Japanese
2019.08.03
"ジャイガ-OSAKA GIGANTIC ROCK FES 2019-"
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"ジャイガ-OSAKA GIGANTIC ROCK FES 2019-"
8月3日(土)舞洲スポーツアイランド太陽の広場"ジャイガ"特設会場
OPEN 9:30 / START 11:00 ※20:30終演予定
出演:UVERworld / KEYTALK / Xmas Eileen / KEMURI / Survive Said The Prophet / SHANK / Def Tech / Nothing's Carved In Stone / PassCode / BLUE ENCOUNT / LAID BACK OCEAN / locofrank / LONGMAN / キタニタツヤ(オープニング・アクト)
■タイムテーブル
[チケット]
1日券:大人 ¥7,900 / 小学生 ¥4,000
2日券:大人 ¥15,000 / 小学生 ¥8,000
■一般発売:6月9日(土)10:00~
公式サイト:https://www.giga-osaka.com/
VENUE INFORMATION
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インディーズ時代以来のミニ・アルバムという形態にエネルギーが凝縮されている。シリアスなメッセージとラウド/エモと評していいようなサウンドの1曲目「PREDATOR」で、まず今のブルエンがトレンドより己の意思表示を尊重していることは自明だし、メディアやSNSに翻弄される現代の我々の息苦しさを切り取る「#YOLO」もなかなかシリアスでタフだ。しかし、そのシリアスさは嘆きではなく現実をひっくり返そうとするガキっぽい笑顔も秘めている。そこが結成15周年、メジャー・デビュー5周年の今、4人が獲得した強さだ。これまでのブルエン節と言えるビート感や歌詞の世界観を持つ「ハウリングダイバー」や「幻聴」、そして2019年のライヴを観るならマストな「アンコール」まで、最強の解像度だ。
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BLUE ENCOUNTというバンドの音楽的な懐の広さと、プレイヤーとしてのスキルやアレンジ力の高さをようやくアルバム単位で痛快なぐらいに表明してくれた! と、思わず笑いたくなる全14曲。疾走感溢れる序盤のナンバーも、速さの質感が「灯せ」と「RUN」と「コンパス」ではそれぞれ違う。ミクスチャーを2018年的にアップデートした感のある中盤も「...FEEL ?」と「ハンプティダンプティ」ではグルーヴのタイプが異なり、1曲1曲、4人が楽しんで追求した痕跡がそのままスカッと形になっている印象なのだ。また、ブルエンの新機軸と言えるシビアな世界を描いた歌詞と、どこかインディー・ロック的なアレンジの「虹」、終盤の一連のラヴ・ソングも驚くほど新鮮。図太さの意味が更新される作品だ。
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ラテンを感じるお囃子ビートから四つ打ち、サウンドの質感はラウド/エモ、そして田邊駿一のヴォーカルはR&Bシンガー・マナーやラップも飲み込んだバウンシーなもの。加えてアウトロには少々EDMのピースまで聴こえてくる。遊び心満載で、それこそ歌詞の一節のように"やんちゃに自分(おのれ)奏で"た、痛快極まりないシングル表題曲である。c/wには夏フェスでのキラー・チューンとして記憶に新しいファストなナンバー「SUMMER DIVE」、ぐっとシンプルなアンサンブルと鼓動のような3連のリフが壮大なロック・バラード「らしく」の2曲が収録され、このシングルの重要性をより際立たせている。戦うべき相手、超えていく作品は過去の自分。ブルエンの表現の深度を表す1枚だ。
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TOUR2017 break "THE END" Makuhari Messe 20170320
ブルエン初の単独幕張メッセ公演の完全映像化作品。この日、その場にいたのだが、映像にメッセージを託したシリアスな「THE END」のオープニングや、これまでと違う演出に目を凝らすファンの表情にもブルエンのニュー・フェーズを再確認して瞠目。メッセをライヴハウス化するアドレナリン大放出のアッパー・チューンはもはや鉄板として、あのキャパの観客が息を詰めて集中する「さよなら」、これまでなら田邊駿一(Vo/Gt)がMCで滔々と思いを語っていた「city」前を言葉以上に刺さる映像で表現したことなど、まさにこのツアーの目標であり真意である、過去や貼りついたイメージを"終わらせる"数々の挑戦が詳細に見られることの意義は大きい。しかも4人は終始笑顔。それも単に無邪気なだけじゃない、バンドの生き残りを賭けた意志が窺える笑顔だ。
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さよなら
ドラマ"THE LAST COP/ラストコップ"に書き下ろした「LAST HERO」とは一転して、聴かせるバラードを映画"ラストコップ THE MOVIE"の主題歌として作り上げたブルエン。出会ったすべての人は必然があり、そのことに対する感謝が飾らない言葉で記された、今、ライヴでもひとつのハイライトを形成しているのがTrack.1の「さよなら」。アコースティックなアレンジも堂々とモノにしているあたりに今の4人の胆力を感じる。カップリングのTrack.2「Wake Me Up」はメンバーのソロ回しもライヴさながらの迫力で、Track.3の「The Chicken Song」は初めて江口雄也(Gt)が作詞作曲を手掛けた理屈抜きに楽しめるストレートなポップ・パンク。曲調は違えど、BLUE ENCOUNTの素直なキャラが滲み出た3曲だ。
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THE END
灯した小さな火を守るような切々とした歌い出しから、その火を聖火台に着火するような展開で聴かせるアルバムのタイトル・チューン「THE END」で、冒頭からこの作品のモチベーションに突き動かされることになる。立て続けにキャリア最強のエモ/ラウド系な「HEART」で腹の底から揺さぶられ、2016年のシングル4作の配置の完璧さにも唸る。また、情景が浮かぶリアリティ満載のラヴ・ソング「涙」、「LOVE」や、ティーンエイジャーの気持ちに戻れる「GO!!」、「スクールクラップ」のブロックも痛快。また、紆余曲折続きの泣けるブルエン・ヒストリーをヒップホップ調のトラックに乗せた「city」は、さりげないが自然と感情が揺さぶられる。最も注目を集める今、露骨すぎるほど率直なアルバムを作ったブルエンに拍手を。
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BLUE ENCOUNT
LAST HERO
ラウド/エモ寄りの楽曲も今のBLUE ENCOUNTが鳴らせば、もはやジャンルというより曲の純粋な強度で幅広いリスナーに届くことを証明するような表題曲「LAST HERO」。世界や他人のせいじゃなく、限界を超えていくのはお前次第――まさに田邊駿一(Vo/Gt)がライヴのMCで表明する覚悟と同質のテンションが宿る曲だ。初回生産限定盤のカップリングにはまっすぐに頂上を目指せと歌う「WINNER」、知る人ぞ知るインディーズ時代からの人気曲「夢花火」のピアノ&ストリングス・バージョンも収録。通常盤のカップリングには早くも武道館公演で披露された「ANSWER」と「YOU」のライヴ音源を収録。特にストリングスとコラボした「YOU」の田邊のヴォーカルに思わず息を呑む、武道館公演のひとつのハイライトと言えるだろう。
