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"FM802 MINAMI WHEEL 2019"、10/12-14に開催。第1弾出演者にシネマ、アイドラ、コレサワ、ネクライトーキー、FINLANDS、mol-74、ブライアン、リビジョンら決定
2019.07.19 12:00
"FM802 MINAMI WHEEL 2019"が、10月12日から14日の3日間、大阪ミナミエリアにて開催されることが決定した。
 
テキサス州オースティンで行われている音楽を中心としたフェスティバル"SXSW"をモデルに大阪ならではのアイディアを盛り込みながら、毎年秋に大阪ミナミエリア一帯にて開催してきたショーケース・ライヴ・フェスティバル"FM802 MINAMI WHEEL"。イベントには、これからの日本の音楽シーンを担う新人、中堅アーティストを中心にジャンルを問わず400組以上のアーティストが出演する予定だ。
 
また、"FM802 MINAMI WHEEL 2019"の第1弾出演アーティストも発表された。チケットは、本日7月19日よりライヴハウス先行受付(先着)がスタート。ぜひチェックしてほしい。
▼イベント情報
"FM802 30PARTY MINAMI WHEEL 2019"
10月12日(土)、13日(日)、14日(月・祝)大阪ミナミエリア複数会場
会場:knave / club vijon / hillsパン工場 / SUNHALL / FANJ twice / DROP / VARON / BEYOND / AtlantiQs / Pangea / BRONZE / CLAPPER / BIGCAT / CONPASS / OSAKA MUSE / FootRock&BEERS / OSAKA RUIDO / JANUS / soma / FANJ
※各インフォメーション、本部機能としてBIG STEP 1Fを使用予定。
※各会場は現時点での予定です。会場は変更になる場合があります。
 
[第1弾出演アーティスト]
I Don't Like Mondays. / 愛はズボーン / あっこゴリラ / Attractions / AFRICA / Amelie / アラウンドザ天竺 / アンテナ / Easycome / 嘘とカメレオン / AIRFLIP / エドガー・サリヴァン / EVERLONG / 大橋ちっぽけ / オカダユータ / Omoinotake / カネコアヤノ / カムラ ミカウ / GIRLFRIEND / 空中ループ / CRAWLICK / kobore / コレサワ / 崎山蒼志 / 錯乱前戦 / さなり / Sunrise In My Attache Case / The Songbards / THE TOMBOYS / The Floor / cinema staff / SHAMANZ / シャムキャッツ / SIRUP / JABBA DA FOOTBALL CLUB / 空きっ腹に酒 / 須澤紀信 / ステレオガール / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / スピラ・スピカ / SpecialThanks / Slimcat / ソウルズ / sooogood! / 竹内アンナ / w.o.d. / chelmico / 2 / dps / DENIMS / ドラマチックアラスカ / 中村佳穂 / ニガミ17才 / NITRODAY / NEIGHBORS COMPLAIN / ネクライトーキー / 林青空 / ハンブレッダーズ / バレーボウイズ / 番匠谷紗衣 / 羊文学 / FINLANDS / FERN PLANET / Brian the Sun / Helsinki Lambda Club / Bentham / ましのみ / むぎ(猫) / MONO NO AWARE / mol-74 / YAJICO GIRL / 山岸竜之介 with KenT(The Winking Owl) / やましたりな / ヤングオオハラ / ユアネス / リアクション ザ ブッタ / ЯeaL / リーガルリリー / ReVision of Sence / Ryu Matsuyama / Rude-α / Lenny code fiction / LOCAL CONNECT / ロザリーナ / 渡會将士 / WATARU and more
 
[チケット]
■ライヴハウス先行受付(先着):7月19日(金)~
3DAYS PASS:前売 ¥7,500(¥1,000オフ)
※全会場共通/3日間通し券(スケジュール/出演者掲載パンフレット付き)
■802.DJ先行受付(抽選):7月22日(月)10:00~
3DAYS PASS:前売 ¥8,500
※全会場共通/3日間通し券(スケジュール/出演者掲載パンフレット付き)
■オフィシャルHP先行受付(抽選):7月29日(月)10:00~
3DAYS PASS:前売 ¥8,500
※全会場共通/3日間通し券(スケジュール/出演者掲載パンフレット付き)
■一般発売:8月31日(土)~
3DAYS PASS:前売 ¥8,500
※全会場共通/3日間通し券(スケジュール/出演者掲載パンフレット付き)
1DAYS PASS:前売 ¥3,800
※全会場共通/各曜日限定1日券(スケジュール/出演者掲載パンフレット付き)
 
