DISC REVIEW
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NANIMONO
むりなんだがw
メンバー全員がインキャの新鋭アイドル NANIMONOが、結成から1年あまりでメジャー1stフル・アルバムをリリースした。"インキャのための応援ソング集"というテーマが掲げられた本作には、キャッチーで中毒性が高い「ジャージは戦闘服★」のような曲もあれば、「アイデンティティー」や「インキャ・オブ・ファイヤー」のように、ライヴでの盛り上がり方を歌詞に入れ込んだライヴ特化と言える楽曲もあり、さらにジャンルとしてはEDM、エレクトロ、シティ・ポップなどとにかく多彩。それでも各楽曲をNANIMONOのインキャな世界観で包み込むことによって、まとまりのある作品に仕上げているところが好印象だ。6人の個性豊かな声質も耳を楽しませてくれて飽きがこず、ついリピートしたくなる1枚。
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FES☆TIVE
HUMAN NATURE WORLD
本多しおりを新メンバーに迎え、6人体制となったFES☆TIVEの通算16枚目となるシングルは、アクティヴな彼女たちらしい元気いっぱいの仕上がりに。表題曲はアイドル界隈でも絶大な人気を誇る玉屋2060%がプロデュースを担当、バンド・サウンドを基調としたEDMで"LOVE"や"PEACE"をテーマに明るい未来を歌う。c/wには若手クリエイター Medansy、Repezen Foxxのトラックメイカー チバニャン、SSW みゆはんが参加、それぞれ愛とユーモア溢れる楽曲でFES☆TIVEとタッグを組む。淡い夏の恋を歌う「色違いサンダル」、ライヴが目に浮かぶ「かっトびサンデイ!!」、凝った音作りの「アンダルサイトダンス」、6人の個性がてんこ盛りの「革命的オーバードーズ」と様々な表情が詰まった盛りだくさんの内容。
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Jason Mraz
Mystical Magical Rhythmical Radical Ride
Jason Mrazが3年ぶり通算8作目となるアルバムを発売した。前作ではレゲエという分野も開拓し、自身の新たな可能性を引き出した彼だが、今作は純粋なポップ・アルバムとして、ポップ・センスに磨きをかけた形だ。ファンキーなビートの効いたダンサブルな楽曲、甘い歌声にとろけそうなスロー・ナンバーなど、カラフルに彩られた収録曲はどれも粒揃いで魅力的。特にTrack.2は、早口に刻むヴォーカルがひとつの楽器のように曲に馴染み、自然と身体が動くようなグルーヴが印象的なナンバー。この作品はマジカルでミステリアスで過激な人生を乗りこなすためのサウンドトラックだ。自身の変化に富んだ人生をポジティヴなポップ・ソングに昇華させた本作で、彼はソングライターとしてさらなる成長と、衰えない創造性を感じさせてくれた。
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Maisie Peters
The Good Witch
Ed Sheeranが主宰するレーベル Gingerbread Man Recordsと契約し、ますます勢いに乗るUKの新世代ポップ・シンガー、Maisie Petersが2ndアルバムとなる新作をリリース。等身大の日常や失恋を飾らない言葉で描きながらも、それをドラマチックにパッケージするポップスの魔法使い、まさにリスナーにとって彼女はタイトル通りの"The Good Witch(いい魔法使い)"だ。安定感があり力の入りすぎないヴォーカル・スタイルも彼女らしく、気軽に聴けるポップ・ソングとしての魅力を存分に引き出す要素のひとつとなっている。また、バックを飾る90年代っぽいちょっとレトロなシンセも、楽曲をかわいらしく装飾しオシャレに仕立てていて高評価。
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VALLEY
Lost In Translation
「Like 1999」がTikTokを中心に日本でもヒット、8月には初の来日公演を控えるカナダのオルタナ・ポップ・バンド、VALLEY。TikTokユーザーの心を掴んだ心地よいメロディや男女2声の柔らかなハーモニーはこの2ndアルバムでも堪能することができるが、ノリのいいポップ・ソングだけでなく、鳥のさえずりが聞こえるような落ち着いた楽曲も。不思議な浮遊感漂うサウンドや時折見せるヴォーカルの儚げな表情は、ポップさの中にノスタルジーを感じさせる。そして「Fishbowl」では、物語の終わりを告げ新たな世界へ誘うような壮大なストリングスが広がる。ロマンチックな愛の歌に前向きな失恋ソング、募る後悔を歌うナンバーまで、無邪気な青春を駆け抜け少し大人になった20代の心の機微を映す1枚。
