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DISC REVIEW

10th Anniversary Best Album「りんご盤」

10周年を彩るベスト・アルバムにして、SUMMER SOLSTICEにとって初の全国流通作品。透明感のある伸びやかな歌、第2のヴォーカルのように歌いまくるギター、バンドの感情を支えながらも焚きつけていくリズム隊。その演奏は、平熱ながらも誰に

Open Up My Heart

弱冠18歳のドラマー、KenTが加入して初の音源且つ、The Winking Owlのデビュー・シングル。エモ/ラウド系のサウンドやビート、プロダクションでありつつ、Luizaの切な苦しいヴォーカル表現が、彼女のバックボーンである宇多田ヒカ

運命開花

人間の矛盾や邪悪な部分にあえて手を突っ込んで引きずり出す初期のニュアンスを"投げっぱなし"じゃなく聴かせる。そのことにバンド自身が自覚的且つ客観性を持った強いアルバムが完成した。ジャジーなスウィング感を持ったTrack.1「暗闇でダンスを」

TULI

0℃ PARADE、1stフル・アルバムにして初の全国流通音源。一聴するとUK/USインディー色が濃いが、彼らがやりたいのは決して洋楽の焼き増しではない。押韻を多用した流れるようなリズムにしろ、身体の内側から迫りくるような熱量の上げ方をして

Breathe and breathe again

バンド・サウンドといっても様々なジャンルがあるが、ジラフポットというバンドもまたひと言でいい表すのは難しい。ギター・ロックというにはハードでエモーショナルだし、パンクというにはメランコリック。多数の顔を持ちながらもどの表情も等しく輝くという

Godspeed you!

フロントマンの土肥大人(Vo/Gt)が"自分の好きな音楽をやる"というポリシーのもと制作された5曲入りミニ・アルバム。シンセが全面に出たダンサブルかつ幻想的なTrack.1、8bit的なキーボードの中毒性も高く疾走感のあるTrack.2、4

シュレディンガーの猫

今年の"スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR"出演をきっかけに、これまで以上に人気を上げているBrian the Sun、約1年ぶりのリリース作。初期曲と最新曲で構成された5曲入りミニ・アルバムだ。各プレイヤーの演奏と歌唱をほぼ補整せ

記憶の中と三秒の選択

5月と7月のシングル連続リリースを経て完成した初のフル・アルバム。シングルにも収録された4曲も然ることながら、今回新録された6曲の勢いが非常に瑞々しい。リード・トラック「ヒーローのつくり方」のコードを力強いストロークで刻むTHEギター・ロッ

タンバリンをこわしちゃった2

"季節はこんなに変わるのに/僕らはちっとも変わりゃしない"――というキャッチーで、やけっぱちめいたフレーズを連呼する「春夏秋冬」で幕を開けるアルバム。それでも、"1・2・3・4で変わろうぜ"という高らかな歌でグッと晴れやかになって、続く曲「

想像だけで素晴らしいんだ

バンド結成20周年というタイミングで投下された4曲入りニュー・シングルが素晴らしい。特に表題曲は、川さん(Vo)がゆっくり歌い上げるイントロ・パートからグッと胸を鷲掴みにされる。それを経て、アップテンポに加速し、サビの突き抜け具合にも感情移

H のつぎは I

独特の恋愛描写が注目を集める、笛田さおりのソロ・プロジェクト"さめざめ"のインディーズ回帰作。YouTubeで公開されたMVには放送規制音が挿入されたりと、ストッパーがはずれたような歌詞の突き抜け具合ももちろんのこと、インディーズ時代の布陣

MASH BEST 新しい星座 2006-2015

デビュー10周年を記念してリリースされる初のベスト・アルバム。ベスト盤と言えば過去にリリースした順番で収録するのがセオリーなのかもしれない。それはそれで素敵な1枚になると思うが、MASHのベストはひと味違う。これまでリリースした6枚のアルバ

PLANKTON

ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムス、すべて有島コレスケ、以上! 1人バンドによる1人グルーヴと彼が好む音像が、宙ぶらりんな状態にあった心情と相まって、バンド・サウンドでありつつパーソナルなニュアンスを放つのが最大の魅力になっている。ポップ

OMG

1st EPを進化させた音像でがっちりと固めた2nd EPから約半年、4人は3rd EPにて過去2作で作り上げた基盤を使って攻めの姿勢を仕掛けてきた。過去作は聴き手に寄り添うアプローチも多かったが、今作は音楽的にも彼らのエゴが明確に出ており

talking / ナナヒツジ

CDの形態が複数あるのを承知で、できればこのスプリットに収録されているトータル6曲すべて聴いて欲しい。それぐらい両バンドとも楽曲クオリティと新たな挑戦を体感できる。KANA-BOONの「talking」はファンクネスすら感じる16のグルーヴ

カメレオンは何も言わない

2005年に纐纈悠輔(Vo/Gt)を中心に結成、今年10周年を迎えたオトループが完成させた4thミニ・アルバム『カメレオンは何も言わない』は彼らの勝負作。無駄な音を削ぎ落とした疾走感のあるストレートなサウンド、歌と歌詞をまっすぐ届けるために

WAYPOINT E.P.

自分たちの表現を護り、育み、磨き続けてきたcinema staffが、大きな一歩を踏み出した。アレンジをプロデューサーの江口亮へ一任し、それを自分たちなりに消化して作り上げた表題曲「YOUR SONG」。NHK岐阜放送局開局75周年を記念し

ベルトコンベアから流れてくるもの

鶴の自主レーベル"Soul Mate Record"からリリースされたシンガー・ソングライターの1stアルバム。心地よく澄んだ歌声は奇をてらうところなく、まっすぐに耳に入ってくる。軽快なモータウン・サウンドで躍動感たっぷりに歌うTrack.

コメットルシファー ~The Seed and the Sower~

爽快でスピード感のあるサウンドと、towanaの抜けが良くエモーショナルなヴォーカルにつられ、叫びをあげて表へと駆け出したくなる。そんな衝動に駆られるエネルギーがこもった表題曲。曲の終盤になるにつれ、讃美歌のようなコーラスが入ってきて、その

その名はハシグチカナデリヤ

ループ・マシンを駆使し疾走感のあるギター・リフやフレーズが折り重なった、直線的でスピードに乗った前半から、中盤には一挙に空へと駆け上がって宇宙遊泳のような浮遊感のあるアンサンブルを聴かせ、再び重力のある空間をハイスピードで走り抜く。Trac