■イベント・サイト:https://minamiwheel.jp/
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    Brian the Sun彼女はゼロフィリア閃光ライオット2008の準グランプリとしても知られるBrian the Sun。その後メンバー・チェンジを繰り返すも、折れることなく健やかに成長しているのは、オリジナル・メンバーの森 良太と白山治輝がひたむきに自分たちの音楽と向かい合い続けた証だろう。結果彼らは強い信頼を置いた現在の仲間を見つけ、着実に、より力強く邁進している。『彼女はゼロフィリア』はライヴハウスから派生した、愛にまつわる5つの物語によるコンセプト・アルバム。メジャー・キーとマイナー・キーの間を貫く、キャッチーで遊び心がありつつもほのかにひりついた空気と色気を感じさせるギター・ロックには、人生経験や感情がダイレクトに表れる。素直さとスパイスの絶妙な味わい。このバンド、間違いなくまだまだ大きくなる。 
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    FINLANDSFLASH AFTER FLASH TOUR FINALコロナ禍の中、ツアー途中でファイナルの東京公演のみが延期となり、約5ヶ月待ったファンの前で開催されたライヴである。配信もされたが、塩入冬湖(Vo/Gt)が『FLASH』がひとつの区切りになったことや、例年と違いすぎる2021年を記録しておきたかったのではないだろうか。現場で観ていた者としてはギミックも何もないクリアな映像は驚きでもあり、覚悟も感じ取れた。『FLASH』収録曲を軸にライヴの人気曲も挟みながら本編のみ18曲を完走するスタンスは、映像で観ると、よりその無駄のなさが際立つ。新作からの楽曲に関するMCもこのライヴでしか聴けない/観られないもので、曲に対する愛着が深まった。平穏な日常に感謝しながらも、閃きにもまた抗えない。この時代を生きる自分の気持ちを確認できる貴重なドキュメントだ。 
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    FINLANDSFLASHコロナ禍の影響もあり、延期になっていた新作が約2年ぶりに到着。その間の塩入冬湖(Vo/Gt)ソロの表現も、2021年にオルタナティヴ・ギター・ロック・バンドであることの必然も、通底していることを実感する作品だ。この特異な時世を音楽に持ち込みたくないという気持ちと、偶然にせよコロナ以前から書いていた「まどか」(配信とは別Ver.で収録)から連なる、当たり前に続いていた日常や理想の唐突な断絶に対する怒りと弔いにも似た感情。逆に恒常的に彼女が抱えている"自分"を構成している要素と他者との関わりへの熱望と懐疑。音楽的には速めのハチロクの「HOW」、巨大なグルーヴを巻き起こす「ナイトハイ」、ヒップホップ・テイストもある「ランデヴー」、和なコード進行がダークな「Balk」など新たな側面も。 
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    塩入冬湖惚けてゲスト・ベーシストにジョーザキJAPAN(ミスタニスタ/ZOOZ)、合月 亨(Ao/オトノエ)、コシミズカヨ(ex-FINLANDS)を迎えた以外は、すべて塩入冬湖の歌とアコースティック・ギター、ピアノ、デジタル音源によって完成した宅録作品。訥々とした弾き語りがタイトルの"恋のままで"のあとに続く希望を各々の心に問い掛けるような1曲目から始まり、ピアノや無機質なビート、背景音のSEが愛らしい「timer」、エレクトロニックなポップ感に恋愛の破滅的な側面という一見ミスマッチな取り合わせがユニークな「パール」、これまでも歌ってきた「雪に咲く朝の花」を音源ならではのうっすらと聴こえるオルガンの音などで、空気感や温度感を閉じ込めているのも新鮮。パーソナルさがむしろ普遍性を生んでいる。 
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    FINLANDSUTOPIA初のEPは昨年秋のツアー後に制作された新曲2曲に初期曲の再録、昨年10月に無料配信された楽曲を収録した4曲入り。新曲は両曲ともポップネスを持ちながら、ソングライターである塩入冬湖(Vo/Gt)の相反する孤独観が反映されており、「UTOPIA」はナチュラルなミッド・テンポのサウンドで刹那的快楽を甘く切なく歌う。「call end」はエッジーなギターと感情的なヴォーカルが作り出すスピード感と焦燥性が生々しい。「衛星」と「天涯」もそれぞれで孤独を想起させるサウンドスケープや言葉が散見されていることからも、塩入が元来持っていた、孤独の概念やひとりの世界が抽出された楽曲が揃ったと言っていいのでは。人間が持つ複雑な感情を混じり気なく落とし込んだ音、言葉、歌はほろ苦くも温かい。 
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    I Don't Like Mondays.WE ARE YOUNG/Super Special月曜日が嫌い、といえば真っ先に浮かぶのはNEW ORDERの「Blue Monday」。この楽曲は、その名の通りメランコリックで陰鬱な趣きはあるものの当時の最先端のサウンドが鳴らされている。実は、このI Don't Like Mondays.にも同じことが言えるのではないかと思う。それこそMAROON 5やTaylor Swift、Justin TimberlakeあたりのBillboardのトップ・チャートにランクインするようなアーティストの作品と肩を並べても違和感のないヒップなサウンドや、ライヴハウスよりはやはりクラブが似合うその佇まいにおいても。よりスタイリッシュでダンサブルなTrack.1、シルキーなファンキー・チューンTrack.2など月曜日の憂鬱を吹き飛ばすにはちょうどいい1枚。 
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    I Don't Like Mondays.Playオシャレな女の子を踊らせるため、2012年に表参道で結成された"月曜日が嫌い"な4人組、I Don't Like Mondays.が1stミニ・アルバムでメジャー・デビューを果たす。ねごとやSPYAIRらの作品でおなじみのヒット・メイカー、河野圭をプロデューサーに迎えた今作には、聴けば聴くほどシンガロングしたくなる6曲を収録。90~00年代UKロックの影響を感じさせるサウンドに抜群のポップ・センスを重ね、アジア版COLDPLAYと形容しても過言ではないほど、キャッチーでパーティ感に満ちた仕上がりとなっている。パーティといっても単にバカ騒ぎするわけではなく、ダンサブルなメロディの端々に切ない色気が盛り込まれ、ムーディな印象。カクテル片手に楽しみたい大人な1枚。 
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    cinema staff海底より愛をこめてライヴを主軸に音楽活動という名の航海を続けてきた彼らは、突如猛威を振るった新型コロナウイルスにより、その船から大海へと投げ出された。そんな彼らが"海底"から放つ、暗闇の中に光を見いだす本アルバム。先の見えない深海でもがく1曲目「海底」から始まり、"想像力で地上へ"というテーマのもと愛という明かりを頼りに進んでいく。荒波のように激しく緊張感漂うナンバーから穏やかに広がる大海原のように雄大な曲まで、様々に表情を変え展開する挑戦的な楽曲群。そして夜明け前の丘の上で始まりを歌う「はじまりの場所」にたどり着く。コロナ禍をともに彷徨い苦しみながらも乗り越えてきたすべての人々を、素直な感情を吐露した歌詞と深みを増したサウンドで抱きしめる、愛に満ちた12曲。 
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    cinema staff白夜/極夜 E.P."極夜"とは太陽が昇ることのない状態。逆に"白夜"は太陽が沈んでも暗くならない状態を指す。真逆の現象をタイトルに冠し、陰と陽の心境をメタファーで表現したcinema staffの2021年初となるスタジオ音源。緩急を行き来する緻密なアレンジで激しくも悲しいワルツを描く「極夜」と、新しい一歩を踏み出す意志をエネルギッシュな歌に託した「白夜」は、サウンド面でもバンドの魅力を両軸から浮き彫りにする。バンド初期に演奏していた「DAWN」をソリッドにリアレンジした「NEWDAWN」も含めて、太陽をテーマにしたような統一感のある収録曲が印象的だ。さらに、CD盤には学生時代に、飯田瑞規(Vo/Gt)が作曲を手掛けた初々しい楽曲を収録。バンドの過去と現在が詰まった1枚。 