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BLUE ENCOUNT
映像で学ぶ!はじめてのブルーエンカウント
いよいよ10月9日の日本武道館公演を目前に控え、ブルエンのライヴ未体験者にも、その本質が伝わる選りすぐりのライヴ映像集がドロップ。古くは2013年の渋谷O-WEST公演から、まだ記憶に新しい6月の新木場STUDIO COAST公演まで、主なワンマン・ライヴから現在のライヴでの代表曲がスピーディな編集でコンパイルされている。ユニークなのは時系列での並びでないこと、そしてあくまでも演奏シーンにこだわった内容ということ。つまり田邊駿一(Vo/Gt)お馴染みのロングMCは現場でしか見られないということだ。しかし、時折挟まれるファンの感極まった表情や、ステージ上のメンバー以上に熱く歌う表情などが、ブルエンのライヴを雄弁に語る。"この空間に参加したい"、そんな渇望を生むリアルな映像だ。
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BLUE ENCOUNT
だいじょうぶ
結成したばかりのバンドのような爆発力と、実はその疾走感の裏に結成からの13年分のスキルがぎっしり詰め込まれた「だいじょうぶ」。歌始まりの"あなたを待ってた/ぼくらは待ってた"から無性に走り出したくなるし、全面的にあなたの存在意義を肯定する田邊のヴォーカルも演奏も、すべてが歌い叫んでいる。2016年の今だからこそ録れた必然のテイクと言えるだろう。カップリングもスキルと熱量が見事に同居。Track.2「S.O.B」は激しいリズム・チェンジや、シーンがガラッと変わる怒涛の1曲。粘着質な歌の主人公のパラノイアックな精神状態をそのまま凝縮したような絶叫マシン級ナンバー。Track.3は笑顔でジャンプする光景が目に浮かぶショート・チューン「GO!!」。武道館ライヴの山場にセットされそうな記念碑的な曲揃い。
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Survivor
早くも4作目となるシングルは、アニメ"機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ"のオープニング・テーマ。アニメが描く、前世代の悪しき遺物を若い世代が覆していくというストーリーが、ラクな道のりではなかったバンド活動を経て、しかし共にいるファンや仲間と固い意志で結びつき、各々の毎日を戦う、そんな彼らのイメージと恐ろしくリンクする。パッと聴きはストレートなサウンドだが、16ビートの様々な解釈、Cメロに乗る"生きて生きて生きて/友を守るその手は/人類史上最強の武器だろ?"のカタルシスは圧倒的。また、対照的に生のドラムを取り込んで縦にきっちり揃えたビート感が2ビートでありつつ、クールなイメージを喚起する、カップリングの「HOPE」も、新しいチャレンジとして聴き逃せない。
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BLUE ENCOUNT
はじまり
"第94回全国高校サッカー選手権大会"の応援歌のために書き下ろした「はじまり」は"確かに僕たちはあの場所に居た"という田邊のヴォーカルから回想するスタイルを持つ、自分自身の苦い10代の思いを含んだリアルな歌だ。求心力を増してきたタイミングで大きなグルーヴを持つバラードにチャレンジしていることも聴きどころで、しかも彼らのエモい部分を損なうことのないアレンジに成功。一転、バンド活動を続ける中で受ける必ずしもポジティヴなことばかりではない言葉から生まれる感情を変幻自在なファスト・チューンに落とし込んだ「パラノイア」が好対照。加えて初回生産限定盤には「もっと光を」、「DAY×DAY」など、ここ2年のライヴ・テイクを10曲収録したDISC2が付属。
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BLUE ENCOUNT
≒
クソったれなのは世の中なのか自分なのか......悩む"みんなの隣"で歌うブルエンが、悲しみを突破する手法としてハードなマイナー・チューン以外の表現力もアップデートし、メジャー初のフル・アルバムに着地。歓喜に溢れたアルバムに仕上がった。まずは生きることを楽しもうぜと言わんばかりの痛快な「KICKASS」に始まり、おなじみの「DAY×DAY」のスリリングな展開を経て、アルバム曲「TAKEN」の高速ビート、一転してこれまでにないオーソドックスなバラード「EVE」、再び緩急のツボを押しまくる既発曲「MEMENTO」「ロストジンクス」でテンションを上げ、ポップな新曲「SMILE」を経ての「もっと光を」という山あり谷ありの11曲。あらゆる感情にコミットし得るキャラクターと真心の籠もった曲が揃う。
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BLUE ENCOUNT
DAY×DAY
ブルエンのメジャー第2弾シングルは、すでにオンエアされて話題の人気アニメ"銀魂゜"のオープニング・テーマ。TVサイズでのサビ始まりとはまた違う、孤独を抱えつつ飛び出したい衝動を抱えた主人公の心象にリンクしていくようなAメロ、Bメロ、そして目の前の光景がパッと開けるような転調するサビの突破力が快感だ。中間部には田邊のラップとミクスチャー系のアレンジも聴ける、スピーディでありながら起伏のある展開も楽しめる1曲。全編日本語詞における躊躇のなさも、さらに高まってきた印象だ。もう1曲の「AI」はライヴ・バンド、ブルエンのこれからがさらに期待できるスケール感とソリッドさを兼ね備え、ひたすら頂点に向けて全力で疾走する演奏の熱量に巻き込まれたい。
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BLUE ENCOUNT
もっと光を
爆発するサビへの最短にして最良の歌始まり。1度耳にすればほぼ自動的に"もっと光を"というサビが脳内ループする。それだけ田邊の中でごく自然に同時発生した言葉とメロディだったのだろう。光に向かってどこまでも走れそうなビートとリフのスピード感、同時に光に照らされるようなサウンドの輝度の高さも両立したギター・ロック/エモをポピュラーに昇華したこれからのブルエンのアンセムになりそうなタイトル・チューン。カップリングはおのおの異なる表情を見せ、トライヴァルでダンサブル、歌詞は過去の自らを笑える余裕を見せる「ワナビィ」、ノン・エフェクトで乾いた音像から始まりダイナミズムを増していく「LIFE」と同じ方向性はない3曲。このバンドの振り幅の広さを端的に理解できる。
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KEYTALK
DANCEJILLION
"ダンス"を追求し続けてきたKEYTALKが、改めて"ダンス"と向き合ったアルバム。1曲目の「ハコワレサマー」が八木優樹(Dr/Cho)の書いた曲であるように、誰がメインで誰がオルタナティヴではなく、ソングライターとしてもプレイヤーとしても4人揃ってド真ん中を狙う姿勢。そしてKEYTALKがKEYTALKであるために4人が身につけた"王道"は、外から見ると"異様"であり、とんでもないスゴ技であることが今作を聴くとよくわかる。山場だらけのメロディ。突然の転調。それを見事に乗りこなすツイン・ヴォーカル。不思議な軌道を描くギター。様々なリズム・パターンを繰り出すドラム。これだけいろいろやっているのにどこかケロッとしているのは、重ねた歳月によるところが大きいのだろう。
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KEYTALK
ACTION!
