Japanese
“NANO-MUGEN FES.”第2弾アーティスト発表。秦 基博、80KIDZ、Chara等の6組追加。
2012.05.11 20:01
今年で10回目を数えるASIAN KUNG-FU GENERATION主催のロックフェス“NANO-MUGEN FES.2012”が第2弾出演アーティストを発表した。
国内アーティストは、15日に秦 基博が出演。80KIDZ(LIVE SET)、Chara、片平 里菜が16日に登場するほか、海外アーティストは来月に2年ぶりのEpitaph復帰第1弾アルバム『Go』を発表するMOTION CITY SOUNDTRACK、サンフランシスコ出身のインディーポップ夫婦デュオMATES OF STATEという2組が2Daysとも出演することを発表された。
またASIAN KUNG-FU GENERATIONのアートワークでおなじみの中村佑介がデザインした新たなオフィシャル・ロゴも発表された。
第3弾出演アーティスト発表は5月下旬を予定しているとのこと。
「ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN FES. 2012」
【開催日】2012年7月15日(日)/16日(月・祝) 横浜アリーナ
【OPEN/START】 OPEN 10:00 am / START 11:30 am
【チケット料金】
15日券 / 16日券 各¥9,800(税込)
2日間通し券 ¥18,600(税込)
【出演】
<2Days>
ASIAN KUNG-FU GENERATION(JP)
Fountains Of Wayne(US)
Motion City Soundtrack(US)
Mates of State(US)
<7/15 Only>
FEEDER(UK)
ストレイテナー(JP)
Dr.DOWNER(JP)
秦 基博(JP)
<7/16 Only>
the HIATUS(JP)
チャットモンチー(JP)
Chara(JP)
80KIDZ (LIVE SET)(JP)
片平 里菜(JP) and more
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5
『FACE』以来、1年半ぶりとなる5作目のフル・アルバムは、2015年に発表したHAPPYをフィーチャーした『Baby EP』からの「Baby」、KenKenをフィーチャーした『Gone EP』から「Gone」を収録しているほか、パリ発のインディー・ロック・バンド、JAMAICAのAntoine Hilaire、またCapesonやOBKRなど東京の気鋭のアーティストもフィーチャー。アクも個性も強いアーティストを調理していく術はもちろんのこと、高い嗅覚で新たな感性を見つけその人の鋭く面白い部分にバシッとフォーカスしていく審美眼は、このふたりならではのものだろう。アッパーで攻撃的なサウンドから、聴き手を翻弄するような奇怪なビート、メロウなヴォーカル曲からソリッドなロックまで、パターンにはまることなく飛び出してくる最高のミックス・テープといったふう。
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80KIDZ
FACE
エレクトロ・ユニット、80KIDZによるフル・アルバム。前作『TURBO TOWN』から2年半ぶり、4作目のオリジナル・アルバムとなる本作では、国内外から多数のヴォーカリストをゲストに迎えている。全12曲(うち6曲はゲストとの楽曲になる)、一口にエレクトロとも言い難い振れ幅の広さには感服の一言。顔を隠して活動してきた彼らが結成時から大切にしてきたテーマ"顔"をタイトルに冠したとのことだが、"自分のスタイルを確立しよう"と躍起になるのではなく、ただただ音楽で遊んだ結果、多面的なアプローチに繋がった、ぐらいのテンションに思える。だから多彩且つプリミティヴな本作には今の彼らの風通しのよさを感じるし、ぐるぐると廻る無数のリフレインはとても心地よい。
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80KIDZ
TURBO TOWN
再生ボタンを押した途端、一歩間違えば耳触りになるくらいギリギリまで尖らせたサウンドが仰々しく響き渡り、脳天へ突き抜けていく。尖っていると言っても錐とは違う。まるで鋸の刃のようなのだ。鋸の刃がダイレクトに一音一音を脳に刻みつけていくような錯覚に陥る。本来丸みを感じるはずの鍵盤のコードですら、どこかギラギラしているのだ。しかし、リスナーを突き放してしまいそうなくらい強烈な自己主張をしながらも、インストであることを忘れさせるくらいのメロディ・センスは健在。特にTrack. 5 のロック・バンド顔負けのリード・ギターは必聴。1人室内で聴いていたにもかかわらず思わず拳を振り上げそうになった。今作を待ちわびていたファンはもちろん、このロックでエレクトロな1枚は、幅広いリスナーに受け入れられるに違いない。
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HOTSTUFF
2ndアルバム『WEEKEND WARRIOR』から1年2ヶ月振りにリリースされた80KIDZの新作は、iTunes限定配信の5曲入りデジタルEP。ワンマン・ツアーから4ヶ月に渡るDJツアー、FUJI ROCK FESTIVALへの出演と怒涛の2011年を駆け抜けた彼ら。今作はその充実っぷりを凝縮させたと言って良いだろう。クールでスマートなバンド・サウンドは更に鋭さを増し、アコースティック・ギターは流麗な旋律を奏で、エレクトロ・サウンドも美しく輝きを放つ。両極端な魅力を持つ音が融合する様は、流星のように優雅であり刹那的で、そのなめらかさと居心地の良さ、そこはかとなく漂う物悲しさに催眠状態にかかったような気分に陥った。今年春にリリース予定の3rdアルバムへの期待も高まる作品だ。
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80KIDZ
THIS IS MY WORKS 02
FUJI ROCK FESTIVAL '11やROCK IN JAPAN FES.2011への出演が決定し、破竹の勢いの80kidz。エレクトロには珍しい楽器を使ったライヴ・パフォーマンスが注目を浴びる中、彼らもう1つの彼らの魅力、大評判だったリミックス集『This Is My Works 01』から1年半ぶりの第2弾が登場。誰もが知る「Pirates of the Caribbean」のテーマ曲「He's A Pirate」のカバーからマニアックな洋楽インディーズまで、今回も幅の広い選曲で楽しませてくれる。人気スクリーモ・バンドFACTの「Why...」も80kidzの手によって、原曲とはまた違ったジャンルを超えた楽曲の魅力を開花させている。また、初音源化となる「VOICE」のセルフ・リミックスはファンならずとも聴き逃せない。
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V.A.