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    cinema staffBEST OF THE SUPER CINEMA 2008-2011/2012-20192008年全国デビュー、2012年メジャー・デビューという経歴の中での初のオール・タイム・ベスト。収録されている新曲「新世界」は伸びやかなメロディとソフトなヴォーカルの相性を最大限に生かしつつ、バンドの地に足のついた音像を聴かせる晴れやかな楽曲。冷静に未来を見据え邁進する4人のモードを実感できる。もう一方の新曲「斜陽」は盟友、高橋國光(ex-the cabs/österreich)との共同制作。両者の尊厳と個性が美しく混ざり合った、繊細で慈愛と情熱に満ちた楽曲が生まれた。彼らの音楽人生を描いたであろう高橋の綴る歌詞も、ひとつひとつがパンチラインとして響く。様々な痛みと喜びと迷いに翻弄されながらも、自分の音楽を磨き続けることをやめなかった人間たちの、情操の結晶だ。 
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    cinema staffName of Love「great escape」以来約6年ぶりにTVアニメ"進撃の巨人"のEDテーマを手掛けるcinema staff。嵐のようなギター・リフが生むカオスの中で、手探りで道を見つけていくような前回のダークなサウンドに対して、「Name of Love」は静謐なピアノと歌で始まる。今回描いたのは"絆"。強くも脆くもある目に見えないものを手にして進んでいく、美しくドラマチックな曲だ。構築的に細部を積み上げながらスケールの大きな曲を描いていく4人の手腕が生きた曲で、アニメの世界観や根底に流れるものを掬い取った内容となった。今作では「great escape」のニュー・ミックスの他、「OCEAN」、「さらば楽園よ」とアニメを思わせる曲を収録。重厚で充実感のあるシングルだ。 
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    cinema staff×アルカラundivided E.P.長く親交を温めてきた cinema staffとアルカラによるスプリットEP。書き下ろしの新曲、それぞれのカバー、コラボ曲の全5曲が収録された。cinema staff新曲「first song(at the terminal)」は、ソリッドで高いテンションのドラミングと多展開のドラマチックなサウンドを、伸びやかな歌が包み込む。キャッチーで温かいメロディにただ行儀よく収まらない、アンサンブルのパッションが惹きつける。アルカラの新曲「サースティサースティサースティガール」は、爆発的なオープニングからサビでファンクに急展開するトランスフォームっぷり、先の読めなさ、オチのつけ方で唸らせる。この2バンドが互いをカバーし、コラボする曲は、もちろん技もネタも巧妙に仕掛けられていて、味わい、楽しみが尽きない。 
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    cinema staff熱源前作『eve』は初めてプロデューサーを立て、cinema staffの武器である歌、鋭さ、キャッチーさを洗練させた作品を生んだ。今回の6thフル・アルバムは再び自分たちの手で完結した作品だが、そこではこれまでの経験値を駆使したより鋭利な曲と、馬力のあるサウンド、構築的で変化に富んだアンサンブルへの知性が光る。グッド・メロディと幾何学的なサウンドが、ギリギリのところで接着している初期のスリルに引き込まれた人も、歌心や寓話的な物語性の高さに心揺さぶられた人も、爆発的なロック・バンドとしてのスケール感にやれらた人も、満足する作品。その、それぞれのポイントの高いハードルを超えたアルバムだ。"熱源"という果てることのない、マグマのように煮え立ったバンドのクリエイティヴィティを見せつける。 
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    cinema staffVektor E.P.「エゴ」、「返して」、「ビハインド」の3曲からなる最新EPは、cinema staffのアンサンブルの妙味と歌とのハーモニーをより洗練し、大きく響かせたアルバム『eve』とはまた違った4人の味を引き出している。勢いの面では、初期のころの、互いに一歩も引かずに音のバトルを繰り広げ、せめぎ合う音が刹那な火花を散らすエネルギーがある。それが沸々としたカオス的な暴発感でなく、メロディを際立たせ、微妙な言葉の温度感を伝える繊細な火力を持ったサウンドとなっているのがとても美しい。「エゴ」ではサビのメロディ、肝のフレーズが猛烈な切迫感で耳に飛び込み、「返して」ではもう二度とないかもしれない甘い景色を、その音で痛切に心に刻み込む。叙情的な風景が、閃きのように脳内に広がる1枚だ。 
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    cinema staffeve前身バンドから数えれば、10数年に渡る年月をこのバンドで過ごし、ミニ・アルバムは5作、フル・アルバムとしても4作リリースしてきたcinema staff。5枚目のアルバムは、彼らのキャリアの中でも、より意識的に変化を求め、実践していった作品だ。それぞれが主張の強いフレーズをぶつけ合うアンサンブルと、展開の多い曲構成、泣きの要素で心を掴む叙情的なメロディ、これを絶妙の絡みで聴かせるのがシネマ節。アルバムに繋がるEP『WAYPOINT E.P.』収録の「YOUR SONG」では、シネマ節を超王道のバラードへ昇華した。その過程で培った曲を洗練させる手法が、アルバムの端々に活きている。各曲のチャーム・ポイントたる場所を、最大限引き出して響かせていくアレンジが、バンドのポップ性とヒリヒリとした尖りを露わにした。 
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    cinema staffSOLUTION E.P.リード曲「YOUR SONG」が大きな反響を得た前作『WAYPOINT E.P.』と対をなす今作。彼らのメロウな歌心を最大限強く、且つシンプルに引き出した前作、そして今作のバンド・アンサンブルの妙が織りなす"動"のドラマ、この両極がcinema staffの面白さだ。今作のリード曲「切り札」では、飯田瑞規(Vo/Gt)の上昇していく鮮やかなメロディ・ラインと並走し、デッドヒートを繰り広げる辻友貴(Gt)のメロディアスなギター・フレーズが肝。メロディの両輪がサウンドのスピードを上げ、風を生んでいく爽快さがある。サウンドはラウドでアグレッシヴだけれど、ビートもフレーズもデコラティヴになりすぎず、鋭く磨き洗練されている。プロデューサーを迎え、1曲を徹底してブラッシュアップし、4人の個の音を明快に編み上げたアンサンブルとなっている。 
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    cinema staffWAYPOINT E.P.自分たちの表現を護り、育み、磨き続けてきたcinema staffが、大きな一歩を踏み出した。アレンジをプロデューサーの江口亮へ一任し、それを自分たちなりに消化して作り上げた表題曲「YOUR SONG」。NHK岐阜放送局開局75周年を記念して制作されたドラマ"ガッタン ガッタン それでもゴー"のために書き下ろした主題歌だ。ドラマの世界観に自身の現況や心情を重ねたミディアム・テンポのバラードは、彼らが持っている誠実さ真摯な姿勢を混じり気なくこちらに届けてくれる。様々な人の力を借りて手に入れた方法論を、彼らは今後自分たちのものにするだろう。そのとき彼らはどんな音を鳴らすのか――。それは今はまだ曖昧なヴィジョンかもしれないが、未来は見えないからこそ面白く、自らの手で開拓してこそ喜びがあるのだ。 
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    cinema staffblueprint過去最高に歪んだギター、より地に足の着いたベースとドラム、そしてその4つの音の上で強く響くヴォーカル。"自分たちにしか鳴らせない音楽"を大事にしてきた4人の、活動と年齢を重ねたうえでの変化の結晶がこの『blueprint』、彼らの"未来予想図"である。"今の自分たちが何をするべきなのか"という冷静な視点と、"大好きな音楽/バンドを長く続けていきたい"という純粋な気持ちが作り上げた音と言葉は、ひとつひとつに高い熱量が宿り、4人の気迫が絶え間なく突き刺さる。しっかりと未来を見据えることができた、現在のcinema staffのモードがそのまま結実したアルバムだ。実に清々しく、実に夢とロマンに溢れたダイナミックなリアリズム。そんな勇敢な音色に、心が突き動かされるのは必然なのだ。 
