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INTERVIEW

Japanese

パスピエ × Skream! × バイトル

2017年11月号掲載

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Member:大胡田 なつき(Vo) 成田 ハネダ(Key)

Interviewer:吉羽 さおり Photo by ゆうばひかり

今回の"激的アルバイトーーク!"のゲストは、挑戦的なバンドの姿勢を見せるニュー・ミニ・アルバム『OTONARIさん』をリリースし、現在ツアー真っ最中のパスピエから、大胡田なつきと成田ハネダが登場。成田は大学で音楽を学んでいただけあって、ピアノという得意分野を活かした仕事をしつつ、アルバイト情報誌を見ながら様々な仕事も経験したそう。一方の大胡田は、とてもマイペースなバイト選びで、それぞれのキャラクターが出たアルバイト話をしてくれた。学生時代についてや、やってみたかったアルバイトについても訊いてみた。

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-最初のアルバイトは、いつごろ、どんな仕事でしたか。

大胡田:私は高校を卒業して東京に来てからしたのが最初でしたね。通っていた学校から歩いてすぐのところに、精肉店と併設された高級焼肉店がありまして。スクールの人たちや知り合いがだいたいそこでバイトしていたんです。私は当時バイトをしてなかったんですけど、"経験として、バイトした方がいいよ"とか"飲食店とかで働いてみた方がいい"って言われて。なんとなく、やってみようかなと思って始めましたね。

-では、最初はそんなに働く気もなく(笑)?

大胡田:ダメな奴みたいですね(笑)。でも当時は親のお金で生きていたので。

成田:はははは(笑)。

大胡田:周りの友達を見ていても、やっぱりアルバイトはするべきなんだろうなって思いまして。結果的には、やってよかったです。

-成田さんは、どういったアルバイトが最初ですか。

成田:高校を卒業して、なんとなく音楽の仕事に就きたいなというのは思っていて。コンサート・スタッフの派遣のアルバイトをしました。例えば、武道館や東京ドームとかで、席案内をしたりとか。あとは、設営や数万席にチラシを置く作業とかもありましたね。"バイト!"とか"派遣!"って呼ばれながらやってましたけど(笑)。そのとき、こういう人たちのもとでステージが成り立っているんだなというのを感じて。余計に、いつか自分もこういうところで音楽ができるようになりたいなという想いも芽生えましたね。

-成田さんは東京藝術大学で音楽を学んでいましたよね。そういったことでプレイヤーとして何か仕事をすることもありましたか。

成田:自分でピアノを教えるとか、あとはバイトと言っていいのかわからないですけど、友達づてで"今度、こういう仕事があるんだけどやる?"って依頼を貰って、結婚式とかで演奏させていただくこともやっていましたね。音楽の道に関係することで、ためになるようなバイトができたらいいなと思っていたので、そういう活動をしました。

-大胡田さんは、焼肉屋さんの他にも何かしましたか。

大胡田:私も派遣に登録して、一度だけ行きました。でも、お給料を貰いに行く手続きや連絡を手間に感じてしまって、1回きりで辞めてしまったんです。そのときのお給料も貰いに行かずじまいで(笑)。

-どんな仕事だったんですか。

大胡田:それは、工場でしおりを作るみたいな感じのバイトだったんです。シールを貼る作業で。そういう作業がすっごく好きなんです。1日中楽しくて、"最高! バイトが毎回これだったらいいのに"って思ったくらいだったんですが、先ほどの話のとおり辞めてしまって......アルバイトの形態にも向き不向きがありますね。

-アルバイトは東京に来てからということでしたが、高校時代はどういう生活をしていましたか。

大胡田:高校時代は、バンドはやってました。でも学生同士でとかではなくて、音楽好きなお兄さんとか、おじさんとかとなんですけど。あとは、絵を描いたり、本をよく読んでいましたかね。部活は、ひと月だけ写真部にいました。

成田:それは、部活をやったって言えるのかな(笑)。

大胡田:ひと月で一応、現像まで終わったので、そこまでわかったしいいかなっていう。

-そういったことも、今の表現活動には繋がりそうな感じですね。

大胡田:そうですね、良かったです。今は、デジタルなのでフィルムで写真を撮ったりはしないですけど。写真を撮る、画角を考えるのとかはわりと好きなんですよね。絵を描くことにも繋がってくるというか。

-大胡田さんはパスピエのアートワークをすべて手掛けてきていますが、絵についてはどこかで学んでいたんですか。

大胡田:学校には行ってないんですけど、父親と母親も趣味でたまに絵を描いていて。親に教わった感じですかね。

-音楽もそうした家族の影響はありますか?

大胡田:実家がピアノ教室なので、ピアノをやってはいたんですけど、ちゃんと歌を始めたのはたぶん成田さんと会ったときくらいからだと思いますね。それまでは、バンドでピアノを弾きながら作詞作曲をやっていたんですけど。ヴォーカリストをやろうとかは思っていなくて。何かを表現できる人になりたいなということだけ考えていました。パスピエに入って、(ヴォーカリストを)やろうと思い始めたんです。

-学生時代にはクラスメイトや友人と遊ぶことっていうのは少なかったんですか。

大胡田:高校のころは、わりと進学校というか、そういうクラスで、大学に行かないのは私くらいだったんです(笑)。私、浅い付き合いはできるんですけど、誰かとずっと仲良くするとか、誰かとずっと関係するというのがあまり得意ではなくて。今も、バンド・メンバー含めても親しい人は10人いないくらいなんですよね。ひとりでいることが好きで、ひとりで過ごすことは多かったです。