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Laughing Hick
女だから
あかり(Ba)を正式メンバーに迎え初の音源となる今作は、バンドの今の勢いと成長、自信が表れた1枚に。細やかなアレンジでダンサブルなロック・ナンバーに仕上げた表題曲に始まり、甘酸っぱい想いを夏らしいポップなサウンドに乗せた「ホンネ」、そして自身の気持ちをただシンプルにストレートに歌う「ランプ」。それぞれ色が異なる楽曲ではあるものの、どの曲も密度が濃く、どの曲も芯が太い。それはきっとこのバンドが何よりも大切にしている"リアル"がより"リアル"になった証拠であり、つまりは自分たちが伝えたいことがより鮮明に、より明確になったという証拠だろう。人間臭さも生々しさも、だからこそ瑞々しい。これまでを抱きしめ、これからに進み出したLaughing Hickの未来が感じられる1枚。
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SUIREN
夢中病 (feat. Lezel)
歌い出しから"滅茶無茶苦茶に夢中して"という、LezelとSuiの歌声が響き渡る――それがまた、"めっちゃくちゃにチューして"と空耳で聴こえるものだから、さらにドキッとしてしまう。また、夢中というある種爽やかなワードと"病"というネガティヴなワードを掛け合わせ、夢遊病をもじって名付けた"夢中病"というタイトルも秀逸。そのあたりを鑑みるに、確信犯的なクレバーさも感じるけれど、楽曲そのものは人間臭いパッションに溢れている。サビは歌いながら踊れるぐらいキャッチーで、攻撃性を増すラップあり、じっくり聴かせるパートあり、多彩な振り幅を3分半に収める手腕も見事。お互いの可能性の扉を開いた、見事なコラボレーションだ。
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ゴホウビ
なんぼのもんじゃい
ダンス、ファンク、モータウン、シティ・ポップといった要素をふんだんに取り入れ、そこにゴホウビらしいポップ・センスを注ぎ込んだ、少し懐かしさ漂うダンス・チューン。メジャー4枚目となるシングルは、"豆腐メンタル4人組"とは思えない強気なタイトルはじめ、ラップあり広島弁ありといった遊び心満載の内容。それでもこの4人ならではの温かい雰囲気もしっかり味わえるのだから、そのバランス感覚にはあっぱれ。躍る心をそのまま表現したかのような405のベースライン、クール且つ軽やかながら存在感十分のむんちゃのドラム、そこに絡むcodyとスージーのハーモニー、これはもう痛快で爽快。どんなステップでもいい。この音に、ゴホウビにすべてを任せてくれれば大丈夫。そんな自信すら窺える1曲だ。
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フリージアン
FREESIAN
神戸発の4ピース・バンド、フリージアンの初のフル・アルバム。最新曲はもちろん、前身バンド時代やそれ以前から温めてきた曲も収録。セルフタイトルに相応しい、メンバー4人の音楽人生が凝縮された作品となった。カントリーの匂いを纏いながら疾走するオープニングの「イエスタデイワンスモア」から、みんなで歌いたくなるメロディと抜群に気持ちの良いヴォーカルというこのバンドの魅力をダイレクトに堪能できるだろう。ガンガン前に出てくるギターも、独特な軌道を描くベース&コーラスのラインも、楽曲の魅力を加速させるドラムもとにかく爽快&痛快で、12曲があっという間。豊富な楽曲バリエーションから、"メンバー全員セカンド(サード)キャリア"だからこその深みも感じられる。
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Uniolla
Love me tender
ロック・サウンドの旨味を体現できるメンバー、KUMI(Vo)、深沼元昭(Gt)、林 幸治(Ba)、岩中英明(Dr)の4人が好奇心やイノセントな音楽好きの側面もてらいなくバンドに投入することで生まれるケミストリーは、2ndアルバムでさらに深化。愛らしいポップが際立っていた1stから成長した主人公を感じさせるオープナーTrack.1で本作の世界観に引き込み、モータウン・ポップ調のグッド・ミュージックTrack.2やTrack.4で深沼の書くメロディの良さに解放され、ニュー・ウェーヴのニュアンスを感じるTrack.5、ループするリフで踊れるTrack.6など新鮮な側面を見せ、終盤のタイトル・チューンが曲調と歌詞両面で生き方を温かく肯定してくれるよう。KUMIのヴォーカリストとしての柔らかで優しい表情もこのバンドの要と言えそうだ。
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有村竜太朗
≒demo