思えばコロナ禍以前にリリースした「サンライズ」が、彼らには珍しいファストなポップ・パンクだったのも、バンドが初期衝動に満ちていた予兆だったのかも。何度も更新されてきたKEYTALK流カーニバル・ソングは、「宴はヨイヨイ恋しぐれ」でゴリゴリした感触さえ残すし、前作以降、冴えを見せる首藤義勝のファルセットは奇妙なメロの「大脱走」で映えているし、EDM路線でありつつドラムは生音がタフな「ラグエモーション」、16ビートの中にハード・ロック・テイストが否応なしに滲む「不死鳥」は、小野武正のギターあってこそ。終盤は首藤のソロ・ヴォーカル曲「あなたは十六夜」、「愛文」、寺中友将の「照れ隠し」が並ぶことで、自然体の歌詞の強さも伝わる。結成12年にしてこの飽くなき好奇心と振り幅が彼ららしい。
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KEYTALK
Best Selection Album of Victor Years
2013年にメジャー・デビューしてからの、14枚のシングル表題曲+タイアップやライヴ人気曲からなる20曲に、怒濤の5年間の進化を感じるベスト・セレクション。首藤義勝、寺中友将のツイン・ヴォーカル、四つ打ち、目まぐるしい転調とどこかメランコリックなメロディは今でも独特だ。「MONSTER DANCE」、「桜花爛漫」など和テイストの振り切れっぷり、祭りというテーマを太いファンクに昇華した「MATSURI BAYASHI」あたりから、全体の屈強さもアップ。ストリングスとプリミティヴなビートと、EDM風味を融合させた「Summer Venus」に至っては、楽しいことを120パーセント体現するKEYTALKの真骨頂だ。完全生産盤にはライヴ映像も。フィジカルならではのお楽しみは見逃せない。
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KEYTALK
Coupling Selection Album of Victor Years
ビクター時代のc/w集。人気曲「OSAKA SUNTAN」、寺中友将(Vo/Gt)の美メロ・メーカーぶりが発揮された「エンドロール」、ルーツであるthe band apart的なアレンジにニヤリとする「O型」、怒濤のブラストビートの「ナンバーブレイン」、小野武正(Gt/MC/Cho)、八木優樹(Dr/Cho)の共作で、めくるめく展開や早口のトーキングVoがユニークな「鏡花水月」、テクニックの高さを笑えるスクリーモ(!?)に昇華した「One side grilled meat」、レア・グルーヴ~ニュージャズ風の「wasted」、タフさが増した「SAMURAI REVOLUTION」、モンドなメロディが癖になる「誓い」など、高い作編曲能力と斜め上のセンスを満喫できる。
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移籍第1弾アルバムを幕開けるのは「DE'DEVIL DANCER」。この曲で思い起こすのは、最強のライヴ・チューンとしてバンドのスケールを大きくした「MONSTER DANCE」。あの曲のリリースから5年を経て、タフに進化をした今のKEYTALKが爆裂なダンス・チューンを描いたらどうなるかというのが冒頭の曲だ。同曲を筆頭にスマートなアレンジ力に磨きをかけて、EDMからロカビリー、彼らならではの躁的でカオスなサウンドからグッド・メロディのキャッチーさまで、多彩なエッセンスをKEYTALK節として昇華した12曲。4人のキャラクターを生かして曲を書き、曲の物語や力を最大限にするアイディアを重ね、テクニカルな面でも緻密なこだわりを感じる。ライヴでどう化けていくか楽しみ。
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結成10周年にしてレーベルを移籍。新たな一歩を印象づけるのに十分なシングルが到着した。表題曲は、首藤義勝(Vo/Ba)のソングライターとしての新生面が発揮された、早めのポップ・ファンク・チューン。ソウルのフレーズを散りばめながら、サビではEDM以降のポップスのニュアンスを汲むメロディやコーラス、さらに間奏では小野武正(Gt/MC/Cho)のソロが炸裂するという情報量の多さ。しかも4人の音で構築するダンス・ミュージックであることに彼ららしいバンドの意地と矜持も。一方の「海」は寺中友将(Vo/Gt)お得意のスケール感のある爽快なバラード。ピアノとアコギを映えさせ、以前より隙間の多いアレンジが歌を際立たせている。聴き応えと浸透力の高さ、新しい音像を両立させた快作。
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清涼飲料水、しかも盛夏のリリースというと、ポップ・ソングの王道感がひとつの系譜としてあるが、今の時代の"それ"をKEYTALKが体現してくれた。アレンジとプロデュースにJ-POPのヒット・メーカーである蔦谷好位置を迎えた「Cheers!」は、ポップ・パンクな曲調がシングル表題では新鮮な印象で、ごくさりげないアレンジで効果的に配置されたストリングスとの相性もいい。首藤義勝(Vo/Ba)の新鮮な曲作り、蔦谷の客観的な視点が功を奏した。c/wは寺中友将(Vo/Gt)の作詞作曲による赤十字運動月間ショートムービーのタイアップ曲「東京シネマ」。寺中十八番の美メロに一歩踏み込んだ歌詞の表現も加わって、ニュートラルに前を向かせてくれるロック・ナンバーに。2曲ともストレートなテーマを昇華していて力強い。
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アゲアゲのパーティー・ナンバーに替わる、KEYTALKの新しい武器が満載の5thアルバム。グッと生感やソリッドさが増した『ロトカ・ヴォルテラ』以降の質感を感じながらも、小野武正(Gt/MC/Cho)のジャズ、フュージョンという背景を感じる「nayuta」や、これまで以上にAOR路線に振り切った首藤義勝(Vo/Ba)作の「雨宿り」、ロー・ギアなのに速い体感が新鮮な寺中友将(Vo/Gt)作の「ミッドナイトハイウェイ」、ライヴで活躍しそうな八木優樹(Dr/Cho)作の「テキーラキラー」など、1曲1曲の存在感や濃度が高い。その中で、異なる音像だからこそ既発シングルの良さも改めてわかるという、なかなか練られた構成だ。全12曲を通して聴いてこそわかる、虹のようなKEYTALKの多様性を味わってほしい。
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KEYTALK、2018年一発目のシングル。アッパーで攻める彼らの常道でありながら、恋愛における、食うか食われるか? 的なスリリングな瞬間をほのめかした歌詞や、それを引き立てるダークで速い曲調が新鮮。ストレートにかっこいいだけで済まないのがKEYTALKならではの危うい曲自体のアップデートに繋がっていて、度重なるリズム・チェンジ、エクストリームなギター・アレンジ、そして歌謡としての強度を誇るメロディという過積載っぷりにニヤついてしまう。もう1曲の「アオイウタ」は"音楽と旅が大好きだ #KEYTALKとANA旅キャンペーン"CFソング。まさに今すぐ旅したくなる開放感溢れる1曲。さりげない転調や寺中友将(Vo/Gt)のR&Bシンガー顔負けのスムーズなヴォーカルも心地よさを増幅する。