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    V.A.残響record Compilation vol.4全15バンドが新曲を録りおろした残響recordレーベル10周年記念コンピレーション。好きなバンドだけ聴ければいい、なんて思ってるかたはその考えを改めることをお勧めする。なぜなら、もしこの15バンドにあなたが好きなアーティストがいるならば、間違いなくそれ以外の楽曲もあなたのアンテナに触れるはずだから。それこそが残響recordが10年間でリスナー、そしてアーティストと積み上げた"信頼"だ。ポスト・ロックやエレクトロニカの音楽性を持ち、どこか人を寄せ付けない孤高の輝きを放つ危険性、神聖さを持つアーティストが集うという、事件とも言うべきロマンチシズム。残響recordの看板でもあるcinema staff、People In The Boxをはじめ、全アーティストが独自の色を研ぎ澄ました攻めの新曲を投下している。 
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    cinema staffDrums,Bass,2(to) Guitarsバンドが始動して10年の歳月が流れた。その間には数々の喜怒哀楽があり、挫けることも少なくなかったかもしれない。だが彼らはどんな時代でも自分たちに嘘をつかず、抱いている想いをそのまま音と歌にし、そのときの最高水準の音源を作り続けてきた。前作『望郷』はそのモニュメント的作品とも言える。そんな大作を作り上げたバンドが手に入れたのは確固たる自信。今作『Drums,Bass,2(to) Guitars』にはそれが満ち満ちた音しか鳴っていないのだ。美しく高らかに鳴り響く4人の音色と、情感豊かな飯田瑞規のヴォーカルは、聴き手を大きく巻き込むポジティヴで晴れやかなパワーがある。サンバ風のリズムや、エレクトリック・シタールを用いたりなど、随所に挟まれる人懐こい遊び心も痛快。大きなバンドになった。本当に。 
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    cinema staffborka4月2日にリリースされるメジャー2ndフル・アルバム『Drums,Bass,2(to) Guitars』に先駆けて、リード曲を先行配信。同曲は「great escape」をプロデュースした亀田誠治と再びタッグを組んで制作された。ものすごい手数で果敢に攻め込むダイナミックなドラミングに、瑞々しく響く2本のギター、ソフトなコーラスが一足早い春の訪れを告げるようだ。亀田誠治のプロデュースにより、いままでcinema staffが積み上げてきたものを更に大きくこじ開ける、洗練された音色になった。いつ帰ってくるかわからない"あなた"を待ち続ける主人公のボルカ。だが4人の音と飯田瑞規の包容力と説得力のある歌声は、そんな悲しみや不安を吹き飛ばすように鳴り響く。ここに存在するのは笑顔と強い希望だけだ。 
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    cinema staffgreat escapeバンド初の書き下ろしタイアップ曲であり、初のプロデューサー起用曲はテレビアニメ版"進撃の巨人"の後期エンディング・テーマ。インタビューで三島想平(Ba)が"ヒーローがたくさんいるような曲にしたかった"と語ってくれたように、速く鋭く感情的に突き進むギター、メロディアスなベース、音全体を引き締めるドラム――全てが各々の輝きを発っており、攻勢的でハードでありつつも非常に開けた楽曲になっている。主人公エレン・イェーガーの心情や物語の持つ勢いや団結力を反映させつつ、実にcinema staffらしいサウンド・メイクだ。上京してからの2年間で感じた思い全てを込めたフル・アルバム『望郷』という、ひとつの到達点を迎えた今だからこそ作り上げることが出来た、実験的かつ挑戦的なナンバー。 
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    cinema staff望郷楽曲の中核を担う三島想平(Ba)は、ライヴで観客に向かい"岐阜県からやってきましたcinema staffです"と挨拶をする。それは彼らが上京してからも変わらない。『望郷』に収録されている楽曲は全てバンドが上京後に考えたこと、作り出したもので構成されているとのことだ。この作品はcinema staff史上、最も不安定な音像かもしれない。だが最も4人の生々しい心情が音と言葉に溢れた、非常にダイナミックな作品である。故郷への特別な想い、故郷を離れてでも追いたい理想、そして葛藤――。ここには環境と心境の変化がもたらした"進化"が現在形で集約されている。何より、感情的な4人の音色がとにかく包み込むようにあたたかいのだ。泣きながら人の涙を拭うような不器用な優しさに、何度も涙腺が緩んだ。 
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    cinema staff西南西の虹cinema staffのダブル・シングルのうちの1枚である『西南西の虹』は4曲入り。タイトル・トラックは昨年からライヴでも演奏されているが、音源で聴くと鋭利な部分だけではなくそこから生まれる優美さがより浮き彫りに。両極端なものが自然と地続きになるのも彼らの魅力のひとつだ。特にリード・ギターの切れ味と速度は目を見張るものがあり、何度も突き刺されるような感覚。スケールのあるメロディも楽曲の持つ力強さを引き出している。つんのめるような疾走感が光るシネマ節とも言える「A.R.D」、ギターの弦を押さえる指の音も優しく響くアコースティック・ナンバー「発端」、バンドの新章を予感させる言葉が耳に残る「いらないもの」。着実に歩んできた彼らの現在位置を示すシングルと言えよう。 
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    cinema staff小さな食卓cinema staffがシングルを2枚を2222枚完全限定で2月20日に同時リリース。そのうちの1枚である『小さな食卓』はCDに同曲を収録。タイトルとLOSTAGEの五味岳久が描くジャケットにもあるように、"食卓"をテーマに歌った同曲。何度もリフレインするギターは流線型を描くように広がり、躍動感のあるドラムはダイナミックに炸裂。緩急のあるベースは包容力を生み出す。4人の阿吽の呼吸が生み出す絶妙なアンサンブルは、家族の風景そのものにも思える。飯田瑞規のヴォーカルも、よくある日常風景をあたたかく優しく、何より明るく響く。身近にいる掛け替えのない人々への愛情と感謝の気持ちに満ちた曲。 
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    cinema staffSALVAGE YOUメジャー・デビュー作である前作『into the green』から3ヶ月弱で届けられたミニ・アルバムは"救い"がテーマ。聴き手を意識するようになった4人の音はより柔らかく、ダイナミックなスケール感を帯びており、バンドがネクスト・ステージに上がったことを如実に表している。明確な意思を発するポップな「奇跡」から、鋭さと激しさとミステリアスが交錯する「her method」、フィクションとノンフィクションの狭間を描く抽象画のような「warszawa」「小説家」へと、どんどん心の奥底へと4人の音が浸透していく。その鮮やかでドラマティックなストーリー展開は、夢なのか現実なのか分からなくなるほどに我々を音の中へと取り込んでしまうのだ。更に振り幅を増し成熟してゆくcinema staffの音像に息を呑む。 
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    cinema staffinto the green新曲2曲と過去の代表曲4曲によって構成されたメジャー・デビュー作にして、音楽的にもcinema staffに新たな季節が到来したことを告げるEP。表題曲「into the green」はまさに、ここ数年の彼らが緩やかに、しかし確実に描いてきた音楽的な進化が昇華された改心の1曲だ。バンド最大の特徴であった飯田の透明感のあるヴォーカルに導かれるように流麗な旋律を描くギターは、時にシューゲイザーのような感傷的なサイケデリアを宿しながら、じわじわと聴き手を包み込む。怒りとも悲しみとも喜びともつかない、この独特なエモーションを表現するサウンドは、彼らがスピッツやsyrup 16gに連なる、この国の偉大なるオルタナティヴ・ロックの系譜にあるバンドであることを告げている。 
