DISC REVIEW
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中嶋イッキュウ
LOVE
ソロ第1弾『DEAD』から短いスパンで発表した2ndミニ・アルバム。熟達のメンバーによる包容力のあるオルタナティヴ・ロックだった1stから一転。アブストラクトなトラックで意表を突く本作にはtricotファンであることをきっかけにコラボが実現したCwondo(近藤大彗/No Buses)をはじめ、中尾憲太郎(NUMBER GIRL)+ビートさとし(skillkills)+Acidclank、そしてキダ モティフォ(tricot)+西野恵未の3チームが参加した、それぞれ異なる色が自ずと表出した5曲を収録。クラスの中で浮きがちな個性を若干の諦念と達観で描く表題曲が、情念を超えたユニークさで響くのはCwondoとのコラボゆえだろうし、「未成年」が女性のチームなのも納得。中嶋のプロデュース力が冴える。
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THE LINDA LINDAS
No Obligation
"令和のRIOT GRRRL"THE LINDA LINDASが2ndアルバム『No Obligation』をリリースする。映画"モキシー ~私たちのムーブメント~"(2021年)でBIKINI KILLのカバーを演奏する彼女たちを見て、"小さな女子たちがこんなにしっかりとした演奏を!?"と驚いた方も多いだろう。それがあれよあれよという間に名門パンク・レーベル Epitaph Recordsと契約、"SUMMER SONIC"で来日と、着実にキャリアを築き、今作リリース時点では最年長のBelaがついに20歳に。1stの頃と比べると、確実に大人に近づいた印象だ。初期パンク/ガレージ好きには堪らない古き良きサウンドを勢いだけでない、しなやかなカッコ良さで表現する姿勢は、まさにファンの期待を裏切らない成長っぷり。
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HONNE
Ouch
UK出身のエレクトロ・ポップ・デュオ HONNEが3年ぶりのアルバムをリリース。自身の人生について歌われた本作は、彼等の持ち味であるハートフルな温かみがより色濃く反映された。パートナーとの結婚、親になることへの想い等、生活を取り巻く環境が変化したことに対して綴られた"本音"は、パーソナルでありながら我々リスナーの生活にも寄り添う、幸せな情景が描かれている。「Girl In The Orchestra」や「Imaginary」の柔らかなコーラスや跳ねるようなローズ・ピアノが、アルバム全体を明るく心地よいトーンに引き上げた、16曲49分と非常にタイトで聴きやすい1枚(※日本盤はボーナス・トラックあり)。愛らしいアニメーションや家族が出演するMVでも視覚的にハッピーな空気が感じ取れる。
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Katy Perry
143
"プリンセス・オブ・ポップ"Katy Perryの復帰作。母となり、より大きく深い愛を手にした彼女の4年ぶりのアルバムには、"I Love You"を表すスラング"143"が冠された。全ての女性たちを讃える自信に満ち満ちたアンセム「Woman's World」や"永遠の愛"という壮大なテーマを掲げた「Lifetimes」等、女性として、母として、愛とともに力強く生きる姿が、至極のダンス・ポップに乗せて煌めいている。ダンス・フロアにフォーカスした今作は、21 SAVAGE、Kim Petras、Doechii、J.I.DといったラッパーやSSWを迎えた豪華なコラボ曲も聴きどころ。「Wonder」に登場する娘 Daisyの天使のような愛らしい歌声にも注目だ。
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NANIMONO
INTERNET MAGICAL GIRL
インキャの心に寄り添う7人組アイドル、NANIMONOの2ndフル・アルバム『INTERNET MAGICAL GIRL』。カラフルでエネルギーに溢れる表題曲「INTERNET MAGICAL GIRL」、ちょっぴり大人な表情で新たなNANIMONOを見せる「WHITE MUSK」、人生に何かが"足りない"とひたすら繰り返すインキャの面目躍如と言える「404」、正統派な冬バラードの「After CInDErella」等、本作にはバラエティに富んだ楽曲が収められとにかく聴き応え抜群。シングル・カットされている楽曲のコミカルさとキャッチーさも改めて面白い。インキャのフィルターを通す形で、本作のコンセプトである"魔法少女"を描き出した快作だ。(宮﨑 大樹)