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前作「黄昏シンフォニー」に続き、今のKEYTALKが考える"普遍性"が、お馴染みの和なメロディやギター・リフ、親しみやすい歌メロに集約されている感があるタイトル・チューン「セツナユメミシ」は首藤義勝(Vo/Ba)作の楽曲。ただもちろん聴きやすさの中にもアウトロ前の転調や、歌メロの裏で情景を描く小野武正(Gt/MC/Cho)のフレージングの細かさは過去最強かも。そしてこのシングル、メンバー全員の曲が収録されているのもアルバム以降のモードを知る絶好の手がかりで、ニュー・レイヴを再解釈したような小野作の楽曲、最もぶっ飛んだアート・ロック且つ真っ青で複雑なメロディを持つ八木優樹(Dr/Cho)作の楽曲の底知れない白昼夢感と不気味さには唖然。最後は素直でフォーキーな巨匠ナンバーで安定の締めくくりという、ボリューミーな1枚。
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黄昏シンフォニー
KEYTALKにとって、初のドラマ主題歌の書き下ろしとなった「黄昏シンフォニー」。彼らとも共通する愛や生(性)へ関心の薄い、いわゆる"ゆとり/さとり世代"がいきなり赤ん坊と対峙し、自分の中にある未知の感情や行動に出会うというストーリーを今回のソングライターである寺中友将(Vo/Gt)はかなり汲んでいる。無垢な命と向き合い原点に戻る感覚、同時に自分はもう子供ではないという若干の寂しさや覚悟を"黄昏"に託しているように聞こえるからだ。ドラマと切り離しても彼らには珍しい速すぎない8ビートや歌い上げすぎないツイン・ヴォーカルですんなり歌詞が入る。首藤義勝(Vo/Ba)作の「F.A.T」はおしゃれ16ビートに陥ることなく必殺のフックと小野武正(Gt/MC/Cho)のリフで意表を突く。2曲とも曲作り功者KEYTALKが考える"いい曲"の新次元。
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KEYTALK
PARADISE
「スターリングスター」から「ASTRO」に至るシングルでKEYTALKらしさを前面に出しつつ、同時に4人全員が作詞作曲した楽曲を収録するようになった現在のKEYTALKの楽曲のポテンシャルと、それをほぼ人力で演奏してしまうスキルの高さに驚嘆と笑いが自然に起こってしまう、会心の4thフル・アルバム。EDMが一瞬表れる首藤作のオープニング・ナンバー「Summer Venus」、小野のジャズ、フュージョン寄りの知識がジェットコースター級の展開を見せる「森羅万象」、一瞬で通り過ぎる八木作のデスメタル風「HOROBIRO」、寺中が洋楽シーンと符合するメロディで新生面を見せる「story」など、4人4様のアルバム曲が痛快。ポップだが、未知のアレンジ、アンサンブルで新境地を切り拓く姿勢に拍手したい。
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KEYTALK
ASTRO
少々の懐かしさも漂う歌謡としての強さのある歌始まりからして意表を突く、KEYTALKの10枚目のシングル。何より、不安の最中にある過去の自分に対して、強く思うことで未知の可能性を掴める、もっと言えば自分は自分を裏切らないだろうという未来からの手紙のような力強いメッセージが新鮮だ。前作の表題曲「Love me」から徐々にストレートになってきた首藤楽曲のさらなる変化でもあり、これまで彼らのシャイネスゆえか前面に出してこなかった意思表明とも取れる。2分台のショート・チューンに8ビートも四つ打ちもスカも盛り込んで疾走する、とにかく熱い1曲。カップリングはインディーズ時代からの人気曲「amy」のライヴ音源を収録。従来のスタジオ・テイクとは異なるライヴならではの首藤、寺中のヴォーカルが聴きどころ。
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KEYTALK
Love me
KEYTALKのシングル表題曲としては珍しい、ちょっとアップ気味のミディアム・テンポが新鮮な「Love me」。16ビートながら、さらっとポップに聴かせる音像が首藤義勝(Vo/Ba)作曲ナンバーらしい。そんな中でもゴリッとした感触の、小野武正(Gt/MC/Cho)のカッティングがロック・バンドのダンス・チューンとして個性を際立たせている。カップリングの寺中友将(Vo/Gt)作曲、歌詞は寺中と八木優樹(Dr/Cho)の共作である「SAMURAI REVOLUTION」は、"バンド戦国時代"など一瞬シリアスなバンド・シーンからの現状報告に思えて、語り口調やアレンジによって少々時代劇風のニュアンスも醸し、飛び道具っぽいユニークな1曲に仕上がっている印象も。「金木犀」は、アッパーな四つ打ちにハードなコード感、歌メロの裏を行く小野のギター・フレーズ、そしてエンディングの唐突ささえも小野らしい。
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KEYTALK
KTEP COMPLETE
KEYTALKのインディーズ時代の限定盤4作品、いわゆる"KTEPシリーズ"には、現在のライヴでもピーク・ポイントにくるキラー・チューンが満載。だが、今は入手困難で高値がついている状況に朗報! というわけで全曲をコンプリートしたアルバムをリリース。そりゃ「MABOROSHI SUMMER」も「祭りやろう」も「太陽系リフレイン」もCDで持っときたいでしょ! しかもお蔵入りになっていた「MABOROSHI SUMMER」の別バージョン、DVDにもこれまた廃盤になった"SUGAR TITLE TOUR DVD"、"オムスターの逆襲DVD"を収録。メジャー・デビュー以降や最近ファンになった人へのプレゼント的な企画でもあるが、KEYTALKの楽曲構造のオリジナリティ、レコーディングの工夫の跡が聴こえてくる大事な記録でもある。
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KEYTALK
MATSURI BAYASHI
2ヶ月連続リリースのシングルはKEYTALKの音楽的なレンジと演奏者としての攻めの姿勢を感じる、メンバー各々が作詞作曲した4曲を収録。寺中作の表題曲は彼お得意の"お祭り系"の中でも突出した太いファンクネスとスピード感が融合。爽快感の中に洋楽インディーなコーラスが映える首藤作の「boys & girls」、驚きのジャズ/フュージョン・テイストをものにした八木作の「wasted」は、KEYTALK史上最も大人なナンバーかも。そして前作収録の「KARAKURI夢ドキュメント」と連作めいた小野作「赤いサイコロのMAYAKASHI」。ぜひその繋がりも意識して聴いてみてほしい。それにしてもゲームのステージをクリアするような軽快さで、その実、曲のハードルを上げていく4人は逞しいのか、ドMなのか?(褒めてます)
