023"後半戦 | Skream! ライヴ・レポート
なおSkream!では、"革命ロジック2023"前半戦のライヴ・レポートや、出演アーティストによる座談会も公開中。
"革命ロジック2023"前半戦 | Skream! ライヴ・レポート
"革命ロジック2023"座談会 | Skream! インタビュー
"革命ロジック2023"座談会第2弾 | Skream! インタビュー
▼イベント情報
[LIVEHOLIC presents. "革命ロジック2024" supported by 激ロック & Skream!]
2024年5月19日(日)下北沢10会場
会場:下北沢LIVEHOLIC / MOSAiC / RéG / WAVER / Flowers Loft / ろくでもない夜 / CLUB251 / 近松 / シャングリラ / ROCKAHOLIC(入場無料DJステージ)
■公式Twitter:https://twitter.com/kakumei_holic
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ソングライターのコヤマヒデカズ(Vo/Gt)が、前向きな意味で作らなければ音楽家としての死は不可避だと感じていたというだけあって、彼の吐き出したかった思いや業が純度高く、且つ音楽的にも生々しい手触りで鳴っている苛烈なアルバムだ。そこに迷いはなく、1曲目の「わらけてくるわ」のイントロから意表を突く憎悪が音になったようなギター・リフが聴こえてくる。徹底的に軽蔑したり怒ったりすることで、このバンドの輪郭がむしろ明確に見え、後半に行くに従って、誰も信じられないけど誰かに愛されたいというアンビバレントな思いを書いた「光」や、自分にしか表現できない傷についての「僕だけの真相」、アルバムの発端になった「déclassé」、まるで海の底から世界を見ているような「遠征録」へと、微かな光が見えてくる構造も見事。(石角 友香)
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前作『eve』から約4年ぶり。地球滅亡の絶望がやがて逃げ場のないコロナ禍の苦境へと重なるポエトリー・リーディング「遙か先の君へ」から幕を開ける2ndアルバム。誰も予想だにしなかった世界的情勢のなかでCIVILIANが投げ掛けるのは、命の残り時間を知ったとき、人は何を想うのか、という問い掛けだろう。人生の責任は自分にあると説く「ぜんぶあんたのせい」をはじめ、眠れぬ夜の苦悩を綴った「懲役85年」、いつか訪れる終わりが頭をよぎる「本当」や「残火」など、これまでも"命の使い道"を真面目すぎるほどに考え続けてきたコヤマヒデカズ(Vo/Gt)の歌詞は、こんな時代により強く心を揺さぶる。バンド史上最も自由に、貪欲に、多彩に振り切ったサウンド・アプローチも挑戦的。(秦 理絵)
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Lyu:Lyuからバンド名をCIVILIANに改めた3人組によるメジャー1stアルバム。前作『君と僕と世界の心的ジスキネジア』から約4年8ヶ月ぶりのアルバムとなる。メランコリックなメロディを持ったオルタナティヴ・ロックという大枠こそ変わらないものの、壁にぶつかりながらバンドが求めてきた数々の変化が多彩な楽曲に結実。全14曲約68分はなかなかのボリュームだと思うが、過去を未来に繋げる挑戦の数々を表現するには、それだけの曲数が必要だったということだろう。"命の価値とは"という問いに、全曲を費やしてひとつの回答を導き出した思慮深さは彼らならではだ。そんなふうに歌詞のメッセージが評価されてきた彼らではあるが、今作では曲とともに広がったバンド・アンサンブルにも耳を傾けたい。(山口 智男)
CIVILIAN名義初のフル・アルバム。メジャー・デビュー後リリースされたすべてのシングルの表題曲、フロントマンのコヤマヒデカズ(Vo/Gt)がボカロP"ナノウ"として発表した楽曲のカバー、コヤマによるLyu:Lyu時代の楽曲の弾き語り、ライヴで育んできた新曲を収録し、これまでの歩みを見せながら"CIVILIANとはこういうものだ"を突きつける指針の作品となった。アレンジメントや詞世界の物語性が強化され、晴れやかなサウンドが高らかに舞う。かつてのコヤマにとって音楽は心の奥底を曝け出せる唯一の拠り所だったが、いまは様々な自分を表現できる場所であり、聴き手とコネクトする手段になっているのではないだろうか。"リセット"ではなく"転生"したバンドの姿が刻まれている。(沖 さやこ)
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フロントマンであるコヤマヒデカズの"今までのバンドとして、ネット上の架空の表現者として、メンバー個人個人のすべての音楽をCIVILIANというひとつの大きなものにする"という言葉どおりのものになった。TVドラマ"黒い十人の女"書き下ろし主題歌Track.1は、歌謡曲風の耽美なメロディとエッジが効いたロック・ナンバー。Track.2はTrack.1のプロトタイプで、随所に共通のコードやワードなどが発見でき、1曲だけでは見えにくい核心も味わえるため非常に興味深い。制作過程を覗いているような感覚も貴重だ。Track.3は意外にも初の試みである、コヤマがナノウ名義で作った楽曲のバンド・カバー。CIVILIANを楽しむための様々な趣向が凝らされた、メジャー・デビューに相応しいシングルである。(沖 さやこ)