Kidz Rec.03
80KIDZが主宰するインディ・レーベルKIDZ REC.からのコンピレーション・アルバム第3弾。このコンピ盤シリーズの常連でもあるBAROQUEからは新曲「Hit It!」が収録されているが、これが必殺キラー・チューンに仕上がっている。フロアから大歓声が今にも聞こえてきそうだ。そしてSALMANことKIDZ REC.のニュー・カマーKIDO YOJIとDEXPISTOLSのレーベルROC TRAXの新鋭BAZZによるユニットの「North」は、KIDO YOJIの泣きのギター・サウンドが走り、憂鬱さと爽快感を合わせ持つダンス・ロック・ナンバーに仕上がっている。また80KIDZのアルバム未収録曲「Night Pulse」も収録。クラブ好きのマスト・アイテムになりそうだ。
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80KIDZ
Spoiled Boy
海外アーティストなど多くのリミックスを手掛け、世界から高い評価を獲得しているエレクトロ・ユニット80kidzから、NEW EP『Spoiled Boy』が届いた!2ndアルバムに向けた本格始動とのことで、CSSのLovefoxxx をゲスト・ボーカルに迎えたナンバー「Spoiled Boy」は重低音なブレイク・ビーツのリズムとLovefoxxx のだるくてセクシーな歌声がまた心地いい。そしてこのEP には、タイアップ曲である「Blow」や「Northcoast」が収録されているほか「Spoiled Boy」をフレンチエレクトロ・デュオのTHE SHOESとドイツGOMMAレーベルのオーナーMunkが手掛けたリミックスまで聴けちゃう贅沢盤。
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80KIDZ
This Is My Works
DAFT PUNKは永遠に語り継がれるだろう。多分、JUSTICEも。でも、それ以外のエレクトロ勢って、もちろんいいのはたくさんあるんだけど、3年後どころか1 年後にいるかどうかも微妙なんじゃないかと感じてしまう。善し悪しの話じゃなくて。で、それは置いといて。80kidzは、日本においては間違いなく一つの起点になっているアーティスト。デビューアルバム『This Is My Shit』で見せた確たる個性は"勝ち"以外の何者でもなかったし、その先が更に楽しみなる、とても頼もしいものだった。これまでに彼らが手掛けたリミックスの数々を集めたこの作品も、一聴しただけで80kidzのそれだと分かるものばかり。全曲において快楽性が高く、原曲のもう一つの完成系としてパーフェクトに仕上がっているものばかりだ。
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V.A.
Kidz Rec.02
今や日本を代表するエレクトロ・ユニットである80Kidz。彼らが主宰するレーベルである「KIDZ REC」から早くも二枚目のコンピが届けられた。彼らの1stアルバムはもちろん、数々のリミックス・ワークに関しても、彼らが飛びぬけた存在であることを証明していると思う。今回の目玉はやはりTHE SHOESのヴォーカルの掛け合いが楽しいディスコ・トラックと、メキシコのガールズ・バンドQUIERO CLUBによるエレポップ・チューン。それにしても、エレクトロのコンピという括りにしては、様々な音色やリズムが収められている。本人達は多分もうその気などさらさらないんだろう。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
Single Collection
全33曲の歴代シングルが紡がれ、ASIAN KUNG-FU GENERATIONが日本のロック史に残してきた功績を改めて体感することができる、メジャー・デビュー20周年記念盤。再録された「遥か彼方」で幕を開け、地を這うようなイントロのベース・ラインがノスタルジアと高揚感を運んでくる。20年経っても歌い続けるバンドの熱量が確かな軌跡として反映されている一方で、リスナーは各楽曲の歌詞に登場する"君"に当時の自分や大切な人を投影させ、懐かしさに浸るだろう。暗いムードが漂う情勢や、やるせない日常からも目を逸らさず、今を生きて、愛を鳴らし続けてきたアジカン。これからも変わらない4人だけの音を世界中に響かせてほしい。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
宿縁
アジカン×アニメ"NARUTO-ナルト-"シリーズとしては、「ブラッドサーキュレーター」に続く3弾目。ここで"前世からの因縁"を意味する"宿縁"というキーワードを挙げたのは、今の自分の行動があとの世代に与える影響や人間のいい意味での変化について、後藤正文(Vo/Gt)が懲りずに希望を託しているからだと思う。王道ギター・ロック・チューンだが、コードがロング・トーンであることで降りしきる雨=現在の世界を思わせるのはリアルだ。また、後藤&喜多建介(Gt/Vo)の共作で喜多Voの「ウェザーリポート」は、近さを感じるミックスが離れていくふたりという珍しいテーマを自然に聴かせ、『サーフ ブンガク カマクラ』の続編という「日坂ダウンヒル」は、ローファイ・ヒップホップ調。各々今年のアジカンの動向を示唆しているのかも。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
出町柳パラレルユニバース
すでに後藤正文(Vo/Gt)がポッドキャストなどで開陳しているのでサブテキストとして書くが、このシングルの4曲目「柳小路パラレルユニバース」は、『サーフ ブンガク カマクラ』の"続きの駅"として作られていた曲だ。アジカンの青春を想起させる力みのないパワー・ポップが、森見登美彦作品の舞台である京都に移植されたのが、今回の表題曲「出町柳パラレルユニバース」というわけだ。こちらにはアウトロにサイケデリックなギター・フレーズが追加され、アニメ"四畳半タイムマシンブルース"の世界観も。WEEZERのカバーにはAAAMYYY(Tempalay)が参加、喜多建介(Gt/Vo)とのツイン・ヴォーカル(!)の「追浜フィーリンダウン」と、肩の力が抜けたアジカンの素が楽しい。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
プラネットフォークス
進化を続けるアジカンの10thアルバム。三船雅也(ROTH BART BARON)とのハーモニーが圧倒的な爽快感を生むリード曲や、切なくも温かいサウンドに乗せた美しい言葉が沁みる「フラワーズ」、ラップとの融合が新しい「星の夜、ひかりの街(feat. Rachel & OMSB)」、"胸の奥で歌ってよ"という言葉とともに壮大なコーラスが響く今のライヴ・シーンを映したような1曲「Be Alright」など、青春を彷彿させる初期楽曲の青さと、近年の洗練された円熟味が合わさった14曲が収録。アジカンらしさを核としながらも、多彩なアレンジやコラボで新たな広がりを見せている。また多様性やネット社会に切り込む歌詞も奥深い。この惑星に生きるすべての人にとっての明るい未来を祈る1枚。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
ダイアローグ / 触れたい 確かめたい
1年2ヶ月ぶりの新作は、両A面シングル。「ダイアローグ」も「触れたい 確かめたい」も、このコロナ禍による社会を映したような曲で、今改めて大事なものを突きつけられる感覚があるが、実は昨年行った欧州ツアーの際に、ロンドンでレコーディングをした曲だという。ダイアローグ=対話や、人や社会の礎になるものを童話のように、また詩的に描いた「ダイアローグ」。シンプルなメッセージが、細やかなディテールを含んだふくよかなギター・サウンドで織り成され、普遍的なダイナミズムを放つ。また「触れたい 確かめたい」では、塩塚モエカ(羊文学)がゲストVoで参加。後藤正文との歌のアンサンブルで、センチメンタルな記憶や残像を刺激する曲になった。またCD版のみリモート制作による「ネクスト」を収録。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
ホームタウン