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KEYTALK
HELLO WONDERLAND
四者四様の"KEYTALKのロック感"はいい意味で見事なまでにバラバラで、それだけにこのバンドの武器の多さも再認識させられる。首藤作のタイトル・チューンは80年代のサザンオールスターズばりの歌謡感と相対する演奏のタフさがキャッチーであるし、ファストなスカ調の小野作品は最も今のバンドの状態を示唆する歌詞が、彼のナイーヴな感受性の発見にも。作詞にもチャレンジした八木作品は、珍しく"ロックな二枚目"タイプの疾走する8ビートが激しく新鮮。一部リズム・チェンジする部分がむしろスタンダードに聴こえるのがKEYTALK節が定着した証か。ラストは寺中作の2ビート・メインのラウド/ミクスチャー系。エフェクト・ヴォイスで歌われる歌詞に意味を求めない怪作。クアトロAサイド・シングルと受け止めたい濃厚さ。
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KEYTALK
スターリングスター
フロント3人が曲を作れる強みはもちろん、『HOT!』から、フックありまくりでメロも残る首藤、美メロの巨匠(寺中)、シュールでエッジ立ちまくりの小野という役割分担が、この1年の経験を経て変化したことを感じるシングルだ。お互いの得意分野がよりKEYTALKとしての個性になって堂々と鳴らされる。それを最も象徴しているのが、大人になって自分のいる場所も自覚し、だからこそそこから見る夢について歌う「スターリングスター」の説得力。輝度の高いサウンドと上昇するサビが美しくも切ない。また、KEYTALKの作曲マナーも何気に綴られている「鏡花水月」のめくるめく展開、ピアノのアレンジが印象的な「summer end」。3曲とも曲ごとの色と言葉が鮮烈だ。
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KEYTALK
HOT!
退屈なロックもあれば、思いっきり尖ったJ-POPもある。呼び方なんてどうでもいい、とにかくまだ世の中に存在しないポップ・ミュージックを作るのだ。というKEYTALKのオリジナリティがグッと進化したメジャー2ndアルバム。いきなり1曲目から首藤(作詞作曲も)の脱力ラップで始まり怒涛の展開を見せる「YURAMEKI SUMMER」、歌を聴かせつつ低音の迫力も増した寺中作の「グローブ」、アブストラクトなビート感を人力で昇華した小野作の「Human Feedback」、最もこれまでのKEYTALKっぽいリズムを持つ八木作曲「キュビズム」には、小野のちょっとシニカルで歌詞的なものを超越する言葉が乗っているのも痛快だ。ハードな曲でもバラード寄りでも全体的に音像が豊かになったことも新鮮な聴感をもたらす。
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KEYTALK
FLAVOR FLAVOR
ぶっとい16ビートのイントロからガラリと景色が変わるサビ始まりと、どこか90年代以前の歌謡曲を思わせるメロディ。年齢を問わず甘酸っぱい思いが胸をよぎりそうな、KEYTALKが放つより広いフィールドを目指すタイトル・チューン「FLAVOR FLAVOR」。本格的な春の声もまだ聴こえないが、早くも夏が待ち遠しくなるほど季節感や温度のある楽曲だ。新たな王道を目指した首藤の同曲を始め、小野が幾何学的なフレーズを封印し、 ひたすらリフとコードで押しまくる(作詞・作曲も小野)「ナンバーブレイン」、寺中の美メロ体質が全面的に表出した「Stand By Me」では、同時にシンセやオルガンのアレンジが曲の輝度を上げ、彼ら流のシンセJ-POPワールドを表現。ジャンルが細分化された時代の中で普遍性に挑戦した1枚。
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KEYTALK
MONSTER DANCE
トライバルかつお囃子を思わせるビートから、往年のアイドル歌謡的なアレンジ、UKインディーぽい3連のソリッドなギター・リフ、サンバのリズムとエキゾチックなシタールの音......とおよそ世界のダンス、お祭り騒ぎが4分半にめくるめく速度で展開するタイトル曲の強烈さ。首藤のサザン好きが垣間見られる歌詞もニヤリとさせられる。一転、キラキラのキーボード・サウンドがJ-POPという呼称以前の日本のポップスを思い出させる「エンドロール」では寺中のセンスが炸裂。KEYTALKの作曲能力、エクストリームなアレンジ・センスが堪能できる前半2曲に続き、これまでを踏襲した「FREEDOM」、血液型シリーズ(?)第3弾「O型」の4曲を収録。さらに遠くまでKEYTALKの存在が届きそうなシングルだ。
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KEYTALK
OVERTONE
変拍子、転調、美メロ、そしてマスロック、メタル、ジャズ、フュージョン、ポップスという物理とジャンルが交錯しつつギリギリのバランスで成立するKEYTALKの男の子チックな世界観はそのままに、1曲ごとの強度が増したモンスター的な2ndアルバム。特に首藤義勝のソングライターとしての覚醒は凄まじく、「バミューダアンドロメダ」や「MURASAKI」に登場する一歩間違えると気持ち悪ささえある転調やマイナー・メロディと、妖しさ満載な歌詞は物理的なスリルのネクスト・レヴェルを見せる。また、エディットのセンスが冴えまくる小野武正の「BEAM」のテクノ的な痛快さ、美メロの王道を行く寺中友将の「メロディ」、初めて曲が収録された八木優樹の「YGB」も聴きどころ。脳と肉体を直撃する13曲。
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KEYTALK
パラレル
2ndシングルとなる本作は、プロデューサーにNARASAKI(COALTAR OF THE DEEPERS、特撮。ももいろクローバーZやBABYMETAL、上坂すみれらの作品の作曲編曲も手がける)を迎え、彼の提案により一発録りに挑んだ新曲2曲を収録。ギター・サウンドの太さやリズムの臨場感は表題曲の「パラレル」「サイクル」ともにグッと増した印象。「パラレル」は4つ打ちから8ビート、レゲエ・ビートへとめまぐるしく変化するリズムも通して演奏していることで、流れの良さと勢いが加速。「サイクル」は寺中のラップ調の早口ヴォーカルが新鮮だ。また、通常盤には昨年11月17日のLIQUIDROOMのライヴから「UNITY」を収録。初回限定盤にはなんと7曲を収録! 現場感に胸躍る。
