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INTERVIEW

Japanese

KEYTALK

2016年05月号掲載

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Member:小野 武正(Gt/MC/Cho) 首藤 義勝(Vo/Ba) 寺中 友将(Vo/Gt) 八木 優樹(Dr/Cho)

Interviewer:石角 友香

前作『HELLO WONDERLAND』に続いて今回のシングル『MATSURI BAYASHI』もメンバー各々の作詞作曲ナンバーが勢揃い。攻めの姿勢を表した2ヶ月連続リリース、そしてあまりにも振り幅の大きい各種イベントへの出演など、タフなスタンスを見せる今。先月に引き続き、KEYTALKの現在地をメンバー全員インタビューで探る。

-3~4月に出演したイベントがJ-POP寄りの"ZIP!春フェス 2016"からパンク・ロックのフェス"PUNKSPRING 2016"まで、すごい振り幅でしたね。

寺中:いろんなお客さんの前でやってますね。その日その日で会場の雰囲気も結構違いますし、セットリストもライヴごとに変えてますから、毎回すごく新鮮です。

小野:バンド周りの対バンが続くとお客さんの感じが似てくるので、同じモチベーションでいける点はいいんですけどね。今回みたいに振り幅が大きいと緊張もしますけど、どのライヴも挑戦って感じで刺激的です。

-間隔を空けずにライヴをやってますけど、通しリハってできてるんですか?

小野:時間的にあまりできないんですけど、絶対やる曲と、挟む曲があるので、それ以外のレア曲だけをやるようなリハを設けてます。曲と曲の繋ぎだけは全部決めて、その都度確認するようにしてます。

-"PUNKSPRING 2016"はどうでした?

寺中:やー、なかなか難しかったですね。"この曲を始めるとフロアがこうなる"っていう景色が一致しないというか。なんか"外国人がめっちゃいるな"って感じでした(笑)。

-そりゃそうだ(笑)。

八木:でも、外国人もめっちゃ喜んでましたね。巨匠(寺中)がビールをグイグイ飲んでるところ見て。

小野:"おい見ろよ、あいつ!"、"Oh~"みたいな(笑)。

-具体的にどういう曲がウケるんですか?

小野:曲がというよりは、わりと全体的な緊張感もあって、最初の方は僕ら自身、緊張がほぐれきれてないところがあったんです。そこから熱い曲を連チャンでやっていったので、ライヴをやっていくうちに僕らの熱もじわじわ伝わっていって、初めて観る方もノってくれてるんだろうなっていう光景になったし、徐々にライヴとして最終的にすごくいい形になったなと思います。

-こんな振り幅で活動してるバンドいないでしょ(笑)。でもそういうバンドになりたかったんだと思うんですけど、いかがですか?

小野:どこへでも行きたいっていうのはありますね。しかも、どこへ行っても勝ちたい。その姿勢の表れですね、このライヴの連戦は。いろんな形の正解があるので、それをどんどん吸収してる感じがします。

-さて今回のシングルですが、前作『HELLO WONDERLAND』(2016年4月リリースの7thシングル)と同じ制作タームだったんですか?

小野:別ですね。今年の1月までに『HELLO WONDERLAND』を作り終えて、そこから2月の中旬まで、それぞれ曲を作ったりする期間でした。ライヴもニッポン放送の代々木第一体育館でやった1本("ニッポン放送 LIVE EXPO TOKYO 2016 ミュ~コミ+プラスプレゼンツ アニメ紅白歌合戦 Vol.5")しかなかったので、2月中旬から3月頭にかけて4人で制作に集中してましたね。

-『HELLO WONDERLAND』と今回の『MATSURI BAYASHI』で合計何曲出したんですか?

小野:全部で15曲ぐらいかな? その中から選びました。『HELLO WONDERLAND』のときはコンセプチュアルなロックっていうひとつの大きなテーマがあって、それをもとに作ろうって話をしてたんですけど、今回に関してはテーマを設けずに、それぞれが作ってきました。それで、曲出しミーティングのときに、どの曲を選んでどういうコンセプトにしようかって、逆算的に考えました。最初、"7枚目はロックだから、8枚目は歌モノ中心で対にしたら面白いんじゃないか?"とか、"いや、今回も攻めていこうぜ"とか、そういう姿勢もありました。いろいろ考えた結果、KEYTALKにはロック以外の部分ってたくさんあると思うんですけど、7枚目はロックなのができたから、8枚目はロック以外の部分をより見せて、幅を見せられるシングルにしたら2枚連続で出す意味があるんじゃないかと思ったんです。2枚でフル・アルバムぐらいのボリューム感が出るし。ちょうど全国ツアーも控えているので、それがいいんじゃないかと。ま、これっていうコンセプトはないんですけど、"2枚でひとつ"という大きな括りはあるんです。

-すごく夏感がありますね、今回。「MATSURI BAYASHI」(Track.1)って、巨匠が作るお祭り系の最高峰っていうか。

寺中:そうですね。今まで、3~4曲作ってきたんですけど......1番パンチのある曲ができたような気がします。