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INTERVIEW

Japanese

CIVILIAN

2017年12月号掲載

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Member:コヤマヒデカズ(Vo/Gt) 純市(Ba) 有田 清幸(Dr)

Interviewer:山口 智男

メジャー・レーベルに移籍後、立て続けに4枚のシングルをリリースしてきたCIVILIANが待望のメジャー1stアルバム『eve』をリリースした。Lyu:Lyu時代にリリースした『君と僕と世界の心的ジスキネジア』から数えて実に約4年8ヶ月ぶりとなる今回のアルバムは、彼らがバンド名を改めた理由と、それによってバンドがどう変化したのかを今一度示したうえで、さらなる前進を期待させる野心作。まずは全14曲約68分というボリュームにバンドの意欲を感じ取りたい。ワンマン・ツアーを控えたメンバー3人に話を訊いた。


半端なものを出したら、すべての人に見放される。死んでも半端なものは出せないと覚悟をしながら作っていました


-フル・アルバムとしては4年8ヶ月ぶりとなりますが、全14曲約68分というボリュームからは、思いの丈や、今できることを目一杯に詰め込もうというみなさんの意欲が窺えます。

コヤマ:レコーディングの作業が終わったとき、"あー、終わった。できることは全部、出し尽くした"と思って、それから僕はしばらく抜け殻になっていました(笑)。

-抜け殻になるぐらいやらないと、こういうアルバムにはならないですよね。

コヤマ:そうですね。特にLyu:Lyu時代に出していた音源は歌詞のメッセージ性を評価してもらえていたと僕自身は認識しているんです。だから、この4年8ヶ月のうちに歌う内容がどう変わったのかって、みんな気になっていると思っていて。そこに対して、すごいプレッシャーがあったというか、やるからには半端なものは出せない。半端なものを出したら、おそらく旧来のファンも含め、すべての人に見放されるという思いがあったので、死んでも半端なものは出せないと覚悟をしながら作っていました。

有田:そのぶん、手応えはありますよ。できあがったときに、なんでこんなに疲れてんだと思ってよくよく考えたら、4年半以上ずっと作ってたんだって気づいて。リリースするまでのいろいろなことも含めてですけど、終わってからじわーっときました。"やったぁ!"と言うよりは、"はぁ......、終わった"って長い旅から帰ってきたような気持ちでしたね。

純市:でも、今はもうツアーを見据えて、新曲をライヴでかっこよく聴かせるために練習しています(笑)。

-半端なものを出せないというところで、どんな作品にしたいと考えたんですか?

コヤマ:コンセプトが明確にあったわけではないんですよ。本来であれば、Lyu:Lyu時代に、もっともっといろいろな曲をリリースしていたはずだったんですけど、それがいろいろなことが起きてできなくなってしまって。思い返してみれば、そこから始まっているというか、そのころ、ライヴだけはなんとか続けながら作っていた曲がまずあったんですよ。アルバム1枚分ぐらい。それプラス、CIVILIANに名前が変わってから、また曲をがっと作り始めて、本当に数ヶ月前に作った「赫色 -akairo-」――それがアルバムの中で一番新しい曲なんですけど、そういう曲から3~4年前のLyu:Lyu時代の、僕が一番行き詰まった時期の曲も入っていて。だから僕らにとっては曲がありすぎて、"これを入れたい。これを入れたい"っていうのをみんなで話し合って、結果できたのがこれだったんです。

-Lyu:Lyu時代の代表曲と言える「メシア」(2014年リリースのミニ・アルバム『GLORIA QUALIA』収録)以外で一番古い曲っていうと?

有田:時期的に近いのは、「どうでもいい歌」と「言わなきゃいけない事」と「I'M HOME」、それと「明日もし晴れたら」の4曲。「明日もし晴れたら」は、リリースできなかったときに実はレコーディングしたこともあったんですよ。

-今回、アルバムに収録されているバージョンはアレンジが変わっているんですか?

有田:各パート、フレーズは若干変わっています。歌詞も変えているよね?

コヤマ:でも、単語をひとつかふたつ変えたぐらいで、9割は変わってないです。