「インキャのキャキャキャ」でNANIMONOは、ヲタク/インキャであることを全肯定。同じ境遇に身を置く人たちに"自分らしく生きることが正義"という勇気を与えた。「INTERNET MAGICAL GIRL」では"魔法少女になれなくたって"と歌いながらも、ネットの世界で輝ける自分になれると背中を押してきた。なのに、最後に収録した「After CInDErella」で彼女たちは、"魔法が溶けて"と歌っている。本作には、駄目な自分を謳歌し、背中を押す歌を多く収録。同時にどの楽曲にも、踏み出すことで新たな視点で未来が開けることも示している。今のままで満足するのか、それとも違う自分の可能性を見ようとするのか。それを審判するアルバムだ。
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インナージャーニー
はごろも
"イメージを超えてフレームの外へ"――「きらめき」の歌詞が象徴するようにEP収録曲のいずれもがこれまでのインナージャーニーのイメージからいい意味ではみ出していく新鮮さに溢れた4th EP。SF的な世界観が垣間見え、少しガレージ・ロックのニュアンスもある「Mary」で痛快に幕を開け、多様性がテーマの一端にあるNHK土曜ドラマ"%(パーセント)"に書き下ろした「きらめき」のアッパーなトーンに接続。ビートを抑え、アコギとヴァイオリンのアレンジに特化した映画"とりつくしま"主題歌の「陽だまりの夢」。前ドラマー Kaitoの演奏が聴ける「予感がしている」やライヴが楽しみになるスケール感を持った「トーチソング」の全5曲。
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MoritaSaki in the pool
Love is Over!
2021年結成、京都を拠点に活動する4人組バンド MoritaSaki in the pool。風変わりなバンド名に気を惹かれたら最後、ドリーミーな音像とシューゲイザー・サウンドに一瞬で虜にさせられる。淡い高揚感が静かに凝縮された1曲目「Portraits」は、荒くれたギターで幕を開けるロック・チューン「MIRROR'S EDGE」への加速装置。物語の冒頭を想起させるような、煌めいた瞬間が詰め込まれた待望の1stフル・アルバム『Love is Over!』は"青春"という言葉がよく似合っており、透明感のある男女ツイン・ヴォーカルの掛け合いや要所のギター・リフ、サビで炸裂する轟音はどこかSUPERCARを彷彿とさせる。海外アーティストと共演する等、着実に歩を進める彼等の活躍から今後も目が離せない。
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Mega Shinnosuke
君にモテたいっ!!
UKロックを彷彿とさせる音選びや、中華料理店を舞台にあどけない恋模様を描いたMVが印象的な「愛とU」、思わず身体を揺らしたくなるようなダンサブルなビートと、フィーチャリングに迎えたchelmicoとMegaの歌声の掛け合いが心地よい「あの子とダンス(feat.chelmico)」等、収録される8曲全てが"ラヴ・ソング"だという本作。誰もが一度は経験したことがあるであろう出会いと別れ、好きな人を一途に想うことへのときめきやもどかしさを綴った歌詞は胸キュン必至だ。ロックやヒップホップといった様々なジャンルを軸に、彼の提示する新たなジャンル"MEGA POP"の懐かしさを感じつつもキャッチーなサウンドは、老若男女問わず幅広い層にモテること間違いなし。
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ビレッジマンズストア
勝手
"名古屋が生んだ暴れ馬"ことビレッジマンズストアが、約3年ぶりとなる流通CDをリリースする。新体制で制作された新曲3曲に、「みちづれ」や「1P」、「ボーイズハッピーエンド」、「TV MUSIC SHOW」といったライヴでも定番となっている4曲を加えた全7曲を収録。情熱的でまっすぐな歌声と孤独にそっと寄り添う歌詞、激しさと華やかさが共存し、キラキラと突き刺すようなギター、毒々しく変態的なベースライン、タイト且つパワフルなドラムと、各メンバーの魅力を存分に感じられる1枚となっている。"村立"20周年を迎え、11月17日にはZepp Shinjuku (TOKYO)でのワンマンを控える彼等。歩みを止めることなく音を鳴らし続け、照らし出す未来にも要注目だ。
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Dannie May
Magic Shower
