Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

Skream! 公式X Skream! 公式YouTube Skream! 公式アプリ

INTERVIEW

Japanese

ヒゲドライVAN×ナカヤマシンペイ

2016年07月号掲載

いいね!

この組み合わせに"?"なリスナーも多いことだろう。かたやストレイテナー/another sunnydayのナカヤマシンペイ、かたやピコピコ系哀愁ロック・バンドと称されるヒゲドライVANである。すでに3月には対バンも果たし、親交を深めつつある両者に、ヒゲドライVANのニュー・ミニ・アルバム『インターネット・ノイローゼ』のリリース・タイミングでクロス・トークをオファー。話はほとんどヒゲドライVANのバンドお悩み相談に!? 彼らならずとも世のバンドマンは大きく頷けるやり取りになってます!

ヒゲドライVAN:ピコピコ/シンゴ(Vo) 社長(Gt) カズマ(Ba) 絢人(Dr)
ナカヤマシンペイ インタビュアー:石角 友香 Photo by 川村 隼也

-そもそもどっちからどういうアプローチをしたんですか?

ナカヤマ:アプローチしたのはこっち側で。another sunnyday(以下:アナサニ)が下北沢でリハをする前に僕がヴィレッジヴァンガードに寄ったら『Kiss me EP』(2014年リリースの1stミニ・アルバム)が、店内に爆音で流れていたんです。で、"おわ、なんかかっこいいじゃん"と思ってその場で買って、リハスタでかけて、うちのヴォーカルの伊藤(文暁)に"見ろ、歌詞なんてもうこれでいいんだ!"って。

一同:(爆笑)

ナカヤマ:いつかこのバンドと対バンしたいと言ってたら、先日の我々の企画(※3月23日下北沢ERAにて開催のanother sunnyday × ERA presents"グッドメロディーな1日♪")に伊藤がヒゲドライVANさんを呼んでくれてた、というのがファースト・コンタクトです。

-そういうことがヒゲドライVANの耳に入ったのはいつなんですか?

シンゴ:ラジオで自分たちの曲をかけてくださったことを、同じ長崎出身の三回転とひとひねりって仲良いバンドが教えてくれて。

-ナカヤマさんは何に一番惹かれたんですか?

ナカヤマ:メロディがとにかく良くて。でも"ヒゲドライVAN"って言われても"はて? どこのバンドだろう。でもクボタ(マサヒコ/ex-BEAT CRUSADERS)さんがやってる(※今作の帯にコメントを提供している)から、名前があるバンドなのかな?"って、そのときはまったくわからなかったんです。あとで調べたら、メンバー各々が活動されてる方たちで、"ヒゲドライバー"っていう別名義ではすごい人気があるみたいだぞっていう感じで。だから最初はバンドとソロの違いもまったくわからず、単純に楽曲で惹かれていたんです。それこそクボタさんがコメントしてたように"こんなビークルの正統な派生バンドって久々に聴いたな"と思って。

シンゴ:あぁ、なるほど。そういうイメージでした?

ナカヤマ:ギター・ロックだけど、過剰にピコピコ鳴ってる音楽をビークル以来、久々に聴いた感じがしていて。特にキャッチーなメロでバンド感あるけど、どこかしら歌謡的なメロディを思わせるっていうのも、やっぱ日高(央/THE STARBEMS / ex-BEAT CRUSADERS)さんに近いなと思って。似て非なるものを今作で特に感じましたね。

シンゴ:ありがとうございます。でも(アナサニに)対バンで呼んでいただいたときはビビりまくっていて。最初は、"アナサニからライヴ呼ばれてる"って聞いて我々ちょっとポカーンって感じだったんですよ。で、よく見たら"あれ? これやべぇバンドじゃね? シンペイさん、あれ? シンペイさんいる"と。だから、あのときのライヴは"これコケたらやばい"って、みんな結構気合入れて練習しましたね。

社長:あそこに出させてもらったおかげで、バンドとしてちょっとステップアップできたかなっていうのはありましたね。

ナカヤマ:僕らからしたら、どういうシーンでやってるバンドなのかわからなくて。インターネットのシーンとかって、いわゆる僕らのようなロキノン系とか言われる人たちとちょっと違うシーンだと思ってて、その中で人気があるようなところでやってる人たちなんだろうな、と勝手に思い込んでました。だからヒゲドライVANからしたら違う畑で呼ばれたって思ってるんじゃないかなって、気にしてたんですけど、"あ、でもそういうシーンでやってるわけでもないのか。がっつりこっち畑なんだ"ってことを探り探り知っていったという状況ですね。

シンゴ:そうなんです。一応、ヒゲドライバーとしてやってたのは、それこそインターネットとかが主戦場で、バンドを始めたのはそのシーンから出るっていう目的もあったんです。

ナカヤマ:こっちからしたら、もともと全然違うところで実績を積み上げてきた人っていう認識なんだよね。だから恐縮されるのはどうなんだ?と。

シンゴ:いや、バンドを結成して2年経つんですけど、まだほんと新人なので、声を掛けていただいて本当にありがとうございました(笑)。"これから仲良くしてください"っていうスタンスでいるので。