3年半ぶりのオリジナル・アルバムは、シンプルなバンド・アンサンブルの魅力と底力が発揮されたパワー・ポップが満載。驚くのは、バンドのルーツのひとつでもあるWEEZERのRivers Cuomo(Vo/Gt)が2曲作曲していること。だが、Riversの曲も消化し、むしろバンドのDNAを感じさせながら、全体的にグッとBPMを落とし、各楽器の音の鳴りや音場の豊かさで全編に一貫性を持たせていることが、アルバムであることの意義を実感させる。表題曲や「ボーイズ&ガールズ」に代表される、ここからもう一度歩き出そうとする意志とそれを表現するサウンドの親和性を存分に味わいたい。ホリエアツシ(ストレイテナー/Vo/Gt/Pf)らが手掛けた曲を含むEPも合わせた15曲すべてをぜひ聴いてほしい。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
ボーイズ&ガールズ
「生者のマーチ」もそうだったが、今回の「ボーイズ&ガールズ」も徹底して、4人の音しか鳴っていない。それは立ち止まるとか振り返るとかではなく、歩きながら自分の中身を見つめるよう背中を押してくれる。情報量過多で"衝撃"という引っかき傷を作る音楽の真逆にあるのではなく、アジカンの新曲は自発的な発電を促しているのだ。サウンドはWEEZERなど初期の影響源を再解釈しているようでもあり、でも曖昧さはなく、ビートもグルーヴもリフもしっかり地に足をつけているのが新鮮。2曲目の「祝日」はシャッフルのリズムが珍しくアジカンを"男っぽいバンド"という形容で表したくなった。それはギター・アンサンブルの特異性にある。深呼吸して、しぶとく生きよう。そんな後藤正文(Vo/Gt)の声が聴こえるようだ。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
Re:Re:
2ndアルバム『ソルファ』収録時から12年。この再レコーディング版のイントロが鳴った瞬間、蘇ったのは"Wonder Future"ツアーの国際フォーラムでのライヴだった。そして、さらにそのあと、ヨーロッパや南米ツアーで確信した"楽曲は届くところには届いている"という思いの反映。細部のアレンジが更新されたことも、楽器の録り音ひとつひとつも、音が鳴る空間が著しくワイド・オープンになったことも、すべてが経験から得た気持ちを反映しているのだ。リスナーの年齢やアジカンと出会った時期によってこの曲の捉え方も違うだろう。個人的には、いよいよ閉塞感のどん詰まりにあった日本において、『ソルファ』は音楽で"それでも行くんだよ"というベクトルを指し示す作品だった。思えばアジカンは言い続けているのだ、そのことを。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
Right Now
行定勲監督の映画"ピンクとグレー"のために『Wonder Future』のツアー中という、多忙さの中で書き下ろされたのが今回の「Right Now」。一聴でアジカンとわかるリフと8ビート。映画の世界観にも通じる東京・渋谷界隈の情景や匂い、自分と他者の境界線の曖昧さと裏返しの自意識過剰。後半にガラッと曲調もテンポもキーも飛翔するように変化する展開が窓を大きく開けるような印象も。そしてこの構成も映画の内容とリンクしている。カップリングには『Wonder Future』のツアーからライヴ音源として「Eternal Sunshine / 永遠の陽光」、「深呼吸」、「Wonder Future / ワンダーフューチャー」の3曲を収録。2015年の経験を血肉にして2016年を走り出すアジカンが、新たな代表曲になり得る大きな一打を繰り出した。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
Wonder Future
ゴッチがブログに"震災後、2度目の人生を生きている心持ち"という意味のことをときどき書いているが、現実の音像、そして作品に昇華されたのが今作なのだと思う。シングル『Easter』同様、FOO FIGHTERSのプライベート・スタジオで全曲レコーディングされたこのアルバムの重量とソリッドさが矛盾なく存在するどでかい音像は、イヤフォンで聴いてもつま先まで痺れるようだ。まず肉体に訴えかけてくる。そしてもはや対岸の火事ではなくなった人間同士の断絶などの現実を冷静に描く歌詞の多さ。しかしアルバム・タイトルが示唆するように未来は"ワンダー・フューチャー"なのだ。楽観も絶望もない、励ましもセンチメントもない。ただ生きる意思を鳴らしたらこうなんだ、そんな潔さに満ちている。
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V.A.
NANO-MUGEN COMPILATION 2014
このコンピの充実度は毎年計り知れないが、今回はASIANKUNG-FU GENERATIONの新曲「スタンダード」を聴くだけでも相当、価値ある1枚。ゴッチ自身が"これは先の都知事選についての歌"と明言しているが、何も変わらないと諦めたら非難の対象と同化してしまう。愚直なまでに続けること、そしてバンドのイメージを引き受けるとはどういうことか?まで応えた1曲だ。文字数の半分をAKG新曲に費やしてしまったが、今年はユニコーンやスカパラなどベテランから、KANA-BOON、グッドモーニングアメリカら新鋭、くるりやストレイテナーらAKG同世代まで縦横無尽な出演者が揃うわけで、このコンピも自ずとその厚みや充実感を体感できる。お得感で言えばくるりの未音源化楽曲や、ストレイテナーの新曲収録も嬉しい。
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V.A.
Yes,We Love butchers〜Tribute to bloodthirsty butchers〜"The Last Match"
吉村秀樹が亡くなってから1年と1日目にリリースされるトリビュート盤第4弾。あがた森魚(ブッチャーズの射守矢や小松も参加)、the 原爆オナニーズらベテラン、ASIAN KUNG-FU GENERATIONやTHE BACK HORNといったシーンの中核を担う存在、+/−ら海外の盟友、それでも世界が続くならといった若手まで顔を揃えた今回は、シリーズの中でも最も吉村の影響の広範さを証明。ギター・サウンドとフィードバックだけで胸に熱いものがこみ上げるAKGやenvy、合成ボイスや読経のようなリズム感で再構築したASA-CHANG&巡礼や、ピアノをフィーチャーし、生死の狭間を行くようなサイケデリックな祈りの歌へ昇華したGREAT3など、バンド/アーティストがリスペクトの姿勢を究極まで研ぎ澄ましている。
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Gotch
Can't Be Forever Young
全曲メジャー・キー、生ドラムを使わない圧の少ないサウンド・プロダクションが、まず聴き手の構えた気分を解きほぐす。"まぁ座りなよ"とでも言われてる気分とでも言おうか。スクラッチが90sのUSインディーやローファイ感を想起させる「Wonderland/不思議の国」もあればオーソドックスなR&Rが新鮮なタイトル・チューンもあるし、ホリエアツシがギター、ピアノ、コーラスで参加した「Great Escape from Reality/偉大なる逃避行」はエクスペリメンタルでありつつ、潔く音を引いた聴感が心地よい。そしてアルバムのラストに配置された「Lost/喪失」が、アルバムの中にあることで、また違う聴こえ方をするのも興味深い。日常の中にある旅もどうしようもない諦念も怒りも、声高じゃない分、より細胞に染みわたる。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
フィードバックファイル2
シングルのカップリングやアルバム未収録曲の編集盤である『フィードバックファイル』第2弾。アルバムやシングルの表題が音楽的なイノベーションを前向きに背負う位置づけにあるとすれば、このシリーズは必然的に普遍的で無防備な楽曲が揃うことになるのではないだろうか。中でも今回、胸に深く刻まれるのは震災直後、やむにやまれぬ心情でゴッチが命を削りだして書いた曲。記号にしてはいけない3.11、アーカイヴできないあの頃の気持ちが否応なしに思い出される「ひかり」や、この2年のライヴの重要曲「夜を越えて」の存在感。また、昨年のハマスタ・ライヴ日に配信された新曲「ローリングストーン」「スローダウン」に窺える11年目への姿勢。移ろう日々の中でも常に携えていたい気持ちを呼び起こす名盤だ。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