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Lyu:Lyu改めCIVILIAN、新機軸を掲げた快作だ。バンドにとって2年振りの新作は、最新モードを表題曲に、そこに辿り着くまでに生まれた2曲をカップリングとして収録している。「Bake no kawa」は化けの皮を被った人間に傷つけられる人間だけではなく、化けの皮を被った人間の心情も汲み取るという視野の広い歌詞ももちろんだが、様々な音色のギターと華やかなヴォーカル・エフェクト、躍動的なグルーヴを作り楽曲を引っ張っていくドラムと、サウンド的にも一皮むけた。自らに課していた制約を作らなくなったことで自分たちを解放し、さらに彼ららしい音楽ができる境地へと足を踏み入れたと言っていい。過去も今も未来も全部引き連れて活動していくという決意がどの音からも感じられる。(沖 さやこ)
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まず、あの日あの場所で起こった出来事が、映像として残ることが心から嬉しい。そしてあの空間そのものが、ひとつの作品だったのだと改めて思う。2014年11月に渋谷TSUTAYA O-EASTにて行われたワンマン・ライヴ"ディストーテッド・アガペーの世界"を映像化したバンド初のライヴ映像作品。コヤマヒデカズ(Vo/Gt)が連載していた小説"ディストーテッド・アガペー"の世界観を映像や照明を駆使し表現したステージだ。バンドの想いが小説の世界に新たな輝きをもたらし、そこに観客の想いが重なり、さらに強く優しい光を放つ。"生まれて初めてあなたたちへ曲を書きました"――孤独の中で鳴り響いていた彼らの音楽を外へ向けたのは聴き手からの愛。彼らの姿を丁寧に切り取る画ひとつひとつからも、それが滲む。(沖 さやこ)
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心が傷だらけになった人がいて、自分はその人に何ができるだろうか、自分だったらなんと言ってもらえたら救われるだろうか。でも本当にその言葉が人を救うのだろうか? 相手も自分も傷つける可能性があるなら、何もしないままがいいのではないか? ......人間誰しも、傷つくことはできる限り避けたい。だが、他者を護り、救うために自分自身が傷つく覚悟をした人間の歌は深く、強かで優しい。「ディストーテッド・アガペー」はそういう曲だ。絶望の淵に落ちた人間を否定せず享受し、透明な声でまっすぐ"僕だって同じなんだよ"と語り掛ける。包容力のあるリズム隊の音色が寄り添い、ギターは人の息遣いや声のように歌い、囁き、泣き、叫ぶ。これは血の通った人間だからこそ作ることができる、愛という気魄だ。(沖 さやこ)
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"のたうち回る"――彼らの音楽に出会ったとき、そんな言葉が頭をよぎった。感情を吐き出すように歌い叫び、傷口を抉るようにギターをかき鳴らしていたコヤマヒデカズ。文学的な歌詞に常につきまとう"死"という概念に苦しみながらも、微かな希望を求め、もがく。そんな姿が痛烈だった。彼が歌っていることは今も昔も変わっていないかもしれない。だが全てを受け入れる覚悟をした彼は、信頼する仲間、聴き手の想いと共に新たな一歩を踏み出した。ざらついた攻撃的な音は研ぎ澄まされ、より鋭利に美しく、やわらかく響く。音の向こう側にいる我々に向かって全力で鳴らされる音色のひとつひとつに、血の通ったぬくもりが溢れているのだ。Lyu:Lyuは間違いなくこの作品で、新たなフェーズへと突入した。(沖 さやこ)
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コンスタントにリリースを続け、4月には初のワンマン・ライヴも大成功で終えたLaughing Hickのニュー・シングル。ライヴやツアーでしか得られなかったであろう想いを、スケールの大きいサウンドで表現した「オリオン」と、背景や結末を聴き手に委ねることで世界がグッと広がった、言葉とリズムのバランスも絶妙な「愛なんて嘘は置いといて」。どちらの曲も新たな一面を見せながら、これぞLaughing Hickと感じさせるのは、届けたい想いと、その相手がより明確になったから。誰もが心に描く"ラフィングらしさ"を取っ払い、自由に、そして真摯になったからこそ見えた本質。作品ごとにチャレンジを繰り返し、常に自身を超え続けた結果が、堂々とここに姿を現した。(藤坂 綾)
