DISC REVIEW
Japanese
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オトループ
カメレオンは何も言わない
2005年に纐纈悠輔(Vo/Gt)を中心に結成、今年10周年を迎えたオトループが完成させた4thミニ・アルバム『カメレオンは何も言わない』は彼らの勝負作。無駄な音を削ぎ落とした疾走感のあるストレートなサウンド、歌と歌詞をまっすぐ届けるために組み上げられた繊細且つアグレッシヴなバンド・アンサンブル――今作にはそんな聴く者の耳と心にストレートに訴えかける7曲が並ぶ。纐纈の紡ぐメロディはポップさとキャッチーさに一層磨きがかかり、綴られる歌詞は言葉として抜群の強度を誇る。素直になれない思いを抜けの良い四つ打ちのビートで描き上げる「アマノジャクの独白」、周りに合わせ器用に生きる現代人の病理を浮き上がらせる「無色透明カメレオン」、歌謡テイストのメロウなメロディで元恋人への思慕を綴る「モトカノループ」など、ギミックに頼らない高純度のポップ性に打ち抜かれる。
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- 2025.01.19
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