1曲目「マジックシャワー」が白眉の出来。音楽の力を信じ、言葉を曲に乗せ、リスナーと一緒に歌う意義を高らかに鳴らす様に目頭が熱くなる。これまでより素直な筆致が響くのは、彼等が重ねてきた経験が血となり肉となり、自信と説得力になっているから。「ふたりの暮らし」の"今んとこ夢は乾燥機"等、生活を捉えたフレーズも光る。だが一方で、先行配信で驚かせたミクスチャー・ロック「ダンシングマニア」ではダークな魅力も新展開。さらに、楽しくきゅんとするメロディでポップに振り切った「アストロビート」と10曲10様の心模様に寄り添う。大きな会場でのライヴやイベントのトリを任されるようになってきた彼等の気合がこもったネクスト・フェーズ。
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SHE'S
Memories
SHE'Sの新作は、朝日が差すようなイントロ「Dull Blue (intro)」ののち、積乱雲を意味するタイトルの通り清廉で美しいピアノ・ポップ「Cloud 9」で幕開けする。同曲が先行発表されたことから、彼等らしいストレートな魅力のある作品になったのかと思いきや、'80s洋楽ロック・テイストな音像の「I'm into You」、ロマンチックに踊れるミドル・ポップ「No Gravity」、ライヴで壮大さを増し強力なパワー・チューンになりそうな「Kick Out」と、幅広く楽しませてくれる。クワイアとブラスが温かく包み込む「Alright」、ラスト・ナンバー「Memories」まで聴き終えたとき、あなたのどんな"記憶"も人生の彩りとして受け止められているはず。ジャケットに書かれたSHE'Sっぽいメッセージにもほっこり。
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ビッケブランカ
Knightclub
サウジアラビアや欧州でのツアーに続き、今年は初の北米単独ツアーを行ったビッケブランカ。ツアーの感触をもとに、Josh Cumbeeをミックス/アレンジに迎えた「Never Run」ではグローバルな曲を、一方で「白夜」では福音のように美しく力のあるメロディと歌を響かせるピアノ・バラードを紡いだ。そんな振り幅のある2曲をも抱擁するのが今作。ソングライター/トラック・メイカーとして、ヴォーカリストとして一段と深みを帯び、また国内外のツアーの成功や自身の音楽を追求することが国境を越える実感が、よりポップスとしての自由度やスケールを大きくした。J-POPシーンの至宝をフィーチャーした「Yomigaeri (with 槇原敬之 & 絢香)」でもその手腕が冴える。
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MAPA
SIIX SENCE
新体制初のフル・アルバムは、新曲2曲とシングル曲を6人で録り直した強力盤。「絶対運命ごっこ」は、人間関係で生まれる出会いと別れの悲痛な運命を、"運命ごっこ"と表現することで"ラクになってよかった"と自身に言い聞かせるような詞が胸を締め付ける。感情が溢れ出す歌も多くの人の心に響くだろう。もう1つの新曲「デートを壊せ!」は、タイトルの攻撃的なインパクトとは裏腹に女の子の青い恋心が綴られ、ポップなサウンドも相まってライヴの定番曲となりそうだ。既存曲「MAPA応援歌」も新体制に伴う内容に一新され「シン・MAPA応援歌」になり、他の曲もアップグレード。6人にパワーアップし"第六感"を手に入れたMAPAの今後の活動に期待できる1枚だ。
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GANG PARADE
Peace☆超パニック/一夏
両A面のメジャー6thシングル。「Peace☆超パニック」は、キュートな歌声で魅了するキラキラ王道アイドル系チームと、デス・ヴォイスも飛び出すラウドロック・チームのパートが入り乱れる尖った1曲だ。情報量が多く、ワチャワチャ感もあるあたりが彼女たちにピッタリ。逆に「一夏」では大人っぽい落ち着いたダンス・チューンでまた新たなギャンパレ像を見せているところも評価できる。さらに本作には、アイドル活動10年目を迎えたヤママチミキ&ユメノユアによるユニット曲「トーナリティ」を収録。こちらは、それぞれのパーソナリティをジャジーな要素とロックな要素を融合しながら表現した印象だ。三者三様で、シングルとは思えない聴き応え。
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shallm
charme