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KEYTALK
コースター
攻めのキャッチーでリスナーをフック・アップするKEYTALKが放つメジャーからの第1弾シングル。タイトルになっている「コースター」は四つ打ちとトリッキーなギターはもちろん、寺中と首藤の異なる声質かつどちらも伸びやかなヴォーカルが交互に登場するスピード感も聴きどころ。小野のギターが暴れまくる「スポットライト」、90年代のロック寄りの、J-POPにも似た王道感のあるメロディ・ラインが、同世代、同系列、いや、他の世代にもなかなかないスケール感の「Winter March」はライヴキッズ以外にもぜひ聴いてもらいたい逸品。一転、幾何学的なギター・リフと踊れるビートに時折挟まれるシンコペーションや、歌とベースのユニゾンなど、アレンジも演奏も痛快な「OSAKA SUNTAN」の新曲4曲を大盤振舞い。
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KEYTALK
ONE SHOT WONDER
the cabsにも在籍の首藤義勝(Vo/Ba)と寺中友将(Vo/Gt)のツイン・ヴォーカルとALASKA JAMなど様々なバンドでギターを弾く小野武正(Gt)、そして八木優樹(Dr)からなる4人組バンドKEYTALKが待望の1stフル・アルバムがリリース。彼らの武器である超絶キャッチーなギター・ロック・サウンド、先を読めない展開は更に進化をしている。Track.3「fiction escape」の疾走感溢れる軽快で陽気なポップ・チューンからTrack.7「茜色」のホロリとさせるバラード、そしてまさにJ-POPの真骨頂とも言えるキャッチーなメロディを料理したTrack.11「summer tail」。2009年に結成してからKEYTALKファンが首を長くして待ちわびた1stフル・アルバムは期待を裏切らない超絶キャッチーな作品だ。
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KEYTALK
KTEP2
CDを再生した瞬間から“これは……!”と唸らずにはいられないキラー・チューンが詰め込まれた攻めの2000枚限定マキシ・シングル! 凝ったマニアック性と大衆の心もグッと掴みそうなキャッチーなメロディの絶妙なところをついてくるバランス感覚はさすが。かゆいところに手が届くような“こんな曲たちを待ってた!”と声高らかに叫びたくなる快作。Track.1「MABOROSHI SUMMER」はアッと驚くような予想もつかない展開がクセになり、気になるワードが詰め込まれた初っ端からぶちかましている1曲。ポップにもロックにも全速力で駆け抜けていくジェット・コースターのような全4曲にKEYTALKというバンドの多面性と底力を見た。
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Nothing's Carved In Stone
ANSWER
否応なしに誰も経験したことのない環境に放り込まれたこの約2年、いや、その前から不変の姿勢で自分たちがやるべきことを探り、試し続けてきたなかで見つけた"答え"なのだろうか。過去を初めて振り返り、その音を最新型に更新したセルフ・カバー盤、配信/有観客ライヴを経ての待望のオリジナル・アルバムだ。オープニングの「Deeper,Deeper」のヘヴィで厚く歪みが効いた音像から、感じてきたものを下敷きに、今を新たな出発地点としてさらに先へ突き進む、強力な気骨が響く。颯爽としたロック・チューン「Beautiful Life」、ドラマチックに胸の奥から聴き手を鼓舞する「Walk」などサウンドの幅は広いが、そのどれもを"ここから共に行こう"という想いがストレートに貫いており、身体の芯を熱くさせる。
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Nothing's Carved In Stone
Futures
配信シングル「NEW HORIZON」、「Dream in the Dark」を含む2枚組全20曲収録の今作は、ナッシングス初のセルフ・カバー・ベスト盤。ライヴで磨き込まれ、強度を増したサウンドでリテイクされた最新のナッシングスがパッケージされた。トレンドに左右されず、ギター・オリエンテッドなロック・ミュージックが生み出すダイナミズムや高揚感、きらびやかで痺れるような甘美さをアップデートしてきた彼ら。「NEW HORIZON」などはその最たる形だ。曲の展開図としてはアンセミックなシンガロングやアイディアたっぷりのフレーズ、インプロ的な醍醐味もあるアンサンブルなど面白さは尽きない。そして何よりその音に触れたときに弾けるような衝撃を持つ。今作ではバンドの放つその衝撃を何度も味わえる。
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Nothing's Carved In Stone
By Your Side
自主レーベルを立ち上げ、フル作としては第1弾になる10thアルバム。エンジニアやスタジオなど環境を変えて挑んだ今作は、曲作りにもメンバー4人で一丸となって励んだそう。"音楽で何を伝えるべきか"に焦点を絞った内容は、バンド・サウンドがグッと高まった印象だ。とはいえ、プレイヤーの持ち味は失われておらず、むしろ存在感が際立って聴こえてくるマジックも感じられる。大きな場所で映える楽曲を揃えた前作を経て、今回はリスナーとの距離感を縮めた作風が並ぶ。最新の音色に目を配りつつ、人肌の温かみが漂っているのもNCISらしい。また、シンプルな音像に比例して歌詞もかなり直球になっているのもポイント。僕たちが鳴らす音楽が誰かの希望や救済になればいい。その祈りにも似た歌詞が胸に突き刺さる。
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Nothing's Carved In Stone
Beginning
新レーベル"Silver Sun Records"を立ち上げた彼らから2曲入りニュー・シングルが到着。表題曲は新たな船出を祝うのに相応しい楽曲だ。イントロから数秒で"名曲"の予感が漂い、聴き進めるうちにそれを確信した。個性の強い名手揃いの演奏陣を背に、王道感のあるメロディを堂々と歌い上げる村松 拓(Vo/Gt)の存在感が際立っている。もっと言えば、口ずさみたくなるポップな歌メロが素晴らしいのだ。カップリング曲は5thアルバム『REVOLT』(2013年)に収録され、ライヴでも人気が高い「Bog」の再録。原曲から大きくアレンジを変更しているわけではないが、各楽器の音色はクリアになり、楽曲の明度と深度の両方が高まっている点も特筆すべき。聴き応えありまくりの2曲だ。
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Nothing's Carved In Stone