ザ・レコーディング at NHK CR-509 Studio
1曲目の「遙か彼方」での太いベース・ラインが鳴った瞬間の臨場感たるや!メンバー4人での緊張感のあるテイクには、初期のナンバーが持つ心の底から奮い立つようなアジカンならではの音楽の駆動力が、今のアレンジで鳴らされている。また、三原重夫(Perc)、上田禎(Key/Gt)、岩崎愛(Cho)を迎えた7人編成での「新世紀のラブソング」など、オリジナル録音の再現ではない新たな解釈は、合奏の歓びが(もちろん、シビアさも含めて)横溢。奇しくも最新曲「今を生きて」のタイトルが象徴的だが、ライヴ・レコーディングとはまさにそれ。そしてその臨場感を削がず、美化せず、ただクオリティの高い音像として定着してくれたことに感謝したい。メンバーはもちろん、楽器やアンプやエフェクターの息遣いが聴こえる。
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NANO-MUGEN COMPILATION 2013
ASIAN KUNG-FU GENERATIONが主催するNANO-MUGEN CIRCUIT 2013に出演する全アーティストの楽曲を収録したコンピレーション・アルバムがリリース。アジカンの楽曲「Loser」は、BECKの同名曲の日本語カヴァーだ。歌詞は日本語訳ではなく、原曲が綴る"負け犬"を、後藤正文が2012年の日本版として新たに描いている。その中には"海辺で燃え続ける夢の切り札""膨張する正義"など、最初から最後まで意味深なワードが並ぶ。後藤のポエトリー・リーディング風のラップはそれを軽やかに届けるが、内にこもる怒りはBECKのそれを彷彿させる。全15アーティストの提示したい色が明瞭に出た楽曲たち。現代の日本に鳴り響く芯のある音楽を、この1枚で楽しめるはずだ。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
今を生きて
アルバム『ランドマーク』から約半年のインターバルでリリースされたシングルは、映画『横道世之介』の書き下ろし主題歌。長崎から上京したばかりのお人よしの大学生である主人公とそれを取り巻く青春物語である『横道世之介』ワールドに寄り添うあたたかいナンバーだ。喜びや哀しみが漂う日常的な風景が描かれた歌詞と、気張らず軽やかに鳴り響くサウンドは、人間が持っている自然体の力強さを感じさせる。後藤正文のファルセットは大切な人に優しく手を振るようなやわらかさで、聴いているこちらも自然と笑顔になっていた。"生きている"という事実を素直に喜びたくなる。タップ・ダンスのようにたくましく躍動的に耳を刺激するピアノの音色が印象的なc/w「ケモノノケモノ」も必聴。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
ランドマーク
3.11以降、社会的な発言や行動をとってきた後藤正文が放つ言語、そしてバンド・サウンドの現在が注目される本作は、まさにこの間、彼らが体験してきた逡巡や希望や疑問が、シンプルで純度の高い表現で結晶した力強い内容。浮遊感とトライヴァルなビートが交錯する「AとZ」、アジカンらしさを2012年にアップ・デートしたような「それでは、また明日」、後藤のスポークン・ワーズが諦観と希望を行き来する樣がリアルな「マシンガンと形容詞」後戻りできない事実を認めつつ、だからこそ日常の愛おしさが際立つ「アネモネの咲く春に」など全12曲。表現に正解も不正解もないが、今年発表される作品として、何かしらの感銘や反応をリスナーに起こす作品。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
マーチングバンド
鳴らす足音。息を吹き込み、力強く叩きながら、鳴らされる沢山の楽器。一歩ずつ前進する、前へ前へと突き進む姿を、行進する吹奏楽団と形容した本作は、迷ったけれど、苦しいけれど、それでも前へ進んでいこうと強く決意し歩み出した者の歌だ。そして今、後藤正文(Vo&Gt)が、どうあろうとしているのかがよく分かる。"希望を掲げよう""ささやかな光を"というように、希望を灯そうという想いが能動的な言葉たちから読み取れる。歩みを止め、躊躇することはいくらでも出来る、その迷いや弱さを消せぬことは認めた上で、"それでも僕らは息をしよう"と歌う。そうやって前進していく言葉たちは、一度も振り返らず、一度も後退しないまま、最後まで"行け"と想いを貫き通す。後藤の言葉、その伝えようとする想いは、僕らの心目がけて一歩踏み出した。
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V.A.
ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN COMPILATION 2011
アジカン企画&主催の夏フェス"NANO-MUGEN FES."も今回で9回目(ツアー形式だった「NANO-MUGEN CIRCUIT2010」を含めると10回目)。WEEZERやMANIC STREET PREACHERSをヘッドライナーに、BOOM BOOM SATELLITES、the HIATUS、若手注目バンドねごと、モーモールルギャバンなど、洋邦共に相変わらずの豪華ラインナップ。出演バンドの楽曲が1曲ずつ収録されているコンピレーション・アルバムは、今作で5作目。そして、今回収録されているアジカンの新曲は2曲。チャットモンチーの橋本絵莉子(Vo&Gt)を迎えた「All right part2」は、後藤と橋本の気だるい歌い方と熱が迸る歌詞のコントラストが鮮やかで、高揚感に溢れたギター・リフとメロディも力強く鳴り響く。ユーモラスなあいうえお作文、男性の言葉で歌う橋本の艶とレア感も思わずニヤついてしまう。東日本大震災時の東京を描いた「ひかり」は、人間の醜い部分や絶望感にも目を逸らさず、物語が淡々と綴られている。言葉をなぞる後藤の歌に込められた優しさと強さは、当時の東京を克明に呼び起こしてゆく。生きることが困難な時もあるだろう。だが"オーライ"と口ずさめば、ほんの少し救われる気がする。音楽の持つ力を信じたい――改めて強くそう思った。
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マジックディスク
Track.1「新世紀のラブソング」、Track.2「マジックディスク」で幕を開けるこのアルバムは、新しい時代をポップにしていこうという意志によって貫かれている。「新世紀のラブソング」や「迷子犬と雨のビート」でみせたように様々な新機軸がありながらも、従来のアジカン・サウンドがまた新たな次元に到達している。これまで以上に軽やかなフィーリングがとても新鮮だ。2000年代の閉塞感から抜け出し、新たな10年をどう塗り替えていくか。それは結局、個々の生活の中に、個々の思いの中にしかない。その意志の強さが徹頭徹尾貫かれる『マジックディスク』。音楽が持つ魔法の力をもう一度信じよう。きっと10年後にこのアルバムが2010年代の日本のポップ・ミュージックにとってターニング・ポイントのひとつになっているはずだ。
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ソラニン
4月に公開される映画『ソラニン』の主題歌となるニュー・シングル。昨年リリースされたシングル「新世紀のラブソング」は、これまでのアジカンの言語感覚をもう一歩推し進める形で新たなスタンダードを提示する挑戦的な曲だったが、今回はこれぞまさにアジカンと言うべき王道のスタイル。起承転結のはっきりした展開で、アジカンらしいフックの効いたメロディがドライヴしていく。今回は、『ソラニン』の原作者浅野いにおが手がけた歌詞にメロディをつけるというコラボレーションという形態をとっている。新機軸に挑むことと王道と呼べるスタイルで楽曲を更新していくことが両輪となって、アジカンというバンドをさらに前進させ続けるという事実を示す一曲。カップリングには、映画用に新たにミックスされた「ムスタング」を収録。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION
