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INTERVIEW

Japanese

SHE'S × Skream! × バイトル

2018年02月号掲載

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Member:井上 竜馬(Key/Gt/Vo) 服部 栞汰(Gt) 広瀬 臣吾(Ba) 木村 雅人(Dr)

Interviewer:吉羽 さおり Photo by 上溝恭香

日本最大級のアルバイト情報サイト"バイトル"と Skream!による"激的アルバイトーーク!"。今回、アルバイトの話をしてくれるのは、昨年末に2ndフル・アルバム『Wandering』をリリースしたピアノ・ロック・バンド、SHE'Sの4人。また、普段は経験できない非日常的なアルバイトが体験できる企画"ドリームバイト"で選ばれた大学生、糸部優里さんもインタビュアーとして参加し、SHE'Sについて、そしてコピー・バンドの心得から彼らの地元である大阪(というより京都)のおすすめなど、様々な話を訊いた。4人が奏でる美しく洗練されたポップスとはひと味違う、絶妙なトークはSHE'Sならでは。

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-以前、井上さんがTSUTAYAでアルバイトをしていたというお話を聞いたことがありましたが、それはいつごろのことですか。

井上:2012年から2013年ごろで。バンドを結成して、2012年の"閃光ライオット"が終わったくらいのタイミングだったと思いますね。

-それが最初のバイトですか。

井上:バイトは高校1年からしていたので、もっとやってますね。

広瀬:俺、何個竜馬がバイトしてたか覚えてないくらい。数えだしたらきりがないな。

井上:あらゆるバイトをやりましたね。

木村:ふた桁いってる?

井上:ふた桁はいってないんちゃうかな。最初は、家の近くのしゃぶしゃぶ屋でバイトをしていて、ほぼ同時期くらいに、コンビニでもバイトしていて。基本的に掛け持ちでバイトをしていたんです。

-なぜまた、そんなに忙しいことを。

井上:なんでですかね(笑)。いろんな仕事に興味があったんでしょうね。その次は居酒屋とカラオケ屋を一緒にやっていたし、それが終わってからはUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)でバイトをしながらTSUTAYAでバイトをして。それからはコーヒー屋さんで3年間くらい働いていたので、7種類くらいのバイトをしましたね。

-広瀬さんはどうですか。

広瀬:僕は、高校生のときはお好み焼き屋さんで、厨房でお好み焼きを作ってましたね。大学生になって、ホテルのレストランでウェイターをしてました。大学卒業手前くらいは、眼鏡屋で働いて。なので、3つですね。ひとつひとつ期間が長くて、2~3年は働いてましたね。ホテルは家が近かったからで、眼鏡屋さんは、自分も普段眼鏡かけてるからっていうのが理由で。そこの眼鏡をかけてたから、これかけてるし受かるだろうなって思っていったら、まんまと採用されて。

-眼鏡屋さんのバイトでは、どんな仕事があるんですか。

広瀬:販売プラス視力測定、あとは眼鏡を加工する作業があって、基本的に全部やってましたね。

井上:そのときは、俺とキム(木村)が臣吾に眼鏡を作ってもらいましたね。

-木村さんは、どんなバイトをしましたか。

木村:僕はチェーン店のパスタ屋さん1本でやってました。

井上:パスタを茹でるだけね。

木村:作るというよりは、ぬくめるという(笑)。それは高校生のときから始めて大学時代もやって、8年くらい続けましたね。

服部:ひたすら茹でる(笑)。

木村:オープンからのスタッフだったんですけど、その間にも何度か店長が変わっていて、いつの間にか上の立場になってました。

-それだけやっていたら、もうアルデンテの達人じゃないですか。

木村:アルデンテ......。

井上:(キムには)わからないです。

木村:生麺だったので。しかも機械で勝手にガチャーンと上がってくるので、そのタイミングに任せてました(笑)。

-なぜそのお店で働こうと思ったんですか。

木村:家から近かったんです。それまでにもいくつかバイトの面接は受けたんですけど、ことごとく落ちて。そこだけは人数が足りなかったのもあったのかもしれないですけど、採用していただいて。

-それだけ長くやっているとお店の中の地位というか、バイトとしてのポジションが上がってくるんじゃないですか。

木村:それはもう。地位は一番上でした。

服部:店長よりも上で。

木村:店長が敬語使ってくれるような(笑)。ほんまに気を遣ってくれていたみたいで。

井上:でも時給は1回しか上がらへんかったね。

木村:そう(笑)。でも、いろんな融通は利かせてもらってましたね。バンドやってると、シフトに入れたり、入れなかったりと波があるんですけど、そこは助けてもらいました。

-服部さんはどうですか。

服部:僕は高校生のときに、倉庫でピッキングのバイトをしてましたね。友達に紹介してもらって、土日で入りたい日にポンと入る感じでした。卒業してから、ケンタッキーでバイトを始めて。一度ケンタッキーを辞めて、フレンチの店でバイトをして、もう1回ケンタッキーに戻りました。やっぱりそれは、シフトの融通が利くというのが大きかったですね。

-フレンチを1回挟んだのは?

服部:ケンタッキーではデリバリーの仕事だったんです。雨の日とかもずっとやっていたんですけど、ずっとそればっかりやったんで、違う仕事もしてみたいなということでフレンチのバイトをやってみました。"カジュアル・フレンチ"を謳っているお店だったんですけど、やっぱりそれよりもケンタッキーが働きやすかったですね。配達をしたり、厨房でチキンも作ったりしてました。休みの日は、朝イチで入ってチキンを作って、夜は配達をして、ということもしてましたね。

-アルバイトでの楽しかった経験はありますか。

井上:USJはすごく楽しかったですね。自分から話し掛けないといけない仕事なので、面接とかも他のアルバイトとは変わってました。相手を見て、どういう人か、どういう楽しみ方をしてるかを自分で判断して、話し掛けて、楽しませるっていうのができないとダメな仕事やったので、身になりました。あとは、USJでは子供と触れ合う機会が多かったので、子供好きになったし。普通に街を歩いていても、子供に好かれる率は高くなりましたね。最後のコーヒー屋さんは、3年以上やっていました。そこでの仕事も好きやったし、楽しかったですね。かわいいお姉さんがきたら一生懸命ラテアート作ったりして。

-そこは個人の裁量なんですね(笑)。

井上:ルールは微妙にあるんですよ(笑)。例えば4人のお客さんがきたら、4人全員別のアートを描かないといけないとか。でもひとりやったら、自分の好きな絵を描けるので、気合入れて、うさぎちゃん描いたりしてました。ちゃんと練習もしましたね、みんながオープンまでに自主で入って練習をしたりとか。閉店してから、残って練習をしたりもしましたね。

広瀬:全部のバイトがそうでしたけど、職場の人たちと飲みに行ったりするのがめちゃくちゃ多かったので、楽しかったですね。すごいかわいがってもらえて。シフトの提出も、俺だけ"1週間前でいいよ"って言ってもらえたり。今でも、大阪でライヴがあるときに来てくれたりして応援してくれるので、ありがたいですね。