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INTERVIEW

Japanese

T/ssue

2016年05月号掲載

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Member:曽根 一朗(Vo/Gt) 花岡 直(Gt) 小澤 大地(Ba/Cho) 岩田 陽平(Dr)

Interviewer:松井 恵梨菜

平均年齢23歳の"次世代草食系男子4人組"ロック・バンド、T/ssue。地元 名古屋を中心としたギター・ロック・シーンにおいて頭角を現してきた彼らが、"Eggsプロジェクト"がクラウドファンディングをモチーフに新たに開始した"Eggsサポートプロジェクト"の第1弾アーティストとして、"最高のミュージック・ビデオをファンと共に作り上げる"プロジェクトをスタートさせている。生活の中でふとした瞬間に感じたことを、抜群のキャッチーさという強力な武器をもって心に訴える彼らにメール・インタビューを行った。

-大学の同級生の仲間で集まって名古屋で結成したバンドとのことですが、具体的な結成のいきさつを教えていただけますか?

岩田:曽根と大地(小澤)が高校の同級生で、たまたま同じ大学に入学したことから始まりました。

曽根:前身バンドをサークルで組んで、そこに陽平(岩田)が加入。その後解散して少し期間が空いてから、もう一度チャレンジしてみようと思いサークルのみんなに声をかけたんです。そこで直(花岡)が加わりました。

-オフィシャル・サイトのプロフィールに"次世代草食系男子4人組ロック・バンド"とありますが、みなさんどんなキャラクターなのでしょうか?

岩田:曽根は見た目通りの草食系って感じですね。テンションの振り幅がそんなになく、いつも大人しいです。大地はT/ssueの中で1番のしっかり者です。意見の出し合いで行き詰まったときや、喧嘩になったときは、いつも彼がまとめてくれるからすごく助かります。直は......どうなんでしょう(笑)。普段は大人しい性格なんですが、たまにテンションが高いときはずっと喋り続けてます。でもやっぱり草食系っていう言葉が似合う奴かな。僕は、はしゃぎたがり喋りたがりでわりといつもうるさいです(笑)。そう考えると、僕だけ草食系とはちょっと違う気も......。

-T/ssueの楽曲は、清涼感のあるギター・ロック・サウンドやメロディが聴く人を選ばずスッと耳に馴染むのに対し、曽根さんの、しゃがれた声と儚いファルセットの織りなす微熱を帯びた歌が聴き手の心に棘を残していくようで魅力的だと思います。バンドにとって表現したい音楽、伝えたいことはどのようなものなのでしょうか?

曽根:バンドにとって表現したい音楽、伝えたいことは森羅万象どこにでも見つけ出せると思っています。生活している中でふとしたときに感じたこと、それが大切なことでもそうでなくても伝えていきたいです。そして伝える手段としての曲は、ただ感じたことをメロディに乗せるだけでなく、聴いてくれた人の頭、耳、そして心に引っかかるように、キャッチーさというフックを忘れないようにと考えて書いています。

-昨年10月に初の全国流通盤『White』がリリースされましたが、CDデビューが実現したときの気持ちや、リリースを経ての手応えを聞かせてください。

小澤:まだ結成2年ほどの僕らが全国流通するのは早いのではないかという声をたくさん耳にして不安な気持ちもありましたが、僕たちの音楽が全国のみなさんに届けられるという喜びの方がずっと大きかったですね。楽曲に関しては自信を持っていたので、僕らのことを知ってくれている人はもちろん、今まで知らなかった人たちに知ってもらえるきっかけになったことが嬉しかったです。リリースを経て、全国のCDショップで『White』が売れている様子を目にしたり、SNSで感想などを言ってもらえたり。何より、『White』レコ発ツアーで全国を回ったときに、どの地域でも流通前に比べライヴに来てくれる人が増えたことで、確実に手応えを感じました。

岩田:各地でおいしい食べ物を食べることができて、そういった意味でも手応えを感じています(笑)。

-今年3月には、"紙フェス"こと初の自主企画サーキット・フェス"COM/NG FESTIVAL"を開催されていますが、自分たちが主体となり、たくさんのバンドを巻き込んでイベントをやろうとした理由と、開催しての感想はいかがでしたか?

岩田:"紙フェス"を開催した3月22日は僕たちにとって特別な日なんです。去年の3月に初めてのツアー"An Apple Tour"のファイナルでワンマン・ライヴを行ったのが3月22日で。この日に、"僕たちはたくさんのファンのみんなに支えられてT/ssueとして活動できているんだ"って実感しました。だから、今年も同じ日に何かしたいという思いから、スタッフのみなさんとも相談して......。これから先を見据えて、自分たちを含めた全国の次世代を担うであろうバンドを集めて、自分たちのできる限りの大きなサーキット・フェスをやったら面白いんじゃないかと考えました。

小澤:ただ、いざやってみたら自分たちが思ってる以上に大変でしたね。ブッキング、イベントの段取り、チケットの販売方法とか......。今まで自分たちが考える機会のなかったことに取り組めたので、そういった面では本当に勉強になりました。

岩田:"紙フェス"は僕らだけじゃなく、スタッフや関係者を始め、本当にたくさんの方がイベント運営を手伝ってくれて、人のあたたかさを感じられるいいイベントにできたと思います。課題も多くありましたが、バンドの成長と共にこのイベントも続けて成長させていき、同世代のバンドと切磋琢磨していけたらいいなと思っています。

-今回、無料音楽プレイヤー・アプリ"Eggs"に登録したきっかけはなんでしょうか? また、みなさんが思うEggsのメリットを教えてください。

花岡:"ファンのみなさんと繋がる"という目的で僕たちはTwitterをよく利用しているのですが、その音楽版というイメージで、自分たちの音楽をたくさんの方に聴いていただける機会になるかな、と思って登録させていただきました。自分の好きなアーティストを素早く選んで無料で聴けること、常に新しい音楽と出会える仕組みになっていることは本当に素晴らしいと思います。

-クラウドファンディングで"史上最高のミュージック・ビデオを作ること"を実現させるプロジェクトを実施していますが、このプロジェクト内容に決めた理由はなんでしょうか?

曽根:今回の企画(Eggsサポートプロジェクト)の提案をいただいたときに、"すごくいい機会をいただいた"と思いました。「2次元ノート」という楽曲をみなさんの手に届けたいなと思って、ちょうどCDのリリースとして話を進めていたんですよね。ただ、せっかくクラウドファンディングという形でリスナーのみなさんと何かを作ることができるなら、リリースするだけではなく他にも何かやれたらと思い、リスナーのみなさんにも参加していただくミュージック・ビデオを作ろうと考えてこのプロジェクトの内容に決めました。