新世紀のラブソング
1年2ヶ月の創作活動を経た後にリリースされるアジカンのニュー・シングルは、二つのメイン・メロディが交錯し、歌うというよりは呟きを発する前半から、1オクターブを自在に操りながらも、朗々と力強いメッセージを発する後藤の歌が、曲を聴いた何時間後も頭に残って離れることがない。これまでのアジカンらしさは決して失われていないながらも、確実に新機軸を打ち出しており、まだまだ音楽に対する意欲が彼らの中で漲っていることを感じる。そしてそこには、様々なバンドが通過する迷走感は微塵もなく、ファンの期待に応えながらも新しい感動を投げかける、とっても素晴らしい曲なのだ。カップリングの「白に染めろ」も、力強さに満ち溢れたナンバーだ。12月からは全国ツアーが始まるが、新世紀を迎えた彼らの勇姿を、とくとこの目に焼き付けたい。
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Chara
Secret Garden
THE NOVEMBERSの参加などの事前情報でエッジーなサウンドが大半を占めるのでは?と想像していたが、いい意味でCharaはもっと大きな存在だった。それこそ名盤『Junior Sweet』のころから彼女の音楽を愛してやまない人にとって、R&B~ソウルやフォーク、エレクトロニカなどをCharaというオルタナティヴなフィルターを通すと、なんとも言えない彼女ならではのスタンダードになる、そんな穏やかさと強さが2015年版として更新されたアルバム。音と言葉と曲の空気感すべて涙が出そうな「スーパーセンチメンタル」、エレクトロ過ぎない生のグルーヴとの融合がエモーショナルなタイトル曲や、mabanua参加の「はちみつ」、素朴さとガレージ感が混ざった「ラッキーガール」など長く愛したい逸品。
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Chara
うたかた
Charaが輝いている。彼女の放つその光は、10代の少女が無意識に放つような一瞬の光ではない。アーティストとしての多彩なクリエイティヴィティ、洗練された女性としての色香、強い意思を歌声に込めることの出来るヴォーカリストとしての表現力の高さ、それら全てが透明な純度でもって極めて高い水準に達しようとしているのだ。"うたかた"という脆く儚いこのひと時のほとんどを、鍵盤とギターとヴォーカルのみで作り上げているというのも驚きである。ため息をつくような密やかな歌声は、豊かで鮮やかな色と、無限に広がる空へヴェールをかけるだけの包容力を持ち、オーロラのごときサウンド・スケープを描き出す。デビュー20周年目にして、女性として、アーティストとして、そしてヴォーカリストとして、Charaは満開の時を迎えた。
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FEEDER
Torpedo
UKのみならず日本でも高い人気を誇るFEEDERの、約2年半ぶり11作目となるオリジナル・アルバム。前作『Tallulah』では瑞々しいロック/ポップ路線を鳴らしていたが、コロナ禍以降に制作された楽曲を収めた本作では、重々しいディストーション・ギターが前面に打ち出されている。長尺曲のTrack.1を皮切りに、低重心なリフから美しくアンセミックに響き渡るコーラスへと展開し、ヘヴィネスと開放感の間を揺れ動く強力ナンバーを揃えた一方で、Grant Nicholasの歌声が映えるアコースティックな楽曲も収録。FEEDERらしいキャッチーさをしっかりと残しながら、初期から近年のスタイルをハイゲインでまとめ上げた本作は、最近ご無沙汰だというリスナーにこそおすすめしたい。
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FEEDER
All Bright Electric
メンバーであるGrant Nicholas(Vo/Gt)とTaka Hirose(Ba)がそれぞれに取り組んでいたバンド外活動を経て、前作『Generation Freakshow』から約4年ぶりにリリースした9作目のアルバム。美しいメロディと轟音で鳴るギターはFEEDERらしいと言えるものながら、そこに中期のTHE BEATLESを連想させる展開を加えた1曲目の「Universe Of Life」から奥行きがあるというか深みのあるアプローチの曲が並んでいる。ハンドクラップとともに跳ねるリズムが印象的なTrack.4「Paperweight」、どこかウェスタン風のTrack.6「Oh Mary」、FEEDER流のダンス・ナンバーと言ってみたいTrack.10「Holy Water」など、曲ごとに趣向を凝らした、日本盤ボーナス・トラックを含む全14曲は聴き応え満点だ。
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FEEDER
Generation Freakshow
昨年でデビューから15周年を迎えたFEEDERの通算8枚目のオリジナル・アルバムがついにリリース。ヘヴィなギター・サウンド、キャッチーなメロディ、温かみのあるアコースティック・サウンド、どんな曲調の曲にも自然に絡み合うヴォーカルGrantの歌声。そんな彼らの全ての魅力が今作に詰まっていると言っても過言ではない。全曲これぞまさにFEEDERだ! と叫びたくなるような要素が満載で、尚且つ新鮮味と勢いを感じられるのが嬉しい。東日本大震災を受けてチャリティー・シングルとしてリリースした「Side By Side」も本編最後に収録されており、もうすぐ1年経つ今聴くとまた違った深みがあって感慨深い。まだ一度も彼らの音楽に触れたことのない人への入門編としてもオススメできる快心作だ。
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FEEDER
Renegades
前作より2年ぶりとなるFEEDERの7thアルバム。兎に角、キャリア15年はダテじゃないということか。作品ごとによりシンプルになっていく彼らだが、今作もまた然り。現在主流のインディ・ポップ・サウンドとは間逆を行く、骨太なギター・ロックで、攻めの姿勢を貫いている。パワーとスピード感のあるヴォーカルとギターを主役に、エネルギッシュなドラムがスリリングかつ重厚な背景を描写する図式は、まさにギター・ロックの王道だが、展開の早い作品でありながらも、一節ごとに確実に聴かせるどっしりとした佇まいはさすがの一言。そんなFEEDER、なんと今年は2 枚のアルバム・リリースが決定しており、次回作は10月発売予定。その尽きぬ制作意欲は、この男臭い体育会系のテンションと、攻めのサウンドに、そのまま反映されている。
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Justin Courtney Pierre
In The Drink
2016年より無期限活動休止中のポップ・パンク・バンド MOTION CITY SOUNDTRACKのフロントマン、Justin Courtney Pierreが初のソロ・アルバムを古巣Epitaph Recordsからリリース。プロデューサーにバンド・メイトのJoshua Cain(Gt)を迎えた本作は、MCSの持ち味であったどこか懐かしく切ないメロディをしっかりと継承しながら、Justinの優しさと哀愁を帯びた歌声もさらに引き立った作品に仕上がっている。今回Justinはドラム以外の全パートを演奏しており、エモーショナルなギター・ワークのみならず、ベース・プレイも聴きどころ。MCSのファンはもちろん、まだ聴いたことがないという人にもおすすめだ。
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MOTION CITY SOUNDTRACK
Panic Stations
