Japanese
エルフリーデ × Skream! × バイトル
2020年01月号掲載
Member:みくる(Vo) 山吹 りょう(Gt) 星野 李奈(Ba) ゆーやん(Dr)
Interviewer:吉羽 さおり Photo by 新倉 映見
日本最大級のアルバイト情報サイト"バイトル"とSkream!による企画"激的アルバイトーーク!"の今回のゲストは、2019年4月に1stアルバム『real-Ize』でメジャー・デビューした、4ピース・ガールズ・ロック・バンド、エルフリーデ。キャッチーなメロディとポップなサウンド、それをタフに支えるテクニカルなプレイでファンを増やし、2020年1月21日には渋谷CLUB QUATTROでのワンマンが決定しているほか、3月18日には1stミニ・アルバム『rebirth』のリリースを控えるなど、勢いよく走り出しているバンドだ。キラキラとした、華やかな佇まいがあり、一見アルバイトや下積みとは無縁にも思える4人だが、聞けば様々な経験をしてきたという。そのすべてを今の活動に繋げているポジティヴなマインドが清々しいインタビューとなった。また今回は、エルフリーデにインタビューをするドリームバイトに選ばれた大学生、高田夏海さんもSkream!編集部員として取材に参加。4人の今の思いに迫ってもらった。
-みなさんはこれまでどんなアルバイトをしてきましたか。
みくる:基本的に長く続くタイプなので、そんなにいろいろはやっていないんですけど、アパレルや、カフェとか飲食店で働いていたこともありますし、物流センターみたいなところでシール貼りとか、商品のピックアップをする仕事をしたこともあります。あまり華やかなところではないですけどね(笑)。あとは猫カフェで働いたりもしていました。
-どんな基準でバイト選びをしていたんでしょう。
みくる:自分の好きなことが多かったですね。人と話すことが好きなので、裏方の仕事というよりは表に出ている仕事が多かったのかなと思います。アパレルのときはヘアアクセサリーなども売っていたお店だったので、"これから結婚式に行くのでこれの使い方教えてくれますか"っていうお客さんもいて、その場でヘアアレンジをしたりもしてました。めっちゃ覚えましたね。商品の名前とか使い方についても勉強して。
-山吹さんはいかがですか。
山吹:バイトというバイトはしたことがないんですけど、コンカフェはバイトに入るのかな?
星野:入るんじゃないかな。
山吹:コンセプトカフェはちょこっとやったことがありますね。
星野:メイドカフェとかそういう系のね。
山吹:そのお店はメイド服ではなかったんですけど。アイドル寄りの方がいるようなお店で働いていました。
-ということは接客業でもありますね。
山吹:はい、接客業ですね。
-あまりバイトはしたくないなという感じだったんですか。
山吹:はい、できるだけ家から出たくないなって思っていたんです(笑)。でも、コンカフェをやっていた時期は、バンドでのライヴ活動もしていたので。お店を通じてバンドのお客さんが増える可能性があったので、頑張ってました。
星野:私、遊びに行ったことあったよね。すごくかわいかったから、りょうだけ専用の洋服を作ってもらったりしていたんですよ。そしてなぜかグッズになってて。これちょっと特別扱いじゃない? っていう感じで。
山吹:ふふふ(笑)。
星野:しかも人気だから忙しいんですよ。コンカフェって面白くて、お客さんが歌ってってチケットを出すと歌ってくれたりするんです。
-そういうことではステージ慣れや魅せる意識も高まりそうですね。
山吹:そういうのもありました。喋るのは全然得意じゃないんですけど、そういうバイトを通じて、やっと今くらいまで喋れるようになったなって思います。
-山吹さんは、エルフリーデの活動のほかにコスプレイヤーとしても活動していますが、普段の自分とそういうステージに立つ自分とではギャップがある感じですか。
山吹:全然違うと思います。オン/オフがあるというか、はっきりしていると思いますね。
星野:ステージに出る3秒前くらいに、急に変わってるんですよ。その切り替えがめっちゃ面白いんです。
-ゆーやんさんはどんなバイトをしてきましたか。
ゆーやん:私は新聞配達とか宅配の仕事とか。コンビニやスーパーとか、飲食店とかいろんなバイトをしましたね。
-新聞配達となると早朝からですよね。
ゆーやん:朝とお昼にやっていたんです。朝2時くらいに起きて配達をして、その後に学校に行って、お昼また配達をして、ちょっと寝てという感じで。睡眠を1日2回に分けてとって、配達をして学校に通うという生活をしていたんです。
-学校にバイトに、音楽の活動もあってとかなり大変じゃないですか?
ゆーやん:音楽の学校に行っていて、音楽活動もしていたんですけど、身体を動かすのが好きだったので意外とつらいと思ったことはなかったんですよね。新聞配達を辞めてからも、身体を動かす仕事がしたいなと思って、宅配の仕事をしたくらいだったので。宅配の仕事も、時間指定とかがあるのでとにかく動き回っていました。
星野:リズム隊は働き者だからね。
-いろんな仕事をしていますが、バイト選びには自分が好きなことも反映していたんですか。
ゆーやん:飲食店でのバイトはそうかもしれないですね。一番楽しかったのは小料理屋さんみたいなところでのバイトで。カウンターで座っているお客さんの前に立って、作って出すようなお店だったんです。そこで料理もだいぶ覚えて、魚とかも捌けますし、和食はできるようになりました。
-メンバーに振る舞ったことはあるんですか。
星野:それはないよね?
みくる:ねぇ、食べたいのに。
-星野さんはどんなバイトをしてきましたか。
星野:私は高校卒業と同時に家を出たんです。親との仲があまり良くなくて、学費と生活費は全額自分で稼ぎたかったんです。それで1日11時間くらいのバイト生活を6~7年間やってました。マクドナルドでのバイトではマネージャーまでいって、あとは塾の講師やバーテンダー、整体院、一番長かったのがセッション・バーでの演奏の仕事ですね。他には短期のバイトで、接客業から何からやっていました。たくさんのバイトを経験することで仕事のノウハウがわかってくるので、覚えるのもめちゃくちゃ早かったですね(笑)。
みくる:すごい。
-自立するんだっていう思いが強かったんですね。
星野:明日食べていくためにも稼がないとっていう感じですね。1日ふたつのバイトを掛け持ちして、週に7日とか(笑)。バイトですけど、もう社会人のような感覚で。稼いでいる額もサラリーマンくらいはあったと思います。
-アルバイト先の定番とも言えるマクドナルドは、よくこのバイトルのインタビューでも話題に出るんですが、スタッフみなさん仲がいいと聞きます。マネージャー職はまた大変なこともあると思いますが、職場の環境などはどうでしたか。
星野:仲良かったですね。私は当時、北海道のお店で働いていたんですけど、そこだと除雪作業とか、あとは獣を追い払う仕事もあるんですよ。
山吹:獣?
みくる:どういうこと?
星野:雪がたくさん降るので、ドライブスルーをヒートモードといって暖かくするんです。そうするとそこにイノシシや鹿が大量に集まってきちゃうので、鈴がついた杖を持って追っ払うというのも仕事なんです(笑)。あとはマイナス20度くらいまで気温がいってしまうので、ドライブスルーでお客さんに商品を手渡す瞬間に、手から血が出るくらいに冷たいんですよ。そういうところでした。
-それは北海道ならではですね。
星野:めっちゃ鍛えられました(笑)。
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