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オトループの楽曲が聴き手の心に深くストレートに届くのは曲ごとのテーマがとてもはっきりとしているからだ。今作『反響定位』でも、毎週"サザエさん"の時間になると抱いてしまう月曜日の憂鬱「ブルーエストマンデー」や、バイトの飲み会が苦手な「Hit Me Silly」、就活がうまくいかずに現実逃避する「人間エントリーシート」など、そこで歌われる出来事がリアルに想像できるものばかり。そのテーマの奥にあるのは、この生きづらい世の中で何が正しいかを模索する人間のあがきであり、大切な人への想いであり、言葉にしづらい感情そのもの。それを訴求力のあるメロディと骨太且つバラエティに富んだバンド・サウンドに乗せて届けるオトループの音楽は、いつも誰かの日常を救うために鳴り続けている。(秦 理絵)
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2005年に纐纈悠輔(Vo/Gt)を中心に結成、今年10周年を迎えたオトループが完成させた4thミニ・アルバム『カメレオンは何も言わない』は彼らの勝負作。無駄な音を削ぎ落とした疾走感のあるストレートなサウンド、歌と歌詞をまっすぐ届けるために組み上げられた繊細且つアグレッシヴなバンド・アンサンブル――今作にはそんな聴く者の耳と心にストレートに訴えかける7曲が並ぶ。纐纈の紡ぐメロディはポップさとキャッチーさに一層磨きがかかり、綴られる歌詞は言葉として抜群の強度を誇る。素直になれない思いを抜けの良い四つ打ちのビートで描き上げる「アマノジャクの独白」、周りに合わせ器用に生きる現代人の病理を浮き上がらせる「無色透明カメレオン」、歌謡テイストのメロウなメロディで元恋人への思慕を綴る「モトカノループ」など、ギミックに頼らない高純度のポップ性に打ち抜かれる。(山元 翔一)