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    cinema staffcinema staff03年結成の4ピースバンドcinema staffの1stフル・アルバム。セルフ・タイトルを冠した本作は、まさにデビュー作というに相応しく、"海"という生命の源、始まりの場所を目指す希望に満ちた旅を描いている。そのジャケットの通り、冒頭曲「白い砂漠のマーチ」で夜の砂漠から旅は始まり、目指す"始まりの場所"は"海"。そう――これは、始まりへの旅路なのだ。未だ見ぬ生命の源、船出の場所へと近付くにつれて、光と潤いの色が徐々に加わっていく本作の流れ。と同時に、曲が進むにつれ、その足どりがより強くなっていくかのように、より強く、凛と響いていくヴォーカルもじつに勇ましい。そして、ラスト・ナンバー「海について」で約7分にわたり描かれる希望と歓びは、これ以上ない最高の"始まり"を描いている。 
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    cinema staff水平線は夜動くここ2年間の彼らの活躍には目を見張るものがある。リリースを重ねるごとに、音が一回りも二回りも膨らみを増し、洗練されていくのだ。前作から半年振りのリリースになる今作は"線"をテーマにした4曲入りのコンセプト・シングル。彼らが切り取る4つの情景はどれも一貫として、張り詰めた早朝の真冬の空気に零れる吐息のように柔らかであたたかく、闇の中で深々と降り注ぐ粉雪のように繊細で凛としている。白と黒のコントラストを感じさせる静寂と轟音で彩られた彼らの音は独特なリズムを刻み、どこまでも切なく、どこまでも美しく響き渡る。慢性的な不満を抱えた現実世界に"夢"という魔法を掛けるようなドラマティックな空気感に、完全に飲み込まれ抜け出せなくなった。目を閉じて聴き入りたい、そんな音。 
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    cinema staffBlue,under the imagination社会へと足を踏み出したcinema staffの溢れる衝動は、ひどい熱量を放ちつつも冷静さを内包している。彼らがいわゆる"激情系"を逸脱したのは、その凄然とした冷静さ故だと思う。『Blue, under the imagination』では、深層心理をを丸裸にし、非常に叙情的で完結された形で世界を切り取っている。3枚目にして、触れれば血が噴出しそうな鋭利さは磨きがかかり、より一層の純度が増した。内でうねる心の震えが激情へと高ぶりを見せ、石を投げ込まれた水面の波紋のように破壊力が広がりを見せるのだ。そこには衝動だけで語ることのできない、彼らのドラスティックなまでの確かな意思がある。彼らは知っているのだ。「想像力」こそが、未来へ向かう原動力であり、現実を作りだしていることを。そして、現実に対峙する唯一の手段であることを。"想像力"はやがて"創造力"へと変貌を遂げる。世界はまだ始まったばかりだ。 
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    mol-74Φ2022年に自主レーベル"11.7"を立ち上げて以降初となるフル・アルバム。mol-74の代名詞とも言える武市和希(Vo/Gt/Key)の透明感に満ち満ちたヴォーカルの、ファルセットをあえて抑え気味にして挑んだ「BACKLIT」をリード・トラックとして先出ししていることからも、結成15年目を迎えてなお現状に甘んじることのない探求心が窺える。またアルバム名の"Φ"は"光束"(光の明るさを表す物質量)の量記号、プロローグとして置いたTrack.1のタイトル"Φ12"は人間の瞳の直径を意味し、そこから始まる全11曲を見つめる光がテーマの作品ということで、1枚を通した物語も重視されており、楽曲同士のリンクする部分、巧みな描写で綴られる景色のグラデーションなど、作り込まれた魅力のあるアルバムだ。 
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    mol-74Teenager今年4月にリリースされたメジャー・デビュー作『mol-74』が、既存曲の再録を含むアルバムだったのに対し、本作は収録曲のすべてがメジャー・デビュー後に制作された新曲だ。上モノのきらびやかなサウンドが開放感を演出する表題曲「Teenager」。8分の6拍子で滑らかに円を描く「Couverture」。偶数拍にアクセントをつけるスネアのリズムが特徴的な「Playback」。ループするコードを主軸とした「約束」。4曲が共通して描くのは、いかなるときも時間は平等に流れゆくものだということ。その事実は人によって希望にも絶望にもなりえるが、雪解け水のような武市和希のヴォーカルは聴き手の背を叩きも、腕を引きもしない。その温度感が心地よい。 
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    mol-74mol-74mol-74が、バンド名を冠した初のフル・アルバムで待望のメジャー・デビューを果たす。モルカルの楽曲は静謐でひんやりした空気感を持つものが多いイメージがあったが、インディーズ時代の代表曲が多数再録されたこのアルバムからは、既存のファンも引き連れて一緒に"夢見た場所へ"(「Morning Is Coming」)行きたいという温かい想いを受け取ることができる。名曲「エイプリル」が4月に改めてリリースされるというのにも、なんだか運命的なものを感じて嬉しくなってしまう。新曲にはこれまでより温もりのある音が響いているように感じるし、再録曲は繊細なサウンドにさらに磨きがかかり、耳の奥がゾクゾクするような臨場感に包まれる。まさに私たちが"待ちわびた音色"がここに鳴っているのだ。 
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    mol-74▷ (Saisei)髙橋涼馬(Ba)の正式加入後、初となるリリース。"鮮やかな僕らの未来が溢れだす"という冒頭のフレーズも新たな始まりを予感させてくれるが、このタイミングで"冬の夜"という原点回帰的なテーマを掲げていることも興味深い。『kanki』や『colors』のような作品を制作することで表現の幅を押し広げたこと、また、ギターのボウイング奏法を取り入れるなど今作においても新たなアプローチに臨んでいることなどが影響し、全体的にアレンジの妙に唸らせられる場面が多い。真価を見つめ深化を続けるこのバンドの成長を垣間見ることのできる作品だ。全6曲で描くグラデーションは、美しく、深みのあるものに。時間の経過とともに光の方へ導かれる感覚がじんわりと温かく心地よい。 
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    mol-74colors心を真っ白にしてひとつずつ聴き進めていくと何もないキャンパスが色づいていく、そんな"色"がコンセプトの6thミニ・アルバム。繊細なピアノの音色で始まるTrack.1「hazel」。美しくも儚い武市和希(Vo/Gt/Key)のファルセットがまるで音の一環のように耳に入り、序盤からグッと惹き込まれる。Track.4は補色を意味するタイトルの「complementary colors」。徐々に音が重なる幻想的な音色は、まさにmol-74の世界観そのもの。ラストを飾るのは「tears」。"同じ涙を流せないんだ"というフレーズは、透明な涙にはいろんな感情がこもっていて、それは人と一緒にはできない。あなたにしかない"色"があると伝えてくれる。そんな今作『colors』も、あなた色に染めてみてほしい。 
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    mol-74kankiこれまで、季節に喩えるならば一貫して"冬"を鳴らしてきたmol-74。この全国流通盤3作目においても、「プラスチックワード」、「ゆらぎ」を筆頭に従来の冷たく繊細な音を研ぎ澄ませつつ、「アンチドート」では目に見えない温もりを歌い、"君の手をひいて連れ出すような歌を歌うよ"と宣言する。そしてその先に用意されていたのは、雪解け、芽吹きを知らせる「開花」。今作はあらゆる解釈ができる"kanki"と名づけられているが、この曲が見せる目がくらむほどの光が溢れるサウンドスケープ、歌詞のとおり"魔法の声"のような幸福に満ちたコーラスが告げる新しい季節の訪れは、"歓喜"と呼ぶほかなかった。小気味よいリズムと今までにない疾走感で駆け抜ける「%」も、新境地を開こうとする彼らの決意表明のように感じる。 
