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DISC REVIEW

路地裏午前6時

約5年という空白の月日を塗り潰すように新旧に及ぶ楽曲を収録した2ndフル・アルバム。これをロックンロールと呼ばずに何と呼ぼうか、という話である。メール・インタビューの文面でさえ(笑)を多用して照れ隠しする彼らも楽器を持てば感情駄々漏れ。自分

恋愛

映画音楽家やメディアでの文筆業、プロデューサーなど多方面でマルチな才能を発揮するシンガー・ソングライター 入江 陽が、7年ぶりとなるオリジナル・アルバム『恋愛』を発表した。アルバム名の通り"恋愛"をテーマにしたという本作は、ドラマ/映画への

360°SOUNDS

イルリメの最新EP。2004年の『www.illreme.com』に収録されていた名曲「トリミング」の再録で幕を開ける本作は、HIP HOPをとことんポップに拡大解釈するイルリメ印のパーティ・チューンが満載。そのエンターテイメント性はやはり

ちゃんとつけるから

1曲目「ひあそび」はこれまでのイロムクを踏襲したような曲調。終わった(もしかしたら始まってすらいなかった)恋に対する悲哀を語る歌詞には、同音異義語によるトリックも使用されているため、歌詞カードを見ながら楽しんでほしい。曲間を途切れさせること

チラシみたいな

これまでに発表した楽曲のミュージック・ビデオはいずれも、擦れ違う男女の関係をドラマ仕立てにして描くという作風で届けてきた"女々しい系"ギター・ロック・バンド、イロムク。作詞作曲を手掛けるフロントマン 藤沼 健(Vo/Gt)の綴る歌詞は、ラヴ

アパートメント

2013年に東京で結成した4ピース、イロムクの初のミニ・アルバム。全5曲、いずれもイントロからフックたっぷりのギター・フレーズで始まり、本当は大事な人に伝えたい思いや、本音のあれやこれやを、独り言のようにつぶやき、または叫び、歌にする。何か

メリーゴールド

元Galileo Galileiのメンバーによるバンド FOLKSのヴォーカル 岩井郁人がソロ・プロジェクトを始動して"岩ヰフミト"名義でリリースする初シングル。表題曲の「メリーゴールド」はJ-POPアレンジのバラード・バージョンと洋楽テイ

AQ

大阪産ガールズ・ユニット、印象派。彼女らにとって1年2ヶ月ぶりの音源となるミニ・アルバム『AQ』は、声に出して読んだら気づく"永久"という意味と"A級"のダブル・ミーニングな作品となっている。今作では、配信シングルとして先行リリースされてい

(not)NUCLEAR LOVE(or affection) ※かくれんぼ

大阪発の"OL兼ツイン・ヴォーカル・デュオ"印象派が1年ぶりにミニ・アルバムをリリースする。昨年冬にTOWER RECORDS限定でリリースされたANATAKIKOU提供のラップ「MABATAKIしないDOLLのような私」含む全7曲を収録し

MABATAKIしないDOLLのような私

ポップ、トランス、サイケデリックと様々なアプローチが展開され、濃密な彩りを魅せた前作『Nietzsche』がいきなりタワレコメンに選ばれるなど、注目を集める大阪発ガールズ・ユニット、印象派の最新シングル。ANATAKIKOUが提供したラップ

Nietzsche

これまでにTOWER RECORDS限定発売CDを2作品リリースし、一部のリスナーの間で話題を呼んでいる大阪発ガールズ・ユニット、印象派。この1stミニ・アルバムはポップ、トランス、サイケデリックと様々なアプローチが展開され、濃密な彩りを魅

いい気分さ

ギミックなしの4ピース・バンドの大らかさはそのままに、様々な時代のロックのエッセンスを曲作りやアレンジに投影した新章を感じさせる3rd EP。ソウルフルなギターカッティングやビートにモータウン・ポップを感じさせる「PIP」は面倒なことから目

インナージャーニー

自分の心情を率直に切り取り、時に情景に重ね合わせるカモシタサラの濁りのないまっすぐな歌を飾らず、かといって伴奏になることなくバンドの肉体性で推進する、インナージャーニーの1stアルバムが完成。大きなグルーヴのハチロクのリズムで、価値観の異な

風の匂い

心の奥にある譲れない想いを柔らかな歌で紡ぎ出すカモシタサラ(Gt/Vo)を中心に、インディー・ロックへのピュアな憧れを音へと投影する4人組バンド、インナージャーニー。先行配信シングル「グッバイ来世でまた会おう」を含む今作は、バンドのアンサン

ニュアンス

昨年YouTubeに公開したオリジナル曲「余薫」、「累累」が合わせて90万再生を記録。歌い手としてのみならず、シンガー・ソングライターとしても注目を集めるいゔどっと初のフル・アルバムだ。儚くも熱い衝動を秘めた透明感のある歌声が、癒えることの

Euphoria

他アーティストからの多彩な提供曲を含むシンガーとして振り切れた前作『ハートブレイカー』とは真逆な手触りとテーマを持つ本作。何しろ2011年から作りため、死ぬまでに完成したかった作品なのだという。たしかに。日々の暮らし、歳月の経過、それでも変

W.A.H.

前作『F.A.R.』でも、いわゆるJ-POPの女性SSWの音作りから自由になり、彼女のアーティスティックな側面が顕在化していたが、今回はテーマがより音楽的な"和風のチルアウト"であることから、各曲でその打ち出しが明確に。桜をテーマにした「B

F.A.R.

2作連続でリリースするミニ・アルバムの第1弾『F.A.R.』のコンセプトは、"大人の成長"。わかっているけどわかりたくない、初めての感情を書き残した「FAR」、心の奥の"キラキラ"を詰め込んだ「ロマンティカ」、愛猫の温もりを歌う「softl

ロンリーナイト マジックスペル

「わかんないのはいやだ」、「スペクタクル」、「ふれたら消えてしまう」、「夢のパレード」という、気持ちを前進させるアップ・チューンのシングル4曲の意味をアルバムという単位で再び認識できる構造の強さ。これは彼女が常に自身の日常や心象をドキュメン

夢のパレード

前作の表題曲「ふれたら消えてしまう」でも実体がないからこそ獲得したその感覚を大切に生きていきたいと思わせてくれたが、Track.1「夢のパレード」も、具体性やポジティヴィティは描かれていない。ただひたすら疾走する素のコード・ストロークが季節