19歳のヴォーカリスト、liaが作詞作曲を手掛けるバンド・プロジェクト、shallmによる初のフル・アルバム『charme』。メジャー・デビュー曲の「センチメンタル☆ラッキーガール」以降に発表されたシングル+新規曲の全13曲は、底抜けにポップでアッパーな「まっさかさマジック!」や、グルーヴィながらも気怠げな雰囲気が漂う「stardust」、儚くも美しいスロー・ナンバー「閃光バード」に、湧き上がる衝動を全解放して叩き付けるリード曲「暴動」等、実に多彩。それでいて、このプロジェクトは骨太なバンド・サウンドと、高難易度のメロディを紡ぎ、それをサラリと歌い上げる、伸びやかで凛とした彼女の歌声が軸にあることを改めて物語る1枚に。
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富田美憂
Violet Bullet
今年11月にアーティスト活動5周年を迎える声優 富田美憂が、2ndアルバム『Violet Bullet』をリリースした。約3年2ヶ月ぶりのオリジナル・フル・アルバムである本作には、神秘的なピアノのイントロから一転、スリリングな展開を見せるリード・トラック「Ever Changing Violet」をはじめ、ライヴで盛り上がり必至のコミカルなポップ・チューン「Sweet Sweet Sweat」や、自身が作詞を手掛けたギター・ロック仕立ての「Stellar」等、彼女の芯の強さや攻めの姿勢を表現した全10曲を収録。また、ヴィジュアル面でも声優ユニット Kleissisで富田が担当するメンバー・カラーでもある"紫"が前面に押し出されており、まさに彼女の軌跡が詰まった1枚となっている。
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TUK SMITH & THE RESTLESS HEARTS
Rogue To Redemption
往年のロック・スターたちを彷彿させるピュア・ロック・スタイルで、レトロ・ロック・ファンの好感度百万点の新世代ロックンローラー、Tuk Smith。そんな彼が率いるTUK SMITH & THE RESTLESS HEARTSにとって2作目のアルバムである『Rogue To Redemption』は、懐かしさのあるクラシック・ロックとマニア心をくすぐるハード・ロックに、Tuk Smithのルーツでもある70'sパンクの力強さ、グラム・ロックのドラマ性、パワー・ポップのキャッチーさ等が合わさった胸が弾む内容だ。絶妙にカッコ付けたリリック・センスも、1周回って新鮮で面白い。この『Rogue To Redemption』を引っ提げての初来日公演も決まり、勢いに乗るバンドの充実ぶりが窺える1作となっている。
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ILLUMINATI HOTTIES
Power
WEYES BLOOD、COLDPLAYといったアーティストたちと仕事をし、今年2月にはプロダクション/エンジニアリングで携わったBOYGENIUSのデビュー・アルバムがグラミー賞で最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム部門受賞を果たす等、着実に成功を収めつつあるSarah Tudzin率いるILLUMINATI HOTTIESの最新作。フレッシュなパワー・ポップ「Falling In Love With Somebody Better」をはじめ、オーガニック且つ繊細な手触りの「Rot」、ベッドルーム・ポップの質感を持ったタイトル・トラック、UKのシンガー・ソングライター CAVETOWNを迎えた「Didn't」を含む全13曲が揃った。全体的にトーンは暗めだが、甘酸っぱさやリアルな体温を感じる側面もあり、聴くたびに奥深さが増す1枚。
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FOSTER THE PEOPLE
Paradise State Of Mind
FOSTER THE PEOPLEが約7年ぶりのアルバムをリリース。70年代ディスコやファンク、R&B、ソウルと縦横無尽にミックスされたグルーヴィなダンス・ミュージックで彩られる本作は、喜びや楽しさに焦点が当てられた、開放感のある1枚だ。ストリングスの甘美なメロディが心地よいTrack.2のレトロフューチャー感、緩やかなネオ・ソウルのTrack.4やスローモー・ディスコのTrack.8に抱く安らぎ、アルバムを締めくくる(※日本盤はボーナス・トラックあり)Track.11のシンセによる浮遊感。楽園へと向かって弾むポップネスは輝きを放つ一方、あらゆる社会不況に反抗するかのようにロックな一面も携える。アヴァンギャルドな攻撃性を"喜び"という純粋さで昇華させたアイディアに感服する。
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プラグラムハッチ
CITY WAVE