今年3月に無期限活動休止を発表し、現在ワールド・ワイド・ツアーを行っているMOTION CITY SOUNDTRACK。9月には日本でのファイナル・ジャパン・ツアーを控えているが、その前にアメリカで昨年秋に発売された6thアルバムに、2曲のボーナス・トラックを加え日本でのリリースが決定。ポップでシュールなモーグ・サウンドと爆裂なバンド・アンサンブルとの2枚刃と、おセンチ節全開のメロディとで、パンク~パワー・ポップ・ファンの心をこれでもかと掴んで泣かせた必殺技は、1ミリもブレることなくここにある。アルバムとしては久々の作品でもあるので、その健在ぶりがまた切なくもあるが。こうして大人ぶったりかしこまったりすることもなく、エヴァーグリーンなままで突き抜けているのは嬉しいところでもある。普遍の青春サウンドトラックだ。
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MOTION CITY SOUNDTRACK
Go
大の親日家としても知られる、アメリカのエモ/ポップ・パンク・バンドMOTION CITY SOUNDTRACKの2年ぶり5作目となるアルバムが完成。ミドル・テンポの曲がアルバム前半に並んでいるが、後半になるにつれて曲のテンポは上がっていき、彼らの初期からの持ち味である疾走感溢れるサウンドと切ないメロディの融合をしっかりと堪能できる。このバンドの肝でもあるJustin(Vo&Gt)の歌声は、今まで作品の中でも最も哀愁が漂っており、一見おとなしくなった印象を受けないこともないが、1本芯が通っていて優しさの中にも力強さを感じさせてくれる。7/15、16に横浜アリーナで開催されるASIAN KUNG-FU GENERATION主催のフェス"NANO-MUGEN FES.2012"にて2年半ぶりの来日が決定している。
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MOTION CITY SOUNDTRACK
My Dinosaur Life
彼らを男の子に例えるなら、一般的にかっこいいわけじゃないけど、優しくて、一緒にいると楽しくて、でも彼だけの世界に自分をあんまり入れてくれないから、ちょっと悔しくて、つい意地悪したくなっちゃうんだけど、なんだかほっとけない男の子。要するに強烈なインパクトとか、斬新なインスピレーションを与えてくれるわけじゃないんだけど、グッと切り込んでくるメロディがあって、なんだか無性に聴きたくなるっていうか。バンドにとっては4 枚目のフルアルバムであり、メジャー移籍第一弾でもある今作も、優しいんだけどほろ苦いメロディが詰まっています。最近の"エモ"バンドって全然ピンと来ないけど、WEEZERだけは別格で好きなんだよねっていう貴方にこそオススメしたい作品です。
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the HIATUS
Hands Of Gravity
これを待っていた!というファンにとっては、ついに!ということになるのかもしれないけど、その間、細美武士(Vo/Gt)がMONOEYESとしても精力的に活動していたことを考えると、あっという間だったようにも感じられる前作から2年半ぶりの新作。とても清々しいアルバムだ。ピアノやシンセサイザーのフレーズが印象的に使われ、曲によってはストリングスも加えてはいるけれど、奇をてらわずに5人のメンバーが奏でる抜き身のバンド・サウンドを、もうそのままとらえたという印象だ。メンバーは歴戦のミュージシャンたち。レコーディングでは迷いもためらいもなく、いつも以上に確信を持って音を鳴らしたに違いない。そのひとつひとつがエモーショナルなロック・ナンバーの数々に結実。全10曲40分という尺も潔い。
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the HIATUS
Keeper Of The Flame
聴く者の気持ちを鷲掴みにするアンセミックな歌と熱度満点のバンド・アンサンブルという意味では、the HIATUSらしさは変わらない。しかし、全編で鳴るシンセ・サウンドはバンドが辿りついた新たなサウンドスケープを印象づける。約2年4ヶ月ぶりとなる4作目のアルバム。新章の幕開けをアピールした『Horse Riding EP』で一気に高まった期待に応える、いや、期待を上回る作品を、彼らは完成させた。『A World Of Pandemonium』を聴いた時も驚かされたが、その時とはまた違う驚きが待っている。特徴的なシンセ・サウンドが1つの世界観を作り上げる中、ギター、ベース、ドラム、キーボードそれぞれが主張しあいながら多面的にアルバムの魅力を作り出している。焦燥感をはじめ、さまざまな感情を歌うメロディも多彩だ。個人的には温もりあるメロディから感じられる成熟に惹かれる。
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V.A.
ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN COMPILATION 2011
アジカン企画&主催の夏フェス"NANO-MUGEN FES."も今回で9回目(ツアー形式だった「NANO-MUGEN CIRCUIT2010」を含めると10回目)。WEEZERやMANIC STREET PREACHERSをヘッドライナーに、BOOM BOOM SATELLITES、the HIATUS、若手注目バンドねごと、モーモールルギャバンなど、洋邦共に相変わらずの豪華ラインナップ。出演バンドの楽曲が1曲ずつ収録されているコンピレーション・アルバムは、今作で5作目。そして、今回収録されているアジカンの新曲は2曲。チャットモンチーの橋本絵莉子(Vo&Gt)を迎えた「All right part2」は、後藤と橋本の気だるい歌い方と熱が迸る歌詞のコントラストが鮮やかで、高揚感に溢れたギター・リフとメロディも力強く鳴り響く。ユーモラスなあいうえお作文、男性の言葉で歌う橋本の艶とレア感も思わずニヤついてしまう。東日本大震災時の東京を描いた「ひかり」は、人間の醜い部分や絶望感にも目を逸らさず、物語が淡々と綴られている。言葉をなぞる後藤の歌に込められた優しさと強さは、当時の東京を克明に呼び起こしてゆく。生きることが困難な時もあるだろう。だが"オーライ"と口ずさめば、ほんの少し救われる気がする。音楽の持つ力を信じたい――改めて強くそう思った。
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ストレイテナー
Braver
昨年10月より、バンド結成20周年/メジャー・デビュー15周年のアニバーサリー・イヤーとして、リリースやツアーなど様々な形で精力的に発信してきたストレイテナー。そんな彼らが、7月より放送開始したTVアニメ"アンゴルモア元寇合戦記"のOPテーマを書き下ろした。その名も"Braver"。大陸の覇者であるモンゴル帝国の襲来に立ち向かう、対馬の兵士を描いた物語に相応しく、前向きで力強いナンバーだ。エモーショナルなピアノの旋律からは、根底にある悲哀や乗り越えてきた涙が見えるし、ズシリとくるリズム・パートは歩みを止めない勇気、あるいは命の音か。ホリエアツシ(Vo/Gt/Pf)が長崎出身ということもあり、同作と自身のバンドとしての闘いを重ね合わせた、その絶妙な化学反応が深い世界観を示している。
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ストレイテナー
Future Soundtrack
結成20周年、メジャー・デビュー15周年、現在の4人になって10年。閉塞感や同調圧力に押しつぶされそうな現在に、ニヒリズムの欠片もなく、人間の心根にある愛を呼び覚ますような作品を完成させたことに感謝したい。序盤、スローなBPMと選び抜かれた少ない音数の「Future Dance」、歌詞の符割りやビートにダブステップからのリファレンスを感じる「タイムリープ」などで新鮮なリズムへのアプローチを実感。暖かくて身近な恋愛や、他者への感情が瑞々しい「Boy Friend」、秦 基博との共作「灯り」や「もうすぐきみの名前を呼ぶ」の心洗われる響きも、今の彼らだからリラックスして表現できる内容なのかもしれない。キャリアを重ねるほど音楽的な自由を獲得し柔軟になる。日本のバンドが切り拓く新境地。
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V.A.