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    mol-74まるで幻の月をみていたような"昨日見た夢を上手く思い出せないように、僕らは大切なことを忘れていく"というテーマを、水面に揺れる幻の月という情景描写に託した2作目の全国流通盤。音と音の隙間を大切にしたサウンド作りにも、多くは語らずに行間を読ませる歌詞にも、聴き手が想像力を膨らませるための余白がある。柔らかなハイトーン・ヴォイスはときに日の光を乱反射させながらあたたかみを放ち、ときにどこまでも澄み渡る世界を冷たく提示する。この"どちらにも受け取れる"感じ、mol-74を色に喩えると白だなあと思う。広がり続けるこの白さが、彼らの大きな特徴だ。人混みに何となく疲れたとき、私はmol-74と一緒に独りになる。お気に入りの本のページを開くみたいに、このアルバムの1曲目を再生する。 
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    mol-74越冬のマーチそれは新雪のように真っ白。降り積もった雪にそっと触れて、手のひらの温度でじんわりと溶けていくあの瞬間のように儚い。3枚目のミニ・アルバムとなる今作でついに京都出身の3ピース、mol-74の音楽が全国流通される。硝子細工のように繊細で、ひんやりとした武市和希の歌声で歌われる甘美なメロディと、そこに重なる賛美歌のようなハーモニー。楽曲の持つ壮大なスケールとドラマティックな世界観は深く、どこまでも澄んでいる。"いつも言葉は足りないままだ"と歌う3人の気持ちが、ひとつひとつの音に刷り込まれているようだ。誰よりも冬を歌ってきた彼らが本当に見つめるその先は、春。冬の冷たさや息の白さを越えるためにこのマーチを持って、胸に宿った種を芽吹かせる。 
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    コレサワかわいくしながら待ってるねデビュー5周年を迎えたコレサワの新作は、チクリと刺す棘や深く落ちる自責の念は影を潜め、柔らかに相手や自分を受け容れられるような、ちょっぴり大人になった包容力のある愛の歌が印象的。「真っ赤な爪と牛乳」はインディーズ時代に歌っていた曲ということで、ジャケットもどこか当時を彷彿させるタッチに。ペーパードライバーの彼との夏のドライヴに憧れる「ペーパードライバー」は持ち前の女の子のちょっとワガママなかわいげが光るし、猫への愛情を表現した「にゃんにゃんにゃん」はキャッチーさと王道ポップスのバランスが絶妙。「♡人生♡」は面倒なことの多い今だからこそ自分の好きなことを大事に生きようと歌うメッセージ・ソングで、フラットに聴けるがふとしたときに沁みる、日々に長く寄り添ってくれそうな温かな曲が揃った。 
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    コレサワ純愛クローゼットひた向きで邪心のない"純愛"は、遠い世界の話ではなく、案外身近にもあるのかも。そう思わせる"愛"がテーマの1枚。哀愁のミドル・テンポ「この恋はスクープされない」、打ち込みのビートとシンセ・サウンドで浮かれる想いを演出する「スーパーでデート」を筆頭に、これまで当たり前で意識していなかったことが、特別で素敵なことなんだとしみじみと気づかせてくれる曲が並ぶ。また、コレサワというと恋心を綴るイメージが強いが、NHK「みんなのうた」で放送中の「愛を着て」では、親子の愛をなんともリアルな描写で歌っていて彼女の豊かな表現力に驚かされたし、その一方で「右耳のピアス」では、少し複雑な関係性を滲ませるなど、様々な愛の形をとじこめた。曲の物語が詰まったジャケットも眺めながら、大切な人を想ってみては。 
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    コレサワ憂鬱も愛してコレサワがデビュー前に会場限定で販売していた自主制作盤のタイトル・トラック「憂鬱も愛して」。入手困難だった同曲が6年の時を経てリアレンジされ、初CDシングルとして発表された。いつだって様々な理由で、それぞれの憂鬱を抱える人がいる。そんななか、ギター1本の弾き語り風で"自分だけじゃないけど/自分だけな気がする"と、訥々と落ち着いたトーンで歌い出すこの曲は、再生した瞬間に耳を引きつける。きれいさっぱり嫌なことを忘れ去らなくても、憂鬱を愛せればいいというメッセージ。そして、それが"愛そう"ではなく、"愛していたい"と願いの言葉で綴られるのが彼女らしい。通常盤と、ぬいぐるみ付きの"れ子ちゃん盤"で表情の異なるc/w(こちらも聴き応えあり)と併せて、丁寧な表現と歌心が染みわたる。 
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    コレサワ失恋スクラップ"女子の味方"コレサワの全曲失恋ソングのコンセプト・ミニ・アルバム。代表曲「たばこ」の主人公に対し、相手目線で書いた話題のアンサー・ソング「恋人失格」のセルフ・カバーをはじめ、コレサワならではの、きれいごとではないハッとするような詞が織り込まれた全7曲には、本気で相手を想った気持ちが滲む。しかし、痛々しかったり悲しかったりするだけではなく、聴き進めるうちに徐々に気持ちが整理されて、感謝の気持ちへと変わっていくような展開には、彼女の信念とも言えそうな、"過去を受け入れて保存する"気持ちが託されているように思う。サウンド的にはこれまで関わりのあった人物を新たにアレンジャーとして迎え、打ち込みやギターレスなトラックにも挑戦しており、"らしさ"と"新鮮さ"を同時に味わえる1枚になった。 
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    コレサワコレでしょ2017年夏に1stアルバムでメジャー・デビューした大阪出身女子SSWが、コントロールベアとコラボしたCD付きぬいぐるみ、長編アニメ"ゴーちゃん。~モコと氷の上の約束~"エンディング・テーマの配信シングルのリリースを経て制作した2ndアルバム。彼女の武器のひとつは耳心地のいいポップ・ソングに、一瞬耳を疑う歌詞が飛び込んでくるところだが、リード曲で奔放な女子の心情を生々しく綴るなど、今回もそのワード・センスは健在だ。だが彼女の真髄は、代表曲のひとつである「たばこ」のような切ないミディアム・ナンバーと、健気な女子の心情をまっすぐに等身大で歌う声にある気がしてならない。さらに洗練されたセンチメンタルな描写は、リリース時期である夏の終わりとの親和性も高い。 
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    コレサワコレカラーインディーズ期から人気の高かった「君のバンド」、「あたしを彼女にしたいなら」、「たばこ」や、今現在の決意をそのまま託した「SSW」、「これから」などを収録したメジャー・デビュー・アルバムは、言葉の強さを信じ、幸せな気持ちも苦い記憶も歌に変えていく――という彼女自身のファイティング・スピリットを改めて提示するような作品。コレサワ入門編として最適な内容である一方、これまで彼女のことを応援してきた人に響くような作品になっているのは、全12曲がシンガー・ソングライターとしてひとつずつ強くなっていく彼女の姿を浮き彫りにさせてくれているからだろう。"誰のことも置いていきたくない"という彼女の優しさと強さがそのまま表れたような、コレサワ初のフル・アルバム。 
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    コレサワたばこ今夏メジャー・デビューすることを発表したコレサワが、インディーズ最後に配信シングルとして贈る初期曲であり代表曲。カラフルなアレンジメントで楽しませてくれる最近の曲もいいし、強気な女性像を描いた曲も魅力的。でも、ピアノやアコースティック・ギターを主軸とした素朴で切ない曲の方が、健気でかわいらしくも、時折脆く感情的で、どこか儚いコレサワの歌の真価がより発揮されると実感した。そして、前作収録「J-POP」では、恋愛において"お互いの好きなものが違っても、大事にし合っているなら大丈夫"というメッセージがあったが、「たばこ」では"すきな人の すきなものは わたしの嫌いなものでした"――そしてすれ違い、"もっとちゃんと君をみてれば"と気づいて後悔する。彼女の曲で歌われる女の子は経験を重ね、成長しているのだなと思った。 
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    コレサワジエイポップ"ポップ・ソング"を一貫して歌ってきた彼女なだけに、まずそのズバリなタイトルを見てドキッとした。3枚目のEPは、これからもこの音楽で勝負するんだという気概と、どんな自分も肯定したうえで前に進もうとするポジティヴなパワーに満ちた仕上がり。且つ、次々と飛び出すコレサワの自由で多彩な表情に良い意味で振り回されること間違いなし。アレンジに関しても、元"ふぇのたす"のヤマモトショウをサウンド・プロデュースに迎えたエレクトロ・ポップ風味の「バックアップ」、ライヴにおけるバンド編成での勢いやロック感をそのまま再現した「シンデレラ」など、意外性満載で実にユニーク。アートワークで進化を見せた彼女のキャラクター"れ子ちゃん"も、彼女の成長とシンクロしているのだろうかと、想像を掻き立てられてワクワクする。 
