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DISC REVIEW

Oczy Mlody

2014年のフジロックが特に新作のないタイミングで過去の名曲オンパレードだったので、もう落ち着いてしまうのか? と思った矢先に新鮮な音像が届いた。トレンドに合わせたわけじゃないだろうが、ドラムもギターもうっすらリップス流のミニマルで、でも十

UNOFFICIAL

ここ最近は"苦悩を越えて"とか"葛藤の末に"という苦しい経緯で新曲を生み出していたオーラルが、ついに吹っ切れた。ソングライティングを手掛ける山中拓也(Vo/Gt)が自身の弱さを曝け出すことで、メンバーのポテンシャルが全開放された最強のフル・

Volcano

英国ミュージシャンから多数の賛辞を受け、2012年に華々しくデビューした4人組サイケ・ロック・バンドの2ndアルバムがついに到着。先行シングルであるTrack.1「Certainty」から幕を開ける今作は、彼らの根源でもある70~80年代を

闇夜に提灯

3rdアルバム『純情ランドセル』から11ヶ月ぶりのリリースとなるシングル。現在放送中のTBSテッペン!水ドラ!!"レンタルの恋"の主題歌でもある表題曲は、メンバー自ら"いろいろな意味でイカツイ、久しぶりのアゲアゲソング"と語る赤い公園流の高

グアナコの足

"どう足掻いても戻れない/後ろ向きのまま進んで行くか もしくは前を向くかだ"――決して巻き戻ることはない人生において、大前提となることを断言した幕開けの1曲、「砂漠」。それを踏まえ、このアルバムには様々な現状/過去を抱えたまま生きる主人公を

Sick Scenes

前作から約3年、デビュー以来、バンド史上最も長い制作期間を経てリリースされる通算6枚目のアルバムは、昨年開催された欧州サッカー選手権"UEFA EURO 2016"開催中にレコーディングされたという。バンドの地元カーディフがある初出場のウェ

Snowdonia

数々の悲劇を乗り越え、新たなラインナップで辿り着いた新境地からひと言では語りきれないメンバーたちの想いを汲み取りながら耳を傾けたい。フロリダ州ウェストパームビーチ出身の4人組が約2年ぶりにリリースする4作目のアルバム。THE PIXIESフ

等身大アンバランス

自主レーベル"JIJI RECORDS"でのDIYな活動にこだわりながら、今年は全国ツアーに東名阪Zeppワンマンも控えるという急成長の感覚ピエロ。すでにライヴで披露されている表題曲やMVが公開されている「加速エモーション」を含む全5曲入り

ぼなぺてぃっ!!!

『マジか。と つーか、E.P.』(2015年)以降、EDMサウンドを取り入れ始めたThe Mirraz。なぜ彼らがそこまでEDMに傾倒するのか正直理解できずにいたが、バンドの生々しさが前面に出た本作を聴いて何だか腑に落ちた。おそらく彼らは、

After The Party

3年ぶりのリリースとなるこの5作目は、作品を重ねるごとに音楽性を広げてきたTHE MENZINGERSの印象をまた若干変えるかもしれない。2006年結成のペンシルベニア州フィラデルフィアの4人組。THE CLASHを連想させるストリート・パ

反響定位

オトループの楽曲が聴き手の心に深くストレートに届くのは曲ごとのテーマがとてもはっきりとしているからだ。今作『反響定位』でも、毎週"サザエさん"の時間になると抱いてしまう月曜日の憂鬱「ブルーエストマンデー」や、バイトの飲み会が苦手な「Hit

DOMINANT

アルカラ主宰レーベル"くだけねこレコーズ"からの2作目、約2年半ぶりのリリースとなるアルバム。バンドマンには"ドミナント・コード"など、音楽用語で馴染みのある言葉をタイトルにしているが、直訳すると"支配的"、"圧倒的"の意。1曲目「Stra

Back From The Edge

幼少期に両親の離婚を経験したというJames Arthurが荒んだ10代のエピソードと共にイギリス版"The X Factor"で優勝したのが2012年。1stアルバム『James Arthur』は全英2位を獲得するも、自身のSNS上での発

SCANDAL

ファン投票上位の曲を収録したベスト・アルバム。以前誰かが"アーティストの姿勢が最もわかりやすく表れるのがベスト・アルバムだ"と言っていたのだが、聴き手ありきの本作にセルフ・タイトルをつけるところがたまらなく彼女たちらしいし、その温度感は初収

「カノエ上等。」

"Twitter30秒弾き語り動画の女王"の異名を持つ佐賀県出身のシンガー・ソングライターのメジャー2ndミニ・アルバムは、30秒楽曲を30曲収録した『30秒~カノエの楽しい歌日記~』とのWリリース。アルバム・タイトルのとおりヤンキー気質(

Bury Me In Philly

Fat Wreck Chordsからアルバムをリリースしているパンク・バンド、THE LOVED ONESのフロントマンによる3作目のソロ・アルバム。Bob Dylanから連綿と続いているシンガー・ソングライターの流れの上で、自らのソングラ

RED EARTH II

大阪を拠点に活動する"22世紀型爆音フォークソングパーティ"の2ndアルバム。基本はベースレスの変則的な楽器編成で、レギュラー・メンバー以外にもメンバーが存在するためライヴごとにメンバー構成が異なるとのことだが、今作はアコースティック&エレ

声命力

グッドモーニングアメリカ、NECOKICKSを擁するFIVE RAT RECORDSから初の全国流通盤を放つニューカマー、POETASTER。"生"を"声"に換えて"声命力"――それだけで、彼らがいかに声に想いを託して歌にしているかがわかる

あなたが待ってる

前作「With You」に続くミディアム・バラードでありつつ、音像はグッと柔らかな今回の「あなたが待ってる」。少しのタメが効いたピアノが物語の道筋を描くように流れながら曲を牽引し、各楽器も必要最低限のフレージングとクリーンなトーンが美しい。

白線を辿る

半年間の活動休止期間を経て、イトデンワがリリースする初の全国流通盤は元the pillowsの上田健司をプロデュースに起用。再スタートを切るバンドの新たな決意を込めた作品になった。ピアノ、ベース、ドラムというギターレスの変則3人組バンドが奏