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LIVE REPORT

Japanese

CDTV NEXT Supported by Eggs 1日目

Skream! マガジン 2016年04月号掲載

2016.03.08 @shibuya eggman

Writer 沖 さやこ

3/10、11に国立代々木競技場第二体育館で行われた"COUNTDOWN TV SPECIAL FES"の前夜祭的イベント"CDTV NEXT Supported by Eggs"が渋谷eggmanにて3/8、9の2日間にわたり開催された。メジャー/インディーズの垣根を越えた次世代アーティストたちが集結したこのイベントは、無料音楽プレイヤー・アプリ"Eggs"利用者限定の招待制ライヴ。出演バンドと同年代と思わしき若い男女で賑わっていた初日のトップバッターは、"未確認フェスティバル2015"グランプリのShout it Out。まず何よりも自分たちの音楽を観客へ届けるという姿勢が強く表れた、熱くアグレッシヴな演奏で序盤から観客を圧倒する。山内彰馬(Vo/Gt)の"あなたを前に進ませるのは音楽ではなくあなた自身。あなたたちが前に進むための力に僕らがなれたら"というMCも印象的だった。メジャー・デビューを果たしたばかりのBURNOUT SYNDROMESは疾走感のあるギター・ロックからミディアム・テンポまで、バンドの持ち味のひとつであるカラフルな音楽性を重んじたセットリスト。どの楽曲もメロディが繊細で美しく、特にラストに演奏されたスロー・テンポの「こどものじかん」は熊谷和海(Gt/Vo)の歌がエモーショナルに響いていた。赤色のグリッターは"本日はベスト・アクトを狙いにきました"という佐藤リョウスケ(Vo/Gt)の言葉通り、溢れだして止まらない記憶や想いをすべて音に落とし込み、清廉な空間を作り上げる。観客と遊ぶように無邪気に音を奏でる4人はとても純粋で、全身を震わせて声を出す佐藤の姿にも見入った。トリは昨年秋に初の全国流通盤をリリースした名古屋の4ピース、T/ssue。そよ風のような清涼感と繊細な音像はとても刹那的で、切ない温もりを持った曽根一朗(Vo/Gt)のファルセットがそれを助長させていた。ラストはバラード「Yui」。しっとりと情熱的に歌い上げ、4バンドの熱演の宴を締めくくった。
 

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