Overseas
2016年01月号掲載
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アンダーグラウンド界の永遠のルーディーとか、UKテクノの不良番長とか、Andrew Weatherallを語るときに使われるキャッチフレーズは物騒なものが多いから、思わず身構えてしまう人もいるかもしれない。しかし、ソロ名義としては7年ぶりとなるこの新作に限って言えば、そんな評判は忘れて、彼の歌心にじっくりと聴き入ってみたらいいと思う。30年にもおよぶキャリアを持つイギリスのプロデューサー/DJ。ロック・ファンにはHAPPY MONDAYS、PRIMAL SCREAMのリミキサーとしても知られている。聴き方によっては懐かしいとも言えるポスト・パンク調のファンク/ディスコ・サウンドは、不穏に鳴るトランペットがジャジーなムードも演出。序盤の緊張感は曲が進むにつれ、ビタースウィートな味わいに変わる。(山口 智男)
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