Japanese
KEYTALK
2014年03月号掲載
Member:小野 武正 (Gt/MC/Cho) 首藤 義勝 (Vo/Ba) 寺中 友将 (Vo/Gt) 八木 優樹 (Dr/Cho)
Interviewer:石角 友香
昨年11月にはメジャー・デビュー・シングル『コースター』発売直前のワンマン・ライヴを盛況の裡に終了。その後、同シングル・リリース後は各地の冬フェスに出演し、夏以上のキャパシティを沸かせたKEYTALK。高速BPMと多彩な音楽要素と構成の複雑さという、現在のバンド・シーンを象徴するような存在として、さらに大きなフィールドへ打って出る2014年。急遽、3月にリリースが決定したニュー・シングル『パラレル』は、なんと初の一発録りに挑戦。初の試みがバンドにもたらした成果や気づきから今のKEYTALKを探ってみた。
-ワンマン・ライヴや『コースター』リリース後にこれまでにない手応えはありますか?
小野:インディーズの頃も前に進んでましたけど、今は急カーブで上に進んでいってる感じはしますね。年末は大きいフェスに出させてもらって、何千人ってお客さんの前でもやる機会が増えたっていうのも、今までと大きく違うと思います。
寺中:単純にたくさんの人の前でやる機会が増えた分、小さめのハコでやる時と、自分なりにやり方を変えることを考えられるようになってきて、数をやることでどんどん満足できるライヴが増えてるなと。でも、正月に久々に長い休みもらって、ライヴの間隔があいたらすごいダメになってて。やっぱりいっぱいやるのは大事なんだなって、それも新しい発見でした。
-アスリート系になってきましたね(笑)。寺中さんが感じる、ハコの大小での伝え方の違いって?
寺中:ぱっと見た感じ、やってることは変わってないんですけど、大きい会場は煽ったりする時に、できるだけ遠くまで飛ばす意識とか、普段だったら言わないような言葉だったり、ちょっと攻めてるみたいなことを言ったり、ちょっと言うことを変えたりしてます。
-さて、今回のシングルですが元々リリースの予定はあったんですか?
首藤:元々はなくて。1stシングルとアルバムの間に挟もう的なことで。なので、アルバムを先に作り始めて、途中でこのシングルの作業が入ってきた感じです。すごい急な話だったんで、若干"どうしよう?間に合うのか?"と思ったんですけど、曲はあったし、いいものが作れたんで良かったです。
-話が出たのは?
小野:11月ぐらいだよね?
首藤:で、12月にプロデューサーの方にお会いして、プリプロ始めて、で、1月にレコーディングでしたね。
-プロデューサーは初めての人?
首藤:はい。NARASAKIさん。
-へー。意外です。
小野:田上さん(TGMXことFRONTIER BACKYARDの田上修太郎)とは全然違った切り口でプロデュースしてくれて、すごい面白かったです。
-NARASAKIさんに対する知識は?
小野:僕はももいろクローバーZ大好きなんで、ももクロの曲を書いてる人っていうのと、特撮もやってる、ぐらいでしたね。COALTAR OF THE DEEPERSまでは聴いたことなかったんですけど。
-NARASAKIさんからはどんなアドバイスを?
首藤:音作りの知識がものすごくて、ギターの音、ベースの音、ドラムは別にチューナーさんがついてたんですけど。サウンドに関してはNARASAKIさん自身、ギタリストっていうのもあって、より詰められました。あとはヴォーカルのディレクションで、今まで気にしてなかったことも全部、テコ入れしてもらったんで、勉強になったというか、レコーディングそのものがちょっと上達した気がしますね。
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