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INTERVIEW

Japanese

MAGIC OF LiFE × SHE'S × Shout it Out

2016年09月号掲載

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Skream!とTOWER RECORDSとEggsがタッグを組み、次世代のアーティストをサポートするライヴ・イベント"HAMMER EGG"。同イベントの第4弾が9月30日に渋谷eggmanで開催される。出演は、"未確認フェスティバル2015"のグランプリであり今年7月にメジャー・デビューを果たしたShout it Outと、3枚のインディーズ盤をリリースした後、今年メジャー進出したSHE'Sという注目の若手に加え、Rhythmic Toy Worldと合同バンド"GIFT MEN"を結成するなど、幅広く活動中のMAGIC OF LiFEという3世代が集結。異なる音楽性を持ちつつも、共通点が多い3組のフロントマンの音楽にかける熱い想いを感じ取ってほしい(※SHE'Sの井上はSkypeでの参加)。

MAGIC OF LiFE:高津戸 信幸(Vo/Gt)
SHE'S:井上 竜馬(Key/Vo)
Shout it Out:山内 彰馬(Vo/Gt)
インタビュアー:沖 さやこ

-Shout it OutとSHE'Sは大阪の先輩後輩バンド同士で、Shout it OutとMAGIC OF LiFEは先日初対バン。MAGIC OF LiFEとSHE'Sはこの"HAMMER EGG vol.4"が初共演だそうですね。まずShout it OutとSHE'Sの馴れ初めから教えていただけますか?

山内:僕らが高校時代に"最悪な少年"と共同企画をして、そのときの大阪編のゲストとしてSHE'Sに出ていただきました(※2014年8月21日に南堀江knaveにて開催のShout it Out×最悪な少年presents"ヒノデノウタ"大阪編)。当時、SHE'Sはほんま怖い先輩やと思ってめっちゃビビッてて(笑)。でも当日すごく良くしてくれはって、MCでもイベントのことを喋ってくれはったし、"なんていい先輩なんや......!"と思ったのを覚えています。

井上:ははは(笑)。企画に呼んでもらう前から、地元の仲のいいバンドからShout it Outの名前は聞いていて、音源も聴いていました。そのときShout it Outは17歳くらいやったんですけど、"17歳か!?"と思うほどライヴをしていて。自分らでちょっとしたサーキットみたいなイベントも企画してたりして(※2014年4月13日に開催された"青フェス")、"なんで17歳でこんないろんなバンドを呼んでライヴできるんやろ?"という不思議な存在やったんです。でも一緒にライヴをやって、メンバーの人柄に触れて納得しました。

高津戸:......このふたりの関係性、めっちゃうらやましいですよね。ちゃんと先輩後輩の信頼関係が築かれてるじゃないですか。僕らは出身が栃木なんですが、そういうのが全然ないんですよ。この前Shout it Outと対バンしてライヴを観たときに、完成されてるなと思って。それはいい先輩が近くにいたからなんですね。

-SHE'SとMAGIC OF LiFEはいかがでしょう。高津戸さん、SHE'Sの音源は聴かれましたか?

高津戸:聴きました。ピアノの旋律とかすごく美しいし、(井上さんの)声もめちゃくちゃ好きで。世代が違うのに、僕が好きなド真ん中の音楽をやっているなと思いました。MAEとか――

井上:うわぁ!! めっちゃ好きっす!!

高津戸:うん、プロフィールに好きなバンドとして挙げてるのを見てやっぱり! と思った。あとはCOPELANDとかJACK'S MANNEQUINとか――

井上:わー!! マジっすか!! 大好きです!! 今から僕、新幹線でそっち行っていいですか(笑)!?

一同:はははは(笑)!

高津戸:そのへんのバンドが出てきたころ、俺は高校生だったんですよね。だから俺もピアノ・ロックが超好きで。SHE'Sを聴いてると当時を思い出す不思議な感覚があるし、もちろん今の時代の新しいエッセンスも入っているので、曲の世界にのめり込むような感じで聴き入ってました。かっこいいです!

井上:ありがとうございます。僕はMAGIC OF LiFEになってからのライヴをまだ観れてないんですけど、実はDIRTY OLD MEN時代に僕らの同世代のバンドと一緒にTSUTAYA O-EASTで企画ライヴをしたときにゲスト・バンドで出てもらって(※2014年9月10日に開催された"ぼくらのウォーゲーム")。そのときから僕らよりも上にいるバンドで、よく聴いてたし、僕のお母さんがすごくアニメ好きで"弱虫ペダル"も見てたので(※同アニメ・シリーズの主題歌をMAGIC OF LiFEが担当)、そこで"あ、MAGIC OF LiFEや!!"と思ったし。ようやくライヴハウスでちゃんと対バンできるのがめっちゃ嬉しくて、("HAMMER EGG"の話をもらって)即決でした。『X-1A』(2016年9月7日リリースの2ndフル・アルバム)も聴かせていただいたんですけど、改名しただけあって全然違うチャレンジが見えて。しかもそれをモノにしてて、ピアノが入ってる曲とかも大変かっこよくて! 嫉妬しました(笑)。

-3組とも異なる音楽性を持ちつつも、メイン・ソングライターはフロントマンということもあって、歌が真ん中にあるサウンドメイクで、歌を大事にしているという共通項があります。変な話、ご自分で作詞作曲ができて歌が歌えるなら、ひとりでも活動できると思うんですよね。それでもみなさんがバンドで活動する理由とは?

高津戸:自分の頭の中にあるものを卓上で作ることもできるんですけど、バンドのいいところは、メンバーの持ってくるものと自分の作った曲との化学反応で、自分がワクワクドキドキするものが生まれるんですよね。あとは自分がビビリだからひとりじゃやっていけないというのがあるかな(笑)。仲間って青春だし、そういうのが楽しいし。でもあんまり深く考えたことがないな。ひとりでやるという考えがなかった。

山内:僕は小学生のときに初めて楽器を手にとって、それがアコースティック・ギターやったんです。だからもともとシンガー・ソングライターになりたくて、当時からギターを練習して曲を作ろうと思ってたんですけど、全然できなくて。それから中学に入ってバンドの音楽にハマり始めて、高校生になってバンドを組んで、いざメンバーから"オリジナル曲を作ろう"と言われたときに、今まで悩んでて作れなかったものがスッと作れたんです。後ろででかい音を鳴らしてくれてるという安心感――そこに身を委ねられるからこそ、自分は曲を作れるのかなと。バンドじゃなきゃできないかな、とは思いますね。

井上:僕はバンドを始めたのは、バンドのDVDを観たのが大きいんですよね。いろんなところにツアーに行って、仲間が増えていって......というのをDVDのオフ・ショットで観て、それがすごく楽しそうだったから自分もバンドをやりたいと思ったんです。あとは、自分で曲を書けるっちゃ書けるんですけど、みんなでひとつの物事を成し遂げていくという過程がすごく楽しくて好きなので、たぶんずっとバンドで音楽をやるんやろうなぁと思います。