PAUSE~STRAIGHTENER Tribute Album~
すでにiTunesチャート1位を獲得するなど、各所で高い評価を得ている本作。ASIANKUNG-FU GENERATION、ACIDMAN、THE BACK HORN、MONOEYESら、同世代で約20年をともに戦い抜いてきたバンドはオリジナルに近いアレンジで消化。また後輩であるgo!go!vanillasは定番曲「KILLER TUNE」をカントリー&ロカなニュアンスでガラッと変貌させ、原曲の持つ色気をヴォーカルの牧 達弥が表現しているのが頼もしいし、My Hair is Badもこれまた定番曲「REMINDER」のBPMを高速化し、Aメロの歌詞に椎木知仁(Gt/Vo)お得意の吐き出すような言葉の弾丸を歌詞として追加し、成立させているのも見事。テナーのファンであるほど、参加者の愛情を感じられる素晴らしい解釈の集合体だ。
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ストレイテナー
COLD DISC
結成18年目を迎えるストレイテナー、シングル4曲を含めた9枚目。アコースティック・アルバム、ベスト盤を経た前作『Behind The Scene』を踏まえ、辿り着いた今作は、"どんなアプローチでも自分の音楽になる"という自負を携えた、闇や悩みのない快活な曲が揃った。「原色」、「シーグラス」の冒頭2曲に代表される"ホリエ印"とも言える地底から突き上げるようなメロディには、現体制になって初のアルバムである『NEXUS』(2009年リリース)を思わせる全方位に向けた強度がある。一方で現代ディスコ・サウンドのフォーマットに則った「Alternative Dancer」や、ラストの「覚星」ではチルウェイヴ/ドリーム・ポップへの視座を見せるなど、新たな一面も十分だが、すべて日本のロック・バンドとして耐久性のあるサウンドへ帰着させている点が頼もしい。
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ストレイテナー
Behind The Scene
幕開きから新たなフェイズに思いっきり覚醒させられる。"悲しくも美しい世界"から"クソったれ新世界"(「Asshole New World」)の中をタフに生きる今のストレイテナーの狼煙が上がる。そして高いスキルとアンサンブルを高め、研ぎ澄ませながらも難解さを纏わないのはこのバンドの意志とも受け取れる。パッと聴き90年代から続くオルタナティヴ・バンドのベーシックなコード感やアレンジでありながら、そこここに未来を感じさせる高等戦術こそがストレイテナーの本懐なのだろう。「The World Record」など序盤で疾走し、架空の都市にワープするような曲群を経て、ホリエアツシのメロディのイマジネーションが際立つ「翌る日のピエロ」など聴き手の深いところへ降りてゆく楽曲まで。豊富になった語彙が紡ぐSF的な世界観にも注目。
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V.A.
NANO-MUGEN COMPILATION 2014
このコンピの充実度は毎年計り知れないが、今回はASIANKUNG-FU GENERATIONの新曲「スタンダード」を聴くだけでも相当、価値ある1枚。ゴッチ自身が"これは先の都知事選についての歌"と明言しているが、何も変わらないと諦めたら非難の対象と同化してしまう。愚直なまでに続けること、そしてバンドのイメージを引き受けるとはどういうことか?まで応えた1曲だ。文字数の半分をAKG新曲に費やしてしまったが、今年はユニコーンやスカパラなどベテランから、KANA-BOON、グッドモーニングアメリカら新鋭、くるりやストレイテナーらAKG同世代まで縦横無尽な出演者が揃うわけで、このコンピも自ずとその厚みや充実感を体感できる。お得感で言えばくるりの未音源化楽曲や、ストレイテナーの新曲収録も嬉しい。
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ストレイテナー
ETERNAL ROCK BAND -21st CENTURY ROCK BAND TOUR 2013-
2013年にメジャー・デビュー10周年を記念して開催された47都道府県ツアー"21st CENTURY ROCK BAND TOUR"のライヴ&ドキュメンタリーDVD。メンバーが撮影した映像も多く含まれ、約7ヶ月に渡る全52公演の様子が2枚のディスクで堪能できる。ライヴ映像だけでなく楽屋やその土地土地での観光の様子、ツアーの合間に行われたMV撮影の様子なども収録しており、見ている側もバンドのクルーになり共に旅をしているような感覚だ。セミ・ファイナル新木場STUDIO COASTでの選りすぐりのライヴ映像は、熟練した硬派なパフォーマンスに魅了される。日本全国どの箇所でも4人を迎えたのは、満面の笑みのファンたち。バンドが強く愛され続けていることを再確認した。
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ストレイテナー
Resplendent
デビュー10周年の全都道府県ツアーを折り返したストレイテナーから届いた新しい作品には、タイトルが意味する"輝き、まばゆさ"を、2013年の今、解釈した音像やテーマが溢れている。ギター・リフとベース・ラインがチェイスするイントロが、旅の最中にいるような「シンデレラソング」。未だ真夏の季節にあって厳冬の風に向かうような音像が彼ららしい。他にもテナー節炸裂なアンサンブルに、間接的な表現だが、まだ何も解決していない3.11以降の現実をなきものにしようとする風潮への怒りが滲む「SCARLET STARLET」、ホリエのトーキング・スタイルのヴォーカルや日向のスラップも新しい骨組みで構築され、架空の民族のトライヴァル・ミュージックを想起させる「BLACK DYED」など全5曲。タフに目を開けて空想するテナーの新境地。
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ストレイテナー
SOFT
ストレイテナー初となるアコースティック・アルバム。2012年3月に行ったライヴ・レコーディング楽曲に加え、スタジオ録音の楽曲を収録している。テナーをずっと聴き続けてきたコアなファンはもちろん、そうではないライトなリスナーにも聴きやすいシンプルなアレンジに仕上がっている。アコースティックになって更に際立つのはやはり透き通って伸びやかなホリエアツシの歌声だ。わざわざ素晴らしい彼の声については特記しなくてもとも思うのだが、やっぱり聴いてしまったら書かずにはいられない。リリース順に並べられた楽曲。最前線で活動し続けてきたバンドだからこそのライヴ・レコーディングとは思えないほどのクオリティ。デビュー10周年を目前にして築き上げられた、もう1つのテナーの歴史を楽しんでほしい。
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チャットモンチー
誕生