Mirror Ocean
1年2ヶ月ぶりとなる9thアルバムはメンバーも語っていたとおり、冒頭の1、2曲目から新しくも揺ぎないNCIS節を威風堂々と響かせるスケール感のある曲調。今年結成10周年に辿り着き、何をやっても自分色に染め上げる手腕に驚くばかり。ベースが牽引するリズミックな「Directions We Know」における村松 拓(Vo/Gt)の歌声は新鮮だし、生形真一(Gt)の中毒性の高いギター・フレーズが印象的な「Stories」も実にユニーク。とはいえ、ものすごく突飛なことをしているというより、バンドが心底楽しんでプレイしている様が伝わってくるのがNCISの面白さ。そして、ラストを締めくくるアコギ弾き語り調の「青の雫」も感動的で、懐の深い音色に心を奪われる。作品トータルの流れも味わいたい傑作だ。
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Nothing's Carved In Stone
Existence
今年発売したシングル『In Future』、『Adventures』の表題曲を含む8thアルバム。表題はメンバー4人の個性、バンドとしてのオリジナリティという意味で、もはや絶対的に揺るぎない色を提示できるという自信の表れだろう。シンセを大々的に取り入れたキャッチーな「Our Morn」はEDM風のアレンジもあり、ライヴで盛り上がりそうな楽曲だ。ほかにもアコギを効果的に用いた「華やぐ街に向かう君」は村松 拓(Vo/Gt)の男臭くも哀愁漂う歌声に引き込まれてしまう。「Honor is Gone」はまさかのSTATIC XやWHITE ZOMBIEが脳裏をよぎるNothing's Carved In Stone流ラウドロックで、こう来たか! と驚きを禁じ得ない。多彩なアイディアや新たな挑戦心を盛り込み、どの曲も威風堂々たる佇まいに満ちた素晴らしさ。
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Nothing's Carved In Stone
Adventures
カップリングももちろん必聴ではあるが、このテキストでは、キーボーディストのヒイズミマサユ機がゲスト参加している表題曲に注目したい。変拍子や転調を用いた緊迫感のある曲構成や、その緻密さを崩すことなくダイナミック且つタフなサウンドで以って鳴らしていくことを得意としてきたNothing's Carved In Stoneだが、Track.1「Adventures」は日本語詞のミディアム・バラード。このバンドには珍しい種類の曲ではあるが、そのおかげで普段は隠れがちだった繊細な歌心を垣間見ることができる。バンドを未来へ駆り立てるプリミティヴな欲求を歌った曲だからこそ、こうして飾らず伝えることを選んだのだろうか。いずれにせよ、紛れもなく名曲だ。
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Nothing's Carved In Stone
Gravity
"Strangers In Heaven Tour"のステージでリリースが発表されたニュー・シングル。シングルとしては6thアルバム『Strangers In Heaven』を挟んで約2年ぶりのリリースである。冒頭の唸るシンセ・ベースとアコースティック・ギターによるトリッキーなフレーズがこれまで以上にプログレッシヴな魅力をアピールする表題曲と、それに比べれば、まだストレートと言えるカップリングの「GOD HAND GAME」。ともにバンドが歌を支えるのではなく、4人が主張しあい、ぶつかりながらそれでもヒロイック且つアンセミックな歌として成立しているという意味ではまさに彼ららしい、唯一無二のスリルを味わうことができる。初回生産限定盤のみ前述したツアーのファイナル公演からライヴ音源3曲が加えられている。
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Nothing's Carved In Stone
Strangers In Heaven
早くも6枚目のオリジナル・アルバムをリリースするというこの表現欲。無から何かが湧き上がってくるようなプリミティヴかつスペイシーなオーヴァーチャーがこのアルバムを象徴しているようだ。なんともエモいメロと光の束が押し寄せるようなシングル曲「ツバメクリムゾン」に劣らぬ「Shimmer Song」。シーケンス的だがすべて人力で表現する「Crying Skull」はコピーしたいキッズ続出だろうし、UKインディーっぽいグラマラスなリフでありつつ、サウンドスケープはインダストリアルな「What's My Satisfaction」、最強のファンク/ダンス・チューン「Idols」、トライヴァルなのかすら不明な変則的なビートとドラムサウンドがユニークな「Brotherhood」など、どこを切っても意表を突かれる体験的な1枚。
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Nothing's Carved In Stone
echo
なんてエモーショナルな音楽だろう......。スター級プレイヤーが揃ったこの4人ならではの驚くべき超絶テクニックもさることながら、村松拓の力強いヴォーカルの存在感がこのバンドの強みでもあると思う。そして、今回は日本語詞の楽曲も収録され、村松の低く安定感のある声は日本語との相性も良く、ヴォーカルそのものの良質さが更に際立っている。互いの個性をうまく昇華した大胆不敵な音の重なりは、まさに奇想天外。メインで活動しているバンドをそれぞれ持つ4人だが、NCISの活動は課外活動でなんか決してない。バンド名の意味が表すように、常に挑戦を止めず、自分自身の枠に囚われることなく新たな音を探し求める現在進行形の姿勢を断固支持する。これぞジャパニーズ・オルタナティヴ・ロックの最前線!
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Nothing's Carved In Stone
Sands of Time
ストレイテナーの日向秀和、ELLEGARDENの生形真一が中心となって結成されたNothing's Carved In Stoneのセカンド・アルバムが6月9日(ロックの日)にリリースされる。まず、この2人が同じバンドで音を鳴らしている、それだけでも奇跡だろう。昨年末から行われたツアーのチケットもたちまち即完売の大盛況ぶりで、そのエネルギッシュなライヴには定評がある彼ら。7月からは全国ツアーが始まり、そのパフォーマンスにも期待したいところ。今作では各楽器が絶妙に調和しつつも、メンバーそれぞれの個性豊かなカラーが気持ち良く現れていて、重厚なサウンドのなかに卓越したテクニックが惜しげもなく発揮されている。確実に"音で魅せる"ことが出来る数少ないバンドのひとつでしょう!
