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INTERVIEW

Japanese

パスピエ × House of Marley

2018年04月号掲載

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Bob Marleyが奏でる音楽の普遍的な愛、自然や生命に対するリスペクトをもとに、素材と環境に配慮したスピーカーやイヤフォンを製作するオーディオ・ブランド"House of Marley"。世界中で多くの愛用者がいるこのブランドの中でも、特にロングセラーを記録しているSMILE JAMAICAイン・イヤー・イヤフォンにBluetoothモデル"SMILE JAMAICA WIRELESS"が誕生した。今回はパスピエの大胡田なつきと成田ハネダが、実際にこのイヤフォンを試聴。聴き心地やデザイン性などを語ってもらった。

メンバー:大胡田 なつき(Vo) 成田 ハネダ(Key)
インタビュアー:秦 理絵 Photo by 上溝恭香

-おふたりは普段どんな環境で音楽を聴いていますか?

成田:僕は、家では制作用のスピーカーがあるので、それで音楽を聴くようにしてます。そのスピーカーでは音楽を聴くだけじゃなくて、YouTubeを観るときに使うこともありますね。

-移動するときも音楽を聴いたりしますか?

成田:普通にiPhoneで変換プラグを使って(※iPhone 7以降はイヤフォン・ジャックがないため、ワイヤー・イヤフォンを使用する場合は変換プラグが必要)、イヤフォンで聴きますね。たまにジョギングをするので、そのときは聴きながら走ってます。

-大胡田さんは?

大胡田:私も家ではパソコンの横に置いてあるスピーカーで聴くことが多いですね。あんまり外では音楽を聴かないんですけど、外で聴くときはイヤー・モニターを使ってます。

-ライヴ用で自分の耳の形に合わせて作ってもらったものですか?

大胡田:ライヴで使ってるものとは違うんですけどね。ただ、それで聴いてると、周りの音が聴こえなくなっちゃうんですよ。

-外で聴いてると、危ないですよね。

大胡田:そうなんです(笑)。

-おふたりは音楽を聴く道具にはこだわる方ですか?

大胡田:うーん......どうだろう。家にあるスピーカーは、音楽を聴くというよりも自分で音楽を作るときに買ったものなので、そんなに悪いものではないと思いますけど。私の場合、結構見た目から入るタイプなので、デザインがいいと"欲しいな"と思っちゃいますね。

-成田さんは?

成田:僕は、一応買うときにはこだわってます。例えば、ランニング用のイヤフォンはズレないようにっていうのが大事ですけど、それ以外の家で聴くものとか、集中して聴くものに関しては、音質にこだわりますね。

-じゃあ、買うときには専門家に話を訊いたりもするんですか?

成田:っていう場合もありますし、事前に雑誌で調べたりもします。今家で使ってるのは結構特殊なスピーカーなんですけど、ローが持ち上がりやすいような音質なんですよ。そのスピーカーで自分が作った音源を聴いて、"ローが出すぎてないかな?"っていうバランスをとったりしてます。

-"House of Marley"というブランドはご存じでしたか?

大胡田:私は知らなかったです。

成田:僕は聞いたときはピンとこなかったんですけど、この社名というか、ロゴは見たことがありますね。たぶん、いろいろ調べたときに見たのかな。

-Bob Marleyの想いを継承したブランドということで、自然や生命へのリスペクトを込めて、素材にもこだわっていますが、このあたりの思想はどう感じますか?

大胡田:私、そういうのは好きですね。そういうルーツを知ってから使うことで、やっぱり自分の気持ちにも入ってくると思うんです。自然を大事にしたいなとか。

成田:音楽自体がそういうものだと思うんですよね。僕らの音楽は電子楽器を使うことが多いけど、それはすべての音楽に通じることだと思います。結局どういう楽器を使おうが、音は生きてるものなので。そうなってくると、イヤフォンとか音楽を通すためのデバイスやパーツを作る人たちが、そういう考えを持つことも大事というか。やっぱり自分らも音楽を届ける側なので、その製品にどういうルーツがあるのかは気になるんです。

-なるほど。"House of Marley"の商品は全部リサイクル加工される前提で作られてるんです。中には実際にリサイクル素材を使ってるものもありますし。

成田:処分するときは、買ったお店に戻すんですか?

-普通に捨てるんですけど、廃棄業者が燃やしても地球に害を与えない素材になってるんです。一般的なプラスチックは燃やすときに二酸化酸素が出るので。

大胡田:へぇ。それなら自分で何かアクションをすることが難しくても、このイヤフォンを選ぶこと自体がいいことになるんですね。

-では、早速おふたりに試聴してもらいたいんですが。まず、自分の再生プレイヤーとイヤフォンを同期させるところからですね。

大胡田:私、Bluetoothを使うの初めてです。

成田:僕は何度か使ってますよ。

-あ、繋がったみたいですね。

大胡田:あ、すごい! これ、ひとつのiPhoneがあれば、"みんな聴いて"って何人かに聴かせることも簡単にできるんですね。

-Bluetoothって初めて使うとき、ちょっと不思議な感覚がありますよね。

成田:僕はコードがないから、初めて使ったときはちょっと不安になりました。