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    コレサワ女子、ジョーキョー。今年4月に初の全国流通盤をリリースした大阪出身の女性シンガー・ソングライターの2nd EP。5曲それぞれで上京した女子の状況を描いた、コンセプチュアルな作品だ。言葉に合わせたサウンド展開や、要所要所で効果的に鍵盤が導入されるなど、前作よりも華やかなアレンジがあどけないヴォーカルとしっかり合致し、彼女のポリシーでもある"ポップ"が高められている。だが彼女のポップはどことなく切なさを孕んでおり、キュートでドリーミーな世界を歌っていたかたと思えば、聴いているこちらが"ん!?"と驚くことやリアリストっぷりをナチュラルに歌う側面も多々あり、そのユーモアも大きなアクセントだ。前作以上に自身の持ち味をさらに固め、明確に表現しているところに、アーティストとしての成長を感じる。 
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    ネクライトーキーTORCH前作『FREAK』から約2年9ヶ月ぶり、フル・アルバムとしては通算4作目。古くは(!?)2021年リリースの「ふざけてないぜ」から、EP『踊れ!ランバダ』収録の「ランバダ・ワンダラン」、「あべこべ」やNetflixシリーズ"スコット・ピルグリム テイクス・オフ"OPテーマ「bloom」も収録しているが、これらの楽曲が世に出た際のフックの強さすら凌駕するような個性のあるアルバム曲が居並んでいるのが単純にすごい。エフェクティヴなギター・サウンドがそのまま擬音化したようなリード曲「ちょうぐにゃぐにゃ」やゲーム音楽をバンドで再構築したような「浪漫てっくもんすたあ」など怒濤の構成を持つ曲、普遍性や骨太な良さが印象的な「あべこべ」や、もっさ(Vo/Gt)作の「だから、」などバンドの前向きな転換点となる作品と言えそう。 
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    ネクライトーキー踊れ!ランバダ1年2ヶ月ぶりのリリースとなる新作は、ミラーボールの下でエフェクターをフロアに踊るジャケットに象徴されるように、ポップとロックを独自の配合で織り交ぜていくネクライトーキーらしさが詰まったEP『踊れ!ランバダ』。耳に残るシンセサイザーのリフから始まり、解放感のあるサビに、"シャバダバ"と歌うコーラス隊、静寂を切り裂く泣きのギター・ソロに、しっとりと歌い上げる落ちサビと、凝った構成で中毒性抜群の「ランバダ・ワンダラン」を筆頭に全4曲が収録された。哀愁漂うレトロなミドル・チューン「今日はカレーの日」は本作の中で異彩を放っているが、ラストに向けて感情を高めていく熱量をしっかりと秘めている。ワンダーランドのような楽しい世界観と、作り込まれた読めない展開にワクワクする快作。 
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    ネクライトーキーMEMORIES2朝日(Gt)のボカロP名義 石風呂楽曲には、彼が若かりし頃の鬱屈や、同胞と呼べる少年少女の心の内を現在より解像度高く表現したものが必然的に多い。その石風呂楽曲をネクライトーキーがセルフ・カバーした第2集だ。ネクライトーキーのライヴでもおなじみの「魔法電車とキライちゃん」、「壊れぬハートが欲しいのだ」や、春の野音公演で披露した「君はいなせなガール」をはじめ、カズマ・タケイのドラム・センスが表出し、オリジナルとの差異も面白い「深夜の街にて」のファンク・テイスト、普遍的なロックンロール・ナンバーに素直な本音がにじむ「サカナぐらし」、待望の音源化となったバンド人生のアンセムと呼べそうな「だれかとぼくら」など全8曲。勝ち負けで言えば負けがちな君の隣で一緒に前を向いたり俯いたりしてくれる。 
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    ネクライトーキーふざけてないぜ荒唐無稽だけど、どこかほっこりする漫画原作のアニメ"カノジョも彼女"に書き下ろした新曲。原作に沿っているようで恋愛もしくはバンドについて歌っているようにも受け取れる歌詞、何より面白くてキャッチーと称されつつ、メンバーはストイックそのものなスタンスが、曲タイトルにも表れていると言ったら朝日(Gt)は笑うだろうか。表になったり裏になったり不意打ちを喰らうビートの面白さ、5人の音の抜き差しを計算し尽くし、音数少なめでも快楽指数高めのアレンジが癖になる。c/wは"徒然なるトリビュート -徒然草の再解釈-"企画の参加曲「波のある生活」。マーチング・リズムやアイリッシュ風なメロディでありつつ、ごく日本的に聴こえるのは「続・かえるくんの冒険」のサビにも通じるニュアンスだ。 
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    ネクライトーキーFREAKもっさのフロントマンとしての成長物語もすごいが、さらに、それを超えるこのバンドの自由さや、時代に対してものを言える強さが詰まったアルバムになった印象。4ビートのようなそうでないような不思議なリズムと展開の多さに、初っ端から驚く「気になっていく」、タイトル1行の破壊力そのままに大事なことが歌われる「大事なことは大事にできたら」、もっさの作詞作曲曲「踊る子供、走るパトカー」は、匿名の暴力への反感をにじませながら曲のムードは寛容というユニークなバランスを持ち、ゲーム・ミュージックからの影響をシンセ・サウンドのみならず、朗々としたサビのメロディにも反映した「続・かえるくんの冒険」など、どこを切ってもネクライトーキーならではの音楽的なワクワク、自分や他者に対する素直さや誠実さが詰まっている。 
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    ネクライトーキーZOO!!現メンバーでライヴを重ね、アンサンブルのスキルやアイディアが磨かれてきたことが明らかに反映されたアルバム。ファンクなAメロから急転直下、QUEEN的なロック・オペラ感に転じる先行配信曲「ぽんぽこ節」、コミカルなのに洒脱なコードで捻りの効いた「夢みるドブネズミ」、淡々としたムードの演奏の中に乾いた諦観と少しの前向きさが描かれる「深夜とコンビニ」、エレクトロからグランジまで、サウンドとアレンジがシュールに変化していく「渋谷ハチ公口前もふもふ動物大行進」、唯一のもっさ(Vo/Gt)作詞作曲の「夏の暮れに」の、ギター・バンドらしいストレートな曲の良さ。11曲が別の方向を目指した多彩なアルバムだが、歌詞には大人になって気づくことから去来する寂しさがどこか共通して現れている。 
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    ネクライトーキーMEMORIES朝日(Gt)がボカロP"石風呂"名義で発表してきた楽曲を、バンド・サウンドでセルフ・カバーした今作。リード曲「音楽が嫌いな女の子」や石風呂の代表曲「ゆるふわ樹海ガール」など、ライヴでも人気の楽曲たちが、待望の音源化となった。かき鳴らすようなロックを無機質でフラットな機械が歌う温度差も魅力のひとつだった石風呂のボカロ曲は、一度聴けばクセになる、もっさ(Vo/Gt)の歌声によって新たな命が吹き込まれ、生身の人間らしい感情と熱量が感じられるものに。その熱はライヴの光景も彷彿させ、バンドとしての色も強く打ち出している。ボカロ曲とのキーやアレンジの変化を聴き比べるのも面白く、バンドからボカロ、またその逆と、聴き手の音楽の入り口を広げるきっかけを作るものにもなりそうだ。 
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    ネクライトーキーONE!サポートのキーボードも含め、ギター×2、ベース、ドラムの音の抜き差しで構成される隙間の多さ、そしてそこに詰め込まれた多ジャンルの深度が聴けば聴くほどに楽しいネクライトーキーの1stフル・アルバム。ゲーム・ミュージックとポスト・ロックが邂逅したような「レイニーレイニー」に始まり、コロコロと展開が変わりつつ基本的には四つ打ちでダンサブルなリード曲「こんがらがった!」や、タイトルから何気にイメージできるユニコーン的なスキルの高さとユーモアを感じる「許せ!服部」、注目される契機になった「オシャレ大作戦」など、朝日(Gt)のソングライティングとアレンジ力が発揮された曲の数々。加えてミディアムの大きなグルーヴを持つヴォーカル、もっさによる楽曲がいいフックになっている。 
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- cinema staff- 2015.03.04 @渋谷CLUB QUATTRO 
 