7枚目のオリジナルにして、ラスト・アルバム。2017年のふたり体制でのツアーで見せた、生のギターやパーカッション、キーボードと、自由な発想の打ち込みや背景の音色が作り出す世界観も、やはりチャットモンチーでしかないという、首尾一貫した"スタイルありきではない"彼女たちの音楽が証明されている。2018年の今のオルタナティヴ・ロックと呼びたい「the key」のソリッドさと浮遊感がない交ぜになった感触。DJみそしるとMCごはんとのコラボでは野心や希望を抱いた女の子の葛藤や成長=チャット自身も包み込むような大きな愛情が印象的だし、高橋久美子の歌詞がふたりに宛てた手紙のような「砂鉄」もいい意味で今作ならではだろう。最後まで誰とも違うオリジネーターだったチャットにただただ脱帽。
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V.A. (チャットモンチー)
CHATMONCHY Tribute ~My CHATMONCHY~
今年7月に活動を"完結"させるチャットモンチー、初のトリビュート・アルバム。メンバーとスタッフがオファーした14組と、一般公募で選出された2組が参加。中でもR&Rの激情に愛を込めた忘れらんねえよとギターウルフ、「初日の出」を完全に再構築したPeople In The Box、暴動こと宮藤官九郎が曲中のコントを書き下ろしたグループ魂による「恋愛スピリッツ」の振り切り方は出色。女性陣もストレートにアレンジしたHump Backから、エレクトロニックな浮遊感と冴えたギター・リフで有名曲「シャングリラ」に挑んだねごとの気概も素晴らしいし、オリジナル曲に聴こえるほど自然なカバーを聴かせるきのこ帝国の「染まるよ」もいい。類は友を呼ぶというか、堂々と自身の音楽を鳴らす面々が揃った。
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チャットモンチー
Magical Fiction
チャットモンチー19枚目のシングル、そして2017年第1弾リリースは、ミニ・アルバムに相当するほど濃い内容だ。チャットには珍しい曲先で作られたTrack.1「Magical Fiction」は、80年代ディスコや、その元になるモータウン・ソウル的な跳ねるビートが特徴的。生きていれば起こりうる悲しみや後悔にさよならを告げるマジカルなフィクションの必要性が、曲の明るさと切ない対比を描きながら、曲としてひとつになる新しいアプローチが最大の聴きどころ。Track.2「ほとんどチョコレート」でのエレクトロ・サウンドと、キュートな中にもタフになったふたりが感じられる歌詞もいい。また、ウルフルズのトリビュート盤でも話題の「かわいいひと」のカバー、初期の名曲「やさしさ」のsébuhirokoリミックスも収録している。
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チャットモンチー
majority blues / 消えない星
ローファイでブルージーなギターがなんとも言えない。これは橋本絵莉子が感じていたバンドを始めたころの心情、そしてチャットモンチーとして上京したころの心情が、決して攻める一方じゃなかったことを今、表現している楽曲なのだと感じた「majority blues」。自分の中の多数派を信じてやるしかない、そうして進んできた彼女のアーティストとしての信念がこれまでになく表明されている。そして映画"アズミ・ハルコは行方不明"主題歌の「消えない星」は、福岡晃子の書く歌詞がチャットらしい愛することの表現としても、映画の印象を前向きなものに変える装置としても両立する仕上がりに。また、「とまらん」は地元の友達に向けて歌うような阿波弁満載の歌詞と軽快なテンポのなかで、生きていくことの輝きに触れさせてくれる。
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チャットモンチー
共鳴
チャットモンチーというバンドの自由度と、今、音楽をやるとはどういうことなのか?の両方が感じられる、いい意味でアグレッシヴな快作が誕生。乙女団(世武裕子、北野愛子)による女性の業すら感じさせる歌詞、ピアノも映えるミディアムの「毒の花」と、男陣(恒岡章、下村亮介)によるアブストラクトな面も感じさせる演奏に乗る、人間の本質を表現する「私が証」。この2曲の対照がアルバムの太い柱になりながら、80年代の松田聖子ばりのアイドル・ポップを聴かせる「最後の果実」や、作家の西加奈子が歌詞を手がけたオーガニックな味わいの「例えば、」など、ジャンルにこだわることなく、今の彼女たちの女性、人間、音楽家としての表現欲を余すことなく具体化している。その勇気や喜びに圧倒される全12曲。
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チャットモンチー
ときめき / 隣の女
チャットモンチーのふたりに世武裕子(Pf/Syn)と北野愛子(Dr)が参加したいわゆる女子チーム"乙女団"ならではの新しい世界観が広がる両A面シングル。「ときめき」は世武のピアノが牽引するバラード。女性心理のちょっとした怖さや潔さが初期の名曲「染まるよ」を想起させる恋愛ソングのリアリティ満載。対照的にギター・リフとリズム・チェンジがソリッドな印象の「隣の女」は忙しさにかまけて実は寂しいイマドキの女の子の像が浮かぶ。そのちょっとしたトゲは身につまされる同性のリスナーも多そうだ。加えてカップリングにはナカコーことKoji Nakamuraのリミックスで橋本のヴォーカルと歌詞が圧倒的に刺さる「Last Love Letter」を収録。同リミックスもピアノが印象的でトータリティのある1枚に。
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チャットモンチー
こころとあたま / いたちごっこ
橋本絵莉子のメロディと歌が軸にありつつ、圧倒的に音圧も疾走感もレンジが広がった「こころとあたま」。特にサウンドとして新しい下村亮介のアナログ・シンセもグルーヴを生み出してこそいるものの、チャットモンチーらしさの中に溶け込んでいるのが聴いていて心地よい。一転、牧歌的なピアノの軽快さが印象的な「いたちごっこ」。それでいて巷に溢れるテンプレな音楽と、音楽を奏でる場所として自分が選んだこの場所=東京で生きることをソリッドな言葉で表現しているのが中々に強かだ。2人体制のときの無敵感とはまた違う、もっと鋭く、さらに音楽的なチャットモンチーがここにいる。カップリングにはライヴの登場SEとしても人気のgroup_inouのミックスによる「変身(GLIDER MIX)」も収録。
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チャットモンチー
ハテナ/夢みたいだ
チャットモンチー今年3作目となる両A面シングルは、トップ・ギアのまま変速不要とでも言わんばかりにダーティーなギターを轟かせ疾走する「ハテナ」と、彼女らがライヴSEとして使用しているMATES OF STATEの「Proofs」に日本語詞をつけた「夢みたいだ」を収録。荒々しくソリッドなバンド・アンサンブルに乗せて“人間はめんどくさい”と言葉を思い切り投下していく橋本のヴォーカルは史上最高の純度と強度をもって響く。「夢みたいだ」では橋本のヴォーカルとギターに沿い、「ハテナ」では前へ攻めて出る福岡のドラム・プレイ/コーラスも楽曲をチャットモンチー色に染め上げる個性を放っている。“ハテナに答えなんてない/生まれた時から”という燦然たる答えを掲げ、“Chatmonchy has come, again!”と高らかに鳴らす祝音だ。
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