Plastic Treeの有村竜太朗(Vo/Gt)がソロ名義で発表してきたミニ・アルバム『個人作品集1996-2013「デも/demo」』(2016年)、『個人作品集 1992-2017「デも/demo #2」』(2018年)、シングル『円劇 / engeki』収録曲のリアレンジ・アルバム。各々、アレンジャー&ギタリストとして悠介(lynch./健康/Gt)、小林祐介(THE NOVEMBERS/THE SPELLBOUND/Vo/Gt)、生熊耕治(cune/BLUEVINE/Vo/Gt)を迎えているが、原曲やアコースティック・アレンジとは一転、ライヴ感満載のハードコア・パンクやガレージ、オルタナティヴ・ロック色を濃くしている。オリジナルでも小林が参加していた「19罪/jukyusai」のリアレンジ「≒jukyusai」の初期パンク的な破壊性、悠介がギターを弾いた「≒sikirei」はよりザラついたグランジテイストとエレジーを感じる仕上がりに、楽曲が孕む二面性が、有村の意志とそれを嗅ぎ取った今回のメンバーにより炙り出された感じだ。
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小林私
象形に裁つ
主観と客観、意識と無意識、肯定と否定、前進と後退。ついさっき思ったことを自分自身が覆していくことは誰にもあるが、小林私ほどそれを高速且つメロディに乗る歌の表現で行う人間は、ほとんどいないのではないだろうか。メジャーからの1作目にして、通算3作目の本作。弾き語りの鮮度第一主義の彼が曲を音源として半永久的に定着させるには、毎回別の位相を必要としているが、今回は従来の何倍も精度を上げたアレンジで、現行のポップスとしての解像度もアップ。10代のボカロP、SAKURAmotiを迎えた「杮落し」のどこかギクシャクしたマイナー16ビートが、感覚の鋭さと生活の鈍化のアンビバレンツに見事にハマっているし、白神真志朗のフェイク・ジャズ風アレンジが冴える「可塑」など、聴覚を更新する全8曲。
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Arika
LENS
圧倒的な世界観を構築した初作品からたったの4ヶ月で早くも2nd EPが到着。悲痛さを帯びた夏吉ゆうこのハイトーン・ヴォイスに胸を締めつけられる「蝙蝠」のような、前作で印象的だったダウナーなエレクトロ・サウンドを中心に置きながらも、ドラムンベースが闇の中を疾駆するイメージをかき立てる、ハードな「アンリアル」や、まどろみと踊るシティ・ポップ的な雰囲気の「hypno blue」といった、自身たちの音楽性を拡張する全4曲を収録している。特にラストを飾る「遺愛」は、柔らかな光に包まれるような感覚を覚えるスロー・ナンバーで、これまでふたりが提示してきた楽曲群とは真逆と言っても過言ではない仕上がりに。だがしかし、その中にもひと匙分の不穏さを入れてくるのが、このユニットらしいポイントでもあるだろう。
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SHE'S
Shepherd
SHE'Sが1年7ヶ月ぶり、6枚目のフル・アルバム『Shepherd』をリリース。本アルバムには、バンドにとって初のアニメーション映画への書き下ろしとなった楽曲「Blue Thermal」をはじめ、TBS系"王様のブランチ"テーマ・ソング(2022年4~9月)「Grow Old With Me」、軽快なカントリー調に仕上げたリード曲「Boat on a Lake」、打ち込みと生音が絡み合うアグレッシヴなピアノ・ロック「Raided」など、全11曲が収録される。また本作に収められた新曲は、全楽曲のソングライティングを担う井上竜馬(Vo/Key)がパウロ・コエーリョによる小説"アルケミスト 夢を旅した少年"から着想を得て制作されたようで、コンセプト・アルバムの趣もある意欲作になっている。
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MAN WITH A MISSION × milet
絆ノ奇跡 / コイコガレ
アニメ"「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編"のOP主題歌として、MAN WITH A MISSIONとmiletという異色タッグが実現した「絆ノ奇跡」。「コイコガレ」は同アニメのED主題歌であり、こちらは"鬼滅の刃"で「炎」(LiSA)や劇判などを手掛けてきた梶浦由記が作詞作曲を手掛け、マンウィズと共に編曲をしたスペシャルなタッグになっている。アニメの世界観を意識し和楽器のエッセンスを用いるなど、miletのヴォーカルとの掛け合いがドラマチックな「絆ノ奇跡」が迸るバンド・サウンドが軸になっているのに対して、「コイコガレ」の梶浦×マンウィズ×miletの掛け算は新鮮。ストリングスが先頭を走り、そこにギターやそれぞれのヴォーカルが有機的に絡む。エモーショナルでいて、先の読めない緊張感も並走するヒリヒリする爆発感が妙味だ。
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THE BACK HORN
