DISC REVIEW
-
色彩を排したモノトーンのポスト・パンク/オルタナティヴ・サウンドで鮮烈な世界デビューを果たしてから早3年。"獰猛"をその名に掲げるライオット・ガールによる2作目となる今作。基本的には前作にあったシンプルで硬派なサウンドに磨きがかかった作品と
-
初のフル・アルバム『THE BAY』が話題を呼んだSuchmosが約半年ぶりにEPをリリース。タイトルの"LOVE&VICE"を曲名に冠したいわゆる表題曲がないことからも、EP1枚でひとつの流れとして聴いて欲しいというメッセージが読み取れる
-
都内を中心に活動している栗田兄弟と、椿田兄弟による4人組のバンド GLIDER。彼らが、前作より1年半ぶりにリリースする2ndアルバム『STAGE FLIGHT』。驚くほどに渋い。渋すぎる。平均年齢22歳という若さで生み出していると思えない
-
1992年生まれ、愛知県出身のシンガー・ソングライター 福永実咲が、初の全国流通となるシングルを2作同時リリース。存在感のあるハイトーン・ヴォイスを武器にしている彼女。今作『#1』は、思春期に芽生える誰にもわかってもらえない感情を吐露するT
-
The Mirrazがメジャー・レーベルを離れ、自主レーベルからリリースする初のフル・アルバム。自主レーベルからの第1弾リリースとなった『マジか。と つーか、E.P.』でアプローチしたEDMとバンド・サウンドの融合をさらに追求した曲の数々は
-
セルフ・タイトル作以来、約4年ぶりの新作。もともとUSインディーのスノビッシュな側面は薄い彼らだが、特にTrack.1「Please, Don't Forget Me」はバンド感溢れる広大なナンバーで、THE MORNING BENDERS
-
2015年夏にリリースした『Etudes』に続く、2ndミニ・アルバム。そのオープニング曲となる「Festa」は、コーラスとハンドクラップで彩られ、多幸感たっぷりのスペーシーなポップ・チューンとなっている。歌詞はハッピー一辺倒ではなく、むし
-
前作『ALTERNATIVE WORLD』から2年を経た。この間にメンバー交代やレーベルを離れるといったことがあったが、音楽性を磨き上げていくことは継続しながら、新たに自身のレーベルを立ち上げて、今作のリリースに至っている。エレクトロなサウ
-
初の流通作品にしてシングル『#1』と同時リリースとなる福永実咲の『#2』。不穏な音を紡ぎ出すギターから始まるTrack.1「ユビサキ」は、"僕は弱くなんかない"と自分の弱さを隠す主人公をミステリアスに表現。かと思えば、もうひとりの自分に向か
-
アンダーグラウンド界の永遠のルーディーとか、UKテクノの不良番長とか、Andrew Weatherallを語るときに使われるキャッチフレーズは物騒なものが多いから、思わず身構えてしまう人もいるかもしれない。しかし、ソロ名義としては7年ぶりと
-
2014年に"RO69 JACK"優勝、2015年に初の全国流通盤『無知』をリリースした岐阜出身4ピースの1stフル・アルバム。『無知』が妖艶でクールな空気にダンスの要素やキャッチーさを加えた、バンドの個性をきれいに整えた名刺代わりの作品な
-
エモ/インディー/オルタナを独自に消化した栃木発のロック・バンド、hue(読み:ヒュー)。2008年に高校の同級生4人組で結成したという彼らの1stアルバムがついに完成した。ポスト・ハードコアを匂わせるサウンドと絶叫するヴォーカル、と聞くと
-
女子を構成する"かわいい"とは結局"矛盾"のことだと思うのだが、そのリアルな"矛盾"をコミカルでポップでちょっぴり切実に描くのがこのバンドはうまい。"わからないようにわからしたい/わざとらしくなく近づきたい/聞こえないように聞こえて欲しいの
-
人生なんてそれぞれ違うし、同じ道なんてひとつもない。だけど"生きる"という目的は誰しも同じ。そんな人生を歩み続けている女の視点をリアルに綴るNakamuraEmiのメジャー・デビュー・アルバム。今作では、インディーズ時代にリリースした3枚の
-
前衛的で、方向性を間違ったピュアで熱い思いが迸る、バスク地方のスポーツの勢いをテーマにした楽曲で世に打って出る4人組インストゥルメンタル・バンド。彼らの初の全国流通盤『運動と食卓』は、YESを筆頭とする70年代~80年代のプログレッシヴ・ロ
-
夜は孤独で苦しい時間。だが、夜ほどやさしい時間というのも存在しないのではないだろうか。劇場型ピアノ・ロックを掲げて活動するENTHRALLSが"ねむれない夜"をテーマに制作した3枚目のミニ・アルバムでは、無駄を削ぎ落とし洗練されたダイナミッ
-
アルバム・タイトルにもあるように、ザ・チャレンジというバンドの国、エンターテイメント性たっぷりの遊園地を作ろうという作品。インタビューでは、"心配性だから楽しませようとなると過剰にサービスしてしまう"とフロントマンの沢田チャレンジが語ってい
-
"つまりは それでも 信じる それだけのことで"という、モノローグ的な歌始まりに決意が窺えるTrack.1「スペクタクル」。ツアーをともにしているバンド"いっせーのーせ"と一緒に、グルーヴ重視でアレンジされたエモーショナルなギター・ロック・
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ASP
Skream! 2024年09月号