5年間の活動休止期間を経て、"CITY POP×NEW WAVE"というコンセプトを掲げてカムバックしたプラグラムハッチによる再始動後初のアルバム『CITY WAVE』。洒脱でロマンチックな「青山Dancing物語」や、美麗なコーラスが感傷性を高める「Goodbye Rainy Bay」、虚無感に包まれた「ジオラマ都市」をはじめ、コンセプトから連想される洗練されたポップスという印象はありつつも、その奥底では、人間が音を鳴らすというエモーショナルな部分が強く渦巻いている。また様々なオマージュを入れながらも、"令和の80s"、"2080年のサウンド"と謳っている通り、決して懐古趣味的なものではない、今のバンドのモードを感じ取れる1枚。
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PALE WAVES
Smitten
個性的なファッションでも人気のHeather Baron-Gracie(Vo/Gt)率いるPALE WAVESが、4thアルバム『Smitten』をリリース。前作『Unwanted』(2022年)は、BLINK-182等を手掛けたZakk Cerviniによるプロデュースもあって2000年代ポップ・パンクからの影響を感じさせる、盛り上がることを意識した勢いのある楽曲が印象的だったが、今作は方向性をガラリと変え、より自然体に。全体的にブリットポップを現代版にアップデートしたような曲調と、エモーショナル且つロマンチックでありながら、しなやかな力強さを感じるトーンで統一されており、作品のテーマである"クィアの恋愛"がナチュラルでポジティヴに描かれている。
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SODA KIT
SODA POPS
"文化祭"というテーマや"SODA POPS"というタイトル、さらにヴィジュアルも含めて、コンセプチュアルに統一された3rdミニ・アルバム。とはいえ曲調はバラエティに富んでいる。はじける片思い(もしくは推し活)ソング「ドキドキサレンダー」、実力派シャッフル・チューン「イデア」、わちゃわちゃ感が眩しい「無礼講サマー」、ヘヴィなラップ・ソング「シニシズム」、一緒に口ずさみたい「思い込みの魔法」。文化祭のいろんな部屋を覗けるような、楽しい一枚だ。5曲全てのインストゥルメンタルや、2ndミニ・アルバム『ロングラン』に収録されていた4曲の、一人一人のソロ・バージョンも聴くことができる。(高橋 美穂)
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琴音
成長記 ~Now&Best(2018-2024)~
高校生でデビューを果たしたシンガー・ソングライター 琴音が活動5周年を機に、これまでの代表曲と新曲で構成したアルバムを完成させた。前半の新曲群にはダーク・ポップな新機軸「Heaven」やR&B調で多声感がモダンなアレンジの「多面体」、彼女自身の音楽への向き合い方が投影された、作品の軸になりそうな「image」等が並ぶ。既発曲では映画"金の国 水の国"劇中歌として広く知られるようになった「Brand New World」やデビューEP収録の「ここにいること」、ライヴでは稀に歌っていたものの長らく音源化されていなかった「成長記」の新録バージョン等全16曲を収録。まっすぐな歌声を軸に持ちつつ、多彩なジャンルや声の表現に挑む"Now&Best"。
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パピプペポは難しい
君のそばに置いといて
キャリア初の全国流通盤には、シングル曲が多く収められていることもあり、パピムズらしくキャッチーでバラエティ豊かな楽曲が並んだ。新曲「キミトボクメモリー」からラストの「ワンダフル・パレード」まで多彩なジャンルとエンタメ性で耳を楽しませてくれて、1枚を通して聴くことで"パピムズランド"とでも呼ぶべきテーマパークで丸一日遊び倒したような感覚を味わうことができる。代表曲「ラブげっちゅ! -お誕生日のお歌-」が初フィジカル化したこともポイントだ。メンバー兼社長のカワシマユカが"名盤と呼ばれるものを作りたかった"と語っていたが、その言葉とタイトル通りにずっと"そばに置いといて"長く聴き続けたい名盤が完成した。
LIVE INFO
- 2025.04.24
- 2025.04.25
- 2025.04.26
- 2025.04.27
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RELEASE INFO
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- 2025.06.25
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