REARRANGE THE BACK HORN
今年結成25周年を迎えたTHE BACK HORNのアニバーサリー作品は太文字のロック・バンドである彼らの魂はそのままに、ジャズやカントリー、R&Bなどにアプローチし、オリジナルをリアレンジしたもの。「冬のミルク」や「罠」、「美しい名前」など、ライヴで生き残ってきたナンバーもありつつ、インディーズ楽曲やシングルB面曲などレア選曲なのも面白い。「ガーデン」のラテン・ビートとアトモスフェリックな音像の不気味さ、「幻日」のアラビックなフレーズ、「羽根~夜空を越えて~」の淡々とした進行があぶり出す曲の純度や、音数が減ったことで歌詞の鋭さが際立つなど、このバンドのひと筋縄でいかない側面が目立っている。本作のタイミングで書き下ろした新曲「Days」での恐ろしくシンプルな歌詞が表現するファンへの感謝も深く沁みる。
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KANA-BOON
恋愛至上主義
KANA-BOONは卓越したキャッチーなメロディや言葉遊びが注目されがちだが、バンドの名を一躍シーンに知らしめた「ないものねだり」や、疾走感で一気に駆け抜けるポップ・ナンバー「1.2. step to you」など、キャリア初期からBPMの速い四つ打ちを得意とする一方で、ストレートなラヴ・ソングを歌い続けたバンドだと思う。そんな彼らが、"恋愛"に焦点を当てたコンセプト・アルバム『恋愛至上主義』をリリースする。"10th Anniversary Edition"には、十八番とも言える失恋ソング17曲(上記2曲も収録)をコンパイルしたベスト盤CDも付属。今年9月にメジャー・デビュー10周年を迎えるバンドが重ねてきた年輪を、"ラヴ・ソング"という側面から堪能してみてはいかがだろうか。
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宮川大聖
光/Sparkling Love
高校在学時代に"みやかわくん"としてTwitterやVineなどで話題となり、現在はZ世代を中心に圧倒的な支持を受けるSSW、宮川大聖の2023年初リリース作。今作は、"道に迷った時、この歌を聴いて欲しい。"と宮川が語る、聴き手を肯定してくれる道標のようなナンバー「光」と、"美酢ビューティービネッシュ"のタイアップ・ソングとして、Shin Sakiuraと共に書き下ろしたポップ・チューン「Sparkling Love」の両A面シングルだ。カップリングの新曲「SOS」は少しダークさを感じるが、底から這い上がろうとする想いが乗ったトラックに。リスナーの背中を押すことに振り切った宮川渾身の作詞が光る作品に仕上がった。また、Type-A、Type-Bにそれぞれ収録されている人気曲「略奪」と「Null」のアコースティック・バージョンにも注目。
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ツユ
アンダーメンタリティ
作詞作曲/ギター担当のぷす、ヴォーカル担当の礼衣、ピアノ担当のmiroからなる音楽ユニット、ツユから前作より約2年ぶりのオリジナル・アルバム『アンダーメンタリティ』が届いた。本作には、TVアニメ"『東京リベンジャーズ』聖夜決戦編"ED主題歌「傷つけど、愛してる。」、dアニメストア"#アニメってエネルギーだ"篇のCMソング「これだからやめらんない!」といったタイアップ曲のほか、未発表の新曲も収録。推し/炎上を歌った「いつかオトナになれるといいね。」、トー横/地雷系をテーマにした「アンダーキッズ」、量産型女子を揶揄した「アンダーヒロイン」など、臆面もなく女の子のリアルな本音を吐き出した楽曲は攻撃的な側面も持ちつつも、"マジめんどくせぇ人生"を生きる誰かの救いにもなるはず。
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YONA YONA WEEKENDERS
into the wind
1曲目「シラフ」からいきなり涙腺を刺激され、いい意味で驚いたYONA YONA WEEKENDERSのニューEP。タイトル通り風を吹かせ気持ちを晴らし、心を軽くしてくれる曲が勢揃いだ。とはいえリラックスさせるだけでなく、颯爽としたギター・リフやキメで腰から揺らすアップテンポなサマー・チューン「into the wind」、原田郁子(クラムボン)の無二の歌唱と磯野くんの美声、ヨナヨナサウンドが絡み合う「眠らないでよ」、複雑なリズムが癖になると共にラストの大展開など演奏力でも魅せる「よしなに」と、新境地を見せるナンバーたちも存分でわくわくさせる。初出演が決まった"フジロック"で聴いたらどれだけ気持ちいいだろうと想いを馳せながらも、もちろん日常の中で聴くのも最高なのだ。この夏を好きに楽しむお供に、絶好の名盤。
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