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UVERworld
ENIGMASIS
豊沃だ。持ち前の才覚に、長いキャリアに裏打ちされた経験値、そして何よりも各メンバーが徹底する求道的なスタンス。それらを兼ね備えたUVERworldは、ここに来て今まで以上に音楽に対して貪欲な姿勢を示した作品を完成するに至ったのだと思われる。鮮烈なコラボが実現している「ENCORE AGAIN (feat.SHUNTO from BE:FIRST)」や「FINALIST (feat.ANARCHY)」も興味深いが、「Don't Think.Sing」から溢れ出すハイエナジーにしてソリッドなリアリティにはただただ圧倒され、「THEORY」から伝わってくる熱き想いは聴き手の胸を強く打つ。ライヴを想定して作られたというこの収録曲たちは、7月末に開催される日産スタジアム公演でも豊沃にして眩しいほどの輝きを見せてくれるに違いない。
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UVERworld
ピグマリオン
情け容赦のない日々が連続する現世にあってこそ、我々に問われているのは向き合う相手を容赦し理解していくことができるのかどうか? という点なのかもしれない。人に嫌われがちな虫や、孤立する独裁者を例にあげつつ"そこに立たなきゃ分からない"、"悲しみも 痛みも 感じ方も 違うから"と、寛容の表情を漂わせながら歌うTAKUYA∞と、包容力を滲ませながら温かな音を綴る各メンバーたちは、表現者としての発信と提示をここに具現化していると言えよう。ちなみに、タイトルに冠されている言葉は古代ローマ文学に由来する教育心理学用語、ピグマリオン効果からとったものであるようだが、彼らがここに託したのは未来への願いであるに違いない。簡単ではないにせよ、愛が地球を救えばいいのに......ね。
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UVERworld
INSTRUMENTALS-∞
たとえメイン武器を使えない状態だとしても、結局は戦術とチームワークと闘志で勝ってしまうヒーロー映画のように。UVERworldの音楽はTAKUYA∞の歌をぶっこ抜いたしても、目茶苦茶かっけーインスト曲として成立してしまうことがここで証明されたようだ。これまで発表されてきたものや、このアルバムのために新規インスト化したものを2枚組全33曲に編纂した今作は、コアファン向けのスペシャリテ。作業用BGMとしてもおすすめだが、結局は"真太郎(Dr)のキックが熾烈すぎる"、"信人(Ba)の音がこんな絡み方をしていたのか"、"彰の緻密なギター・フレーズがヤベぇ"、"克哉の弾くアコギの音が素晴らしい"、"誠果のサックスがエモくて最高"と作業に集中できない可能性も大!?
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UVERworld
30
映画主題歌「HOURGLASS」や「AS ONE」をはじめ、ドラマ主題歌「AVALANCHE」、「EN」が作品のテーマ性をよりエモーショナルに語る役割を果たしたことも記憶に新しい。11枚目のフル・アルバムは、UVERworldというバンドのスケール感がまだ広がっていくこと、恐れることなくバンド像を打ち壊していく姿が刻まれている。スキルフルで音楽的な精度は上がっているが、その真ん中になぜここまで猛烈な衝動感や胎動感、あるいは飢餓感と言うべき叫びの激流があるのか。一昨年には結成20周年を迎えたが、そのパワーにまず圧倒される。フィーチャリング曲やコライト曲でバンド自身刺激を堪能し、ロック・ミュージックのフロンティア精神を開拓し続ける。前進するそのエンジンはバケモノのようにデカい。
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UVERworld
HOURGLASS
目には見えないはずの時を、可視化させるために人類が生み出した時計。その中でも砂時計はガラスの中の砂がサラサラとこぼれ落ちてゆく様に、儚さや限りある時間の概念を投影することができる素敵アイテムだ。UVERworldのシングルと言えば、従来はハイエナジーでアップテンポなものも多かったが、今作の表題曲「HOURGLASS」はそれらと明らかに一線を画する仕上がり。じんわりと、心地よいテンポ感の中で紡がれる音像と歌詞には得も言われぬ滋味深さが漂う。そして、カップリング「Teenage Love」についても、タイトルから想像ができるようなワチャワチャ感はまるで皆無。いろいろな意味で、物事の本質とはなんなのかということを改めて考えさせられる1枚かもしれない。もの思う春のお供に最適かと。
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UVERworld
Touch off
マッチの擦過音から始まる表題曲は、題名のとおり人の内側で燃え続ける魂の炎をUVERworldが音をもって描き出したものになるだろう。サスペンス性の高い内容で話題のアニメ"約束のネバーランド"のOPテーマとして起用されているこの曲において、まずイニシアチブを取っていくことになるのは、彰のザクザクとしたアコギのカッティングと、どこか情念さえ感じさせる誠果のサックス・プレイだ。そこに克哉の奏でる芯の太いギター・リフや信人が放つどっしりとしたベース・フレーズ、真太郎がストイック且つパワフルに叩き出す律動が重なり、さらにフロントマン TAKUYA∞が熱っぽいヴォーカリゼーションおよびポエトリー・リーディングを絡ませていくことで、実にエキサイティングな1曲へと仕上がった。
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UVERworld
ALL TIME BEST
UVERworldは、決して楽曲を大量生産するタイプのバンドではないだろう。だが、彼らがことあるごとに世の中へと向けて発信する音楽には、想いと愛と信念がもれなく詰まっており、そのクオリティも間違いなく"ハンパない"ものばかり。今作は、そんな彼らがメジャー・デビューして以来コツコツと作り続けてきた音楽たちの中から、"MEMBER BEST"と"FAN BEST"、そして"BALLADE BEST(Re-Recording)"というかたちで秀逸な選曲を実施した結果、珠玉の楽曲たちを一堂に会させたベストとなる。中でも、全曲を再録したという"BALLADE BEST(Re-Recording)"は必聴中の必聴。UVERworldがカッコいいのは当たり前のことだとして、ヤバいほど魂に響く名曲バラードたちは、どれも尊すぎる。
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UVERworld
TYCOON
磨き抜かれた音と、研ぎ澄まされた言葉だけで構成されているのが今作『TYCOON』だ。そこに"大君"を意味するタイトルを自ら冠したという事実が、また実に興味深い。Track.8「PRAYING RUN」を筆頭に近年のライヴにおける主力曲たちが音源化されているほか、既発シングル曲の大半がアルバムVer.にて収録されている一方、むろん書き下ろし曲たちの発する強い存在感も圧倒的。疾走する音像と、説得力ある歌詞が燦然とした光を放つTrack.3「シリウス」。ビター&スウィートなTrack.4「SHOUT LOVE」。作曲クレジットにバンド名が記されたTrack.5「IDEAL REALITY」に滲む、ドキュメント性......。全18曲、計78分59秒には、彼らの辿ってきた3年余りの日々が凝縮されている。
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UVERworld
DECIDED
シングルというと一般的には表題曲ばかりがもてはやされる傾向にあるが、フロントマン・TAKUYA∞が明言するとおり、今作は「DECIDED」だけでなく収録曲全3曲を通しての存在感を堪能すべきだ。映画"銀魂"の主題歌として使われることを意識しながらも、バンドとしての"今まさに思うこと"をストレートな音像に乗せて託したという「DECIDED」。かの名曲「MONDO PIECE」を凌駕するような、深いメッセージ性を孕んだ楽曲に仕上がっている「RANGE」。そして、TAKUYA∞と信人が曲タイトルどおりに熾烈にしてコミカルなディスり合いを演じる「DIS is TEKI」。それぞれがまったく別方向のベクトルを持っていながら、どれもがUVERworldならではの楽曲に仕上げているあたりはお見事。これは8月のアルバムも待ち遠しい!
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