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昨年ベースのあかりを正式メンバーに迎え、それ以降デジタル・シングルのリリース、各地ライヴ・サーキットへの出演、リリース・ライヴなど、精力的に活動を続けてきたLaughing Hickの今年初となる作品。様々な恋愛模様をテーマに、それぞれの主人公が奔放に、それでいてまっすぐに自分を生き切る様を描いた全4曲は、このバンドならではという物語の仕上がりに。ストリングスを取り入れた表題曲「カフェオレ」から、すべてを全力で振り切ったダンサブルな「休憩と宿泊」まで、そこには楽曲に対する自信と信頼がひたすらみなぎり、そのうえで丁寧に重ねた新たな挑戦には、たくましさと頼もしさが感じられる。自らの強みを知り、その強みを迷いなく出し切ることで辿りついたバンド史上最高地点。間違いなくバンド史上最高の1枚。(藤坂 綾)
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あかり(Ba)を正式メンバーに迎え初の音源となる今作は、バンドの今の勢いと成長、自信が表れた1枚に。細やかなアレンジでダンサブルなロック・ナンバーに仕上げた表題曲に始まり、甘酸っぱい想いを夏らしいポップなサウンドに乗せた「ホンネ」、そして自身の気持ちをただシンプルにストレートに歌う「ランプ」。それぞれ色が異なる楽曲ではあるものの、どの曲も密度が濃く、どの曲も芯が太い。それはきっとこのバンドが何よりも大切にしている"リアル"がより"リアル"になった証拠であり、つまりは自分たちが伝えたいことがより鮮明に、より明確になったという証拠だろう。人間臭さも生々しさも、だからこそ瑞々しい。これまでを抱きしめ、これからに進み出したLaughing Hickの未来が感じられる1枚。(藤坂 綾)
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TikTokでも話題となった「運命の人」をはじめ、キャッチーなメロディとピュアでまっすぐな想いを乗せた歌詞で、SNS世代を中心に聴く人の心を掴む人気急上昇中のパーカーズ。これまでの集大成となる1stフル・アルバム『POP STAR』は、"POPS日本代表"を謳う彼らの飛躍が期待できる1枚となった。「地獄ランデブー」や「ナンバーワン」を筆頭に、一度聴いたら頭から離れないヴォーカルやギター・リフが印象的な新曲も多数収録。楽曲によって一人称の視点が変化する本作は、自分自身を投影させて聴くような恋愛ソングにとどまらず、パーカーズからの応援歌とも呼べる「少年少女よ」など、夢に向かって挑戦する若者を勇気づける力強い楽曲も存在感を見せる。本作が放つ瑞々しさは、青春真っ只中の若者の心に浸透するだろう。(山本 剛久之)
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"普通"というタイトルに、まったく普通じゃない大胆さを感じさせられる鶴のニュー・アルバム。聴いていても、ノリのいいソウル・ミュージックから、心地いいポップスまで、老若男女を笑顔にする楽曲ばかりなのだが、その中に大胆さが見え隠れする仕上がりになっている。特に、見え隠れどころではなく見えまくっているのは「歩く this way」。曲名から連想されるあの名曲を大胆に引用し、彼らのルーツを再確認させられる。そして、エッジィなファンクに"お母さん"というテーマをのせて"あなたの作る 手料理 マジで 美味い"と歌う「Waiting Mother」も、かなり大胆。そして、そんな彼ららしさをすべて総括したようなハード・ロック「結局そういうことでした」で締めくくるという流れが絶妙だ。(高橋 美穂)
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小さな蝶の羽ばたきが、いずれ大きな影響をもたらす現象"バタフライ・エフェクト"。鶴のやっていることは、バタフライ・エフェクトの"蝶"のようなものかもしれないとフロントマン、秋野 温は言う。3周目の47都道府県ツアーを完遂した鶴。彼らによる新たな試みである主催フリー・イベント"鶴フェス2019"のテーマ曲「バタフライ」は、意外にもアコギとキーボードの優しい音色から始まるバラードだった。とはいえ、しっとりするだけではなく、サビや後半にかけて力強いバンド・サウンドとストリングスが彩り、聴き手自身も"蝶"になっているんだよと、目いっぱい広げた両手で包み込むような温かいメッセージをくれるのが鶴らしい。前作に続いて収録された50分ものライヴ音源も併せて堪能したい。(稲垣 遥)
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"いくつになってもゴールがないのは生きている証拠だ"、そんな言葉から始まる作品。爽やかでありながら、胸がきゅっとなる切なさも含んだ横揺れサウンドは、夏が終わりに向かう季節にもマッチする。そして曲中に忍ばせた遊び心、思わず手を叩いて口ずさみたくなるグッド・メロディという磐石の鶴らしさも忘れない。さらに、約50分ものライヴ音源も収録。温かく沁み込む鶴の音とソウルがそのままの空気感で味わえる太っ腹っぷりだ。それぞれのスピードで山や谷を進むようなアートワークも含め、EP全体を通して、15年の活動で培った説得力で、"ついて来い"ではなく"一緒に行こう"と言ってくれている。3度目の47都道府県ツアーという旅に出る彼らは、それを糧にし、また強くなって帰ってくることだろう。(稲垣 遥)
