Japanese
ハルカトミユキ × KEYTALK
2015年05月号掲載
Member:ハルカトミユキ:ハルカ (Vo/Gt) ミユキ (Key/Cho)
KEYTALK:首藤義勝 (Vo/Ba) 寺中友将 (Vo/Gt)
Interviewer:石角 友香 Photo by マツイイタル
ニュー・ミニ・アルバム『世界』をリリースしたばかりのハルカトミユキと、5月20日にニュー・アルバム『HOT!』をリリースしたKEYTALKから、首藤義勝と寺中友将が参加して、初めての対談が実現。音楽性は違えどともに88年、89年生まれの同世代ならではの近い感覚や、お互いの作品作りについて、ミュージシャン同士ならではの発見も多かったようだ。では対談スタート!
-まずは、みなさんが音楽を始めたきっかけになった出来事というと?
ハルカ:私は中学生のときに銀杏BOYZが好きで、特に歌詞が好きだったんです。音楽より先に言葉が好きだったんで、歌詞を書きたいと思って。でも銀杏、すごく暴れるじゃないですか? 実はやりたかったんですよ、あれが。
首藤:ええー?
ハルカ:暴れたかったんですけど、なんかどうやっても男の人のああいう感じできなくて、"じゃあ自分が表現するにはどうしたらいいんだろう?"と思って。で、そっから作曲を始めるまで結構あるんですけど......大学入ってからギターを弾き始めたので。でも、それまでになぜか銀杏からさかのぼってフォーク・ソングとか聴いてて。なんかパンキッシュな言葉がいっぱいあったんで、フォークの中に。高田渡さんとか友川カズキさんとか友部正人さんとか森田童子とか。あとは70年代のパンク、言葉がうるさくて激しいヤツが好きで、なんかそこから自分で歌ってみようと思って、アコギで。でも高校時代は頑張って銀杏のコピーをやろうとしてましたけど、"あ、無理だ"と思って。メンバーはいたんですけど、やっぱり......例えば血だらけになれないし(笑)、裸になれないしみたいのがあって、じゃここの道の極め方はできないんだと思ったんですね。
-クラスにハルカさんがいたらどうだったんでしょうね。
首藤:バンド組んでたかもしれない。いいですよね、そういう瞬間って。
-ミユキさんは?
ミユキ:私は栃木県出身で、小学校から高校までずっとおんなじ敷地内に通い続けてたんですよ。なんで、まず東京に出たいっていうのがひとつあって、そこで自分のやりたいことを好きなようにやりたいと思って。で、NIRVANAを当時聴いてて、Kurt Cobainが好きだったので、それを一緒にやってくれるメンバーを探そうと思って、自分でギター・ヴォーカルをやって。最初集めてやってみたんですけど、私もやっぱあの声が出なくて諦めて。
首藤:(笑)
ミユキ:で、3歳からピアノをやってたんで、キーボードにしようと思って。ハルカも同じ音楽サークルに入ってて。大学の夏休みみたいな時期あるじゃないですか。そのとき合宿でコピーをやるんですよ、いろんなバンドさんの。そのとき、マイク持って歌ってた姿にすごく惚れたというか、"あ、この人かっこいいな"と思って。で、誘って始めたのがきっかけですね。
首藤:まさかの同じところで躓いてたんですね、"あの声が出ない"。
ハルカ&ミユキ:(笑)
寺中:俺は小5のときに幼なじみが引っ越しするってなって。で......そのときにクラスで1週間後にその子のお別れ会をしましょうってなって。それで当時、ゆずがすごく流行ってたんで、別の友達に"ふたりでゆず歌わないか?"って誘われて。"俺の兄貴ギター持ってるんだよね""あ、そうなんだ、うちにもあるんだよね"と。俺、母親がギターやってて、家にアコギはあったんで、ゆずの「友達の唄」を親にレッスンしてもらって、1週間特訓して。で、1週間後のお別れ会で披露して、そこがきっかけでもうずっとギター弾いてるという。
ハルカ:早い!
寺中:そうなんです、意外と早かったんです。小5のときには弾いてたんです。
首藤:僕は中学のときに、"ハモネプ"って覚えてます?
ハルカ&ミユキ:ああ!懐かしい。
首藤:あれが流行ってて、野球部だったんだけど、野球部の友達同士で"ハモネプのグループ組もうね"って感じで組んだんですけど、僕はベースだったんですね。声で"ブンブンブンブン"ってやってたんですけど、そのとき声変わりしてなくて。で、もう"全然低い声出ない、どうしよう"って悩んじゃって。"これハモネプじゃなくてほんとのバンドの方がいいな"と思って、"本物のバンドやんない?"って切り出して。一緒にやってた人が7人ぐらいいいたんですけど......謎にいっぱいいたんですけど、バンドやりたいって言った人がちょうど4人ぐらい、パートごとに残って。それでコピー・バンド組んで。それがベース始めたきっかけですね。
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