Japanese
UVERworld
2018年07月号掲載
Member:TAKUYA∞(Vo) 克哉(Gt)
Interviewer:杉江 由紀
音楽への強い愛。ファンに対する真摯な愛。そして、生まれてきた曲や詞たちに対する深い愛。UVERworldにとって、およそ8年半ぶりにして2作目となるベスト『ALL TIME BEST』は、言わばその3つの愛を具現化したものだと言えよう。メンバーが自らセレクトした"MEMBER BEST"と、ファン投票をもとに集約した"FAN BEST"、そして既存のバラードたちをリレコーディングした"BALLADE BEST(Re-Recording)"。大ボリュームをもって構成されるこのベストは、コアなファンはもちろんのこと、満を持してこれからUVERworldの世界に足を踏み入れてみたいという人々にとっても、またとない入門編となっていること間違いなしだ。このたびは、メンバーからTAKUYA∞、克哉のふたりにメール・インタビューを敢行し、超充実の内容となった本作について話を訊いた。UVERworldの真髄、ここにあり!
"MEMBER BEST"は、"自分たちが墓場まで持っていく曲"を選んだ
-UVERworldにとって、およそ8年半ぶりにして2作目となるベスト盤は大ボリュームの作品となりました。今作を"MEMBER BEST"と"FAN BEST"、そして"BALLADE BEST(Re-Recording)"と分割した理由をまずは教えてください。
TAKUYA∞:自分たち自身にとっても大切なベスト・アルバムであり、それと同時にファンの方たちも同じ想いでいてくれているので、双方の想いをしっかり汲み取れるように、今回は3枚に分けて曲を収録することにしました。そして、バラードに関しては過去の音源ではなく、リレコーディングをしました。今の自分のスキルを試したくて、歌い直そうと思ったんです。
克哉:メジャー・デビューしてからの13年の過程の中で、僕らにとってはやっぱりファンの存在が大きかったから、ぜひ"FAN BEST"を創りたかったんですよね。"BALLADE BEST(Re-Recording)"に関しては、とにかく隠れた名曲が多いです(笑)!
-"MEMBER BEST"の曲はバンド内多数決で決まったのでしょうか。中には、特定のメンバーの強い希望により収録したものもありますか?
TAKUYA∞:すべて多数決のみで決めました。
-"MEMBER BEST"に収録されている新曲SE「EYEWALL」についても、曲ができた経緯や、この曲や"EYEWALL"というタイトルに込めた意図などを解説いただけると嬉しいです。
TAKUYA∞:これは、リーダーの克哉が夜なべして作ってくれました。
克哉:せっかくなので何か新しいSEを創ろうとメンバーに提案したところ、ベストだから今までのSEをリミックスしようという流れになったんですよ。面白いものを作れることができて良かったです。
-ちなみに、全体的な印象としては、"MEMBER BEST"にはUVERworldの持ち曲の中でもよりメッセージ性を強く孕んだ楽曲たちが並んだように感じます。このバンドのまさに"CORE"がたくさん詰まっているといいますか。改めて、UVERworldにとって音楽に託する"メッセージ性"とはどんな意味と意義を持つものだとお考えなのかも教えてください。
TAKUYA∞:己を鼓舞するもの。
克哉:楽曲の選定の際、"自分たちが墓場まで持っていく曲!"ということをもとに選んだので、音とメッセージ性が強い曲になったと思いますね。
-"MEMBER BEST"の中の「CHANCE!」は、前作ベスト(2009年リリースの『Neo SOUND BEST』)にも収録されていたかと思います。再度ここに収録した理由を教えてください。
TAKUYA∞:僕たちにデビューのキッカケをくれた曲だから。これはどうしても外せなかったです。
克哉:UVERworldを結成して、自分たちの進んでいく方向を照らしてくれた曲ですからね。
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