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2018年に結成15周年を迎える鶴のアニバーサリー企画第1弾作品。新たな試みとして、数々のアーティストへの楽曲提供、プロデュースでも知られる磯貝サイモンを起用。「低気圧ボーイ」を聴くと、冒頭のギターの不穏なフレーズ、立ち込める雲のようなベース、荒れ狂う空を思わせるドラムと、曲のテーマを演奏で表現するのが本当に得意なバンドだなぁと再認識。クランチな歪みでかき鳴らすギターも新境地を感じさせる。3人の珠玉のコーラスが堪能できる「Keep On Music」、ピアノをバックに秋野温(うたギター)が優しく歌い上げる「真夜中のベイベー」、ミディアム・テンポのどっしりしたサウンドを聴かせる「北極星」など、聴きどころが多い。"ゴールではなくスタート"であることを宣言する力強いアルバム。(岡本 貴之)
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前作『ソウルのゆくえ』のリリースから7ヶ月、早くも完成した自主レーベル4枚目のオリジナル・フル・アルバム。"94都道府県ツアー"を終え、次なる挑戦として行われた新曲のみで構成する東名阪ワンマン・ツアー"TOUR 2016「ニューカマー」~94都道府県、その後~"から生まれた楽曲を中心に収録している。そのライヴを目撃した人なら、Track.1「未来は今だ」を聴けばどんな曲が飛び出すのだろう? とワクワクしたオープニングの興奮が甦ってくるはず。リズム隊のふたりもそれぞれ曲を書いており、Track.7「Funky Father」では神田雄一朗(ウキウキベース)のリード・ヴォーカルによる1コード一発のファンク・チューンを聴くことができる。音楽自体を歌うTrack.8「君はワンダー」、"雑味"とかけたTrack.9「THAT'S ME」など、1曲ごとのテーマも興味深い。(岡本 貴之)
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Soul Mate Record設立後にリリースした『SOULMATE』『Love&Soul』に続くソウル三部作の集大成となるフル・アルバム。"94都道府県ツアー"中に生まれた楽曲たちは、全国のソウルメイトたちやメンバー、家族へのメッセージが込められた"泣き笑い"のTrack.2「愛の旅路」から、まだまだ転がり続ける決意を示すラストのTrack.12「ローリングストーン」まで、意図せずとも旅や人生を思わせるものが多い。三部作の集大成であると共に、新しい扉を開けてスタートしようという気持ちが"ソウルのゆくえ"というタイトルに表れたのではないだろうか。それにしても「Funky Magic」の自由すぎる展開はライヴでの再現が楽しみ。こういうアレンジができるのも百戦錬磨のライヴ・バンドならではの余裕!!(岡本 貴之)
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47都道府県ツアーのライヴ会場と"鶴ONLINE SHOP"で先行販売されていたミニ・アルバムを改めて全国リリース。ハードロック、ファンク、パンク、弾き語りのバラード有りと、あらゆるジャンルを飲みこんだ鶴のライヴを凝縮したようなバラエティ豊かな6曲が収録されている。ミディアム・テンポの王道ハードロック「Live&Soul」、"鶴としては新しいノリ"というパンキッシュな「あなたのために」、3人それぞれがボーカルを取る疾走感溢れるファンク「Funky Day」など、ライヴ・バンドとしての魅力満載。中でもクールに熱いダンス・ロック「ユラユラ」で聴かせる後半のオールド・テイストなアレンジ、コーラス・ワークは新鮮に聴こえる。ラストの目の前で歌ってくれているような「おいでおいで」はツアーに訪れるお客さんへのあたたかいメッセージだ。(岡本 貴之)
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2013年に立ち上げた自主レーベル"Soul Mate Record"からリリースする2作目のアルバム。ゲスト・プレイヤーなどを一切入れずに3人だけでレコーディングされており、首尾一貫ソウル・マナーに則ったメリハリのあるアレンジで楽しませてくれる。ユーモアと愛に満ちた言葉と共に届けられる「U.F.O」、「LoveLoveLove」といったノリノリなディスコ・サウンドがなぜこんなにも体に入ってくるのかというと、単純に"曲がいい"から。流行りの四つ打ちダンス・ロックとはそこに歴然とした差を感じるのだ。そのことを最も感じさせてくれるのが「Intro」に続く「Life is Party」。この"ゆったり感"は最高に心地良い。ロック・ミュージシャンを志す10代には、こういう作品をコピーすることで本物のロックを知ることができると思うのでオススメ。(岡本 貴之)