Japanese
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10周年を彩るベスト・アルバムにして、SUMMER SOLSTICEにとって初の全国流通作品。透明感のある伸びやかな歌、第2のヴォーカルのように歌いまくるギター、バンドの感情を支えながらも焚きつけていくリズム隊。その演奏は、平熱ながらも誰にも消せない炎を内側で燃やすかのような、絶妙な温度感で聴き手の胸に迫る。そしてそれが、内に秘めた信念を大切にしながら歩み続けてきた4人自体にどこか似ていたりするから面白い。ラストを飾るのは1stシングルにも収録されていた「apple of the eye」。当時バンドの始まりを照らした"まだ見えぬ世界へ連れて行くよ"というフレーズは、今、11年目以降の未来を同じように照らしているはずだ。(蜂須賀 ちなみ)