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INTERVIEW

Japanese

エルフリーデ × Skream! × バイトル

2020年01月号掲載

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Member:みくる(Vo) 山吹 りょう(Gt) 星野 李奈(Ba) ゆーやん(Dr)

Interviewer:吉羽 さおり Photo by 新倉 映見

エルフリーデ × Skream! × バイトル
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どんなにつらいなと思っても、根本にある音楽が好きな思いは変わらない。だからこそ続けられる(みくる)


-今日はとてもいいお話をたくさんありがとうございました。ではここからはドリームバイトの高田さんにバトンタッチします。

高田:今日はよろしくお願いします。これまでの話を聞いてきて、みなさん音楽をやりたいがためにアルバイトを頑張ってきたと思うんですけど、もしこの音楽業界に入らなかったら、自分は何をやっていたと思いますか。

星野:いい質問だね。

山吹:嫁入り?

星野:働かないんだ(笑)。たしかに、一生うちに寄生して結婚相手見つけて出ていくタイプだと思うけど。

みくる:ありそう(笑)。

ゆーやん:私は飲食の仕事ですかね、料理作ってとか。

星野:私は整体かな。音楽1本では不安だったときに、いろんな技術を得たり資格を取りまくったりしていた時期があったんです。

みくる:私は音楽の学校に行くときに、両親に反対されたんですよ。両親には美容関係の学校に行って、美容師を目指してほしかったと言われていたんです。人の髪とかを触るのは好きだったので、美容の学校で勉強して資格を取ってから好きなことをやればいいじゃないって言われていて。結局は音楽の学校に行ったんですけど、今考えると美容関係にいっていた可能性もあるのかなとは思います。

高田:4人の話を聞いているとみんなそれぞれに個性的で、すごくいいなと思いました。でもこうして女性同士で何かをするとなると、学校や職場でもそうだと思うんですが、難しさもあると思うんです。エルフリーデでは何かバンドをやっていくうえで大事にしていることとか、グループ内のルールはありますか。

ゆーやん:そういうのはないよね?

山吹:うん、特にルールっていうものはないかな。

星野:お互いを尊敬しあっているというのがあるからね。

みくる:それが一番だと思う。

星野:お互いを尊敬しているからこそ一緒にいれて。なおかつ、個々が負けず嫌いなので、この子には負けたくないというのがそれぞれあると思うんです。この子が頑張ってるから、負けないように頑張ろうとかがあると思います。

高田:切磋琢磨しているんですね。

星野:エルフリーデって特殊で、全員B型なんですよね(笑)。

高田:それ、すごいですね(笑)。

星野:だから逆に、自由でいいかなっていうかね? りょうはなんで私のこと見ながら言うのっていう顔してるけど(笑)。

山吹:そうか! これB型のBか(バイチュー人形のBの字を指して)。

星野:違うから、バイトルのBだから!

みくる:はははは(笑)。

星野:っていう、今みたいにダメなこと言ったらその場で説教しますから。

みくる:みんな、そういうことも言い合える間柄なんです。

星野:どちらかというと、グループ内では私が怒る立場だから、そのぶんちゃんとしていようってなるんですよね。3人に隙を見せないようにしようとか。

高田:そうなんですね。では、次の質問です。今までMVの撮影やレコーディングで大変だったことや、ハプニングというのはありますか。

星野:それはりょうじゃない?

みくる:衣装が合わないとかがあるよね。

山吹:サイズがなかなかないんです。私ウエストが49センチなんですよね。衣装のサイズが合わないことがほとんどで、安全ピンで留めまくっていて。

星野:それでなかなかトイレにも行けなかったりしてね。Sサイズのスカートのウエストを16センチ詰めて、サイドのプリーツの柄が全部なくなるっていう(笑)。

山吹:服が変わっちゃうんです(笑)。動くのも大変で、MVとか撮影でも振り向くなって言われてます。

星野:ゆーやんとかはどう?

ゆーやん:ハプニングはないかな。楽しかったことしかないかなぁ。

みくる:夏の撮影だと虫がいっぱいいるとかはあった。

ゆーやん:それは、あったね。

星野:みんなあまり記憶がないよね。ありがたいことに、忙しいと記憶が残らないんですよね。その日大変だなと思ってもすぐに忘れちゃうんです。特に最近はひどい感じで(笑)。

みくる:それヤバいじゃん!

高田:こうしてみなさん強い意志を持って、音楽業界でやっていこうという思いが伝わってきますが、ここを目指そうと思ったきっかけはなんでしたか。

山吹:それはもうやらざるを得なくなったというか──

星野:ゴメンね(笑)。

みくる:嫌々やってるみたいじゃない。

山吹:嫌じゃないよ!

星野:でも責任感があったから良かったよね。結局、なんだかんだ一生懸命やっていて。

みくる:私はもちろん好きだからかな。生まれてきた瞬間から、"私は歌手になる"っていう感じで。なんならマイク握って生まれてきた感じです。

山吹:ヤバいな。

ゆーやん:私もいつの間にかかな? 自然にたどり着いた感じで。

星野:私は幼馴染とか周りがみんなミュージシャンで。自分が高校、大学くらいのときに周りがプロのミュージシャンになっていたんです。だから環境というのが大きかったかな。友達がプロになっちゃったから、私もなるっていう。あとは親に、ミュージシャンになるって家を出てしまったので、もう引き下がれない状況でもあったんですよね。

高田:みなさんデビューするまでにはつらいこともあったと思うんです。4人がいたからこそ頑張れたというのもあると思うんですが、心が折れそうなことはなかったですか。

みくる:それは何度もありますよ。

星野:毎日あるんですよ。あるんだけど、関わってくれる人数が増えてくるので、中途半端なことで諦められないし、頑張らなきゃってなるんですよね。あとはファンの人もいますし。

みくる:うん。どんなにつらいなと思っても、今自分から音楽がなくなったらって思ったら悲しいし、根本にある音楽が好きな思いは変わらない。だからこそ続けられているんですよね。

ゆーやん:私はつらいなと思っても、いつの間にかいつも元気になってるから。

星野:だいたい電話してくるからじゃない(笑)?

みくる:誰かに言ったらすっきりすることもあるからね。

ゆーやん:そうだね、いっぱいみんなに話してるな。いつもありがとうございます(笑)。あとは寝たりすると忘れられる。

星野:っていうくらいすぐに忘れるポジティヴさも大事です。