- 残響祭 10th ANNIVERSARY- 2014.10.19 @Zepp DiverCity 
 
- cinema staff- 2014.06.26 @Zepp DiverCity 
 
- Yes, We Love butchers- 2014.05.27 @TSUTAYA O-East 
 
- cinema staff- 2014.01.18 @SHIBUYA-AX 
 
- cinema staff- 2012.11.09 @恵比寿LIQUIDROOM 
 
- cinema staff- 2012.07.15 @恵比寿LIQUIDROOM 
 
- HAMMER EGG vol.8- 2018.02.16 @渋谷eggman 
 
- コレサワ- 2023.08.04 @Zepp Haneda(TOKYO) 
 
- コレサワ- 2019.11.10 @恵比寿ザ・ガーデンホール 
 
- コレサワ / 吉田凜音- 2018.06.21 @下北沢LIVEHOLIC 
 
- 渡會将士 / コレサワ / 戸渡陽太 / Saku- 2017.06.27 @下北沢LIVEHOLIC 
 
- コレサワ- 2016.04.03 @渋谷CHELSEA HOTEL 
 
- ネクライトーキー- 2024.12.08 @渋谷CLUB QUATTRO 
 
- ネクライトーキー- 2024.07.23 @Zepp DiverCity(TOKYO) 
 
- ネクライトーキー- 2023.11.26 @Zepp Shinjuku (TOKYO) 
 
- ネクライトーキー- 2023.04.21 @下北沢シャングリラ 
 
- ネクライトーキー- 2022.12.08 @渋谷CLUB QUATTRO 
 
- ネクライトーキー- 2022.04.10 @日比谷公園大音楽堂 
 
- ネクライトーキー- 2021.09.30 @豊洲PIT 
 
- ネクライトーキー- 2020.09.27 @日比谷野外大音楽堂 
 
- ネクライトーキー- 2019.09.23 @マイナビBLITZ赤坂 
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